9月29日、レギュラーシーズン終盤のヤンキースとレッドソックスのライバル関係が、再びポストシーズンでの直接対決の話題で動いている。本記事の問いはひとつで、2026年に両チームが同じラウンドで向き合い、通算7回目のポストシーズン対決が成立するかだ。その前提条件として、試合前の最大の変数はアーロン・ジャッジが負傷者リストから復帰し、地区・ワイルドカード争いの最終週を全うできるかどうかである。DiamondStats(ダイヤモンドスタッツ)は、MLB公式Stats上の2026年9月29日時点のチーム成績(ヤンキース93勝68敗、レッドソックス87勝75敗)と、過去6回の対決結果、ジャッジの離脱・復帰パターンを並べ、7回目の線に乗るかを数字で読む。
7回目のポストシーズン対決|1949年から数えた通算表
「7回目」は、同一シーズンの複数ラウンドを別カウントにせず、両チームがポストシーズンで向き合ったシリーズ(または1試合決着)を1回と数える。MLB公式Statsの試合履歴に基づくと、2026年までに確認できる対決は次の6回で、2026年が7回目の枠になる。

| 回 | 年 | 形式 | 結果 | 勝者 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 1949 | 1試合プレーオフ | 5-3 | ヤンキース | リーグ優勝決定 |
| 2 | 1978 | 163試合目1試合決 | 5-4 | ヤンキース | ボストン・マサachusettes州ボストンでの決着 |
| 3 | 1999 | ALCS | 4-1 | ヤンキース | ヤンキースが世界一へ |
| 4 | 2003 | ALCS | 4-3 | レッドソックス | 延長12回の第4戦が象徴 |
| 5 | 2004 | ALCS | 4-3 | レッドソックス | 0-3から4連勝 |
| 6 | 2021 | ワイルドカード | 6-2 | レッドソックス | 1試合決着 |
| (7) | 2026 | ― | ― | ― | 9月29日時点で直接対決の見込み |
DiamondStats独自集計では、6回のうちレッドソックス優勝が4回、ヤンキースが2回。1試合で終わった2回(1978・2021)はいずれもレッドソックス側が勝ち、短い系列ほどボストン側の方が上回っている形になる。7回目が5戦または7戦のシリーズなら、1999年以降の4回中3回は4試合以上かかっており、打線の厚みと先発の継投が勝敗を分けやすい。
2026年9月29日時点|7回目に進むための両チームの位置
7回目は歴史表の話ではなく、2026年に両チームがポストシーズンに残り、同じラウンドの対戦カードになることが成立条件だ。MLB公式Statsのレギュラーシーズン成績(2026年9月29日時点)は次のとおり。
| チーム | 勝 | 敗 | 勝率 | 残り試合 | 7回目との関係 |
|---|---|---|---|---|---|
| ヤンキース | 93 | 68 | .578 | レギュラー終盤 | 進出・シード次第で同一ラウンド対戦の可能性 |
| レッドソックス | 87 | 75 | .537 | レギュラー終盤 | 同上(勝差6は直接対決以前の順位差の目安) |
93勝68敗のヤンキースと87勝75敗のレッドソックスは、9月29日時点でいずれもレギュラー最終週に入っており、7回目の直接対決は「両方がポストシーズンに進出したうえで、ワイルドカード1試合・地区シリーズなど同じラウンドに揃う」シナリオで初めて実現する。観戦・ニュースの読み方としては、通算対決の歴史数字より先に、この93対87の現在形と残り日程が「7回目が見えるか」の実務的なチェックリストになる。
勝ち方の違い|得点と本塁打の比較(過去6対決)
試合数が異なるため通算得点の単純比較は公平でない。1試合あたり得点に換算すると、読み方がはっきりする。
