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アロルディス・チャップマンが通算400セーブ 史上9人目K/9首位

2026 9/08
順位・記録
2026年9月7日2026年9月8日

日本時間9月7日(現地時間6日)、ボストン・レッドソックスのアロルディス・チャップマンが敵地オリオールズ戦の9回に通算400セーブへ到達し、MLB史上9人目となった。到達9人のなかで通算K/9は14.44、被安打率は5.28。どちらも単独首位である。

9月7日現在、8位ビリー・ワグナー(422)まで22、10位デニス・エッカーズリー(390)とは10差。DiamondStats(ダイヤモンドスタッツ)がMLB公式Statsを独自に集計すると、400の数字そのものより「三振で抑えて安打を許さない」球質が、このクラブでは一段抜けている。

目次

通算400セーブ到達9人のK/9比較

現地時間9月6日、オリオールパーク・アット・カムデンヤーズ。2点リードの9回裏、一死二塁でマウンドに上がったチャップマンは、コビー・メイヨとクリスチャン・エンカーナシオンストランドを連続三振に仕留めて試合を閉じた。スコアは3-1。今季33個目のセーブが、通算400個目になった。

38歳、2010年8月31日デビュー。セーブ機会452のうち400を換金し、失敗は52。セーブ率はDiamondStats調べで88.5%(400÷452)。今季は50試合48.2回、3勝4敗33セーブ、機会35、失敗2、防御率2.03。9月7日現在の公式値である。

ニュースは「9人目」で止まりやすい。こちらが追うのは、同じ400に届いた8人の隣に置いたとき、どの数字が飛び抜けているかだ。

通算セーブ歴代トップ10 8位まで22差

通算セーブの上位は、9月7日現在こう並ぶ。チャップマンの行だけ太字にした。

順位 投手 通算セーブ 直前との差
1 マリアノ・リベラ 652 -
2 トレバー・ホフマン 601 51
3 ケンリー・ジャンセン 493 108
4 リー・スミス 478 15
5 クレイグ・キンブレル 441 37
6 フランシスコ・ロドリゲス 437 4
7 ジョン・フランコ 424 13
8 ビリー・ワグナー 422 2
9 アロルディス・チャップマン 400 22
10 デニス・エッカーズリー 390 10

600の台に乗ったのはリベラとホフマンだけ。3位ジャンセンは500まであと7。5位キンブレルは6位ロドリゲスと4差で、上も下も詰まっている。

チャップマンから見た距離は単純だ。8位ワグナーまで22、7位フランコまで24、5位キンブレルまで41。一方で10位エッカーズリーには10個の余裕がある。400到達はゴールではなく、歴代一桁の枠に入った入口にすぎない。

同じ「400超の現役」はジャンセン、キンブレル、チャップマンの3人だけ。キンブレルの440台が歴代でどれだけ重い位置かは、キンブレル通算440セーブの真価を歴代クローザーと比較検証で球質まで分解している。そちらの440は契約時点の数字で、9月7日現在の公式値は441まで伸びている。

2010年デビュー世代で3人目 在籍年が同じ通算比較

通算セーブは在籍年が違う相手と並べると、後から出た側が不利になる。だから母集団は結果を見る前に切る。2010年にMLBへ上がったクローザー世代なら、年数の条件は揃う。

その世代で400に届いたのは、9月7日現在この3人だけだ。

投手 通算セーブ 登板 セーブ率 通算K/9 通算防御率
ケンリー・ジャンセン 493 976 88.0% 12.32 2.62
クレイグ・キンブレル 441 893 88.0% 13.74 2.64
アロルディス・チャップマン 400 913 88.5% 14.44 2.49

セーブ率はセーブ÷セーブ機会のDiamondStats独自集計(ジャンセン493/560、キンブレル441/501、チャップマン400/452)。3人とも88%台で、換金の精度はほぼ同じ高さにある。

差が出るのは量と球質だ。ジャンセンは登板976で493。キンブレルは登板893で441と、登板あたりのセーブ密度が最も高い。チャップマンは登板913で400。セーブ率は3人中いちばん高いのに、通算の個数では93個・41個遅れている。2022年から24年にかけてセットアッパー寄りの年が混ざり、クローザーとして積み上げる期間が途切れた跡が、この差に残っている。

そのぶん防御率2.49とK/9 14.44は、同じデビュー年の2人を上回る。長く計算された量では負け、1イニングの支配力では勝っている。400到達が38歳までずれ込んだ理由を、数字はそう語る。

400セーブ到達9人の球質 三振と安打の両端

記録の対象期間は通算だ。今季の月別ではなく、400に届いた9人の通算K/9と被安打率(H/9)を並べる。9月7日現在、MLB公式Statsの通算値をDiamondStatsが並べ替えた。

投手 通算K/9 通算H/9 通算与四球率
アロルディス・チャップマン 14.44 5.28 4.43
クレイグ・キンブレル 13.74 5.46 3.80
ケンリー・ジャンセン 12.32 5.91 2.82
ビリー・ワグナー 11.92 5.99 2.99
フランシスコ・ロドリゲス 10.53 6.81 3.59
トレバー・ホフマン 9.36 6.99 2.54
リー・スミス 8.73 7.91 3.39
マリアノ・リベラ 8.22 7.00 2.01
ジョン・フランコ 7.04 8.42 3.58

