シカゴ・カブスの今永昇太投手が、現地2026年7月10日のシンシナティ・レッズ戦に先発し、5回7安打1自責点、1四球5奪三振で登板を終えました。チームは0対4で敗れたため白星にはつながりませんでしたが、内容を数字で見ると、失点を最小限に抑えながら試合を作った登板でした。
DiamondStats(ダイヤモンドスタッツ)では、MLB公式Statsの試合別成績とシーズン投手成績をもとに、今回の登板と直近の投球内容を数字で確認します。
5回1失点、102球で試合を壊さなかった
今永はこの日、被安打7と走者を背負う場面が多く、球数も5回で102球まで増えました。それでも自責点は1。四球を1つに抑え、5三振を奪ったことで、大量失点にはつなげませんでした。
| 日付 | 対戦 | 投球回 | 被安打 | 自責点 | 四球 | 奪三振 | 球数 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026.7.10 | レッズ戦 | 5.0 | 7 | 1 | 1 | 5 | 102 |
カブス打線は無得点に終わり、試合結果は0対4。投手の勝敗だけを見ると厳しい登板に映りますが、5回1自責点という内容は、援護があれば勝敗の印象が大きく変わっていた可能性があります。
直近5登板はERA3.33、復調の線は見えている
今季全体では19先発で5勝8敗、防御率4.17、108.0回、105奪三振、WHIP1.12。シーズン数字だけを見ると波はありますが、直近5登板に絞ると27.0回で10自責点、防御率3.33まで改善しています。
| 期間 | 登板 | 投球回 | 自責点 | 奪三振 | 四球 | 防御率 | WHIP |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 直近3登板 | 3 | 16.0 | 5 | 17 | 4 | 2.81 | 1.50 |
| 直近5登板 | 5 | 27.0 | 10 | 24 | 6 | 3.33 | 1.30 |
| シーズン通算 | 19 | 108.0 | 50 | 105 | 27 | 4.17 | 1.12 |
一方で、直近3登板のWHIPは1.50です。防御率は2.81まで抑えていますが、走者を出す場面はまだ多く、完全に安定したと言い切る段階ではありません。だからこそ、今回の5回1失点は「復活完了」ではなく、「失点を抑える形が戻りつつある登板」と捉えるのが自然です。
105奪三振、108回。先発としての土台は崩れていない
今永はここまで108.0回で105奪三振。1イニングあたりほぼ1個の三振を奪うペースを維持しています。四球は27で、奪三振と四球の比率は3.89。大崩れした試合がありながらも、奪三振力と制球の土台は残っています。
次に注目したいのは、被安打を減らして球数を抑えられるかです。今回も74ストライクを投げながら102球を要しており、5回で降板しています。防御率の改善に加えて、6回、7回まで投げ切る効率が戻れば、今永の後半戦はかなり見え方が変わります。
DiamondStats編集部の独自視点!
今永の直近3登板は「防御率2.81/WHIP1.50」という一見ちぐはぐな組み合わせに要点があります。DiamondStats編集部は、これを「痛打は減ったが、走者を出す回数はまだ多い」過渡期の数字と見ています。四球は直近3登板で4個と多くはなく、走者の大半は被安打由来。つまり制球が崩れているのではなく、甘く入った球を単打で拾われている状態です。
ここで注目すべきは、7/10レッズ戦で102球中74球がストライクだった点です。ストライク率72%は制球が生きている証拠であり、失点1に抑えた投球はまぐれではありません。後半戦の分岐点は、この走者を「単打止まり」に封じ込め、球数効率を上げて6回以降に踏み込めるかどうか。前半戦ラストのこの登板は、その入り口に立った内容だと編集部は評価します。オールスター休みで一度リズムを整えられる点も、今永にとって追い風です。





