ミルウォーキー・ブルワーズは9月24日、敵地シチズンズ・バンク・パークでフィリーズに5-1で勝ち、今季100勝目(100勝59敗)を挙げました。1969年にシアトル・パイロッツとして生まれ、58季目を迎えた球団にとって、シーズン100勝は初めてです。
DiamondStats(ダイヤモンドスタッツ)がMLB公式Statsで1969年以降の100勝チーム68例を集計したところ、ブルワーズは今季の最長連勝が5で、6連勝を一度もせずに100勝へ届いた唯一のチームでした。最終成績は103勝59敗。本塁打は30球団で下から2番目なのに得点は2位という、歴代の100勝チームにない形で積み上げた勝利数です。
100勝目の試合を振り返る(9月24日・フィリーズ戦)
先発シェーン・ドローハンが2回2/3を1失点で降り、以降はチャド・パトリック、アーロン・アシュビー、ジョジョ・ロメロ、アントニオ・センザテラの4投手が6回1/3を無失点でつなぎました。勝利投手はロメロ、セーブはセンザテラです。

| 日付 | 相手 | 球場 | スコア(ブルワーズ-相手) | 結果 |
|---|---|---|---|---|
| 09/17 | パイレーツ | 敵地 | 4-7 | 負け |
| 09/18 | オリオールズ | 敵地 | 6-5 | 勝ち |
| 09/19 | オリオールズ | 敵地 | 1-0 | 勝ち |
| 09/20 | オリオールズ | 敵地 | 3-0 | 勝ち |
| 09/22 | フィリーズ | 敵地 | 4-6 | 負け |
| 09/23 | フィリーズ | 敵地 | 4-1 | 勝ち |
| 09/24 | フィリーズ | 敵地 | 5-1 | 勝ち |
| 09/25 | カージナルス | 本拠地 | 8-4 | 勝ち |
| 09/26 | カージナルス | 本拠地 | 3-2 | 勝ち |
| 09/27 | カージナルス | 本拠地 | 6-4 | 勝ち |
打線は2回にサル・フレリックの二塁打で先制し、3回にブライス・ハーパーの適時打で追いつかれたあと、1-1のまま8回へ。8回表に代打で出たジャクソン・チョウリオが四球と盗塁で二塁へ進み、ジェイク・バウアーズの決勝打で生還。クーパー・プラット、ジョーイ・オルティスの適時打が続いて3点を奪い、9回にはチョウリオが今季25号ソロで締めました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 日付・会場 | 9月24日 シチズンズ・バンク・パーク |
| スコア | ブルワーズ 5-1 フィリーズ |
| 安打 | ブルワーズ11・フィリーズ4 |
| 決勝打 | 8回表 バウアーズの中前適時打 |
| 本塁打 | 9回表 チョウリオ 今季25号ソロ |
| 到達試合数 | 159試合目 |
この勝利で全体1位シードとポストシーズンのホームアドバンテージも確定しました。
球団史の上位7季と比べる 97勝の壁を一気に6勝上回った
ブルワーズの球団記録は2025年の97勝でした。それ以前は2011年と2018年の96勝が最多で、球団は95〜97勝の壁に4度跳ね返されてきました。今季はその壁を6勝分上回っています。
| 順位 | 年 | 勝敗 | 得点 | 失点 | 得失点差 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 2026 | 103勝59敗 | 832 | 618 | +214 |
| 2 | 2025 | 97勝65敗 | 806 | 634 | +172 |
| 3 | 2011 | 96勝66敗 | 721 | 638 | +83 |
| 3 | 2018 | 96勝67敗 | 754 | 659 | +95 |
| 5 | 1979 | 95勝66敗 | 807 | 722 | +85 |
| 5 | 1982 | 95勝67敗 | 891 | 717 | +174 |
| 5 | 2021 | 95勝67敗 | 738 | 623 | +115 |
得失点差+214は、ワールドシリーズに出た1982年の+174を40点上回る球団史上最大です。DiamondStats調べで得点と失点から勝利数を推定すると102.5勝で、実際の103勝とほぼ一致します。1点差試合に恵まれて勝ち数が膨らんだのではなく、実力どおりの103勝です。
MLB公式Statsを集計すると、2026年開幕前の時点でシーズン100勝を一度も経験していない球団は7つありました(ブルワーズ、パドレス、レンジャーズ、ブルージェイズ、マーリンズ、ロッキーズ、ナショナルズ)。ブルワーズが抜けたことで、未経験の球団は6つになりました。
歴代100勝チーム68例で唯一 最長連勝が5
今季のブルワーズは一度も6連勝をしていません。月別の勝敗を見ると、負け越したのは4月(12勝13敗)だけで、5月以降は6か月すべてで勝ち越しました。大きな連勝はないのに、負けが続かないことで積み上げた100勝です。
| 月 | 勝敗 | 得点 | 失点 |
|---|---|---|---|
| 3・4月 | 16勝14敗 | 160 | 122 |
| 5月 | 19勝7敗 | 108 | 72 |
| 6月 | 17勝10敗 | 162 | 109 |
| 7月 | 16勝10敗 | 122 | 113 |
| 8月 | 17勝12敗 | 134 | 107 |
| 9月 | 18勝6敗 | 146 | 95 |
1969年以降の100勝チーム68例について、シーズン中の最長連勝を調べました(DiamondStats独自集計)。
| 年 | チーム | 勝敗 | 最長連勝 |
|---|---|---|---|
| 2026 | ブルワーズ | 103勝59敗 | 5 |
| 1976 | フィリーズ | 101勝61敗 | 6 |
| 2005 | カージナルス | 100勝62敗 | 6 |
