ブルワーズは10月28日(日本時間29日)、ワールドシリーズ第5戦でレイズに4-1で勝ち、通算4勝1敗で球団初のワールドシリーズ制覇を決めました。優勝後、パット・マーフィー監督は勝因に「執念深さ」を挙げ、「ブルワーズ流」という言い方は好きではないと話しています。
監督の言う「執念深さ」は数字にも出ていました。2026年のポストシーズン13試合で、イニングの終わりにリードされていた試合は8試合。そのうち6試合で逆転勝ちしています。前の年はリードされた6試合を全部落としていたので、ここが大きく変わった点です。
DiamondStats独自集計の結論
リードされた試合の勝敗は、2025年ポストシーズンの0勝6敗から、2026年は6勝2敗に変わった。7回以降の得失点は16-6で、試合の後半に強さが出ていた。
DiamondStats(ダイヤモンドスタッツ)が、MLB公式Statsの試合ごとのスコアをもとに独自に集計しました。
ブルワーズのポストシーズン全13試合の勝敗(10月29日現在)
まず、地区シリーズからワールドシリーズまでの勝敗を並べます。
| ラウンド | 相手 | 勝敗 | 得点-失点 |
|---|---|---|---|
| 地区シリーズ | パドレス | 3勝1敗 | 13-10 |
| リーグ優勝決定シリーズ | ドジャース | 4勝0敗 | 21-11 |
| ワールドシリーズ | レイズ | 4勝1敗 | 25-12 |
| 合計 | — | 11勝2敗 | 59-33 |

ポストシーズンの得失点差は+26。13試合のうち7試合が1点差で、その7試合は5勝2敗でした。
ワールドシリーズの流れは次のとおりです。
| 試合 | 球場 | スコア | 試合の動き |
|---|---|---|---|
| 第1戦 | ミルウォーキー | ○3-2 | 1回に2点を先に取り、逃げ切り |
| 第2戦 | ミルウォーキー | ○5-4 | 1回に2-4とリードされ、7回に勝ち越し |
| 第3戦 | タンパベイ | ○10-1 | 5回に一挙8得点 |
| 第4戦 | タンパベイ | ●3-4 | 延長12回で敗戦 |
| 第5戦 | タンパベイ | ○4-1 | 6回までに4-0として優勝を決めた |
第2戦の逆転はブルワーズがワールドシリーズ0-4から逆転2連勝で詳しく書いています。
「執念深さ」をデータで見る リードされた試合の勝敗
イニングの終わりに1度でもリードされた試合を数え、前年と比べました。
| 年 | ポストシーズン勝敗 | リードされた試合 | そのうちの勝敗 |
|---|---|---|---|
| 2025年 | 3勝6敗 | 6試合 | 0勝6敗 |
| 2026年 | 11勝2敗 | 8試合 | 6勝2敗 |
2025年は、リーグ優勝決定シリーズでドジャースに4連敗して終わりました。この4試合の得点はどれも1点だけです。
2026年は同じドジャースに、0-4から追いついて6-4で勝った第4戦を含めて4連勝しました。リードされた後に取り返す試合が、1年で0から6まで増えています。
逆転勝ちした6試合は次のとおりです。
- 地区シリーズ第1戦(0-2から3-2)
- 地区シリーズ第2戦(2-3から4-3)
- リーグ優勝決定シリーズ第1戦(0-1から2-1)
- リーグ優勝決定シリーズ第3戦(1-2から6-2)
- リーグ優勝決定シリーズ第4戦(0-4から6-4)
- ワールドシリーズ第2戦(2-4から5-4)
試合の後半に強い 回ごとの得失点
ポストシーズン13試合の得点と失点を、6回までと7回以降に分けました(DiamondStats調べ)。
| 回 | 得点 | 失点 | 差 |
|---|---|---|---|
| 1〜6回 | 43 | 27 | +16 |
| 7回以降 | 16 | 6 | +10 |
7回以降の失点は13試合で6点だけ。1試合あたり0.5点を下回ります。
チームの防御率も、レギュラーシーズンの3.51からポストシーズンは1.98まで下がりました。被打率は.221から.183、被OPSは.660から.498です。
リリーフ陣が後半に点を与えず、その間に打線が追いつく。逆転勝ち6度は、この形の積み重ねでした。リリーフについてはブルワーズ アーロン・アシュビーのポストシーズンも参考になります。
マーフィー監督の3年間 勝ち星は毎年増えた
マーフィー監督が率いた3シーズンのレギュラーシーズン成績です(MLB公式Stats)。
| 年 | 勝敗 | 得失点差 | 1点差試合 | 延長戦 | 地区順位 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2024年 | 93勝69敗 | +136 | 28勝25敗 | 6勝9敗 | 1位 |
| 2025年 | 97勝65敗 | +172 | 28勝20敗 | 7勝5敗 | 1位 |
| 2026年 | 103勝59敗 | +214 | 27勝20敗 | 11勝5敗 | 1位 |

勝ち星は93→97→103と毎年増え、3年間の合計は293勝193敗(勝率.603)。2026年はメジャー30球団で最多の勝ち星と得失点差でした。
延長戦は2024年の6勝9敗から、2026年は11勝5敗に。長い試合で負けなくなったことも、「執念深さ」の1つの表れです。
103勝でワールドシリーズへ進むまではブルワーズが103勝でワールドシリーズへにまとめています。
DiamondStats編集部の独自視点!
「ブルワーズ流」と呼ばれる型より、リードされても試合を投げ出さない姿勢を監督は大事にしていました。この1年で数字がいちばん変わったのも、まさにそこです。
1年前にドジャースに4試合で4点しか取れずに敗れたチームが、同じ相手を4連勝で破りました。来季は、この後半の強さを主力が入れ替わっても保てるかに注目しています。
まとめ
- ブルワーズは10月28日(日本時間29日)、レイズを4勝1敗で破り球団初のワールドシリーズ制覇
- ポストシーズンは11勝2敗、得失点差+26
- リードされた試合の勝敗は、2025年の0勝6敗から2026年は6勝2敗
- 7回以降の得失点は16-6、ポストシーズンの防御率は1.98
- マーフィー監督の3年間で勝ち星は93→97→103と毎年増えた
ワールドシリーズの試合ごとの分析は、第1戦の記事と第4戦の延長12回の記事からどうぞ。
データはMLB公式Statsを独自に集計しています。
よくある質問
Q. ブルワーズがワールドシリーズで優勝したのはいつですか?
2026年10月28日(日本時間29日)です。第5戦でレイズに4-1で勝ち、4勝1敗で球団初の優勝を決めました。
Q. 2026年のブルワーズのポストシーズン成績は?
11勝2敗です。地区シリーズはパドレスに3勝1敗、リーグ優勝決定シリーズはドジャースに4勝0敗、ワールドシリーズはレイズに4勝1敗でした。
Q. ブルワーズの2026年レギュラーシーズン成績は?
103勝59敗で、メジャー30球団で最多の勝ち星です。得失点差+214もメジャー最多でした。
Q. マーフィー監督はいつからブルワーズの監督ですか?
2024年からです。3シーズンで293勝193敗、3年続けて地区1位でした。
Q. ブルワーズはポストシーズンで何回逆転勝ちしましたか?
DiamondStatsの集計では、イニングの終わりにリードされていた試合から6回逆転勝ちしています。
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文:DiamondStats 分析チーム(MLBデータ分析担当)|データ出典:MLB公式Stats(2026年10月時点)







