日本時間10月29日(現地10月28日)、ミルウォーキー・ブルワーズがワールドシリーズ第5戦でレイズに4-1で勝ちました。シリーズは4勝1敗で、球団初のワールドシリーズ制覇です。
報道では、ブルワーズはメジャーで最も年俸総額が少ない球団の一つとされています。DiamondStats(ダイヤモンドスタッツ)がMLB公式Statsで今季の30球団を並べると、ブルワーズの本塁打154本は30球団中28位でした。一方で打率.258と出塁率.341はメジャー1位です。本塁打に頼らない形で頂点に立った、珍しい世界一でした。
ブルワーズの今季打撃を30球団の順位で見る
レギュラーシーズン最終成績(162試合)を30球団の中で並べました。DiamondStats独自集計です。

| 日付 | 相手 | 球場 | スコア(ブルワーズ-相手) | 結果 |
|---|---|---|---|---|
| 09/17 | パイレーツ | 敵地 | 4-7 | 負け |
| 09/18 | オリオールズ | 敵地 | 6-5 | 勝ち |
| 09/19 | オリオールズ | 敵地 | 1-0 | 勝ち |
| 09/20 | オリオールズ | 敵地 | 3-0 | 勝ち |
| 09/22 | フィリーズ | 敵地 | 4-6 | 負け |
| 09/23 | フィリーズ | 敵地 | 4-1 | 勝ち |
| 09/24 | フィリーズ | 敵地 | 5-1 | 勝ち |
| 09/25 | カージナルス | 本拠地 | 8-4 | 勝ち |
| 09/26 | カージナルス | 本拠地 | 3-2 | 勝ち |
| 09/27 | カージナルス | 本拠地 | 6-4 | 勝ち |
| 項目 | ブルワーズ | 30球団の順位 | 30球団の中央値 |
|---|---|---|---|
| 得点 | 832 | 2位 | 721 |
| 打率 | .258 | 1位 | .245 |
| 出塁率 | .341 | 1位 | .317 |
| 四球 | 668 | 2位 | 535.5 |
| 盗塁 | 162 | 5位 | 105 |
| 犠打 | 37 | 5位 | 20 |
| 本塁打 | 154 | 28位 | 182.5 |
本塁打は中央値より28.5本少ない一方、得点は中央値より111点多い結果です。得点1位はカブス(850点)で、カブスの本塁打は220本(3位)でした。
ブルワーズは本塁打で66本少ないのに、得点の差は18点しかありません。四球で出塁し、盗塁と犠打で走者を進め、安打でかえす形が数字にそのまま出ています。
過去10年の世界一と比べると本塁打の順位が際立つ
2016年以降のワールドシリーズ優勝球団について、レギュラーシーズンの本塁打・盗塁・得点が30球団で何位だったかを並べました(MLB公式Statsから DiamondStats調べ)。
| 年 | 優勝球団 | 本塁打 | 本塁打順位 | 盗塁順位 | 得点順位 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2016 | カブス | 199 | 13位 | 21位 | 3位 |
| 2017 | アストロズ | 238 | 2位 | 8位 | 1位 |
| 2018 | レッドソックス | 208 | 9位 | 3位 | 1位 |
| 2019 | ナショナルズ | 231 | 13位 | 3位 | 6位 |
| 2020 | ドジャース | 118 | 1位 | 12位 | 1位 |
| 2021 | ブレーブス | 239 | 3位 | 21位 | 8位 |
| 2022 | アストロズ | 214 | 4位 | 16位 | 8位 |
| 2023 | レンジャーズ | 233 | 3位 | 27位 | 3位 |
| 2024 | ドジャース | 233 | 3位 | 10位 | 2位 |
| 2025 | ドジャース | 244 | 2位 | 21位 | 2位 |
| 2026 | ブルワーズ | 154 | 28位 | 5位 | 2位 |
※2020年は60試合制
過去10年の優勝球団で、本塁打の順位がいちばん低かったのは2016年カブスと2019年ナショナルズの13位です。ブルワーズの28位は、この10年の世界一の中で飛び抜けて低い順位です。
反対に盗塁5位は、2018年レッドソックスと2019年ナショナルズの3位に次ぐ高さでした。直近10年の王者の多くは「本塁打上位」でしたが、ブルワーズはその形とはっきり違います。
投手陣は防御率3.51でメジャー2位
