10月8日(日本時間)、ドジャースはアトランタのトゥルーイスト・パークで行われたナショナル・リーグ地区シリーズ第4戦でブレーブスに4-1で勝ち、3勝1敗でシリーズを突破した。先発タイラー・グラスノーが4回2/3を1失点でつなぎ、救援4人が残り4回1/3を無失点。9回表にはマックス・マンシーのダメ押し本塁打が出た。
DiamondStats(ダイヤモンドスタッツ)がMLB公式Statsで数えると、ドジャースのリーグ優勝決定シリーズ進出は2024年・2025年に続く3年連続で、2013年以降の14年間では9度目。同じ期間でナショナル・リーグの他球団は最多でも3度にとどまる。その「9度」の重さと、4試合で相手打線を8点に抑えた投手陣の数字を見ていく。
試合そのものの流れは、地区シリーズ初戦の記事と合わせて読むと、4試合の形がつながって見える。
第4戦は打率.156で勝った 救援4人が4回1/3を2安打無失点
ドジャース打線はこの日32打数5安打。打率にすると.156で、普通なら負けている数字だ。それでも勝てたのは、1点を失ったあとの投手陣が一度も崩れなかったからである。

| 日付 | 相手 | 球場 | スコア(ドジャース-相手) | 結果 |
|---|---|---|---|---|
| 09/17 | レッズ | 敵地 | 8-2 | 勝ち |
| 09/18 | ジャイアンツ | 本拠地 | 8-2 | 勝ち |
| 09/19 | ジャイアンツ | 本拠地 | 10-4 | 勝ち |
| 09/20 | ジャイアンツ | 本拠地 | 3-1 | 勝ち |
| 09/22 | パドレス | 本拠地 | 7-0 | 勝ち |
| 09/23 | パドレス | 本拠地 | 1-5 | 負け |
| 09/24 | パドレス | 本拠地 | 2-4 | 負け |
| 09/25 | ジャイアンツ | 敵地 | 2-0 | 勝ち |
| 09/26 | ジャイアンツ | 敵地 | 4-3 | 勝ち |
| 09/27 | ジャイアンツ | 敵地 | 5-1 | 勝ち |
| 回 | 出来事 | スコア |
|---|---|---|
| 1回裏 | オジー・アルビーズの内野ゴロの間に1点 | 0-1 |
| 2回表 | マンシーの打球を遊撃手が失策 走者が生還 | 1-1 |
| 7回表 | アンディ・パヘスの中前適時打で2点 | 3-1 |
| 9回表 | マンシーのソロ本塁打(今ポストシーズン3号) | 4-1 |
グラスノーは1安打しか許さなかったが、四球が5つ。それを継いだアレックス・ベシア、エドガルド・エンリケス、タナー・スコット、エドウィン・ディアスの4人は合計4回1/3を2安打無失点、四球ゼロで締めた。勝ち投手はエンリケス、セーブはディアス。ブレーブスは5四球をもらいながら、4試合を通じて最少の3安打に終わった。
ディアスは今ポストシーズン3試合で3回を無失点、2セーブ。レギュラーシーズンの防御率は8.68(21試合・18回2/3)だったので、10月に入ってからの変わりようは数字で見てもはっきりしている。
2013年以降のリーグ優勝決定シリーズ進出回数 ドジャース9度は2位の3倍
ここからがこの記事の本題。ナショナル・リーグ15球団について、2013年から2026年までの14年間にリーグ優勝決定シリーズへ進んだ回数をMLB公式Statsの試合日程から数えた(DiamondStats独自集計、10月8日現在)。
| 順位 | 球団 | 回数 | 進出した年 |
|---|---|---|---|
| 1 | ドジャース | 9 | 2013・2016・2017・2018・2020・2021・2024・2025・2026 |
| 2 | カージナルス | 3 | 2013・2014・2019 |
| 2 | ブルワーズ | 3 | 2018・2025・2026 |
| 2 | カブス | 3 | 2015・2016・2017 |
| 5 | フィリーズ | 2 | 2022・2023 |
| 5 | メッツ | 2 | 2015・2024 |
| 5 | ブレーブス | 2 | 2020・2021 |
