フレディ・フリーマン ポストシーズン通算17本塁打のうち12本がソロ弾日本時間10月5日、ドジャースタジアムで行われたナショナル・リーグ地区シリーズ第2戦で、ドジャースのフレディ・フリーマンが4回先頭でライトへソロ本塁打を放ちました。ポストシーズン通算17本目です。しかしドジャースは2-3でブレーブスに敗れ、シリーズは1勝1敗となりました。
この一発は1-1の同点弾で、勝ちにはつながりませんでした。DiamondStats(ダイヤモンドスタッツ)がMLB公式Statsで調べると、フリーマンのポストシーズン本塁打17本のうち12本が走者なしのソロ本塁打でした。さらにドジャースがこのシリーズで挙げた7得点は、すべて本塁打によるものです。「本塁打でしか点が入らない打線」の現在地を、数字で確かめます。
第2戦のフリーマンの一発はどんな本塁打だったか
MLB公式Statsの記録では、フリーマンの本塁打は4回無死走者なし、ブレーブスのグラント・ホームズが投げた2ボール2ストライクからの86.4マイルのスライダーを捉えたものでした。打球速度は103.2マイル、飛距離は375フィートで、ライトスタンドに届いています。

この日のフリーマンは4打数2安打1打点。シリーズ2試合では7打数3安打1本塁打で、OPSは1.357です。個人の数字は悪くありません。問題は、点が入った場面が本塁打だけだったことにあります。
| 回 | 場面 | 結果 | 得点 |
|---|---|---|---|
| 1回表 | ブレーブス | ドゥボンの適時打 | ブレーブス1-0 |
| 4回裏 | ドジャース 無死走者なし | フリーマンのソロ本塁打(通算17号) | 1-1 |
| 5回表 | ブレーブス | ハリスの三塁打から1点 | ブレーブス2-1 |
| 7回表 | ブレーブス | ハリスの適時二塁打 | ブレーブス3-1 |
| 9回裏 | ドジャース 2死走者なし | マンシーのソロ本塁打 | ブレーブス3-2 |
ドジャースはこの試合、得点圏で8打数無安打でした。第1戦の1打数無安打と合わせると、シリーズでは得点圏9打数無安打です。
ドジャースの7得点はすべて本塁打 今季の4割と比べると異常な偏り
地区シリーズ2試合でドジャースは5本塁打を打ち、7点を取りました。その7点の内訳は次のとおりです。
| 試合 | 本塁打 | 本塁打による得点 | 総得点 | 本塁打以外の得点 |
|---|---|---|---|---|
| 第1戦(日本時間10月4日) | T・ヘルナンデス2ラン/タッカー2ラン/マンシーソロ | 5 | 5 | 0 |
| 第2戦(日本時間10月5日) | フリーマンソロ/マンシーソロ | 2 | 2 | 0 |
| 合計 | 5本 | 7 | 7 | 0 |
本塁打による得点の割合は100%です。では、ふだんのドジャースはどうだったのか。DiamondStats独自集計で、今季レギュラーシーズン162試合と過去2年のポストシーズンを同じ方法で数えました。
| 期間 | 試合数 | 総得点 | 本塁打 | 本塁打による得点 | 割合 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2026年レギュラーシーズン | 162 | 801 | 204 | 327 | 40.8% |
| 2024年ポストシーズン | 16 | 95 | 27 | 48 | 50.5% |
| 2025年ポストシーズン | 17 | 72 | 24 | 30 | 41.7% |
| 2026年地区シリーズ(第2戦終了時点) | 2 | 7 | 5 | 7 | 100% |
今季のドジャースは、得点の約6割を本塁打以外で取ってきた打線でした。世界一になった2024年の秋でも、本塁打による得点は半分です。わずか2試合とはいえ、適時打がゼロで本塁打だけという形は、この球団の過去2年の勝ち方とも違います。
フリーマンの通算17本のうち12本が走者なし
フリーマンのポストシーズン通算成績は、第2戦終了時点で81試合306打数82安打、17本塁打40打点、OPS.865です。この17本塁打を走者の有無で分けると、偏りがはっきり見えます。
| 場面 | 打数 | 安打 | 本塁打 | 打点 | 打率 | OPS |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 走者なし | 177 | 48 | 12 | 12 | .271 | .889 |
| 得点圏 | 66 | 15 | 2 | 21 | .227 | .714 |
| 一塁走者のみ | 63 | 19 | 3 | 7 | .302 | ‐ |
走者なしで打率.271に対し、得点圏では.227。17本塁打のうち得点圏で出たのは2本だけです。今季レギュラーシーズンの得点圏打率が.281(139打数39安打)だったことを考えると、秋になると走者を置いた場面で打てなくなる傾向が通算の数字に出ています。
一方で、本塁打のペース自体はポストシーズンのほうが高いのです。
| 期間 | 打数 | 本塁打 | 1本塁打あたりの打数 |
|---|---|---|---|
| 2026年レギュラーシーズン | 579 | 16 | 36.2打数 |
| ポストシーズン通算 | 306 | 17 | 18.0打数 |
