8月6日、ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平が、今季初めて1試合2本塁打を記録した。1回先頭の第1打席で25号となる先頭打者本塁打を放ち、その後26号も追加。ただしいずれもソロ本塁打(空砲)で、チームは今季ワーストとなる6連敗を喫した。
打った本人は絶好調でも、勝ち星につながらない——。この「1試合2発」が今の大谷にとってどれほどのペースなのかを、2026年シーズンの数字だけで冷静に見ていく。数値はMLB公式Statsの実測値を独自に集計した。
あわせてMLB最終成績シミュレーション 2026|このペースなら大谷は何本塁打?も参考になります。
今季初の1試合2発で26号 到達ペースは162試合換算で約38本
⚾ 25号ホームランの場面の映像は、MLB公式サイトでご覧いただけます。
⚾ 26号ホームランの場面の映像は、MLB公式サイトでご覧いただけます。
まず、8月6日時点の大谷の主要成績を整理する。
| 部門 | 主な成績(8月6日現在) |
|---|---|
| 打者 | 109試合・26本塁打・打率.297・70打点・OPS.953 |
| 投手 | 8勝2敗・防御率1.79・95奪三振・85回2/3 |
打者としてのOPS.953は、リーグでも屈指の高さだ。ここに投手として防御率1.79という数字が並ぶ点が、大谷という選手の異質さを物語る。
今季初の1試合2発で26号に届いたわけだが、この26本は年間ペースに直すとどのくらいになるのか。109試合で26本というのは、シーズンフル出場(162試合)に換算すると次のようになる(ダイヤモンドスタッツ調べ)。
| 指標 | 現在(109試合) | 162試合換算ペース |
|---|---|---|
| 本塁打 | 26本 | 約38.6本 |
| 打点 | 70点 | 約104点 |
162試合換算で約38〜39本、打点は約104点。派手な打点量産型ではないが、40本・100打点クラスに手が届くペースを維持していることが分かる。1試合2発の日は、この年間ペースを一気に押し上げる貴重な1日になる。
大谷の本塁打がどの月に固まっているのかは、下の月別推移グラフで確認できる。特定の月に偏るのか、コンスタントに積み上げているのかで、この26本の意味は変わってくる。

25号は「先頭打者弾」 試合の入りで主導権を握る一打
今回の2発のうち、25号は1回先頭での先頭打者本塁打だった。先頭打者弾は、初回の1球目から相手バッテリーにプレッシャーをかけ、味方に流れを呼び込む特別な一打だ。
大谷は近年、この先頭打者弾を数多く放ってきた打者として知られる。1番でスタメン出場することが増えたことで、試合の「入り」でいきなり得点を挙げる場面が目立つ。先頭打者弾がどれほど大谷の武器になっているかは、大谷翔平21号は先頭打者弾 通算の位置づけを検証した記事でも詳しく掘り下げている。
この点は大谷翔平 MLB通算300号は歴代5位の速さ 打者として1,102試合で到達でも詳しく整理している。
ただし今日は、その先頭打者弾を含む2本がいずれもソロだった。走者を置いた場面での一打ではなく、後続との連鎖が生まれなかった点が、6連敗という結果につながっている。個人の数字とチームの勝敗が噛み合わない、もどかしい試合だったといえる。
投打二刀流の26本 打者専任とは意味が違う
大谷の26本を評価するうえで外せないのが、この本塁打がすべて「投手として登板しながら」積み上げた数字だという点だ。
一般の主砲は、打撃に専念して26本を打つ。一方の大谷は、8勝2敗・防御率1.79という先発投手としての仕事を並行しながら、同時に打者としても26本を放っている。登板日の疲労や調整を抱えながらこのペースを維持していること自体が、他の打者と単純比較できない価値だ。
投打をひとりで担うことの価値については、大谷翔平は「1人で2人分」エースと主砲を同時にこなす価値をデータ化した記事で数字にまとめている。あわせて、防御率1.79という数字がどれほどのものかは大谷翔平「防御率1.79で無得票」をデータで検証した記事も参考にしてほしい。
打者としての26本、投手としての防御率1.79。この2つが同じ選手の同じシーズンに並ぶという事実こそ、今日の2発を語るうえでの最大の背景だ。
まとめ
8月6日、大谷翔平は今季初の1試合2本塁打で25・26号に到達した。25号は試合の主導権を握る先頭打者弾、26号も加えての2発だったが、いずれもソロにとどまり、チームは今季ワーストの6連敗となった。
- 26本塁打は162試合換算で約38.6本ペース、打点は約104点ペース(ダイヤモンドスタッツ調べ)
- 25号は初回先頭の先頭打者弾で、試合の入りから流れをつくる一打
- この26本は、8勝2敗・防御率1.79の投手業と並行して積み上げた数字
チームの連敗は気がかりだが、打者・大谷の状態は数字の上でも上向きだ。ここから連敗を止める一発が、走者を置いた場面で飛び出すかに注目したい。
DiamondStats編集部の独自視点!
今日の2発で見逃せないのは、「打てば勝てる」段階をとうに超えた大谷の立ち位置だ。個人で1試合2本を放っても、後続が続かなければ6連敗は止まらない。だからこそ、ここからの見どころは本数そのものより「どの場面で打つか」に移る。走者を置いた一打が増えれば、38本ペースの価値はチームの浮上へ直結する。連敗という逆風の中で、主砲がどう流れを引き寄せるか。次の登板日と打席の両方から目が離せない。
よくある質問
Q. 大谷翔平は今、何本塁打ですか?
8月6日時点で26本塁打です。この日、今季初の1試合2本塁打(25号・26号)で到達しました。数値はMLB公式Statsの実測値です。
シーズン中の大谷を追うだけでなく、他チームの日本人野手の動向も含めた直近の打撃傾向については、7月12日 MLB日本人選手 成績まとめ|吉田 正尚1本塁打・ヌートバー1本塁打のデータも参考になります。
Q. 26本は年間で何本ペースですか?
109試合で26本のため、162試合換算では約38.6本ペースです(ダイヤモンドスタッツ調べ)。打点70点は約104点ペースにあたります。
Q. 25号はどんな本塁打でしたか?
1回先頭で放った先頭打者本塁打です。ただし26号とあわせて2本ともソロ本塁打で、チームは今季ワーストの6連敗となりました。
Q. 大谷は投手としてはどんな成績ですか?
8月6日時点で8勝2敗、防御率1.79、95奪三振、投球回85回2/3です。打者で26本を打ちながら、この投手成績を並行して残しています。
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