ドジャースが地区シリーズ防御率2.00で3年連続リーグ優勝決定シリーズ進出をデータ検証現地10月7日(日本時間8日)、ドジャースはブレーブスとのナショナル・リーグ地区シリーズ第4戦に4-1で勝ち、3勝1敗でシリーズを突破した。2024年・2025年に続く3年連続のリーグ優勝決定シリーズ進出となる。
この試合、大谷翔平は4番で3打数無安打1四球。第3戦から打順を2番から下げられたまま、チームが勝ち切った。ロバーツ監督は試合後、主役が本来の力を出せなくてもシリーズに勝てると分かったとチーム力を評価し、打順の変更を続ける考えも示した。
DiamondStats(ダイヤモンドスタッツ)が2026年シーズンの地区シリーズをMLB公式Statsで集計すると、この「主役なしで勝った」中身は投手陣の数字にはっきり出ている。4試合で失点8、防御率2.00。2019年以降にドジャースが戦った8本の地区シリーズで最も少ない失点だった。
投手陣は36回で8失点・防御率2.00・WHIP1.00。打線は打率.203と低調だったが、14得点のうち11点を8本の本塁打で奪った。「少ない失点を一発で守り切る」形が4試合続いた。
第4戦は4-1 グラスノーが4回2/3を1失点
第4戦(現地10月7日・アトランタ)の先発はタイラー・グラスノー。4回2/3を投げて被安打1・奪三振5・四球5・失点1。1回に1点を失ったあとは走者を出しながら得点を許さなかった。
打線は2回、マックス・マンシーの打球を遊撃手マウリシオ・デュボンが処理しきれず、四球で出ていた大谷が生還して同点。7回にアンディ・パヘスの中前適時打で2点を加え、9回にはマンシーがライセル・イグレシアスからシリーズ3号となるソロ本塁打を放った。
救援はアレックス・ベシア、エドガルド・エンリケス(勝利投手)、タナー・スコット、エドウィン・ディアス(セーブ)がつなぎ、ブレーブス打線を3安打に抑えた。ブレーブスはレギュラーシーズン94勝68敗でナショナル・リーグ東地区を制した球団である。3年ぶりのポストシーズンまでの道筋はブレーブスが3年ぶり進出 ドジャースとの地区シリーズで書いている。
地区シリーズ4試合の投手成績 失点は3・3・1・1
MLB公式Statsの試合記録から、4試合の先発と失点を並べた。
| 試合 | 現地日付 | スコア | 先発 | 先発の投球回・失点 | チーム失点 |
|---|---|---|---|---|---|
| 第1戦 | 10月3日 | 5-3 ○ | タリク・スクーバル | 6回・1失点(7奪三振) | 3 |
| 第2戦 | 10月4日 | 2-3 ● | ブレイク・スネル | 3回2/3・1失点(5四球) | 3 |
| 第3戦 | 10月6日 | 3-1 ○ | 山本由伸 | 7回・1失点(10奪三振) | 1 |
| 第4戦 | 10月7日 | 4-1 ○ | タイラー・グラスノー | 4回2/3・1失点(5四球) | 1 |
4試合の先発は全員が1失点。合計は36回・被安打18・奪三振39・四球18・失点8で、防御率2.00・WHIP1.00。ブレーブス打線はシリーズ打率.145、OPS.501に抑え込まれた。
レギュラーシーズンの数字と比べると、投手陣の上積みが分かる(10月8日現在、MLB公式Stats)。
| 項目 | レギュラーシーズン(162試合) | 地区シリーズ(4試合) |
|---|---|---|
| 1試合の得点 | 4.94 | 3.50 |
| 1試合の失点 | 3.70 | 2.00 |
| 防御率 | 3.55 | 2.00 |
| WHIP | 1.14 | 1.00 |
| 打率 | .257 | .203 |
| 1試合の本塁打 | 1.26 | 2.00 |
得点はシーズン平均より1.4点以上減った。それでも3勝できたのは、失点がシーズン平均の半分近くまで下がったからだ。
2019年以降の地区シリーズ8本で失点は最少(DiamondStats独自集計)
