ブルワーズのジェイコブ・ミジオロウスキーが、日本時間10月29日のワールドシリーズ第5戦(レイズ戦・トロピカーナ・フィールド)に先発しました。 初回に投げた13球のうち12球が100マイル(約161キロ)以上でした。100マイルに届かなかったのは、最後の打者リアム・ヒックスへの94.9マイルのカッター1球だけです。
ブルワーズはこの時点で3勝1敗。第5戦に勝てば、球団として初めてワールドシリーズを制します。そんな試合で、23歳の右腕は初回から最速103.0マイルを投げ込みました。
DiamondStats(ダイヤモンドスタッツ)は、MLB公式Statsの1球ごとの計測から、この夜の速さがポストシーズンの中でどれほど特別だったかを調べました。
第5戦は3回まで1安打無失点 1-0でリード
3回終了時点の結果です(10月29日 日本時間・試合中の数字)。

| 回 | 打者 | 結果 | 投球数 |
|---|---|---|---|
| 1回裏 | ディアス・アランダ・カミネロ・ヒックス | 中飛・左飛・中前打・二直 | 13 |
| 2回裏 | デルーカ・シンプソン・ウィリアムソン | 一邪飛・中飛・右飛 | 9 |
| 3回裏 | ビラデ・ウォールズ・ディアス・アランダ | 一ゴロ・二ゴロ・四球・右飛 | 18 |
| 合計 | 13人 | 被安打1・四球1・失点0 | 40 |
打線は2回表、ブライス・トゥランの二塁打と死球で好機をつくり、クーパー・プラットの中前適時打で1点を先に取りました。
奪三振はここまで0です。それでも、9つのアウトのうち6つはフライかライナーで、速球に押された打球ばかりでした。
4回にはジョニー・デルーカから、この試合で初めての三振を奪いました(MLB公式の映像)。
▶この場面の映像を見るMLB公式サイト(別のタブで開きます)
100マイル以上の割合はポストシーズン4登板で最高
ミジオロウスキーはこのポストシーズン、4試合に先発しています。登板ごとに、100マイル以上の球を数えました(DiamondStats独自集計)。
| 登板(日本時間) | 相手 | 投球数 | 100マイル以上 | 割合 | 4シーム平均 | 最速 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 10月4日 | パドレス | 88 | 52 | 59.1% | 101.2 | 104.8 |
| 10月12日 | ドジャース | 94 | 44 | 46.8% | 100.7 | 104.0 |
| 10月24日 | レイズ(WS第1戦) | 78 | 38 | 48.7% | 101.1 | 103.5 |
| 10月29日 | レイズ(WS第5戦・3回まで) | 40 | 29 | 72.5% | 101.6 | 103.0 |
※第5戦は3回終了時点の数字です。単位はマイル。
最速の数字は、10月4日の104.8マイルのほうが上でした。一方で、4シームの平均101.6マイルと、100マイル以上の割合72.5%は、この4登板でいちばん高い数字です。1球の最高値よりも、速い球をずっと投げ続けていることが、この夜の特徴でした。
初回だけを比べると13球中12球は92.3%
立ち上がりの1回だけを比べました。
| 登板 | 初回の投球数 | 100マイル以上 | 割合 |
|---|---|---|---|
| 10月4日 パドレス戦 | 25 | 16 | 64.0% |
| 10月12日 ドジャース戦 | 12 | 11 | 91.7% |
| 10月24日 WS第1戦 | 13 | 10 | 76.9% |
| 10月29日 WS第5戦 | 13 | 12 | 92.3% |
初回に25球を投げたパドレス戦と比べると、球数は約半分で、100マイル以上の割合は約28ポイント高くなりました。
初回の13球のうち4シームは12球で、その全部が100マイル以上でした。ほとんど速球だけで、強打のジュニア・カミネロを含む4人と勝負したことになります。
前回の第1戦の振り返りはブルワーズ対レイズのワールドシリーズ第1戦の記事にまとめています。
今季は防御率・奪三振・WHIPの3部門でメジャー1位
