エドウィン・ディアスが2年ぶりの100マイル超え3球を計測日本時間10月5日(米国時間10月4日)、ナショナル・リーグ地区シリーズ第2戦のドジャース対ブレーブスで、ドジャースの右腕エドウィン・ディアスが6回表に登板し、3者連続で打者を抑えました。この回に投げた直球6球の平均は100.0マイル(約160.9キロ)、最速は100.8マイル(約162.2キロ)でした。
DiamondStats(ダイヤモンドスタッツ)がMLB公式Statsを独自に集計したところ、1試合で100マイル超えを3球投げたのは2024年9月4日以来、100.8マイルという速さは2024年10月9日の101.1マイル以来です。どちらも2年ぶりの数字です。試合はドジャースが2-3で敗れましたが、報道では3年総額約109億円の契約で加入した守護神の球威が、ポストシーズンの舞台で戻ってきたことになります。
10月4日の12球を全部並べる
ディアスは6回表、オースティン・ライリー、マイク・ヤストレムスキー、ドレイク・ボールドウィンの3人と対戦し、12球で片付けました。内訳は直球6球、スライダー6球です。

| 打者 | 球種 | 球速(マイル) | 結果 |
|---|---|---|---|
| ライリー | 直球 | 99.5 | 見逃しストライク |
| ライリー | スライダー | 91.0 | 見逃しストライク |
| ライリー | スライダー | 92.1 | 空振り三振 |
| ヤストレムスキー | スライダー | 91.3 | ファウル |
| ヤストレムスキー | 直球 | 100.8 | ボール |
| ヤストレムスキー | 直球 | 99.8 | 見逃しストライク |
| ヤストレムスキー | 直球 | 100.2 | 空振り三振 |
| ボールドウィン | スライダー | 92.0 | ボール |
| ボールドウィン | スライダー | 91.2 | ボール |
| ボールドウィン | 直球 | 100.2 | 空振り |
| ボールドウィン | 直球 | 99.2 | ボール |
| ボールドウィン | スライダー | 91.5 | 右飛 |
直球6球のうち3球が100マイルを超え、最も遅い球でも99.2マイル(約159.6キロ)でした。今季のレギュラーシーズンで、ディアスの直球の平均は96.5マイル(約155.3キロ)です。この回の平均100.0マイルは、シーズン平均より3.5マイル(約5.6キロ)速い計算になります。
2年ぶりの数字はどこが特別か
ディアスの直球を年ごとに比べると、今回の1イニングがどれだけ突出しているかが分かります。MLB公式Statsの投球データをDiamondStatsが集計しました(2024年以降はポストシーズンを含む)。
| 年 | 直球の平均球速 | 最速 | 100マイル超えの球数 |
|---|---|---|---|
| 2022年 | 99.1 | 103.2 | 多数 |
| 2024年 | 97.5 | 101.1 | 14球 |
| 2025年 | 97.2 | 100.5 | 3球 |
| 2026年(レギュラーシーズン) | 96.5 | 99.2 | 0球 |
| 2026年10月4日の1イニング | 100.0 | 100.8 | 3球 |
2025年は1年かけて3球しか100マイルを超えませんでした。2026年はレギュラーシーズンの229球で1球もなく、最速は9月19日の99.2マイルでした。それが10月4日の1イニングだけで、2025年1年分と同じ3球に達しています。
1試合で3球の100マイル超えは、メッツ時代の2024年9月4日以来です。最速100.8マイルは、2024年10月9日の地区シリーズで記録した101.1マイル以来の速さで、2025年の最速100.5マイルも上回りました。
2026年の球速は月を追うごとに戻っていた
今季のディアスは2度の離脱がありました。4月20日に右肘の遊離体で負傷者リスト入りし、7月29日に復帰。8月18日には首の炎症で再び離脱し、9月18日に戻っています。直球の平均球速を月別に見ると、離脱の前後で明らかに違います。
| 月 | 直球の球数 | 平均球速(マイル) | 最速(マイル) |
|---|---|---|---|
| 3月 | 38 | 95.8 | 97.3 |
| 4月 | 32 | 95.7 | 97.9 |
| 7月 | 19 | 96.5 | 98.9 |
| 8月 | 90 | 96.8 | 98.6 |
| 9月 | 42 | 97.2 | 99.2 |
| 10月 | 6 | 100.0 | 100.8 |
開幕直後の3・4月は平均95.8マイル前後で、2022年の99.1マイルから3マイル以上落ちていました。肘の手術明けの7月から少しずつ上がり、9月は97.2マイルと2025年の水準に戻っています。10月4日の100.0マイルは、その延長線上にあるとはいえ、9月から一気に2.8マイル上がった形です。
平均100.0マイルは今季のメジャーでどの位置か
シーズン平均96.5マイルという数字は、今季に直球を50球以上投げた735投手の中で138位です(10月5日現在、DiamondStats調べ)。守護神としては平凡な部類に入ります。

