ミルウォーキー・ブルワーズが、2026年のレギュラーシーズンを103勝59敗で終えました。それまでの球団最多は2025年の97勝で、これを6勝上回る新記録です。10月21日現在、MLB公式Statsのデータで確かめた数字をもとに、この103勝の中身を見ていきます。
結論:103勝は「運」ではなく得失点差が裏づけている
先に答えを書きます。ブルワーズの103勝は、得点と失点の両面で全30球団の上位に立った結果です。

- 勝率は.636で、ナショナル・リーグ最多です
- 得失点差プラス214は、30球団の中で最も大きい数字です
- 得点と失点から勝敗を見積もるピタゴラス勝率でも、およそ102〜103勝になります
実際の103勝は、この見積もりとほぼ同じです。接戦を運よく拾い続けて積み上げた勝利数ではない、ということです。
球団の勝利数ランキング:2位との差は6勝
ブルワーズの球団史で、1シーズンの勝利数が多い順に並べました。
| 順位 | シーズン | 勝利数 |
|---|---|---|
| 1位 | 2026年 | 103勝 |
| 2位 | 2025年 | 97勝 |
| 3位 | 2018年 | 96勝 |
| 3位 | 2011年 | 96勝 |
| 5位 | 2021年 | 95勝 |
トップ5のうち2つは、直近2年の2025年と2026年です。2位との差は6勝あります。2位から5位までは96勝と95勝の間にひしめいているので、103勝は一段上に抜けた数字です。
得点と失点の比較:ドジャースを上回った
ナショナル・リーグ上位の3球団を並べると、差がはっきりします。
| 球団 | 勝敗 | 得点 | 失点 | 得失点差 |
|---|---|---|---|---|
| ブルワーズ | 103勝59敗 | 832 | 618 | +214 |
| ドジャース | 100勝62敗 | 801 | 600 | +201 |
| ブレーブス | 94勝68敗 | 742 | 626 | +116 |
詳しくはブルワーズが103勝でNL中地区優勝 ドジャース・レイズ・ブレーブスも進出決定でまとめています。
ドジャースは失点が600で、30球団でいちばん少ない球団です。ブルワーズは失点で2番目ではなく、得点の積み上げでその差をひっくり返しました。得点832はドジャースより31点多く、得失点差は13点上回っています。
ブレーブスと比べると、得失点差は約100点違います。同じ地区・同じリーグの上位球団と並べても、ブルワーズの総合力は頭ひとつ抜けています。
チーム成績の中身:本塁打頼みではない攻撃
ブルワーズのチーム成績は次のとおりです。

| 項目 | 数字 |
|---|---|
| 打率 | .258 |
| 出塁率 | .341 |
| OPS | .744 |
| 本塁打 | 154 |
| 盗塁 | 162(成功率75.0%) |
| 四球 | 668 |
| 二塁打 | 279 |
注目は盗塁162と四球668です。本塁打は154本で、数字の派手さで勝つ打線ではありません。四球で塁に出て、走って、二塁打でかえす。ブルワーズは積み上げ型の攻撃で832得点を挙げました。
投手陣:防御率3.51とリリーフの厚み
投手陣の主な数字は次のとおりです。
| 項目 | 数字 |
|---|---|
| チーム防御率 | 3.51 |
| WHIP | 1.18 |
| 被打率 | .221 |
| 奪三振 | 1,544(9回あたり9.61) |
| セーブ | 55 |
| ホールド | 87 |
| 完封 | 12 |
被打率.221と奪三振9.61は、打たせない投手陣の証拠です。ホールド87とセーブ55を合わせると142になります。先発から継投でつないで勝つ形が、シーズンを通して機能していました。
先発の投球回に頼らず、試合の終盤を守り切る。この安定感が、接戦での強さにつながっています。
勝ち方の特徴:本拠地55勝と接戦の強さ
勝敗の内訳も見ておきます。
| 区分 | 勝敗 |
|---|---|
| 本拠地 | 55勝26敗 |
| 敵地 | 48勝33敗 |
| 延長戦 | 11勝5敗 |
| 1点差の試合 | 27勝20敗 |
| 昼の試合 | 35勝24敗 |
| 夜の試合 | 68勝35敗 |
| 直近10試合 | 8勝2敗 |
本拠地では勝率.679、敵地でも48勝を挙げています。延長戦は11勝5敗で、勝ち越しは6つです。夜の試合の勝率は.660と高く、年間の勝ち星の3分の2は夜の試合で積み上げました。
一方で、1点差の試合は27勝20敗にとどまります。ブルワーズの103勝は、接戦の強さだけでなく、大差で勝つ試合を多く作れたことで成り立っています。得失点差が最大になったのも、そのためです。
今後の注目点:ポストシーズンは別の戦い
ここまでの数字は、すべてレギュラーシーズン162試合の結果です。ポストシーズンは短期決戦なので、先発の枚数や継投の起用で結果が変わります。ブルワーズの強みであるリリーフの厚みは、短期決戦でも武器になる材料です。
ただし、レギュラーシーズンの勝利数と優勝は別の話です。103勝が球団史に残る数字であることと、ワールドシリーズの結果は切り分けて見る必要があります。
ブルワーズの攻撃力を別の角度から見たデータは、こちらの記事でも整理しています。
まとめ
- ブルワーズは103勝59敗で、球団記録を6勝更新しました
- 得失点差プラス214は30球団で最多で、ドジャースの+201を上回ります
- 勝利は四球・盗塁・二塁打の積み上げ型の攻撃と、ホールド87・セーブ55の継投が支えました
- 次の焦点は、この強さがポストシーズンでも通用するかどうかです
データは、MLB公式Statsを独自に集計したものです。
よくある質問
Q. ブルワーズの球団記録は何勝ですか?
2026年の103勝です。それまでは2025年の97勝が最多で、6勝上回りました。
Q. 103勝はMLBで何位ですか?
2026年のレギュラーシーズンでは、30球団でいちばん多い勝利数です。2位のドジャースは100勝62敗でした。
Q. 得失点差プラス214とは何ですか?
シーズン通算の得点832から失点618を引いた数字です。この数字が大きいほど、チームが実力で勝っているとされます。ブルワーズはこれが30球団で最大でした。
Q. ブルワーズの強さの要因は何ですか?
攻撃では四球668と盗塁162、投手ではチーム防御率3.51とホールド87・セーブ55が目立ちます。本塁打は154本で、打線は塁に出て走る積み上げ型です。
Q. ブルワーズの本拠地での成績は?
55勝26敗で、勝率は.679です。敵地でも48勝33敗と勝ち越しています。
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文:DiamondStats 分析チーム(MLBデータ分析担当)|データ出典:MLB公式Stats(2026年10月時点)