ドジャースは2019年から2026年まで8年続けて地区シリーズに出ている。各シリーズの得点と失点をMLB公式Statsから集計した。
| 年 | 相手 | 結果 | 得点 | 失点 | 1試合の失点 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2019 | ナショナルズ | 2勝3敗 | 22 | 21 | 4.20 |
| 2020 | パドレス | 3勝0敗 | 23 | 9 | 3.00 |
| 2021 | ジャイアンツ | 3勝2敗 | 18 | 10 | 2.00 |
| 2022 | パドレス | 1勝3敗 | 12 | 15 | 3.75 |
| 2023 | ダイヤモンドバックス | 0勝3敗 | 6 | 19 | 6.33 |
| 2024 | パドレス | 3勝2敗 | 24 | 21 | 4.20 |
| 2025 | フィリーズ | 3勝1敗 | 13 | 15 | 3.75 |
| 2026 | ブレーブス | 3勝1敗 | 14 | 8 | 2.00 |
失点8は8シリーズで最少。1試合あたり2.00は2021年のジャイアンツ戦と並ぶ。2023年に3連敗で敗退したときの6.33と比べると3分の1以下だ。
得点は14で、8シリーズの中では下から3番目。打線が爆発したシリーズではなく、投手陣が守り切ったシリーズだったことが数字で確かめられる。
14得点のうち11点が本塁打 マンシーが3本
打率.203の打線がどうやって14点を取ったのか。MLB公式Statsの得点記録を1点ずつ追うと、8本の本塁打で11点を奪っていた(DiamondStats独自集計)。
| 選手 | 本塁打 | 本塁打による打点 | 試合 |
|---|---|---|---|
| マックス・マンシー | 3 | 3 | 第1・2・4戦 |
| フレディ・フリーマン | 2 | 2 | 第2・3戦 |
| テオスカー・ヘルナンデス | 1 | 2 | 第1戦 |
| カイル・タッカー | 1 | 2 | 第1戦 |
| エンリケ・ヘルナンデス | 1 | 2 | 第3戦 |
| 合計 | 8 | 11 | 14得点の78.6% |
本塁打以外の得点は、第4戦のパヘスの2点適時打と、相手の失策による1点だけ。第1戦の5点と第3戦の3点はすべて本塁打によるものだった。
マンシーはレギュラーシーズン149試合で29本塁打・76打点(OPS.838)。シリーズ3本はいずれもソロで、第2戦の9回の一発は敗戦の中でも1点差に詰める本塁打だった。パヘスはシーズン134試合で23本塁打・85打点。第4戦の2点適時打は、このシリーズで唯一の本塁打以外の複数打点だった。
大谷翔平の打順変更 2番から5番・4番へ
ニュースの中心となった打順の変更を、数字で確かめる。
| 試合 | 打順 | 打数 | 安打 | 四球 | 三振 |
|---|---|---|---|---|---|
| 第1戦 | 2番 | 4 | 1 | 0 | 0 |
| 第2戦 | 2番 | 4 | 1 | 0 | 2 |
| 第3戦 | 5番 | 2 | 0 | 1 | 1 |
| 第4戦 | 4番 | 3 | 0 | 1 | 1 |
シリーズ合計は13打数2安打・本塁打0・打点0で、打率.154・OPS.421(MLB公式Stats)。2026年レギュラーシーズンは139試合で打率.275・30本塁打・81打点・OPS.889だったので、OPSは半分以下まで落ちている。

打順を下げた第3戦と第4戦は5打数無安打2四球。ただ第4戦は四球で出て先制の走者になった。ロバーツ監督が打順の変更を続けるとした判断は、本人の数字ではなく、周りの8本塁打と投手陣の8失点に裏付けがある。
3年連続のリーグ優勝決定シリーズ 11シーズンで8回目
ドジャースのリーグ優勝決定シリーズ進出を2016年から並べた(MLB公式Stats)。
