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レッドソックス9連勝ストップ 全30球団1位の強さを数字で検証

2026 10/06
データ検証・分析
2026年8月29日2026年10月6日

レッドソックスの9シリーズ連続勝ち越しが、日曜日にアスレチックス戦の連敗で止まった。それでもファングラフスが8月3日〜9日更新分で出したパワーランキングでは、レッドソックスは64勝53敗で全30球団中1位。チーム評価値1595、プレーオフ進出確率95.6%と、依然としてトップの数字が並んでいる。

7月からの独走がよく話題になるが、勢いが止まった今こそ「一過性の波だったのか、構造的な強さなのか」を数字で見ておく価値がある。ダイヤモンドスタッツ独自の集計で、順位表の見た目だけでは分からない中身を検証する。

目次

独走の起点は6月末の連敗 そこから続いた1カ月半

レッドソックスが直近で2連敗を喫したのは、6月30日・7月1日のナショナルズ戦が最後だった。そこから日曜日にアスレチックスへ連敗するまで、実に1カ月以上にわたって「2連敗ゼロ」の状態が続いていたことになる。

レッドソックス(直近10試合)の成績推移(MLB公式Statsの実測値をもとにDiamondStatsが作成)

この間の強さについては、本サイトの過去記事でも「レッドソックス月間21勝4敗 MLB史上例のない」として検証済みで、月間勝率.840というペースを記録していた。今回9シリーズ連勝が止まったことで、この記録的な月間ペースがどこまで続くのかが焦点になる。

裏を返せば、9連勝ストップは「連敗ゼロ」という異常値が正常化しただけとも読める。1シーズン(162試合)を通して一度も2連敗しない球団は現実的に存在しないため、今回の連敗は統計的にはむしろ「起きて当然」だったタイミングとも言える。

64勝53敗は162試合換算で何勝ペースか

順位表の勝敗数はチームごとに消化試合数が違うため、そのままでは比べにくい。ダイヤモンドスタッツ調べで、パワーランキング上位球団の成績を162試合換算ペースに揃えてみた。

球団 現在の成績 勝率 162試合換算ペース
ブリュワーズ 74勝44敗 .627 102勝60敗
レイズ 71勝46敗 .607 98勝64敗
カブス 69勝50敗 .580 94勝68敗
レッドソックス 64勝53敗 .547 89勝73敗

パワーランキング1位でありながら、162試合換算の勝率だけを見るとブリュワーズ(102勝ペース)には13勝分ほど届いていない。つまりレッドソックスの1位は「純粋な勝ち星の量」ではなく、後述する「対戦相手の強さを踏まえた評価」が示す「対戦相手の強さを踏まえた地力」で評価された1位ということになる。

チーム評価値とプレーオフ進出確率が示す「地力」

ファングラフスのパワーランキングは、単純な勝敗数ではなく対戦相手の強さを加味した「チーム評価値(Eloレーティング)」を土台にしている。これは同じ勝率でも強い相手と戦った球団を高く見る仕組みで、数字が大きいほど地力が高いと評価される。レッドソックスの評価値は1595、直近の対戦相手の平均は1502。自分たちより弱い相手との対戦が続いていたわけではなく、平均以上の相手と渡り合った上での1位という点は、単純な好調期とは違う評価軸になる。

プレーオフ進出確率は95.6%で、全球団の中で100%のブリュワーズに次ぐ2番目の高さ。カブス(69勝50敗)やレイズ(71勝46敗)より勝率で劣るレッドソックスが進出確率でこの2球団を上回っている点も、単純な勝敗数だけでは測れない強さの裏付けになる。

補強面でも「一過性」ではない材料がそろう

トレード期限で獲得したキャッチャーのアドリー・ラッチマンが今週中の実戦復帰を予定しているほか、故障中だったローマン・アンソニーとギャレット・クロシェットも復帰へ向けて調整が進んでいる。9連勝ストップの裏で、戦力面はむしろこれから厚みを増す局面にある。

一方で、比較対象としたアメリカン・リーグではタイガースが後半戦に入って失点差(ラン・ディファレンシャル)でリーグ最良の数字を出しており、上位争いは決してレッドソックス一強では収まっていない。ナショナル・リーグ西地区では、ドジャースが6連敗を喫するなど明暗が分かれた球団もあり、その内訳は本サイトの「ドジャース6連敗の正体をデータ分解|先発防御率7」で詳しく扱っている。

まとめ

レッドソックスの9シリーズ連勝ストップは、記録的だった「2連敗ゼロ」状態が統計的な平常運転に戻っただけとも言える。162試合換算の勝率ではブリュワーズに次ぐ2番手グループに位置し、独走と呼ぶにはまだペースの差がある。

一方でチーム評価値とプレーオフ進出確率は依然としてリーグトップクラスで、対戦相手の強さを踏まえた地力の高さと、ラッチマン・アンソニー・クロシェットという補強・復帰カードがそろっている点を踏まえると、今回の連敗を「失速の始まり」と決めつけるのは早い。9月以降の月間ペースが、7月の月間21勝4敗という記録的なペースにどこまで近づけるかが、次の検証ポイントになる。

よくある質問

Q. レッドソックスは現在MLB全体で何位?

FanGraphsが8月3日〜9日更新分で出したパワーランキングで、レッドソックスは64勝53敗ながら全30球団中1位。チーム評価値1595が評価の土台になっている。

Q. 9シリーズ連続勝ち越しはどこで止まった?

日曜日のアスレチックス戦で連敗し、9シリーズ連続の勝ち越しが途絶えた。直近の2連敗は6月30日・7月1日のナショナルズ戦以来だった。

Q. 162試合換算だと何勝ペース?

64勝53敗を162試合換算すると89勝73敗ペース。同じ換算でブリュワーズは102勝60敗ペースとなり、勝率だけならレッドソックスより上位になる。

Q. プレーオフ進出確率はどれくらい?

95.6%で、100%のブリュワーズに次ぐ全球団2番目の高さ。カブスやレイズより勝率が低い状態でも、この2球団を上回っている。

Q. 補強面ではどんな動きがある?

トレード期限で獲得したキャッチャーのアドリー・ラッチマンが今週中に実戦復帰を予定しているほか、ローマン・アンソニーとギャレット・クロシェットも故障からの復帰へ向けて調整が進んでいる。

⚾ 試合を観るには: MLB配信サービスの比較・視聴方法はこちら

文:DiamondStats 分析チーム(MLBデータ分析担当)|データ出典:MLB公式Stats(2026年8月時点)

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DiamondStats編集部は、MLB(メジャーリーグベースボール)を「データ」の視点から深掘りする日本語メディアです。全30球団の試合と選手の成績を対象に、順位表・個人成績・放送情報・用語解説など、MLBを楽しむために必要な情報を発信しています。

記事の数値はMLB公式Statsから取得した内容に基づき、報道記事の転載や要約は行わず、全球団・全選手を対象にした独自集計・分析を継続的に行っています。放送・配信情報についても各社の公式発表を出典に、日々更新しています。

数値・記録は公開時点の公式データに基づいて作成し、誤りに気づいた場合は速やかに該当箇所を修正します。集計方法に起因する重要な訂正がある場合は、記事内にその旨を明記します。特定の球団・選手への偏りを避け、中立的な立場での情報提供を心がけています。

内容に関するお気づきの点は、お問い合わせフォームよりご連絡ください。

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