一方で、10月4日の平均100.0マイルを今季のシーズン平均の順位に当てはめると、上から7番目に相当します。
| 順位 | 投手 | 直球の平均球速(マイル) |
|---|---|---|
| 1位 | ジャスティン・マルティネス | 101.6 |
| 2位 | メイソン・ミラー | 101.4 |
| 3位 | ベン・ジョイス | 101.0 |
| 4位 | エドガルド・エンリケス | 100.7 |
| 5位 | ジェイコブ・ミジオロウスキー | 100.6 |
| 6位 | ヨアン・デュラン | 100.5 |
| 7位 | ジョエル・ペゲーロ | 100.0 |
| (参考) | ディアス 10月4日の1イニング | 100.0 |
| 138位 | ディアス 2026年シーズン平均 | 96.5 |
今季、シーズンを通して平均100マイル以上を投げた投手は7人しかいません。1イニングだけとはいえ、ディアスがその水準で投げたことは、メッツで1.31の防御率を残した2022年の球威が戻りつつあることを示します。
復帰後の6登板は11奪三振で無失点
今季のレギュラーシーズン成績は21試合、18回2/3、防御率8.68、7セーブ4セーブ失敗でした。報道では3年総額約109億円の契約で加入した守護神としては、苦しい数字です。
ただし、9月18日の復帰後は別人のようです。
| 期間 | 登板 | 投球回 | 被安打 | 自責点 | 四球 | 奪三振 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 9月17日まで | 16 | 13回2/3 | 25 | 18 | 10 | 19 |
| 9月18日以降(ポストシーズン含む) | 6 | 6回 | 1 | 0 | 1 | 11 |
9月17日までの防御率は11.85でしたが、復帰後の6登板は6イニングで被安打1、無失点、11奪三振です。球速が97マイル台に戻った9月から結果も変わり、10月4日はさらに100マイルに乗せました。
ドジャースは今季100勝でナショナル・リーグ西地区を制しました。レギュラーシーズン終盤の勝ち方はドジャースがジャイアンツ3連戦を3連勝で100勝でまとめています。
DiamondStats編集部の独自視点!
編集部が気になるのは、球速が戻った直球をどこまで続けられるかです。ディアスの100マイル超えは、2024年も9月に集中していました。シーズンの終盤、短い回を全力で投げる場面で球速が上がるのは、彼の投げ方の特徴でもあります。
地区シリーズ第3戦からは敵地アトランタです。1点を争う場面でもう一度100マイルが出るか、それとも99マイル台に落ち着くか。10月4日の6球は、ドジャースのブルペンに久しぶりの「球威で押せる守護神」が戻った兆しです。ナショナル・リーグではブルワーズが103勝と最高勝率を残しており、勝ち上がれば強力打線との対戦が待ちます。ディアスの直球が160キロを超え続けるかどうかは、ドジャースの10月を左右する数字になります。
よくある質問
Q. エドウィン・ディアスが100マイルを超えたのはいつ以来ですか
1球だけなら2025年9月27日に100.5マイルを投げています。1試合で3球の100マイル超えは2024年9月4日以来、100.8マイルという速さは2024年10月9日の101.1マイル以来です。
Q. ディアスの2026年シーズンの球速は何マイルでしたか
直球の平均は96.5マイル(約155.3キロ)で、レギュラーシーズンの最速は99.2マイルでした。2022年の99.1マイル、2025年の97.2マイルより遅い数字です。
Q. ディアスの2026年の成績はどうでしたか
レギュラーシーズンは21試合、18回2/3、防御率8.68、7セーブ4セーブ失敗でした。右肘と首の故障で2度離脱しています。9月18日の復帰後はポストシーズンを含む6登板で6イニング無失点、11奪三振です。
Q. 今季シーズン平均100マイル以上の投手は何人いますか
直球を50球以上投げた投手の中で7人です。1位はジャスティン・マルティネスの101.6マイルでした(10月5日現在、DiamondStats調べ)。
まとめ
日本時間10月5日の地区シリーズ第2戦で、エドウィン・ディアスは直球6球の平均100.0マイル、最速100.8マイルで3者凡退を記録しました。1試合3球の100マイル超えは2024年9月以来、2年ぶりです。
- 今季の直球平均96.5マイルから3.5マイル(約5.6キロ)速かった
- 2026年レギュラーシーズンは100マイル超えが0球だったが、1イニングで3球
- 月別の平均球速は3月95.8マイルから9月97.2マイルまで段階的に回復
- 9月18日の復帰後は6登板6イニング無失点、11奪三振
試合には敗れましたが、ディアスの球威の回復はドジャースにとって大きな材料です。データはMLB公式Statsを独自に集計しました。
⚾ 試合を観るには: MLB配信サービスの比較・視聴方法はこちら
文:DiamondStats 分析チーム(MLBデータ分析担当)|データ出典:MLB公式Stats(2026年10月時点)





