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ザック・ウィーラーが第1戦先発 最多17勝クリストファー・サンチェスとの順番を検証

2026 10/06
データ検証・分析
2026年9月20日2026年10月6日

フィリーズのポストシーズン先発順をどう組むか。米国の分析メディアのジャスト・ベースボールが短期決戦の4人順番を提案している。DiamondStats(ダイヤモンドスタッツ)はその順番の当否を、今季の成績と過去3年の10月実績という2つの物差しで確かめる。

結論: 第1戦ザック・ウィーラー、第2戦ヘスース・ルサルド、第3戦クリストファー・サンチェス、第4戦アーロン・ノーラの順番が数字と整合する。10月の実績はウィーラーが頭ひとつ抜け、今季の安定感はルサルドとサンチェスが並ぶ。ノーラは今季の防御率が4.49と崩れており、出番の少ない第4戦が妥当な位置づけになる。

目次

4人の今季成績を比べる

2026年シーズンの成績(9月20日現在、MLB公式Stats)を4人で並べると、序列が見える。

ザック・ウィーラーの成績推移(MLB公式Statsの実測値をもとにDiamondStatsが作成)

投手 勝敗 防御率 投球回 奪三振 WHIP
ヘスース・ルサルド 14勝5敗 2.87 178.2 221 1.08
クリストファー・サンチェス 17勝6敗 2.93 193.2 215 1.22
ザック・ウィーラー 13勝5敗 2.99 150.1 177 1.06
アーロン・ノーラ 7勝10敗 4.49 168.1 169 1.35

読みどころは3つある。第一に、ルサルドとサンチェスとウィーラーの3人が防御率3.00未満で横並びであり、誰を第1戦にしてもおかしくない層の厚さがフィリーズの強みになっている。第二に、最多勝はサンチェスの17勝であり、193.2回の投球回と合わせて最も長いイニングを背負った。第三に、ノーラだけが防御率4.49、WHIP1.35と別枠の数字であり、短期決戦の上位で使う根拠は今季の成績からは出てこない。フィリーズは9月19日時点で85勝69敗であり、4人の先発が白星の大半を稼いだ構造になっている。

10月の実績で第1戦を決める

今季の成績だけでは3人が横並びで第1戦が決まらない。そこで過去3年のポストシーズン成績(2022-2024年、MLB公式Stats)を並べる。

投手 2022年 2023年 2024年 3年合計(DiamondStats独自集計)
ザック・ウィーラー 6先発35.2回 防御率2.78 1勝3敗33奪三振 4先発27.2回 防御率1.95 3勝0敗35奪三振 1先発7回 防御率0.00 9奪三振 11先発70.1回 防御率2.18 4勝3敗77奪三振
アーロン・ノーラ 5先発25.2回 防御率4.91 2勝2敗27奪三振 4先発23回 防御率2.35 3勝1敗23奪三振 1先発5回 防御率7.20 0勝1敗8奪三振 10先発53.2回 防御率4.02 5勝3敗58奪三振

3年合計の防御率はウィーラー2.18、ノーラ4.02であり、1試合の重みが増す短期決戦では無視できない差になる。ノーラにも2023年の4先発防御率2.35という好投年があるため、調子次第では評価が変わる余地は残る。ただし3年通算の安定感ではウィーラーが上であり、第1戦のマウンドを託す根拠はウィーラーの側にそろう。ルサルドとサンチェスに10月の先発実績がほぼないことも、実績ある右腕を第1戦に置く判断を後押しする。

第2戦以降の並べ方

第2戦はヘスース・ルサルドがふさわしい。今季14勝5敗、防御率2.87、221奪三振はいずれも4人中最良の水準であり、左腕である点も相手打線の左右のバランスを崩す材料になる。第3戦は最多17勝のクリストファー・サンチェスが入る。193.2回を投げ切った耐久力は短期決戦でも心強く、第3戦という位置づけなら相手打線との相性を見ながら使える。第4戦はアーロン・ノーラになる。短期決戦の第4戦は実施されない場合もあり、出番の不確かな枠に今季防御率4.49の投手を置く形がチームの損失を最小にする。2023年のような好投が戻れば評価は上がるが、現時点の数字では第4戦が妥当な結論になる。

Phillies Pitchers 直近5登板の奪三振と自責点(2026年・MLB公式Statsの実測値)

DiamondStats編集部の独自視点!

贅沢な悩みの中身を言い換えると、フィリーズには第1戦を任せられる投手が3人いるのに、第1戦は1枠しかないという話になる。3人を横並びのまま比べ続けても結論は出ない。今季の数字と10月の数字という2つの物差しを重ねたとき、ウィーラーの10月実績だけが他と重ならない強さを見せた。短期決戦の順番決めは好みの問題ではなく、どちらの物差しを優先するかの問題であり、1試合の重みを最優先するなら答えはウィーラーになる。サンチェスの17勝とルサルドの221奪三振は長いシーズンの勲章であり、その勲章が第2戦と第3戦という形で報われる順番こそ、4人全員が納得できる並びになる。

まとめ

フィリーズのポストシーズン先発順は、第1戦ザック・ウィーラー、第2戦ヘスース・ルサルド、第3戦クリストファー・サンチェス、第4戦アーロン・ノーラの並びが数字と整合する。今季の安定感ではルサルドとサンチェスが最前線に立ち、10月の実績ではウィーラーが抜ける。ノーラは2023年の好投を再現できれば序列を上げる余地がある。関連する選手データの見方は次の記事にまとめた。ザック・ウィーラーの選手データデータはMLB公式Statsを独自に集計した。

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DiamondStats編集部は、MLB(メジャーリーグベースボール)を「データ」の視点から深掘りする日本語メディアです。全30球団の試合と選手の成績を対象に、順位表・個人成績・放送情報・用語解説など、MLBを楽しむために必要な情報を発信しています。

記事の数値はMLB公式Statsから取得した内容に基づき、報道記事の転載や要約は行わず、全球団・全選手を対象にした独自集計・分析を継続的に行っています。放送・配信情報についても各社の公式発表を出典に、日々更新しています。

数値・記録は公開時点の公式データに基づいて作成し、誤りに気づいた場合は速やかに該当箇所を修正します。集計方法に起因する重要な訂正がある場合は、記事内にその旨を明記します。特定の球団・選手への偏りを避け、中立的な立場での情報提供を心がけています。

内容に関するお気づきの点は、お問い合わせフォームよりご連絡ください。

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