チャップマンは三振率で単独1位、被安打率でも単独1位。870回を投げて被安打510、打率に直すと.167。400セーブに届いた左腕はフランコ、ワグナーに続く3人目だが、安打を許さない度合いは右投手が並ぶこのクラブでも一段違う。

同時に与四球率4.43は、この9人で最も高い。通算四球428は奪三振1396の対価だ。三振で走者を消す型と、四球で走者を出す型が同じ腕のなかで同居している。9回一死二塁という400個目の場面は、その型の縮図だった。

左腕に限れば、400の門をくぐったのはフランコ、ワグナー、チャップマンの3人だけ。右投手7人・左投手3人。人数の少なさ自体が、左の抑えで400まで生きる難しさを示している。

今季33セーブの中身 成功率と四球は改善している

通算の四球の多さを、今季の数字は少し押し下げている。9月7日現在の今季と通算を並べる。

区分 試合 投球回 セーブ 機会 失敗 防御率 K/9 与四球率
2026年 50 48.2 33 35 2 2.03 12.02 3.70
通算 913 870.0 400 452 52 2.49 14.44 4.43

今季のセーブ率は33÷35で94.3%(DiamondStats調べ)。失敗2は、50試合のなかでは少ない。K/9は通算14.44から12.02へ落ちているが、与四球率は4.43から3.70へ改善した。最速の三振率を少し手放して、四球を減らした年に400が重なった。

昨季は防御率1.17。今季2.03はそこから数字は戻っている。それでも50試合で33セーブ、機会の失敗が2というのは、38歳のクローザーとしては計算できる水準だ。レッドソックスが夏場に勝ちを積み上げた時期の締めが、この到達を前倒しした面もある。7月の21勝4敗という球団史級の月間成績は、レッドソックス月間21勝4敗 MLB史上例のない数字をデータ検証で勝率と連勝の側から追っている。

162試合換算は、チームの消化試合数が公式に確定してから出す数字なので、ここでは置かない。残るレギュラーシーズンで22まで届くかどうかは、機会の数次第で、今の33から直線で伸ばす話ではない。

まとめ

  • 日本時間9月7日(現地6日)、チャップマンがオリオールズ戦で通算400セーブ。MLB史上9人目
  • 今季は50試合33セーブ、機会35、失敗2、防御率2.03(9月7日現在)
  • 歴代は9位。8位ワグナーまで22、10位エッカーズリーとは10差
  • 2010年デビュー世代ではジャンセン493、キンブレル441に続く3人目。セーブ率は3人中最高の88.5%
  • 400到達9人のなかで通算K/9 14.44・被安打率5.28は単独首位。与四球率4.43も単独最多
  • データはMLB公式Statsを独自に集計

400は通過点だ。次の数字は422。ワグナーまでの22が、今季残りと来季の実数で埋まるかどうかが、順位表の次の更新条件になる。

DiamondStats編集部の独自視点!

400人クラブでいちばん三振が取れ、いちばん安打を打たれない左腕が、いちばん四球も出している。このねじれが、チャップマンを38歳まで400の手前に置いていた。

セットアッパーに寄った年を挟んでも、ボストンでクローザーの仕事が戻ったあとの換金率は高い。今季の失敗2は、通算52という過去のブレを打ち消すほどではないが、年齢の側から見れば「まだ9回を任されている」根拠になる。

次に目が行くのは8位までの22だ。ジャンセンの500まで7とは桁が違う。それでも、四球を出してから三振で終わらせる型が残っているうちは、22は遠い数字ではない。9回の一死二塁を、あと何回同じ形で閉じられるか。そこにしか、順位は動かない。

よくある質問

Q. チャップマンの通算セーブ数と歴代順位は?

9月7日現在、通算400セーブで歴代9位です。1位リベラ652、2位ホフマン601、3位ジャンセン493と続き、8位ワグナー422まで22差、10位エッカーズリー390とは10差です。

Q. 通算400セーブはMLB史上何人目?

9人目です。先に到達したのはリベラ、ホフマン、ジャンセン、リー・スミス、キンブレル、ロドリゲス、フランコ、ワグナーの8人。現役ではジャンセン、キンブレルに続く3人目です。

Q. 今季のセーブ数と防御率は?

9月7日現在、50試合48.2回で33セーブ、セーブ機会35、失敗2、防御率2.03、奪三振65、与四球20です。セーブ率は94.3%(DiamondStats調べ)。

Q. 400セーブに届いた左腕は何人いる?

フランコ、ワグナー、チャップマンの3人です。400到達9人のうち左腕は3人、右腕は7人です。

Q. 同じ2010年デビューのクローザーと比べると?

ジャンセン493、キンブレル441、チャップマン400です。セーブ率は3人とも88%台で、チャップマンが88.5%とわずかに高い一方、通算K/9 14.44は3人のなかでも突出しています。

文:DiamondStats編集部

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文:DiamondStats 分析チーム(MLBデータ分析担当)|データ出典:MLB公式Stats(2026年9月時点)


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