MLB公式の今シーズン主要スタッツ集計(10月9日時点)では、ナ・リーグはフィラデルフィア・フィリーズのカイル・シュワーバーとシカゴ・カブスのピート・クロウアームストロングが45本で並ぶ混戦、ア・リーグはボルチモア・オリオールズのピート・アロンソが43本で単独トップになっている。ここでは特定の1人を主役にせず、両リーグの数字を162試合換算のペースと過去10年の実績で読み解く。
いまの本塁打王争いの数字
MLB公式サイトの集計(10月9日時点)による上位陣は次の通り。
ナ・リーグ
| 順位 | 選手 | 球団 | 本塁打 | 試合数 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | カイル・シュワーバー | フィラデルフィア・フィリーズ | 45 | 156 |
| 1 | ピート・クロウアームストロング | シカゴ・カブス | 45 | 162 |
| 3 | ハンター・グッドマン | コロラド・ロッキーズ | 41 | 138 |
| 3 | マット・オルソン | アトランタ・ブレーブス | 41 | 162 |
ア・リーグ
| 順位 | 選手 | 球団 | 本塁打 | 試合数 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | ピート・アロンソ | ボルチモア・オリオールズ | 43 | 161 |
| 2 | ヨルダン・アルバレス | ヒューストン・アストロズ | 42 | 158 |
| 2 | フニオール・カミネロ | タンパベイ・レイズ | 42 | 162 |
ア・リーグはボルチモア・オリオールズのピート・アロンソが43本で単独トップ。ナ・リーグはフィラデルフィア・フィリーズのカイル・シュワーバーとシカゴ・カブスのピート・クロウアームストロングが45本で並ぶ混戦。同じ本数の選手は順位を同じにして全員を表に載せている。
162試合換算ペースで計算する
ダイヤモンドスタッツ調べとして、現在の本塁打数を「本塁打数 ÷ 出場試合数 × 162」で162試合フルシーズン換算した。このペースなら、というあくまで現時点の仮定の数字である。
| 選手 | 本塁打 | 試合数 | 162試合換算 |
|---|---|---|---|
| カイル・シュワーバー | 45 | 156 | 46.7本 |
| ピート・クロウアームストロング | 45 | 162 | 45.0本 |
| ピート・アロンソ | 43 | 161 | 43.3本 |
| ヨルダン・アルバレス | 42 | 158 | 43.1本 |
| フニオール・カミネロ | 42 | 162 | 42.0本 |
| ハンター・グッドマン | 41 | 138 | 48.1本 |
| マット・オルソン | 41 | 162 | 41.0本 |
計算式が示す通り、同じ本数でも出場試合数が少ない選手の換算ペースが高く出る。162試合換算はあくまで現時点の仮定の数字である。
過去10年の本塁打王と比べる
過去10年(2016〜2025年)のシーズン最終の本塁打王を振り返る。
| 年 | ア・リーグ王 | 本数 | ナ・リーグ王 | 本数 |
|---|---|---|---|---|
| 2016 | マーク・トランボ | 47 | アレナード/カーター | 41 |
| 2017 | アーロン・ジャッジ | 52 | ジャンカルロ・スタントン | 59 |
| 2018 | クリス・デービス | 48 | クリスチャン・イエリッチ | 36 |
| 2019 | ホルヘ・ソレア | 48 | ピート・アロンソ | 53 |
| 2020 | ルーク・ヴォイト | 22 | マーセル・オズーナ | 18 |
| 2021 | ゲレーロJr./サルバドール・ペレス | 48 | フェルナンド・タティスJr. | 42 |
| 2022 | アーロン・ジャッジ | 62 | カイル・シュワーバー | 46 |
| 2023 | 大谷翔平 | 44 | マット・オルソン | 54 |
| 2024 | アーロン・ジャッジ | 58 | 大谷翔平 | 54 |
| 2025 | カル・ローリー | 60 | カイル・シュワーバー | 56 |
※2020年はコロナ禍で60試合の短縮シーズン。
この10年でナ・リーグ王が50本を超えたのは2017・2019・2022・2024・2025年の5回。首位のカイル・シュワーバーの換算ペース46.7本は、この10年の実際のナ・リーグ本塁打王9人(短縮シーズンを除く)の中では下から5番目の水準で、直近3年(54・54・56本)と比べても少なくとも7本前後を積み増す必要がある。
ア・リーグは62本(2022年ジャッジ)や60本(2025年ローリー)のような突出した年もあれば、48本止まり(2018・2019・2021年)の年もあり、振れ幅が大きい。今季の首位争いの43本・換算43.3本台という水準は、この10年のア・リーグ本塁打王の中では最も低い部類に入る。
残り試合数から見る決着の時期
2026年のMLBレギュラーシーズンは9月27日に終了する。上位陣の所属球団の残り試合数はフィリーズ0・カブス0・オリオールズ1・アストロズ0・レイズ0・ロッキーズ0・ブレーブス0で、最終盤の戦いが続く。
詳しくは大谷翔平 MLB通算300号は歴代5位の速さ 打者として1,102試合で到達でまとめています。
ア・リーグはピート・アロンソがヨルダン・アルバレスとフニオール・カミネロに1本のリードを持つ。残り試合の中で変動しうる差で、最終盤までもつれる可能性がある。
ナ・リーグはカイル・シュワーバーとピート・クロウアームストロングが45本で並んでおり、残り試合で1本差が生まれるだけで首位が入れ替わる状況。4本差でハンター・グッドマンとマット・オルソンが追う。この差は残り試合があれば逆転が起こり得る範囲であり、まだ確定した状況ではない。
よくある質問
Q. MLBの本塁打王は今、誰がトップか
10月9日時点で、ナ・リーグはフィラデルフィア・フィリーズのカイル・シュワーバーとシカゴ・カブスのピート・クロウアームストロングが45本で首位タイ。ア・リーグはボルチモア・オリオールズのピート・アロンソが43本で単独トップ。
Q. 162試合換算とは何か
出場試合数に対する本塁打ペースを、MLBのレギュラーシーズン162試合分に置き換えて計算したもの。「本塁打数 ÷ 出場試合数 × 162」で算出する。あくまで現時点のペースが続いた場合の仮定値であり、実際の最終本数を保証するものではない。

Q. 今季の本塁打王争いは過去と比べて多いのか少ないのか
過去10年のリーグ本塁打王は最大62本(2022年ジャッジ)から最少18本(2020年オズーナ、短縮シーズン)まで幅がある。今季の首位陣の換算ペース(41〜48本台)は、通常シーズンの中では低めの水準にあたる。
Q. 本塁打王争いはいつ頃決着するか
レギュラーシーズンは9月27日終了予定。ア・リーグは1本差、ナ・リーグは首位タイで、いずれも残り試合数の中で変動しうる差。最終盤までもつれる可能性がある。
まとめ
10月9日時点の本塁打王争いは、ナ・リーグはフィラデルフィア・フィリーズのカイル・シュワーバーとシカゴ・カブスのピート・クロウアームストロングが45本で並ぶ混戦、ア・リーグはボルチモア・オリオールズのピート・アロンソが43本で単独トップという構図になっている。162試合換算では両リーグとも過去10年の水準からするとやや低めのペースで、残り試合の行方次第で最終的な本数は変わってくる。ダイヤモンドスタッツでは今後もこの本塁打王争いのペースを定期的に更新していく。試合の実際の映像はMLB公式配信サービスで確認できる。
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文:DiamondStats 分析チーム(MLBデータ分析担当)|データ出典:MLB公式Stats(2026年10月時点)





