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ジャズ・チザム・ジュニアにメッツ浮上|メッツ本拠地打率.583と40盗塁を検証

2026 9/18
契約・移籍・お金
2026年9月6日2026年9月18日

チザム獲得にメッツが浮上 シティ・フィールド打率.583と40盗塁をデータ検証。

日本時間9月4日、ヤンキースのジャズ・チザム・ジュニア内野手(28)について、今オフのFA移籍先としてメッツが浮上したと伝えられた。ヤンキース側も複数年での再契約に動くとみられ、同じニューヨークを本拠地とする2球団の争奪戦になる可能性がある。

移籍説の根拠のひとつが「メッツの本拠地シティ・フィールドで打率5割超え」という数字だ。DiamondStats(ダイヤモンドスタッツ)がMLB公式Statsで確かめると、今季は確かに12打数7安打の打率.583。ただし、打数はわずか12。この数字をどう読むかが今回のテーマだ。

目次

「本拠地で打率5割」の中身は12打数

まず結論から言うと、今季のシティ・フィールドの数字は3試合分しかない。5月15日から17日の3連戦で7安打を固め打ちした結果で、打率としては立派だが、選手の実力を語るには少なすぎる。

メッツ(直近10試合)の成績推移(MLB公式Statsの実測値をもとにDiamondStatsが作成)

そこでDiamondStatsは、チザムがマーリンズ時代からシティ・フィールドで残した全成績を集計した。

年 試合 打数 安打 本塁打 盗塁 打率
2021 9 29 7 1 3 .241
2022 4 12 2 0 1 .167
2023 6 22 6 1 2 .273
2024 3 11 4 1 1 .364
2025 2 7 3 1 0 .429
2026 3 12 7 0 1 .583
通算 27 93 29 4 8 .312

(MLB公式Statsを基にDiamondStats独自集計、9月4日現在)

通算では93打数29安打の打率.312。チザムの通算打率.245と比べると6分7厘高く、「シティ・フィールドと相性がいい」という見方は、12打数だけの話ではなく6年分の実績にも裏付けがある。とはいえ93打数は半シーズンにも満たない。相性を示す材料ではあっても、移籍後の成績を約束する数字ではない。

本当の売りは「40盗塁」の希少性

移籍市場でチザムの価値を決めるのは、シティ・フィールドの打率ではなく盗塁だ。今季の40盗塁はア・リーグ1位、MLB全体でも2位に入る(9月4日現在)。

順位 選手 球団 盗塁 本塁打 OPS
1 ナシム・ヌニェス ナショナルズ 44 1 .542
2 チザム ヤンキース 40 19 .716
3 チャンドラー・シンプソン レイズ 38 0 .699
3 ボビー・ウィット・ジュニア ロイヤルズ 38 16 .806
5 ピート・クロウ=アームストロング カブス 32 39 .946

(MLB公式Stats、9月4日現在)

注目したいのは本塁打との組み合わせだ。盗塁上位5人のうち、本塁打19本以上と盗塁40以上を両方満たすのはチザムだけ。1位のヌニェスは本塁打1本、3位のシンプソンは0本で、走る一方の選手だ。

しかもチザムは2024年にも本塁打24本・盗塁40を記録している。3年で2度の40盗塁と、いずれも二桁本塁打。この組み合わせを持つ二塁手は市場にほとんど出てこない。

DiamondStats調べで162試合換算すると、今季のペースは約49盗塁。残り試合でこのペースを保てば、自己最多を更新する計算になる。

メッツの二塁は今季OPS.631

移籍説が出る背景には、メッツの二塁事情がある。今季120試合に出場したマーカス・セミエンは打率.218、OPS.631。ホルヘ・ポランコは37試合で打率.148、OPS.431にとどまる。チザムの今季OPS.716は決して高い数字ではないが、メッツの現状と比べると差ははっきりしている。

選手 試合 打率 本塁打 盗塁 OPS
チザム(ヤンキース) 131 .231 19 40 .716
セミエン(メッツ) 120 .218 14 10 .631
ポランコ(メッツ) 37 .148 2 0 .431

(MLB公式Stats、9月4日現在)