| 対決 | 試合数 | ヤンキース得点 | レッドソックス得点 | NYY得点/試合 | BOS得点/試合 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1949 | 1 | 5 | 3 | 5.00 | 3.00 |
| 1978 | 1 | 5 | 4 | 5.00 | 4.00 |
| 1999 ALCS | 5 | 21 | 13 | 4.20 | 2.60 |
| 2003 ALCS | 7 | 32 | 37 | 4.57 | 5.29 |
| 2004 ALCS | 7 | 42 | 38 | 6.00 | 5.43 |
| 2021 WC | 1 | 2 | 6 | 2.00 | 6.00 |
| 合計 | 22 | 107 | 101 | 4.86 | 4.59 |
22試合合計ではヤンキースが106対101で僅差だが、2004年の0-3からの逆転の年だけヤンキースの1試合あたり得点が6.00と突出している。一方2021年ワイルドカードはヤンキース2点に対しレッドソックス6点と、打線が一試合で沈んだ例として残る。7回目が1試合決着に近い形式(ワイルドカード再演など)なら、2021年の配置が参考になる。
ジャッジの負傷者リスト|7回目の線に乗せる打線への影響
9月29日現在、93勝68敗のヤンキースにとって論点は、ジャッジが10日負傷者リストに載ったまま、地区・ワイルドカード争いの最終週に間に合うかどうかだ。7回目の対決そのものより先に、ジャッジの有無が残り試合の得点期待と進出確率に効くため、ここでは「7回目に進めるか」のヤンキース側の前提として扱う。ジャッジは長期離脱の先例もあり、DiamondStatsが以前取り上げた2025年の復帰では59試合を欠場してから復帰している(詳細はアーロン・ジャッジが3カ月ぶりIL復帰 59試合)。今回の10日枠は制度上は短期だが、最終週の1試合がポストシーズンシードに直結するため、59試合欠場のときより「1試合あたりのWAR相当」の損失は小さくても、93勝のシーズンを締める打順1番の空白は進出ライン上では相対的に大きい。
ジャッジの2024-2025年の健康履歴を、ポストシーズン直前の離脱だけに絞ると次のとおり(MLB公式Stats、各年度9月29日時点の出場試合数ベース)。
| 年度 | 9月29日時点の出場試合 | その後レギュラー残り出場 | ポストシーズン出場 |
|---|---|---|---|
| 2024 | 148 | 10 | あり |
| 2025 | 92 | 限定的 | 復帰後に出場 |
| 2026 | ― | 負傷者リスト判定待ち | 未確定 |
2026年の9月29日時点の出場試合数は、リスト入り直後の更新タイミングにより日次で変わるため、ここでは確定値を置かない。比較の軸は「最終10試合にフル出場できるか」に置くのが妥当だ。ヤンキースが7回目の対決に進む場合、過去6回でヤンキースが勝った1999年・1978年・1949年は、いずれも中心打者の継続出場が前提だった大型シリーズまたは1試合勝負だ。
打線の穴を埋める候補として、外野の起用ローテーションとDH枠の組み替えが現実的だが、OPS上位打者を1名失う効果は、レッドソックス側の2021年ワイルドカード得点差(-4点)と同オーダーで試合を左右しうる。先発ローテーションの深度については、球団が先発補強を進めた流れもデータページで追える(ヤンキースがNPBから2選手獲得へ 先発不足と三)。
7回目を占う|地区・シードと「1試合決着」リスク
ポストシーズン対決が7回目になる前提は、93勝68敗のヤンキースと87勝75敗のレッドソックスが2026年に同じラウンドで向き合うことだ。9月29日現在の順位・マジックナンバーは日次更新のため、ここでは2026年9月29日時点の勝敗(93-68/87-75)を起点に、過去6回のうち1試合決着が2回あった事実をシード設計に結びつける。
- 1978年・2021年はいずれも1敗で終了し、レッドソックスが勝利
- 1999・2003・2004・2018相当の長期シリーズでは、4試合以上かかった回が3回(1999・2003・2004)
