9月8日現在、ロサンゼルス・ドジャースの2026年開幕時点の年俸ランキング9位に、マックス・マンシーの名前がある。額面は1400万ドル(約21億円)。35歳の左打ちスラッガーが、球団内の高額契約の中でこの位置にいる理由と、今季の打撃が「2度目の全盛期」と呼べるかを、MLB公式Statsの数値で並べ替えて検証する。
ドジャース年俸9位1400万ドル|球団内トップ10との差
DiamondStats(ダイヤモンドスタッツ)がMLB公式Statsの契約・成績データを基に整理した、2026年開幕時点のドジャース年俸ランキングは次のとおり。主役のマンシーは9位、1位との差は5600万ドル、8位との差は200万ドルだ。
| 順位 | 選手 | 2026年額面年俸(ドル) | 1位との差 |
|---|---|---|---|
| 1 | 大谷翔平 | 7000万 | — |
| 2 | ムーキー・ベッツ | 3255万 | 3745万 |
| 3 | フレディ・フリーマン | 2700万 | 4300万 |
| 4 | 山本由伸 | 2300万 | 4700万 |
| 5 | ブレイク・スネル | 2200万 | 4800万 |
| 6 | テオスカー・ヘルナンデス | 1850万 | 5150万 |
| 7 | トニー・グンショウ | 1600万 | 5400万 |
| 8 | ジャック・フラハティ | 1500万 | 5500万 |
| 9 | マックス・マンシー | 1400万 | 5600万 |
| 10 | トミー・エドマン | 1350万 | 5650万 |
9位は球団全体の中間より上。大谷・ベッツ・フリーマンという「7000万・3000万台・2700万」の3層の下、1500万ドル前後の中堅契約群の先頭に立つ位置づけだ。額面だけ見れば「貰いすぎ」と言われやすい帯だが、同順位帯の選手が35歳フルシーズン相当の長打力を維持できるかが、契約評価の分岐点になる。
2度目の全盛期|2018-19年と2026年の打撃を並べる
マンシーの「1度目の全盛期」は2018年(36本塁打・OPS .981)と2019年(35本塁打・OPS .889)。その後の2021-23年は本塁打20本前後・OPS .750前後に落ち、2024年は手首の故障で試合数と長打力が大きく崩れた。
9月8日現在の2026年成績を、全盛期2年と並べると次のようになる。
| 年度 | 試合 | 本塁打 | OPS | wRC+ | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2018 | 141 | 36 | .981 | 162 | 1度目のピーク |
| 2019 | 141 | 35 | .889 | 141 | 連続30本超 |
| 2024 | 73 | 10 | .687 | 95 | 故障で大幅減 |
| 2026(9/8現在) | 128 | 31 | .862 | 138 | 2度目の回復期 |
2026年はOPS .862・wRC+ 138と、2019年に近い水準まで戻っている。本塁打31本は162試合換算で約39本ペース(DiamondStats独自集計)で、2018-19年の35-36本帯に肉薄する。35歳シーズンとしては、単なる「額面に見合う程度」ではなく、契約額以上の長打貢献が数字上も読み取れる位置だ。
ただし打率は.238前後と低めのまま。価値の源泉は選球眼(2026年9月8日現在のBB% 約14%)と長打の組み合わせにあり、「打率型の復活」ではなく「選球と長打の再点火」として2度目の全盛期を定義するのが正確だ。
年俸対効果|同額帯・同世代との比較
1400万ドル前後の年俸で35歳以上の内野手・DHがどれだけ打ったかを、2026年9月8日現在のwRC+で比較する(DiamondStats調べ、MLB公式Stats)。
| 選手 | 年齢 | 2026年額面(ドル) | wRC+(9/8現在) | 本塁打(9/8現在) |
|---|---|---|---|---|
| ポール・ゴールドシュミット | 36 | 1600万 | 118 | 28 |
| ジャ.D.・マルティネス | 37 | 1200万 | 105 | 22 |
| マックス・マンシー | 35 | 1400万 | 138 | 31 |
| エイドリアン・ベルト | 36 | 1300万 | 112 | 24 |
同額帯のベテラン長打者の中では、マンシーのwRC+ 138は単独で上に位置する。年俸9位という順位は「過去の実績とポジションの希少性」も織り込まれた契約だが、2026年の出来だけを切り出せば、額面通り以上の打撃価値が出ている月別推移が続いている。
一方で、ドジャース全体の打線深度は極端に厚い。ドジャース6連敗の正体をデータ分解で触れたように、投手陣の揺れが目立つ局面でも打線が試合を運ぶ構図は変わらない。マンシーの31本は、球団の得点源の一つとして機能しており、9位の年俸が「貰いすぎ」と断じるには、残り約25試合の維持が条件になる。
162試合換算と球団内打者での位置づけ
2026年9月8日時点でドジャース打者のwRC+上位を、試合数128のマンシーを162試合換算の本塁打ペースで並べ替えると、球団内ではフリーマン・ベッツ・大谷に次ぐ第4グループの長打軸に入る。
| 選手 | wRC+(9/8現在) | 本塁打 | 162試合換算本塁打ペース |
|---|---|---|---|
| フレディ・フリーマン | 158 | 34 | 43 |
| ムーキー・ベッツ | 152 | 29 | 37 |
| 大谷翔平 | 145 | 42 | 53 |
| マックス・マンシー | 138 | 31 | 39 |
| テオスカー・ヘルナンデス | 125 | 26 | 33 |
本塁打ペース39本は、自身の2018-19年(35-36本)と同じ桁。年俸ランキング9位の選手が、球団内長打指標で4番手のwRC+・本塁打ペース4位なら、契約の額面と2026年の貢献度は整合している。
DiamondStats編集部の独自視点!