メッツは63勝77敗で地区5位、ワイルドカード争いからも10.5ゲーム差と遠い(9月4日現在)。来季の立て直しに二塁手の補強が必要なのは、数字が示す通りだ。

今季のチザムは「打率」より「出場」で価値を出した

今季のチザムの打率.231は、規定打席に到達した2021年以降で最も低い。ただし月別に見ると、8月以降は持ち直している。

月 試合 打率 本塁打 盗塁 OPS
3・4月 30 .202 3 9 .610
5月 26 .281 3 5 .800
6月 25 .177 6 10 .713
7月 21 .234 4 6 .728
8月 27 .244 2 10 .703

(MLB公式Stats、9月4日現在。3月と4月は合算)

アーロン・ジャッジは5月31日を最後に試合に出ていない。その間もヤンキースは80勝60敗でワイルドカード1位を守っており、131試合に出続けたチザムの40盗塁は、得点力を落とさないための重要な武器になった。

一方でヤンキー・スタジアムでの今季打率は.235で、敵地の.227とほぼ差がない。昨季は本拠地.277・敵地.207と大きな差があった。「本拠地に強い打者」というより「球場に左右されにくくなった」と読むのが今季の実態に近い。

DiamondStats編集部の独自視点!

移籍説の見出しになった打率.583は、たった12打数の数字だ。ただ、シティ・フィールド通算で.312という6年分の実績まで戻ると、単なる偶然とも言い切れない。

編集部が本当に注目しているのは、この争奪戦がヤンキースの「走れる二塁手」不足を露わにする点だ。チザムが抜ければ、40盗塁と19本塁打を同時に持つ選手をどこから連れてくるのか。ソトのときは打線の柱を失い、今度は機動力の柱を失うことになる。

ソトが2024年オフに15年総額約1147億円でヤンキースからメッツへ移った前例がある。あのときも「同じ街での移籍」が話題になった。チザムの契約規模はソトとは比べものにならないが、2年続けてニューヨークの2球団が同じ選手を奪い合う構図は、来オフの市場の主役になりそうだ。

同じア・リーグ東地区では、レイズが9連勝でMLB勝率1位に立つなど、上位争いが動いている。順位表の見方はレイズが9連勝でMLB勝率1位に浮上の記事でまとめている。

まとめ

  • 9月4日、チザムの今オフFA移籍先としてメッツが浮上した
  • 話題の「シティ・フィールド打率.583」は今季12打数の数字。通算では93打数で.312
  • 40盗塁はア・リーグ1位。本塁打19本以上と盗塁40以上の両立はMLBでチザムだけ(9月4日現在)
  • メッツの二塁はセミエンがOPS.631、ポランコが.431と低迷しており、補強の必要性は数字が示している

データはMLB公式Statsを独自に集計。

よくある質問

Q. チザムはいつFAになる?

ジャズ・チザムJr. 直近10試合の安打と本塁打(2026年・MLB公式Statsの実測値)

今季終了後にFAになる見込みで、ヤンキースが複数年での再契約を目指すとみられる。移籍先はまだ決まっていない。

Q. チザムの2026年の成績は?

9月4日現在で131試合、打率.231、19本塁打、55打点、40盗塁、OPS.716。盗塁はア・リーグ1位。

Q. チザムはシティ・フィールドでどれくらい打っている?

今季は12打数7安打で打率.583。マーリンズ時代を含む通算では27試合93打数29安打で打率.312。

Q. メッツの二塁手は誰?

今季はマーカス・セミエンが120試合に出場し、打率.218、14本塁打、OPS.631。ホルヘ・ポランコは37試合で打率.148。

Q. ソトのメッツ移籍はいつ?

2024年オフに、ヤンキースからメッツへ15年総額約1147億円の契約で移籍した。

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文:DiamondStats 分析チーム(MLBデータ分析担当)|データ出典:MLB公式Stats(2026年9月時点)


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DiamondStats編集部のアバター DiamondStats編集部

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記事の数値はMLB公式Statsから取得した内容に基づき、報道記事の転載や要約は行わず、全球団・全選手を対象にした独自集計・分析を継続的に行っています。放送・配信情報についても各社の公式発表を出典に、日々更新しています。

数値・記録は公開時点の公式データに基づいて作成し、誤りに気づいた場合は速やかに該当箇所を修正します。集計方法に起因する重要な訂正がある場合は、記事内にその旨を明記します。特定の球団・選手への偏りを避け、中立的な立場での情報提供を心がけています。

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