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ブルワーズが球団史上初の100勝 6連勝なしで到達した唯一のチームをデータ検証

2026 10/07
データ検証・分析
2026年10月7日

ミルウォーキー・ブルワーズは9月24日、敵地シチズンズ・バンク・パークでフィリーズに5-1で勝ち、今季100勝目(100勝59敗)を挙げました。1969年にシアトル・パイロッツとして生まれ、58季目を迎えた球団にとって、シーズン100勝は初めてです。

DiamondStats(ダイヤモンドスタッツ)がMLB公式Statsで1969年以降の100勝チーム68例を集計したところ、ブルワーズは今季の最長連勝が5で、6連勝を一度もせずに100勝へ届いた唯一のチームでした。最終成績は103勝59敗。本塁打は30球団で下から2番目なのに得点は2位という、歴代の100勝チームにない形で積み上げた勝利数です。

目次

100勝目の試合を振り返る(9月24日・フィリーズ戦)

先発シェーン・ドローハンが2回2/3を1失点で降り、以降はチャド・パトリック、アーロン・アシュビー、ジョジョ・ロメロ、アントニオ・センザテラの4投手が6回1/3を無失点でつなぎました。勝利投手はロメロ、セーブはセンザテラです。

ブルワーズ(直近10試合)の成績推移(MLB公式Statsの実測値をもとにDiamondStatsが作成)

日付 相手 球場 スコア(ブルワーズ-相手) 結果
09/17 パイレーツ 敵地 4-7 負け
09/18 オリオールズ 敵地 6-5 勝ち
09/19 オリオールズ 敵地 1-0 勝ち
09/20 オリオールズ 敵地 3-0 勝ち
09/22 フィリーズ 敵地 4-6 負け
09/23 フィリーズ 敵地 4-1 勝ち
09/24 フィリーズ 敵地 5-1 勝ち
09/25 カージナルス 本拠地 8-4 勝ち
09/26 カージナルス 本拠地 3-2 勝ち
09/27 カージナルス 本拠地 6-4 勝ち
ブルワーズ 直近10試合の結果(MLB公式Stats)

打線は2回にサル・フレリックの二塁打で先制し、3回にブライス・ハーパーの適時打で追いつかれたあと、1-1のまま8回へ。8回表に代打で出たジャクソン・チョウリオが四球と盗塁で二塁へ進み、ジェイク・バウアーズの決勝打で生還。クーパー・プラット、ジョーイ・オルティスの適時打が続いて3点を奪い、9回にはチョウリオが今季25号ソロで締めました。

項目 内容
日付・会場 9月24日 シチズンズ・バンク・パーク
スコア ブルワーズ 5-1 フィリーズ
安打 ブルワーズ11・フィリーズ4
決勝打 8回表 バウアーズの中前適時打
本塁打 9回表 チョウリオ 今季25号ソロ
到達試合数 159試合目

この勝利で全体1位シードとポストシーズンのホームアドバンテージも確定しました。

球団史の上位7季と比べる 97勝の壁を一気に6勝上回った

ブルワーズの球団記録は2025年の97勝でした。それ以前は2011年と2018年の96勝が最多で、球団は95〜97勝の壁に4度跳ね返されてきました。今季はその壁を6勝分上回っています。

順位 年 勝敗 得点 失点 得失点差
1 2026 103勝59敗 832 618 +214
2 2025 97勝65敗 806 634 +172
3 2011 96勝66敗 721 638 +83
3 2018 96勝67敗 754 659 +95
5 1979 95勝66敗 807 722 +85
5 1982 95勝67敗 891 717 +174
5 2021 95勝67敗 738 623 +115

得失点差+214は、ワールドシリーズに出た1982年の+174を40点上回る球団史上最大です。DiamondStats調べで得点と失点から勝利数を推定すると102.5勝で、実際の103勝とほぼ一致します。1点差試合に恵まれて勝ち数が膨らんだのではなく、実力どおりの103勝です。

MLB公式Statsを集計すると、2026年開幕前の時点でシーズン100勝を一度も経験していない球団は7つありました(ブルワーズ、パドレス、レンジャーズ、ブルージェイズ、マーリンズ、ロッキーズ、ナショナルズ)。ブルワーズが抜けたことで、未経験の球団は6つになりました。

歴代100勝チーム68例で唯一 最長連勝が5

今季のブルワーズは一度も6連勝をしていません。月別の勝敗を見ると、負け越したのは4月(12勝13敗)だけで、5月以降は6か月すべてで勝ち越しました。大きな連勝はないのに、負けが続かないことで積み上げた100勝です。

月 勝敗 得点 失点
3・4月 16勝14敗 160 122
5月 19勝7敗 108 72
6月 17勝10敗 162 109
7月 16勝10敗 122 113
8月 17勝12敗 134 107
9月 18勝6敗 146 95

1969年以降の100勝チーム68例について、シーズン中の最長連勝を調べました(DiamondStats独自集計)。

年 チーム 勝敗 最長連勝
2026 ブルワーズ 103勝59敗 5
1976 フィリーズ 101勝61敗 6
2005 カージナルス 100勝62敗 6
2019 ツインズ 101勝61敗 6
1971 アスレチックス 101勝60敗 7
1976 レッズ 102勝60敗 7
1990 アスレチックス 103勝59敗 7
2002 ヤンキース 103勝58敗 7

