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ドジャース後半戦失速 投手陣3位→21位を2017年104勝チームと比較

2026 10/09
データ検証・分析
2026年8月30日2026年10月9日

前半戦のドジャースと後半戦のドジャースは、数字だけ見るとまるで別のチームだ。打線のチーム総合力を示す「wRC+」は115から93へ落ち込み、投手陣のWAR(勝利貢献度)順位もMLB30球団中3位から21位まで転落した。米セイバーメトリクス専門サイト・ファングラフスもこの失速を指摘している。ダイヤモンドスタッツはこの下落幅を独自に数値化し、11連敗をはさみながら104勝でシーズンを終えた2017年のドジャースと比較する。

目次

打線wRC+115→93 平均以上から平均割れへの22ポイント下落

wRC+は100を平均とする打撃指標で、数字が大きいほど得点力が高いことを示す。前半戦の115は「平均より15%効率よく得点を生んでいた」水準で、リーグ上位に位置する打線だった。

ドジャースの成績推移(MLB公式Statsの実測値をもとにDiamondStatsが作成)

後半戦の93は逆に「平均より7%低い」水準まで落ち込んでいる。下落幅は22ポイント、割合にすると約19.1%の悪化だ(ダイヤモンドスタッツ調べ)。単なる調子の波ではなく、チームの立ち位置が「得点力上位」から「平均以下」へ入れ替わったことを意味する。

投手陣もWAR順位3位→21位 下落幅は18ランク

打線だけでなく投手陣も同時に崩れている点が今回の失速の特徴だ。前半戦の投手陣WAR順位はMLB30球団中3位、上位1割の水準だった。それが後半戦は21位まで下がり、下位3分の1に沈んでいる。

指標 前半戦 後半戦 変化
打線wRC+ 115 93 -22ポイント(-19.1%)
投手陣WAR順位(MLB30球団中) 3位 21位 18ランク下降

打線と投手陣が同時に、しかもほぼ同じ規模で順位を落としているのが今回のドジャースの数字の異様さだ。ダイヤモンドスタッツは以前、ドジャース6連敗の正体をデータ分解として先発防御率の悪化を報じたが、シーズン後半戦全体で見ても、投手陣の落ち込みは一時的な連敗の範囲にとどまらない規模だとわかる。

後半戦に合流したタリク・スクーバルの起用状況はドジャース入りのスクーバル 2年連続サイ・ヤングで詳しく扱っているが、新戦力の加入だけでは投手陣全体の順位低下に歯止めがかかっていない。先発ローテーションを担う山本由伸の個人成績は山本由伸の12勝目を歴代ドジャース日本人投手と比較でまとめている通り安定しているが、個々の好投とチーム全体の投手陣順位は別の話だ、というのが今回の数字が示す現実だ。

2017年、11連敗から104勝したドジャースとの共通点と違い

ドジャース球団史には、シーズン中に大きく崩れながらも最終的に勝ち星を積み上げた前例がある。2017年のドジャースは、前半戦に大きく貯金を作った直後、8月から9月にかけて11連敗を記録した。それでもシーズンを104勝で終え、ナ・リーグを制している。

項目 2017年ドジャース 今季ドジャース
象徴的な出来事 11連敗(8〜9月) 後半戦で打線・投手陣が同時に失速
崩れた範囲 連敗という「一時的な期間」 wRC+・投手WAR順位という「チーム全体の指標」
最終的な着地 104勝・地区優勝 ―

2017年の場合、崩れたのは「連敗期間」という限定的な区間で、打線・投手陣の総合指標そのものは大きく崩れていなかった。一方、今季は連敗の有無にかかわらず、wRC+と投手陣WAR順位という後半戦全体を通した指標が同時に沈んでいる点が異なる。前半戦の貯金がどこまで後半戦の落ち込みを吸収できるかは、現時点のデータからは断定できない。

まとめ

今季のドジャースは、前半戦にリーグ上位だった打線(wRC+115)と投手陣(WAR順位3位)が、後半戦にそろって平均以下・下位3分の1の水準(wRC+93、WAR順位21位)まで沈んだ。下落幅は打線が22ポイント(-19.1%)、投手陣が18ランクで、規模も方向もそろって崩れているのが今回の特徴だ。

2017年は11連敗という期間限定の崩れを乗り越えて104勝したが、今季は打線・投手陣の総合指標そのものが落ち込んでいる点で状況が異なる。この差がシーズン終盤の順位にどう表れるか、ダイヤモンドスタッツは今後も指標の推移を追っていく。

新戦力スクーバルの合流経緯はドジャース入りのスクーバル 大谷との初共演をデータで検証、日本人選手の直近の成績はMLB日本人選手 試合後データレポートで随時更新している。

よくある質問

Q. wRC+とは何を表す指標ですか

打者の総合的な得点貢献力を、リーグ平均を100として数値化した指標です。100を上回るほど平均より得点力が高く、下回るほど低いことを示します。

Q. 投手陣のWAR順位とは何ですか

投手陣全体が生み出した勝利への貢献度(WAR)をチーム単位で合計し、MLB30球団の中で順位付けしたものです。数字が小さいほど上位を意味します。

ドジャース 直近10試合の安打と本塁打(2026年・MLB公式Statsの実測値)

Q. 今季のドジャースはこのままプレーオフを逃す可能性がありますか

後半戦の打線・投手陣の落ち込みだけでプレーオフ進出の可否を判断することはできません。残り試合数や地区内の他球団の状況も影響するため、現時点では結論を出せません。

Q. 2017年のドジャースはなぜ11連敗しても104勝できたのですか

前半戦のうちに大きな貯金を作っていたため、連敗が起きても年間を通した勝率への影響を吸収できたことが要因の一つです。連敗という限定的な期間の出来事だった点も、今季との違いになっています。

Q. wRC+と投手陣WAR順位はどちらもチーム状態の悪化を示すのですか

はい。wRC+は打線側、投手陣WAR順位は投手側の指標で、役割は異なりますが、どちらも「平均に対してどれだけ上か下か」を数値で示す点は共通しています。今季は両方が同時に下降している点が特徴です。

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文:DiamondStats 分析チーム(MLBデータ分析担当)|データ出典:MLB公式Stats(2026年8月時点)


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DiamondStats編集部は、MLB(メジャーリーグベースボール)を「データ」の視点から深掘りする日本語メディアです。全30球団の試合と選手の成績を対象に、順位表・個人成績・放送情報・用語解説など、MLBを楽しむために必要な情報を発信しています。

記事の数値はMLB公式Statsから取得した内容に基づき、報道記事の転載や要約は行わず、全球団・全選手を対象にした独自集計・分析を継続的に行っています。放送・配信情報についても各社の公式発表を出典に、日々更新しています。

数値・記録は公開時点の公式データに基づいて作成し、誤りに気づいた場合は速やかに該当箇所を修正します。集計方法に起因する重要な訂正がある場合は、記事内にその旨を明記します。特定の球団・選手への偏りを避け、中立的な立場での情報提供を心がけています。

内容に関するお気づきの点は、お問い合わせフォームよりご連絡ください。

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