| 年 | 進出 | 相手 |
|---|---|---|
| 2016 | ○ | カブス |
| 2017 | ○ | カブス |
| 2018 | ○ | ブルワーズ |
| 2019 | ✕ | (地区シリーズ敗退) |
| 2020 | ○ | ブレーブス |
| 2021 | ○ | ブレーブス |
| 2022 | ✕ | (地区シリーズ敗退) |
| 2023 | ✕ | (地区シリーズ敗退) |
| 2024 | ○ | メッツ |
| 2025 | ○ | ブルワーズ |
| 2026 | ○ | 未定 |
2016年以降の11シーズンで8回目。2022年・2023年と2年続けて地区シリーズで敗れたあと、2024年から3年連続で突破している。
次の相手はブルワーズとパドレスの勝者になる。両チームの地区シリーズは日本時間8日午前の時点で第4戦が進行中だった。ブルワーズは今季103勝59敗でメジャー最多勝。球団史上初の100勝に到達した経緯はブルワーズが球団史上初の100勝に書いた。
地区シリーズ初戦で先発した右腕の内容はミジオロウスキーが地区シリーズ初戦で4回88球で確かめられる。
DiamondStats編集部の独自視点!
今回のシリーズで目を引いたのは、4試合の先発が全員1失点で降りたことだ。長く投げたのは山本の7回だけで、スネルは3回2/3、グラスノーは4回2/3で交代している。それでも救援を含めた36回で8失点に収まったのは、1イニングを任せる顔が多かったからだ。
打線は打率.203で、出塁率も.264にとどまった。走者をためて返す野球ではなく、一発で点を取る野球になっている。リーグ優勝決定シリーズで相手の救援陣が本塁打を許さない投手ばかりなら、この形は苦しくなる。得点の8割近くを本塁打に頼った事実は、次のシリーズを見るときの注目点になる。
大谷の打順は4番と5番が続いた。周りが打っている間は変更を続ける余地があるが、本塁打の出ない試合が2つ並んだとき、監督が誰を上位に置くのかが次の焦点になる。
よくある質問
Q. ドジャースの地区シリーズの結果は?
ブレーブスに3勝1敗。現地10月3日の第1戦5-3、第2戦2-3、第3戦3-1、第4戦4-1で、現地10月7日(日本時間8日)に突破を決めた。
Q. ドジャースの地区シリーズの防御率は?
4試合36回で8失点、防御率2.00(MLB公式Stats)。2019年以降の8シリーズで失点は最少だった。
Q. ドジャースの次の相手はどこ?
ブルワーズとパドレスの地区シリーズの勝者。日本時間10月8日午前の時点では第4戦が進行中で、決まっていない。
Q. 大谷翔平の地区シリーズの成績は?
4試合で13打数2安打、本塁打0、打点0。打率.154、OPS.421。第3戦から打順が2番から5番・4番に変わった。
Q. ドジャースのリーグ優勝決定シリーズ進出は何年連続?
2024年・2025年・2026年で3年連続。2016年以降の11シーズンでは8回目になる。
まとめ
- ドジャースは現地10月7日の第4戦に4-1で勝ち、3勝1敗で地区シリーズを突破した
- 投手陣は4試合で8失点・防御率2.00。2019年以降の8シリーズで最少の失点だった
- 14得点のうち11点が8本の本塁打によるもの。マンシーが3本で引っ張った
- 大谷翔平は13打数2安打で打順を2番から下げられたが、チームは3年連続のリーグ優勝決定シリーズ進出を決めた
リーグ優勝決定シリーズの相手が決まり次第、両チームの投手陣と本塁打の数字を比べる記事を続ける。ブルワーズの今季の戦いは上の2本の記事から辿れる。データはMLB公式Statsを独自に集計した。
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文:DiamondStats 分析チーム(MLBデータ分析担当)|データ出典:MLB公式Stats(2026年10月時点)