| 8 | ナショナルズ | 1 | 2019 |
| 8 | ジャイアンツ | 1 | 2014 |
| 8 | パドレス | 1 | 2022 |
| 8 | ダイヤモンドバックス | 1 | 2023 |
14年のうち9年。確率にすると64%で、2位の3球団(各3度)のちょうど3倍になる。ドジャースが進めなかった5年は2014・2015・2019・2022・2023年で、いずれも地区シリーズでの敗退だった。つまりこの期間、ドジャースがポストシーズンに出られなかった年は一度もない。
2位に並ぶブルワーズは2018年・2025年・2026年の3度で、そのうち2度は今回と同じドジャースが相手になる。ブルワーズが今季どういう数字で100勝に届いたかは、球団史上初の100勝の記事で先に触れている。
地区シリーズ4試合の投手成績 先発防御率1.69 救援2.45
今シリーズのドジャース投手陣を、先発と救援に分けてまとめた(MLB公式Statsの各試合のボックススコアからDiamondStatsが集計)。
| 区分 | 投球回 | 被安打 | 自責点 | 四球 | 奪三振 | 防御率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| ドジャース先発 | 21回1/3 | 10 | 4 | 13 | 27 | 1.69 |
| ドジャース救援 | 14回2/3 | 8 | 4 | 5 | 12 | 2.45 |
| ブレーブス先発 | 17回 | 14 | 4 | 2 | 19 | 2.12 |
| ブレーブス救援 | 18回 | 13 | 9 | 9 | 16 | 4.50 |
先発4人の内訳は、第1戦タリク・スクーバルが6回1失点7奪三振、第2戦ブレイク・スネルが3回2/3を1失点、第3戦山本由伸が7回1失点10奪三振、第4戦グラスノーが4回2/3を1失点。4人全員が1失点で、2点以上を取られた先発がいない。
目を引くのは四球13の多さだ。先発4人で21回1/3に13四球は9回あたり5.5個のペースで、レギュラーシーズンのドジャース投手陣全体(防御率3.55)の姿とは別物に見える。それでも被安打が10本しかなく、走者を出しても長打を許さなかった。
ブレーブスは先発の防御率こそ2.12と互角以上だったが、救援18回で9失点。第1戦の中継ぎ2人で5失点、第4戦の7回と9回で2失点と、試合の後半で差がついた。
ブレーブス打線は4試合で8点 打率.145
次は打線の側から見る。ブレーブスの4試合の数字を並べると、どの試合も3点以下だった。
| 試合 | 日付(日本時間) | スコア | ブレーブスの安打 | ドジャース先発 |
|---|---|---|---|---|
| 第1戦 | 10月4日 | ドジャース 5-3 | 4 | スクーバル 6回1失点 |
| 第2戦 | 10月5日 | ブレーブス 3-2 | 6 | スネル 3回2/3 1失点 |
| 第3戦 | 10月7日 | ドジャース 3-1 | 5 | 山本 7回1失点 |
| 第4戦 | 10月8日 | ドジャース 4-1 | 3 | グラスノー 4回2/3 1失点 |
ブレーブスは4試合で124打数18安打、打率.145。レギュラーシーズンの打率.246、742得点(162試合)の打線が、1試合平均2点に落ちた。本塁打は第1戦の2本だけで、第2戦以降の3試合は本塁打で点が入っていない。
一方のドジャースも4試合で打率.203と決して打ててはいない。ただし27安打のうち8本が本塁打で、少ない安打を点に変えた。マンシーは12打数3安打で、その3本がすべて本塁打。パヘスは14打数4安打2打点で、第4戦の2点適時打が決勝点になった。
グラスノーは今季74回で25四球 第4戦は4回2/3で5四球
第4戦の先発グラスノーについては、四球の多さが気になる読者も多いだろう。MLB公式Statsで今季と過去のポストシーズンを並べた。
| 期間 | 先発 | 投球回 | 四球 | 奪三振 | 防御率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2026年レギュラーシーズン | 13 | 74回 | 25 | 98 | 3.53 |