速さは、この試合だけのものではありません。今季の成績です(10月29日現在・レギュラーシーズン)。

| 部門 | ミジオロウスキー | メジャー2位 | 2位との差 |
|---|---|---|---|
| 防御率 | 1.80 | 1.95(キャム・シュリトラー) | 0.15 |
| 奪三振 | 252 | 248(ギャビン・ウィリアムズ) | 4 |
| WHIP | 0.80 | 0.87(山本由伸) | 0.07 |
30試合に先発して16勝5敗、174回2/3を投げました。主な3部門で、すべてメジャー1位です。
第5戦で投げ合うレイズのドリュー・ラスムセンも、防御率2.67(メジャー7位)、WHIP0.91(同3位)の好投手です。3回までに打たれた安打は2本で、自責点はトゥラン、プラットにつながれた1点だけでした。
ポストシーズン通算は防御率2.20
| 項目 | ポストシーズン(第5戦3回まで) | 今季レギュラーシーズン |
|---|---|---|
| 先発 | 4 | 30 |
| 投球回 | 16回1/3 | 174回2/3 |
| 奪三振 | 14 | 252 |
| 与四球 | 6 | 確認が必要 |
| 防御率 | 2.20 | 1.80 |
ポストシーズンは4試合のうち3試合が5回未満で、投げた回はシーズンより短めです。第5戦の3回までは40球で、1回あたり約13球のペースです。今季最も長かったのは8月2日(日本時間)の7回でした。この試合で何回まで投げるかも、見どころになります。
ブルワーズが3勝0敗とした試合までの流れはブルワーズがワールドシリーズ3勝0敗とした記事で、第4戦はブルワーズがワールドシリーズ12回サヨナラ負けの記事で振り返れます。
DiamondStats編集部の独自視点!
1球の最速なら、10月4日の104.8マイルの方が上でした。それでも私たちは、第5戦の72.5%という割合のほうに驚きました。
優勝が決まるかもしれない試合で、力みのせいで制球が乱れることもなく、101マイル台の速球を続けてストライクゾーンに投げ込んでいます。3回までの奪三振が0なのは、レイズ打線が早いカウントから打ちにきて、フライを上げていたからです。
注目は4回以降です。2巡目に入ったレイズ打線が、この速さに目を慣らしてくるのか。カーブとスライダーを増やすのか。次の1球ごとの計測を追っていきます。
まとめ
- 日本時間10月29日のワールドシリーズ第5戦で、ミジオロウスキーは初回13球中12球が100マイル以上だった
- 3回までに40球を投げ、100マイル以上の割合は72.5%。ポストシーズン4登板で最高(DiamondStats独自集計)
- 3回まで1安打無失点で、ブルワーズが1-0でリード
- 今季は防御率1.80・252奪三振・WHIP0.80で、3部門ともメジャー1位
データはMLB公式Statsを独自に集計しています。
よくある質問
Q. ミジオロウスキーの第5戦の最速は何マイルですか?
3回終了時点では103.0マイル(約165.8キロ)です。初回、カミネロへの球で2度記録しました。
Q. ミジオロウスキーの今季成績は?
レギュラーシーズンは30試合に先発し、16勝5敗、防御率1.80、252奪三振です(10月29日現在)。防御率・奪三振・WHIPはいずれもメジャー1位です。
Q. ブルワーズはワールドシリーズを何勝何敗で迎えましたか?
第5戦の前の時点で3勝1敗です。第1戦3-2、第2戦5-4、第3戦10-1で勝ち、第4戦は3-4で敗れました。
Q. 第5戦に勝つとブルワーズはどうなりますか?
4勝目となり、球団として初めてワールドシリーズを制します。
Q. ポストシーズンで100マイル以上を投げた割合はどれくらいですか?
第5戦の3回までを含む4登板で、計300球のうち163球、54.3%が100マイル以上でした(DiamondStats独自集計)。
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文:DiamondStats 分析チーム(MLBデータ分析担当)|データ出典:MLB公式Stats(2026年10月時点)