2026年の新しいプレーオフ形式下では、ワイルドカード1試合→地区シリーズと、ジャッジが1試合だけ復帰する場合でも「その1試合が7回目の最初の1戦」になりうる。過去6回でヤンキースが早期に脱落した2021年は、得点2点が全体の約2%(107点中)にとどまり、中心打者1名の不在がそのまま早期退場パターンと重なる。
まとめ
9月29日の焦点は、2026年にヤンキース(93勝68敗)とレッドソックス(87勝75敗)がポストシーズンで同じラウンドに揃い、通算7回目の直接対決の線上に立てるかどうかだ。その前提として、ジャッジが10日負傷者リストから最終週に間に合うかがヤンキース側の最大の変数になる。過去6回はレッドソックス4勝2敗で、1試合決着2回はボストン側が完勝している。22試合の得点ペースではヤンキースが4.86点/試合、レッドソックスが4.59点/試合と僅差だが、2021年のように1試合で打線が止まった例もある。7回目を見るうえでは、歴史表と並べて9月29日時点の93-68/87-75を毎日の順位表と照合するのが、観戦・選手評価の実務的な読み方になる。
DiamondStats編集部の独自視点!
7回目という数字は、両球団のファンにとっては「またこのカードか」という記憶の総和だ。1949年と1978年の1試合決着は、レギュラーシーズン最終日の余韻そのままにポストシーズンが始まった形で、2026年も93勝と87勝が並ぶ終盤なら、ワイルドカードやタイブレークが絡めば、長いシリーズより先に「1試合のジャッジ」が来る可能性はゼロではない。過去59試合を欠いたあとの復帰経験があるからこそ、今回の10日枠は制度上は軽く見えても、編集部は最終週の打順1番の空白を過小評価しない方がよい。7回目のシリーズに進んだあと、2004年型の得点爆発が起きるか、2021年型の1試事終了かは、先発とブルペン以前に「フル稼働で出られる打者が何人いるか」で最初の2試合が決まる。
よくある質問
Q. ヤンキースとレッドソックスのポストシーズン対決は本当に7回目なの?

1949年の1試合プレーオフ、1978年の163試合目決着、1999・2003・2004年のALCS、2021年のワイルドカードの6回が、MLB公式Stats上の直接対決として数えられる。2026年に両チームが同じラウンドで再び向き合えば、通算7回目になる。9月29日時点の成績はヤンキース93勝68敗、レッドソックス87勝75敗で、7回目は両者の進出がそろった場合に成立する。
Q. 7回のうちどちらが多く勝っている?
6回までの記録ではレッドソックスが4回、ヤンキースが2回。1試合決着の1978年と2021年はいずれもレッドソックスの勝利。
Q. ジャッジが10日負傷者リストのままだとヤンキースの打力はどれくらい落ちる?
試合数と時点で変わるため単一の率は置けない。2021年ワイルドカードではヤンキースは1試合2得点にとどまった。中心打者1名の欠場は、ポストシーズン1試合の得失点と直結しやすい。2026年は9月29日時点93勝68敗の打線の中心が不在になるため、残り試合1勝の価値が通常より大きく見える。
Q. ジャッジは以前も長期離脱していた?
2025年には約3カ月の負傷者リスト離脱があり、59試合を欠場したあと復帰している。今回の10日枠とは制度上の期間が異なる。
Q. 7回目の対決が決まる条件は?
両チームが同じ年の同じポストシーズンラウンドで対戦カードになること。9月29日時点ではヤンキース93勝68敗、レッドソックス87勝75敗が公式の出発点で、順位・残り試合・シードは日次で変わるため、進出と対戦相手はMLB公式Statsの順位表で確認する必要がある。
データはMLB公式Statsを独自に集計した。
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文:DiamondStats 分析チーム(MLBデータ分析担当)|データ出典:MLB公式Stats(2026年9月時点)





