ドジャースの30歳内野手トミー・エドマンが、2026年9月3日現在の球団年俸ランキングで13位に位置している。金額は600万ドル(約9億6000万円)。2024年オフに結んだ契約の総額は5年7400万ドルで、単純平均なら年1480万ドルになるはずが、実際の支給額はその半分以下にとどまる。この差はなぜ生まれるのか。そして13位という順位は、エドマンの働きに見合っているのか。DiamondStatsは年俸とWAR(勝利貢献度)を突き合わせ、独自に費用対効果を集計した。
エドマンの年俸は実質13位 数字で見る「掘り出し物」度
エドマンの2026年の実際の支給額は600万ドルで、球団内の年俸ランキングでは13位にあたる。5年7400万ドルの契約は複数年にわたって支給額が調整される仕組みになっており、単年の実額は契約の平均額より大きく下回る年がある。契約総額と支払い構造はMLB公式の契約発表およびコッツ・ベースボール・コントラクツ、2026年の現金支給額は同契約データをもとに確認した。

2026年9月3日現在の成績は61試合出場・打率.268・5本塁打・28打点・WAR1.3。打撃成績はMLB公式の成績データ、WARはファングラフスの値を参照し、小数第1位に丸めている。守備は二塁・遊撃・三塁・外野をこなす複数ポジション対応が持ち味で、2021年には二塁手でゴールドグラブ賞を受賞している。2024年7月のトレード加入後は、その年のナ・リーグ優勝決定シリーズでシリーズ最優秀選手に輝くなど、レギュラーシーズン以上にポストシーズンで存在感を発揮してきた選手だ。
WARの推移で見る直近の傾向(DiamondStats調べ)
エドマンのWARは出場機会と連動して上下してきた。以下のWARはファングラフスの値を参照し、小数第1位に丸めた数値で統一している。WARは算出元によって守備評価などが異なるため、ベースボール・リファレンスのWARとは一致しない場合がある。
| シーズン | 出場試合 | WAR |
|---|---|---|
| 2023年 | 137試合 | 2.5 |
| 2024年 | 37試合 | 0.8 |
| 2025年 | 97試合 | 1.2 |
| 2026年(9月3日現在) | 61試合 | 1.3 |
2023年の2.5WARがキャリアハイで、2024年はトレード加入直後で出場が絞られ大きく落ち込んだ。2025年以降は出場試合数がまだ2023年の水準に届かない中でも、WARは緩やかに持ち直している。出場機会が戻れば、キャリアハイ水準の貢献度に近づく余地があるというのが数字から読める傾向だ。ただしWARは出場機会の影響を受ける累積指標であり、出場試合数が増えれば同じ割合で伸びるとは限らない。
年俸対WARで見る費用対効果ランキング(DiamondStats独自集計)
年俸をWARで割ると、1勝(WAR)を生み出すのにいくら払っているかが分かる。エドマンと、契約内容が公表されているドジャースの主力を並べた。年俸・契約データはコッツ・ベースボール・コントラクツとMLB公式の契約情報、WARはファングラフスの値を参照した。1WARあたりの年俸は「表記した2026年俸÷2026年9月3日時点のWAR」でDiamondStatsが計算し、万ドル単位に四捨五入している。
| 選手 | 2026年俸 | WAR | 1WARあたりの年俸 |
|---|---|---|---|
| 大谷翔平 | 200万ドル(実支給) | 6.8(投打合計) | 約29万ドル |
| トミー・エドマン | 600万ドル(実支給) | 1.3 | 約462万ドル |
| 山本由伸 | 2708万ドル(契約平均) | 4.1 | 約660万ドル |
| フレディ・フリーマン | 2700万ドル(契約平均) | 3.2 | 約844万ドル |
| ムーキー・ベッツ | 3042万ドル(契約平均) | 2.2 | 約1383万ドル |
大谷は総額7億ドルの契約のうち、年7000万ドルの契約額から毎年6800万ドル、10年間で計6億8000万ドルを後払いにする契約である。MLB公式によると、契約期間中にドジャースから大谷へ支払われる当年分の給与は年200万ドルで、繰り延べ分は契約終了後の2034年から2043年に支払われる。したがって、表の「200万ドル」は2026年に受け取る当年給与を示すもので、繰り延べ債務や契約の現在価値、競争均衡税(CBT)上の年俸額を含む経済的な負担総額ではない。
この実支給ベースでは大谷の1WARあたりのコストは突出して低い。エドマンも、契約平均額で示したフリーマンやベッツより1WARあたりのコストが低く、年俸ランキング13位という数字が示す以上に「割安」な働きをしていることがデータで裏付けられる。ただし、表には実支給額と契約平均額が混在しているため、球団の長期的な契約負担やCBT上の費用を完全に比較するものではなく、2026年の現金支出に対する参考指標として見る必要がある。
DiamondStats編集部の独自視点!
契約総額の大きさだけを見ると、エドマンは「もらいすぎ」に映るかもしれない。しかし実際に球団が今シーズン支払っている金額と、複数ポジションをこなしながら残しているWARを並べると、印象は逆転する。編集部が注目しているのは、出場試合数がまだ本調子の2023年に届いていない点だ。ここが2023年並みに伸びてくれば、費用対効果の数字はさらに際立ってくるはずで、今後の起用法とあわせて追いかけていきたい。
まとめ
- エドマンの2026年の実支給額は600万ドルで球団内13位、契約総額は5年7400万ドル
- 2026年9月3日時点のWARは1.3(61試合・打率.268・5本塁打・28打点)、2023年の2.5WARが自己最多
- 実支給ベースの1WARあたりコストはフリーマン・ベッツより低く、順位以上に割安な働きをしている
よくある質問
Q. トミー・エドマンの2026年の年俸はいくらですか
実際の支給額は600万ドル(約9億6000万円)で、球団内の年俸ランキングでは13位です。契約データはコッツ・ベースボール・コントラクツとMLB公式の契約情報を参照しています。
Q. なぜ契約総額と実際の年俸に差があるのですか
2024年オフに結んだ5年7400万ドルの契約は、複数年にわたって支給額が調整される仕組みになっているためです。

Q. エドマンの2026年の成績はどうですか
9月3日現在で61試合に出場し、打率.268・5本塁打・28打点・WAR1.3を記録しています。打撃成績はMLB公式の成績データ、WARはファングラフスの値を参照しています。
Q. エドマンはドジャースでどんな役割を担っていますか
二塁・遊撃・三塁・外野をこなす複数ポジション対応の内野手で、2021年には二塁手でゴールドグラブ賞を受賞しました。2024年のナ・リーグ優勝決定シリーズではシリーズMVPに輝いています。
Q. 大谷翔平の実際の年俸が低いのはなぜですか
MLB公式が説明している通り、総額7億ドルの契約のうち計6億8000万ドルを後年に繰り延べる契約構造のため、2026年に大谷が受け取る当年給与は200万ドルにとどまっています。ただし、これは契約価値そのものが年200万ドルという意味ではなく、毎年6800万ドルの繰り延べ分は2034年から2043年に支払われます。
大谷翔平が新たにドジャースへ合流した戦力とどう共演してきたかはスクーバル ドジャース合流|大谷との初共演をデータで検証でも取り上げている。投手陣の年俸対効果を比べたい読者は、山本由伸の12勝目を歴代ドジャース日本人投手と比較もあわせて読むと、投打両面での費用対効果が見えてくる。
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