| 2025年ポストシーズン(6試合・先発3) | 3 | 21回1/3 | 11 | 25 | 1.69 |
| 2026年地区シリーズ第4戦 | 1 | 4回2/3 | 5 | 5 | 1.93 |
| ポストシーズン通算(14先発) | 14 | 71回2/3 | 41 | 91 | 4.27 |
レギュラーシーズンは9回あたり3.0個だった四球が、この日は4回2/3で5個。1イニングに1個以上のペースだ。それでも1安打に抑えて1失点で切り抜けたのは、昨年のポストシーズン21回1/3を防御率1.69で投げた経験が土台にある。通算のポストシーズン防御率4.27は、2020年にレイズで9本塁打を打たれた年が押し上げている数字で、ドジャース移籍後の2年は1.69と1.93だ。
次はブルワーズ 第1戦は10月12日(日本時間)ミルウォーキーで
リーグ優勝決定シリーズの相手は、パドレスを3勝1敗で退けたブルワーズ。MLB公式の日程では第1戦が10月12日(日本時間)にミルウォーキーで行われ、第3戦からロサンゼルスに戻る。
ブルワーズは今季103勝59敗で、ドジャースの100勝62敗を上回る。ドジャースがレギュラーシーズン最終盤で100勝に届いた試合は、ジャイアンツ3連戦を2連勝で100勝の記事にまとめている。
DiamondStats編集部の独自視点!
4試合で先発が全員1失点、それでいて四球が13個。この組み合わせは、普通なら長くは続かない。走者を出しながら長打を許さない投球は、相手打線が冷えているときにだけ成り立つからだ。ブレーブスは4試合で打率.145と、まさにその状態だった。
ブルワーズ相手に同じ投げ方が通じるかは別の話になる。ブルワーズはパドレスとの4試合をすべて2点差以内で勝ち上がっており、少ない走者を点にする野球をしてくる。四球で走者を出す先発の癖が残ったままだと、1点差の試合で効いてくる。
逆に強みは救援陣だ。ディアスの10月は3回無失点で、第4戦の救援4人は四球ゼロ。レギュラーシーズンに8点台の防御率だった投手が9回を任される形は不安に見えるが、数字は10月に入ってから一度も裏切っていない。14年で9度の進出を支えてきたのは強打ではなく、こういう試合をものにする投手の層だと、今回の4試合は教えている。
まとめ
ドジャースは10月8日(日本時間)の地区シリーズ第4戦でブレーブスに4-1で勝ち、3勝1敗で3年連続のリーグ優勝決定シリーズ進出を決めた。2013年以降の進出は14年で9度、2位の3球団の3倍にあたる。4試合の投手成績は先発防御率1.69、救援2.45で、相手打線を打率.145に封じた。次の相手は103勝のブルワーズで、第1戦は10月12日(日本時間)にミルウォーキーで始まる。
ブレーブス側からこのシリーズをどう迎えたかは、ブレーブスが3年ぶりにポストシーズンへ進んだ記事に書いている。
よくある質問
Q. ドジャースのリーグ優勝決定シリーズ進出は何年連続ですか?
2024年・2025年・2026年の3年連続です。2013年以降の14年間では9度目で、ナショナル・リーグで2番目に多い球団(3度)の3倍になります。
Q. 地区シリーズ第4戦の勝ち投手とセーブは誰ですか?
勝ち投手は6回途中から7回まで投げたエドガルド・エンリケスで、セーブは9回を無失点で締めたエドウィン・ディアスです。先発のタイラー・グラスノーは4回2/3を1失点で勝敗は付いていません。
Q. ドジャースの次の相手と第1戦の日程は?
相手はパドレスを3勝1敗で下したブルワーズです。MLB公式の日程では第1戦が10月12日(日本時間)にミルウォーキーで行われ、第3戦からロサンゼルス開催になります。
Q. ブレーブスは地区シリーズでどれくらい打てなかったのですか?
4試合で124打数18安打、打率.145、合計8得点でした。本塁打は第1戦の2本だけで、第2戦から第4戦までの3試合は本塁打で点が入っていません。
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