これまでの最短は6で、3チームが並んでいました。5は史上初めてです。対照的に、97勝した2025年のブルワーズは14連勝を記録しており、同じ球団が1年で正反対の勝ち方をしたことになります。

本塁打154本は30球団で下から2番目 それでも得点は2位

100勝チームの打線といえば長打力が思い浮かびますが、今季のブルワーズは本塁打154本で、ブルージェイズの152本に次いで少ない28位タイ(エンゼルスと同数)です。それでも得点832は30球団で2位。盗塁162は5位で、走塁と単打で点を取る打線でした。

年 チーム 本塁打 盗塁 チーム最多本塁打
2026 ブルワーズ 154 162 バウアーズ 26
2015 カージナルス 137 69 カーペンター 28
2001 マリナーズ 169 174 ブーン 37
2023 オリオールズ 183 114 ヘンダーソン 28
2016 カブス 199 66 ブライアント 39
2023 ブレーブス 307 132 オルソン 54

チーム最多本塁打がバウアーズの26本というのも特徴です。打点100のブライス・トゥラング、25本塁打23盗塁のチョウリオ、打率.306のアンドリュー・ボーンと、主力が分散して稼いでいます。かつての主砲クリスチャン・イエリッチは12本塁打、OPS.693にとどまりましたが、チームは落ちませんでした。

投手陣も数字で裏付けられます。チーム防御率3.51はヤンキースに次ぐ2位、奪三振1544はフィリーズに次ぐ2位。先発ジェイコブ・ミジオロウスキーが防御率1.80と奪三振252でともにメジャー1位、守護神トレバー・メギルが30セーブを挙げました。

指標 数字 30球団順位
得失点差 +214 1位
得点 832 2位
チーム防御率 3.51 2位
奪三振 1544 2位
盗塁 162 5位
本塁打 154 28位タイ

勝ち方の中身も偏りがありません。1点差試合は27勝20敗、延長戦は11勝5敗、勝率5割以上の相手には45勝30敗、ナショナル・リーグ中地区では35勝17敗。本拠地55勝26敗に対して敵地でも48勝33敗と、場所も選びませんでした。

2026年の100勝は2球団だけ 2024年・2025年はゼロ

2026年に100勝へ届いたのはブルワーズと、最終戦で100勝62敗にしたドジャースの2球団です。2024年と2025年は両リーグに100勝チームがなく、2023年のブレーブス・オリオールズ・ドジャース以来3年ぶりでした。ナショナル・リーグ中地区では2016年のカブス(103勝58敗)以来10年ぶりの100勝です。

同じ年に100敗へ到達した球団もあります。エンゼルスの球団史上初の100敗が62勝100敗で終わったのと対照的に、ブルワーズは103勝59敗。勝率で.253の差がつきました。

DiamondStats編集部の独自視点!

今季のブルワーズは「爆発しないのに負けない」チームでした。数字で見るかぎり、このやり方が短期決戦で弱いという根拠はありません。1点差27勝20敗、延長11勝5敗、勝率5割以上の相手に45勝30敗。接戦も強敵も平均以上に勝っています。

10月6日現在、ブルワーズはディビジョンシリーズでパドレスに2勝0敗とリードし、第3戦は同日サンディエゴで行われます。注目は本塁打に頼らない打線がポストシーズンの投手相手にどこまで点を取れるかです。ここまでの2試合はいずれも1点差(3-2、4-3)で、レギュラーシーズンと同じ勝ち方が続いています。

よくある質問

Q. ブルワーズが100勝したのはいつですか?

2026年9月24日、フィリーズ戦に5-1で勝って100勝59敗としました。159試合目での到達で、球団史上初のシーズン100勝です。最終成績は103勝59敗です。

Q. ブルワーズのこれまでの球団記録は何勝でしたか?

2025年の97勝65敗が最多でした。2011年と2018年の96勝がそれに続きます。2026年の103勝は球団記録を6勝上回りました。

Q. 6連勝なしで100勝したのは本当に初めてですか?

MLB公式Statsで1969年以降の100勝チーム68例を集計したところ、最長連勝の最短は6(1976年フィリーズ、2005年カージナルス、2019年ツインズ)でした。最長連勝5での100勝はブルワーズが初めてです。

Q. 2026年に100勝したチームはいくつありますか?

ブルワーズ(103勝)とドジャース(100勝)の2球団です。2024年と2025年は100勝チームがなく、3年ぶりの100勝チームになりました。

まとめ

ブルワーズは9月24日に球団史上初の100勝へ到達し、103勝59敗でシーズンを終えました。得失点差+214は球団史上最大で、推定勝利数とも一致する実力どおりの数字です。本塁打は30球団で下から2番目なのに得点は2位、最長連勝5は歴代100勝チームで唯一。偏りのない勝ち方が、球団58季目で初めての大台を呼び込みました。ポストシーズンでの戦いぶりは、ドジャースの100勝を扱った上の記事とあわせて追いかけてください。

データはMLB公式Statsを独自に集計(2026年10月6日現在)。

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