今季の16本塁打は、フリーマンが117試合以上出た年では最も少ない数字でした(2015年は118試合で18本)。それでも秋には、今季の2倍のペースで本塁打が出ています。「ソロ本塁打は出るが走者を還す安打が出ない」という形が、本人の通算成績にも、いまのドジャース打線にも重なっています。
ポストシーズン通算17本塁打は歴代でどこにいるか
通算17本塁打は、デービッド・オルティス、ジム・トーミー、アーロン・ジャッジと並ぶ数字です。DiamondStats調べで、MLB公式Statsの通算記録から上位を並べました。

| 順位 | 選手 | ポストシーズン本塁打 | 試合数 |
|---|---|---|---|
| 1 | マニー・ラミレス | 29 | 111 |
| 2 | ホセ・アルトゥーベ | 28 | 107 |
| 3 | カイル・シュワーバー | 24 | 76 |
| 4 | ジョージ・スプリンガー | 23 | 83 |
| 5 | バーニー・ウィリアムス | 22 | 121 |
| 6 | デレク・ジーター | 20 | 158 |
| 7 | コーリー・シーガー/アレックス・ブレグマン/アルバート・プホルス | 19 | ‐ |
| 10 | レジー・ジャクソン/ミッキー・マントル/ネルソン・クルーズ/マックス・マンシー/ジャンカルロ・スタントン/カルロス・コレア/ブライス・ハーパー | 18 | ‐ |
| 17 | フレディ・フリーマン/デービッド・オルティス/ジム・トーミー/アーロン・ジャッジ | 17 | 81(フリーマン) |
1位のラミレスとは12本差ですが、1本打てば18本の7人に並びます。同じドジャースのマンシーは、第2戦の9回に2本目を打って18本に到達しました。チーム内では今、マンシーが1本上にいます。
フリーマンの17本をチーム別に分けると、ブレーブス時代が9本(2018年1本、2019年1本、2020年2本、2021年5本)、ドジャース移籍後が8本(2022年1本、2024年4本、2025年2本、2026年1本)です。古巣との地区シリーズで打った1本で、両チームでの本数はあと1本で並ぶところまで来ました。
第3戦はアトランタへ 本塁打以外の得点が出るか
シリーズは1勝1敗で、第3戦は日本時間10月7日午前7時にアトランタのトゥルイスト・パークで行われます。MLB公式の予告先発はドジャースが山本由伸、ブレーブスがクリス・セールです。
報道では、フリーマン自身が試合後に、本塁打以外で得点する方法を見つける必要があると話しています。数字はその言葉どおりです。得点圏9打数無安打のまま敵地に乗り込む打線が、適時打で1点を取れるかどうかが第3戦の見どころになります。
ほかのシリーズでも打線の形が勝敗を分けています。パドレスがカブス打線を抑えてワイルドカードを突破した試合はこちらの記事にまとめています。
DiamondStats編集部の独自視点!
フリーマンのソロ本塁打を「空砲」と片付けるのは早すぎます。ポストシーズンで1本塁打あたり18打数というペースは、今季のレギュラーシーズンの2倍です。打てていないのではなく、走者がいる場面で打順が回っていないか、回っても打てていないかのどちらかです。
通算の得点圏打率.227という数字は、66打数という小さな母数で出たものです。あと数本の安打で簡単に動きます。だからこそ第3戦で得点圏の1本が出れば、この偏りは一気に印象が変わります。編集部が注目するのは、フリーマンの前を打つ打者が塁に出られるかどうかです。走者なしで回ってくる限り、17本目と同じ結果しか生まれません。
アメリカン・リーグ側では、ヤンキースがアーロン・ジャッジを地区シリーズのロースターから外すという異例の判断をしています。ジャッジもフリーマンと同じ通算17本塁打です。この秋、17本の4人のうち誰が先に18本目を打つのかも、一つの見どころです。
よくある質問
Q. フリーマンのポストシーズン通算本塁打は何本ですか?
日本時間10月5日の地区シリーズ第2戦終了時点で17本です。ブレーブス時代に9本、ドジャース移籍後に8本を打っています。デービッド・オルティス、ジム・トーミー、アーロン・ジャッジと並ぶ数字です。
Q. ポストシーズン通算本塁打の歴代1位は誰ですか?
マニー・ラミレスの29本です。2位はホセ・アルトゥーベの28本、3位はカイル・シュワーバーの24本です。MLB公式Statsの通算記録をDiamondStatsが集計しました。
Q. ドジャースは地区シリーズで何点取りましたか?
2試合で7点です。第1戦が5点、第2戦が2点で、7点すべてが本塁打によるものでした。得点圏では9打数無安打です。
Q. 地区シリーズ第3戦はいつ、どこで行われますか?
日本時間10月7日午前7時に、アトランタのトゥルイスト・パークで行われます。シリーズは1勝1敗で、第3戦と第4戦はブレーブスの本拠地です。
まとめ
フリーマンのポストシーズン17号は、1-1に追いつくソロ本塁打でしたが、ドジャースは2-3で敗れました。通算17本のうち12本が走者なしで、得点圏では2本だけという偏りが通算成績に出ています。ドジャース打線も地区シリーズ2試合の7得点がすべて本塁打で、今季レギュラーシーズンの40.8%とはかけ離れた形です。第3戦は本塁打以外の得点が出るかどうかに注目です。データはMLB公式Statsを独自に集計しました。
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文:DiamondStats 分析チーム(MLBデータ分析担当)|データ出典:MLB公式Stats(2026年10月時点)