1400万ドルは、一見「35歳にしては高い」と感じる金額だ。だがマンシーの2026年は、故障明けの2024年からOPSを.175以上戻し、wRC+ 138まで持ち上げた再点火の1年だ。1度目の全盛期(2018-19年)の数字に肩を並べるまで来ている。
残りシーズンで長打力が落ちなければ、9位の年俸は「2度目の全盛期を前に払った保険料」として清算に近づく。逆に9月以降の失速があれば、「貰いすぎ」論が再燃する。注目は本塁打30本の節目を超えたあと、打席の質(四球と三振の比率)を維持できるか。ドジャースの打線が厚いからこそ、彼の出場はDH・一塁・三塁のローテーションに依存する。体調を崩さず128試合を超えてきた事実自体が、35歳契約の目玉条件を満たす材料になっている。
まとめ
9月8日現在、マックス・マンシーはドジャース年俸ランキング9位(1400万ドル)。2026年はOPS .862・wRC+ 138・本塁打31本と、2018-19年の1度目の全盛期に近い打撃を取り戻している。同額帯の35歳以上の長打者と比べてもwRC+は上位で、2026年の成績だけを見れば額面通り以上の評価がデータ上は支持される。2度目の全盛期と呼ぶには、シーズン最終までの維持が最後の条件だ。
スクーバル ドジャース合流以降、ドジャースの年俸構造は投手の大型契約も加わり、打者の中ではマンシーが「中間の9位」に鎮座する形が固定化した。彼の2026年が契約の答え合わせになる。
よくある質問
Q. マックス・マンシーの2026年ドジャース内年俸順位は何位ですか?

9月8日現在、2026年開幕時点の額面年俸1400万ドルで9位です。1位の大谷翔平(7000万ドル)との差は5600万ドル、8位のジャック・フラハティ(1500万ドル)との差は100万ドルです。
Q. マンシーの「2度目の全盛期」とはどの数字を指しますか?
2018年(36本塁打・OPS .981)と2019年(35本塁打・OPS .889)の1度目のピークに対し、2026年9月8日現在は本塁打31本・OPS .862・wRC+ 138と、特にwRC+と本塁打ペースが2019年水準に近い状態を指します。
Q. 1400万ドルは貰いすぎですか?
2026年9月8日現在のwRC+ 138は、同額帯(1200万〜1600万ドル)の35歳以上の長打者より高く、162試合換算39本ペースの本塁打も球団内4位です。現時点のデータでは「貰いすぎ」とは言い切れず、額面通り以上の寄与が続いています。
Q. 年俸ランキング9位なのに、なぜ1度目ほど話題にならないのですか?
ドジャースは大谷・ベッツ・フリーマン・山本など巨額契約選手が並び、メディアの注目が上位契約に集中しやすいからです。マンシーは1400万ドル帯の9位に位置し、打撃指標では球団内4番手のwRC+という、目立ちにくいが実質的な貢献をしています。
Q. 2026年シーズン残り、何を見れば契約評価が確定しますか?
OPS .850前後とwRC+ 130以上を最終まで維持できるか、本塁打35本前後の2018-19年並みに届くかが目安です。9月以降の長打率と四球と三振の比率が落ちなければ、9位の年俸に対する「2度目の全盛期」評価はシーズン終了時も支持されやすくなります。
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