打線だけで勝ったわけではありません。今季のチーム防御率は3.51でメジャー2位(1位はヤンキースの3.23)。失点618はリーグ屈指の少なさで、103勝59敗はメジャー最多勝でした。
| 項目 | ブルワーズ(レギュラーシーズン) |
|---|---|
| 勝敗 | 103勝59敗(メジャー最多) |
| 得点 − 失点 | 832 − 618(+214) |
| チーム防御率 | 3.51(メジャー2位) |
| 被打率 | .221 |
| セーブ | 55 |
本塁打で大量点を取れない分、少ない点を守り切る投手陣が支えになりました。
ポストシーズンでも走って守った
ポストシーズンの13試合でも、同じ形が続きました。
| 項目 | ポストシーズン13試合 |
|---|---|
| 勝敗 | 11勝2敗 |
| 得点 | 59(1試合平均4.54) |
| 失点 | 33(1試合平均2.54) |
| 本塁打 | 13 |
| 盗塁 | 19 |
| チーム防御率 | 1.98 |
13試合で19盗塁は、1試合あたり約1.5個です。チーム防御率1.98は、被本塁打をわずか4本に抑えた結果でもあります。
ワールドシリーズ5試合のスコアは次のとおりです。
| 試合 | 現地日付 | スコア |
|---|---|---|
| 第1戦 | 10月23日 | ブルワーズ 3-2 レイズ |
| 第2戦 | 10月24日 | ブルワーズ 5-4 レイズ |
| 第3戦 | 10月26日 | ブルワーズ 10-1 レイズ |
| 第4戦 | 10月27日 | ブルワーズ 3-4 レイズ |
| 第5戦 | 10月28日 | ブルワーズ 4-1 レイズ |
5試合のうち3試合が1点差で、ブルワーズはそのうち2試合を取りました。接戦で1点をもぎ取る力が、最後まで生きています。
シリーズ全体の流れは、ブルワーズがワールドシリーズ初制覇の記事で試合ごとに振り返っています。
相手のレイズも「小技」の球団だった
今季のレイズは打率.258(2位)、盗塁164(2位タイ)、犠打45(メジャー1位)、三振1,145(最少)でした。打率はブルワーズとわずか1厘未満の差です。
今年のワールドシリーズは、本塁打で押すチーム同士ではなく、出塁して走る球団同士の対決でした。対戦前の両球団の比べはレイズ対ブルワーズの勝率比較にまとめています。
DiamondStats編集部の独自視点!
本塁打が増え続けた近年のメジャーで、本塁打28位の球団が世界一になったことは大きな意味があります。打率と出塁率の1位、盗塁5位、防御率2位。どれも1つだけなら珍しくありませんが、全部がそろう球団はほとんどありません。
来季の注目は、この形が続くかどうかです。年俸の少ない球団は、主力の流出が起きやすいとされます。オフに打線の顔ぶれが変わったとき、出塁率1位を保てるか。ブルワーズの来季は、そこから見ていきたい数字です。
まとめ
- ブルワーズは日本時間10月29日、レイズを4勝1敗で破りワールドシリーズ初制覇
- 今季の本塁打154本は30球団中28位。過去10年の世界一で最も低い順位
- 打率.258・出塁率.341はメジャー1位、盗塁162は5位、得点832は2位
- 投手陣はチーム防御率3.51でメジャー2位、ポストシーズンは1.98
- データはMLB公式Statsを独自に集計
ポストシーズン全体の成績はブルワーズが初の世界一 ポストシーズン11勝2敗でも詳しく見られます。
よくある質問
Q. ブルワーズのワールドシリーズ優勝は何回目?
今回が球団初のワールドシリーズ制覇です。日本時間10月29日(現地10月28日)の第5戦でレイズに4-1で勝ち、4勝1敗で決めました。
Q. ブルワーズの2026年の本塁打は何本?
レギュラーシーズンで154本です。30球団中28位で、中央値の182.5本より28.5本少ない数字でした。
Q. ブルワーズの2026年の打率と出塁率は?
チーム打率.258、出塁率.341で、どちらもメジャー1位です。四球668も30球団で2番目の多さでした。
Q. ブルワーズの2026年の成績は?
103勝59敗でメジャー最多勝です。得点832、失点618、チーム防御率3.51(メジャー2位)でした。
Q. 本塁打の少ない球団が世界一になった例はある?
2016年以降の優勝球団では、本塁打順位が最も低かったのは13位(2016年カブス、2019年ナショナルズ)です。28位のブルワーズは、この10年で飛び抜けて低い順位での優勝です。
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文:DiamondStats 分析チーム(MLBデータ分析担当)|データ出典:MLB公式Stats(2026年10月時点)







