日本時間8月31日のブルージェイズ対マリナーズ戦で、42歳のマックス・シャーザーが7回1安打無失点、10奪三振の好投を披露した。この10個目の三振で通算奪三振数が3535に達し、MLB歴代単独9位に浮上。今季大苦戦していたエースが、キャリアの記録で存在感を示した一戦になった。
歴代9位浮上の中身:抜いたのはペリー、狙うはベランダー
7回1死、4番レイリーから奪った10個目の三振が、ゲイロード・ペリーの3534個を上回る3535個目の三振だった。球場は42,039人の観衆によるスタンディングオベーションに包まれた。

DiamondStats調べで歴代トップ10を並べると、シャーザーの位置がはっきり見える。
| 順位 | 選手 | 通算奪三振 |
|---|---|---|
| 1 | ノーラン・ライアン | 5714 |
| 2 | ランディ・ジョンソン | 4875 |
| 3 | ロジャー・クレメンス | 4672 |
| 4 | スティーブ・カールトン | 4136 |
| 5 | バート・ブライレーブン | 3701 |
| 6 | トム・シーバー | 3640 |
| 7 | ドン・サットン | 3574 |
| 8 | ジャスティン・ベランダー | 3554 |
| 9 | マックス・シャーザー | 3535 |
| 10 | ゲイロード・ペリー | 3534 |
8位ベランダーとの差はわずか19個。かつてタイガースやメッツで共演した間柄でもあり、現役2人が歴代トップ10の隣同士に並ぶ構図になった。
今季防御率7.02からの一夜:苦しいシーズンでの快投
この試合までのシャーザーは1勝7敗、防御率7.02、12試合で50回1/3を投げて36奪三振。42歳のエースにとって重い数字が並ぶシーズンだった。
そこへ今回の7回1安打無失点10奪三振。1試合の奪三振数だけで、今季ここまでの1試合平均3個換算の3倍を超えた。今季2勝目は3月以来で、直近は7連敗中だった状況からの脱出でもある。
打者を圧倒した1試合の中身と、苦しんだシーズン全体の数字を並べると、42歳になっても衰えていない球威と、不調に苦しんだ今季の実態が同時に見えてくる。
ベランダーまであと19個、到達ペースを試算
DiamondStats独自の試算として、シャーザーの今季ここまでの奪三振ペースを基に「あと何試合でベランダーに並ぶか」を計算した。
- 今季平均ペース(1試合3個換算)なら、単純計算で残り7試合前後
- 今回のような1試合10奪三振なら、わずか2試合で到達圏内
実際の到達時期は今後の登板内容や登板間隔次第で変わる。ただし42歳にしてこの日のような投球を見せられる限り、歴代8位浮上は十分に射程圏内にある。
二桁奪三振も歴代3位の頻度
この日の10奪三振で、シャーザーは1試合10奪三振以上を通算115度達成した。
マウンドが現在の18.44mの距離になった1893年以降で数えると、ノーラン・ライアン(215回)、ランディ・ジョンソン(212回)に次ぐ歴代3位の記録である。通算奪三振数だけでなく、三振を量産する「頻度」でも歴代トップクラスに位置している。
現役でトップ10に名を連ねるのはこの2人だけ
現役投手の通算奪三振ランキングを見ると、1位ベランダー(3554)、2位シャーザー(3535)に対し、3位のクリス・セールは2739個。ここで700個以上の差がつく。
歴代トップ10の中に現役選手として名を連ねているのは、ベランダーとシャーザーの2人だけ。42歳のシャーザーがこの領域で記録を伸ばし続けていること自体が、投手としては異例の長寿と言える。
サイ・ヤング3度、世界一2度でも止まらない三振稼業
シャーザーはサイ・ヤング賞を2013・2016・2017年の3度受賞し、ワールドシリーズ制覇も2019年(ナショナルズ)、2023年(レンジャーズ)の2度経験している。
すでにキャリアの実績としては殿堂入り級の投手が、42歳になった今季も防御率7.02という苦境の中で登板を続け、それでも歴代9位という新たな記録を積み増した。実績を残し終えた投手が惰性で投げているのではなく、記録が今なお動いている最中であることがこの試合の価値である。
よくある質問
Q. シャーザーは歴代何位の記録を持っている投手ですか

2026年8月30日時点で通算奪三振3535個、MLB歴代単独9位です。8位のジャスティン・ベランダー(3554個)まで19個差に迫っています。
Q. シャーザーは今季好調なのですか
今回の登板前は1勝7敗、防御率7.02と苦しんでおり、この試合の10奪三振と2勝目で状況を好転させました。
Q. 現役選手で歴代トップ10に入っているのは誰ですか
ジャスティン・ベランダーとマックス・シャーザーの2人だけです。3位のクリス・セールとは700個以上の差があります。
Q. シャーザーは何歳ですか
1984年7月生まれの42歳です。
まとめ
42歳のシャーザーが通算奪三振で歴代単独9位に浮上した一戦は、防御率7.02という今季の苦しさと、10奪三振という衰えぬ球威が同居する内容だった。1試合10奪三振以上が歴代3位の115度という頻度も踏まえると、8位ベランダーまで19個という近い差は決して遠くない。
同じ8月末は投打で記録が生まれやすい時期でもある。レイズが9連勝でMLB勝率1位に浮上した動きも合わせて追っておきたい。
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