| 2019 | ツインズ | 101勝61敗 | 6 |
| 1971 | アスレチックス | 101勝60敗 | 7 |
| 1976 | レッズ | 102勝60敗 | 7 |
| 1990 | アスレチックス | 103勝59敗 | 7 |
| 2002 | ヤンキース | 103勝58敗 | 7 |
これまでの最短は6で、3チームが並んでいました。5は史上初めてです。対照的に、97勝した2025年のブルワーズは14連勝を記録しており、同じ球団が1年で正反対の勝ち方をしたことになります。
本塁打154本は30球団で下から2番目 それでも得点は2位
100勝チームの打線といえば長打力が思い浮かびますが、今季のブルワーズは本塁打154本で、ブルージェイズの152本に次いで少ない28位タイ(エンゼルスと同数)です。それでも得点832は30球団で2位。盗塁162は5位で、走塁と単打で点を取る打線でした。
| 年 | チーム | 本塁打 | 盗塁 | チーム最多本塁打 |
|---|---|---|---|---|
| 2026 | ブルワーズ | 154 | 162 | バウアーズ 26 |
| 2015 | カージナルス | 137 | 69 | カーペンター 28 |
| 2001 | マリナーズ | 169 | 174 | ブーン 37 |
| 2023 | オリオールズ | 183 | 114 | ヘンダーソン 28 |
| 2016 | カブス | 199 | 66 | ブライアント 39 |
| 2023 | ブレーブス | 307 | 132 | オルソン 54 |
チーム最多本塁打がバウアーズの26本というのも特徴です。打点100のブライス・トゥラング、25本塁打23盗塁のチョウリオ、打率.306のアンドリュー・ボーンと、主力が分散して稼いでいます。かつての主砲クリスチャン・イエリッチは12本塁打、OPS.693にとどまりましたが、チームは落ちませんでした。
投手陣も数字で裏付けられます。チーム防御率3.51はヤンキースに次ぐ2位、奪三振1544はフィリーズに次ぐ2位。先発ジェイコブ・ミジオロウスキーが防御率1.80と奪三振252でともにメジャー1位、守護神トレバー・メギルが30セーブを挙げました。
| 指標 | 数字 | 30球団順位 |
|---|---|---|
| 得失点差 | +214 | 1位 |
| 得点 | 832 | 2位 |
| チーム防御率 | 3.51 | 2位 |
| 奪三振 | 1544 | 2位 |
| 盗塁 | 162 | 5位 |
| 本塁打 | 154 | 28位タイ |
勝ち方の中身も偏りがありません。1点差試合は27勝20敗、延長戦は11勝5敗、勝率5割以上の相手には45勝30敗、ナショナル・リーグ中地区では35勝17敗。本拠地55勝26敗に対して敵地でも48勝33敗と、場所も選びませんでした。
2026年の100勝は2球団だけ 2024年・2025年はゼロ
2026年に100勝へ届いたのはブルワーズと、最終戦で100勝62敗にしたドジャースの2球団です。2024年と2025年は両リーグに100勝チームがなく、2023年のブレーブス・オリオールズ・ドジャース以来3年ぶりでした。ナショナル・リーグ中地区では2016年のカブス(103勝58敗)以来10年ぶりの100勝です。
同じ年に100敗へ到達した球団もあります。エンゼルスの球団史上初の100敗が62勝100敗で終わったのと対照的に、ブルワーズは103勝59敗。勝率で.253の差がつきました。
DiamondStats編集部の独自視点!
今季のブルワーズは「爆発しないのに負けない」チームでした。数字で見るかぎり、このやり方が短期決戦で弱いという根拠はありません。1点差27勝20敗、延長11勝5敗、勝率5割以上の相手に45勝30敗。接戦も強敵も平均以上に勝っています。
10月6日現在、ブルワーズはディビジョンシリーズでパドレスに2勝0敗とリードし、第3戦は同日サンディエゴで行われます。注目は本塁打に頼らない打線がポストシーズンの投手相手にどこまで点を取れるかです。ここまでの2試合はいずれも1点差(3-2、4-3)で、レギュラーシーズンと同じ勝ち方が続いています。
よくある質問
Q. ブルワーズが100勝したのはいつですか?
2026年9月24日、フィリーズ戦に5-1で勝って100勝59敗としました。159試合目での到達で、球団史上初のシーズン100勝です。最終成績は103勝59敗です。
Q. ブルワーズのこれまでの球団記録は何勝でしたか?
2025年の97勝65敗が最多でした。2011年と2018年の96勝がそれに続きます。2026年の103勝は球団記録を6勝上回りました。
Q. 6連勝なしで100勝したのは本当に初めてですか?
MLB公式Statsで1969年以降の100勝チーム68例を集計したところ、最長連勝の最短は6(1976年フィリーズ、2005年カージナルス、2019年ツインズ)でした。最長連勝5での100勝はブルワーズが初めてです。
Q. 2026年に100勝したチームはいくつありますか?
ブルワーズ(103勝)とドジャース(100勝)の2球団です。2024年と2025年は100勝チームがなく、3年ぶりの100勝チームになりました。
まとめ
ブルワーズは9月24日に球団史上初の100勝へ到達し、103勝59敗でシーズンを終えました。得失点差+214は球団史上最大で、推定勝利数とも一致する実力どおりの数字です。本塁打は30球団で下から2番目なのに得点は2位、最長連勝5は歴代100勝チームで唯一。偏りのない勝ち方が、球団58季目で初めての大台を呼び込みました。ポストシーズンでの戦いぶりは、ドジャースの100勝を扱った上の記事とあわせて追いかけてください。
データはMLB公式Statsを独自に集計(2026年10月6日現在)。
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