山本由伸 スプリットがフォーシーム逆転|配球データ解析
2026年8月24日時点、ドジャースの山本由伸は12勝7敗、防御率2.61、151.2回を投げて145奪三振という数字を残している。
その裏側で、MLB公式Statsの投球データに見逃せない変化が起きていた。キャリア初めて、スプリットの使用率がフォーシーム(直球)を上回ったのだ。差はわずか0.1ポイント。数字だけ見ると誤差のようだが、これは3年かけて進んだ配球の転換点である。
3年で静かに進んだ逆転劇
山本のMLB1年目からの球種使用率を並べると、フォーシームが年々減り、スプリットが年々増える一貫した流れが見える。
| シーズン | フォーシーム使用率 | スプリット使用率 |
|---|---|---|
| 2024年 | 40.5% | 24.2% |
| 2025年 | 35.2% | 25.5% |
| 2026年 | 26.8% | 26.9% |
2024年は主役だったフォーシームが2年で13.7ポイントも下がり、逆にスプリットは2.7ポイント上積みした。2026年についに26.9%対26.8%で立場が入れ替わった格好だ。ダイヤモンドスタッツ調べでは、この逆転幅は0.1ポイントしかなく、「主砲交代」というより「二枚看板」に近い状態と言える。
減った直球ほど「効く球」に変わった
面白いのは、フォーシームは投げる割合が減るほど、内容が良くなっている点だ。
| シーズン | フォーシーム被打率 | フォーシーム空振り率 |
|---|---|---|
| 2024年 | .266 | 17.6% |
| 2025年 | .187 | 19.2% |
| 2026年 | .140 | 28.3% |
被打率は.266から.140へほぼ半減し、空振り率は17.6%から28.3%へ上昇した。スプリットで的を絞らせない配球が浸透したことで、数を絞ったフォーシーム自体の威力が増した可能性を示す数字だ。
一方でスプリットは2026年、被打率.173・空振り率32.5%と、2025年(被打率.132・空振り率42.1%)からはやや数字を落としている。使用率トップに立った分、打者にも狙われ始めている段階とも読める。
シーズン成績にも表れる安定感

145奪三振・151.2回を単純計算すると、9回換算の奪三振率は8.63(ダイヤモンドスタッツ独自算出)。防御率2.61とあわせて見ると、配球の軸が直球一本から「フォーシームとスプリットの二本柱」へ移った時期と、成績が安定してきた時期が重なっていることが分かる。
DiamondStats編集部の独自視点!
0.1ポイント差の逆転は、派手な見出しにはなりにくい数字だ。でも私たちはここに注目したい。山本は決して直球を捨てたわけではなく、使う回数を絞ることで直球の価値を上げ、その分スプリットに主役を譲った。攻める球を減らして、一球一球の効果を高めるという発想は、160球未満で試合を作るタイプの投手として理にかなっている。
スプリットの被打率がわずかに戻り始めている点は、後半戦以降の注目ポイントになりそうだ。相手チームの対策が進む中で、山本がどう配球を微調整してくるか、DiamondStats編集部は引き続きデータで追いかけていく。
山本の白星の裏側は、山本由伸をヘルナンデスの逆転2ランが援護|11勝でも紹介している。
また、通算成績の位置づけは山本由伸の12勝目を歴代ドジャース日本人投手と比で詳しく比較しているので、あわせて読んでほしい。
まとめ
2026年、山本由伸のスプリット使用率(26.9%)がフォーシーム(26.8%)を初めて上回った。3年かけて進んだこの変化は、フォーシームの被打率を.266から.140へ下げる効果もあわせて生んでいる。防御率2.61・145奪三振というシーズン成績は、この配球転換の結果とも言える。
よくある質問
Q. 山本由伸のスプリット使用率がフォーシームを上回ったのはいつからですか?
MLB公式Statsのデータでは、2026年シーズンに使用率が26.9%対26.8%で逆転しました。2024年は40.5%対24.2%でフォーシームが主体でした。
Q. フォーシームの使用率が減って被打率が良くなったのはなぜですか?
明確な単一の理由は公式データからは断定できませんが、スプリットで目線をずらす配球が浸透し、投げる割合を絞ったフォーシーム自体の効果が上がった可能性が数字に表れています。

Q. 2026年8月24日時点の山本由伸の成績は?
12勝7敗、防御率2.61、奪三振145、投球回151.2です(MLB公式Stats)。
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