MLBが8月10日(日本時間11日)、今季のポストシーズン日程を発表した。ワイルドカードシリーズは日本時間9月30日に開幕する。報道では「日本人選手が所属するチームが軒並み好成績」と伝えられているが、実際はどうなのか——DiamondStatsが8月11日現在のMLB公式順位表を独自に集計し、日本人選手が所属する全球団の現在地を検証した。
この点は2026年MLB日本人選手16名を全員解説【チーム・役割・注目ポイント】で詳しく整理しています。
結論から言うと、MLBでプレーしている日本人選手12人の所属9球団のうち、5球団が今この瞬間にプレーオフ圏内にいる。さらにパドレスが圏外まで1ゲーム差。「日の丸プレーオフ」は誇張ではなく、公式データが裏づける現実だった。
詳しくは7月12日 MLB日本人選手 成績まとめ|吉田 正尚1本塁打・ヌートバー1本塁打でまとめています。
日本人所属9球団の現在地と8月11日時点の順位表
現行のポストシーズンは各リーグ「地区優勝3球団+ワイルドカード3球団」の計6球団。仕組みは2026年MLBプレーオフの仕組みとシード権の価値にまとめている。これに9球団を当てはめると位置づけがはっきりする。
| 球団 | 主な日本人選手 | 戦績 | 現在の位置 |
|---|---|---|---|
| ドジャース | 大谷・山本・佐々木 | 71-48 | NL西 首位 |
| ブルワーズ(※日本人不在) | — | 74-45 | 全体1位 |
| カブス | 鈴木・今永 | 69-50 | NL ワイルドカード首位 |
| レッドソックス | 吉田 | 64-54 | AL ワイルドカード2番手 |
| ホワイトソックス | 村上 | 61-56 | AL中 首位 |
| アストロズ | 今井 | 61-59 | AL西 首位 |
| パドレス | 松井 | 63-57 | 圏外まで1差 |
| ブルージェイズ | 岡本 | 57-63 | 圏外 |
| メッツ | 千賀 | 53-67 | 圏外 |
| ロッキーズ | 菅野 | 46-73 | 圏外 |
太字の5球団が、今日順位表がそのまま確定すればポストシーズンに進む顔ぶれだ。
リーグ別に見る「日の丸プレーオフ」の勢力図
ナ・リーグは日本人所属チームが上位に食い込む。ロサンゼルス・ドジャースは71勝48敗で地区2位アリゾナに7.5差をつけ、投打の主力を日本人3人が占める。シカゴ・カブスは69勝50敗でワイルドカード首位(2番手アリゾナに5.5差)。松井裕樹のパドレスは63勝57敗でワイルドカード3番手まで1差のボーダー上に立つ。
ア・リーグはさらに象徴的だ。村上宗隆のホワイトソックス、今井達也のアストロズがともに地区首位。ただしアストロズは2位レンジャーズに0.5差と薄氷で、9月まで気が抜けない。吉田正尚のレッドソックスはワイルドカード2番手(3番手圏内へ+4.5)と安全圏に近い。
各球団の残り試合を織り込んだ確率シミュレーションはMLBプレーオフ進出確率シミュレーションで随時更新している。
順位を支える日本人選手の公式スタッツとチーム貢献度
好成績は選手個々の数字に裏打ちされている。ここでは各選手の2026年の公式成績(8月11日現在)を並べる。WARのような推定指標ではなく、MLB公式Stats(MLB.com)で確認できる実数だけを載せた。
| 選手(球団) | 打者成績 | 投手成績 |
|---|---|---|
| 大谷翔平(ドジャース) | .294 26本 72打点 OPS.940 | 8勝2敗 防御率1.79 95K |
| 山本由伸(ドジャース) | — | 11勝7敗 防御率2.65 127K |
| 鈴木誠也(カブス) | .269 19本 66打点 | — |
| 今永昇太(カブス) | — | 8勝9敗 防御率3.60 125K |
| 村上宗隆(ホワイトソックス) | .237 26本 54打点 OPS.909 | — |
| 今井達也(アストロズ) | — | 6勝4敗 防御率5.55 77K |
| 吉田正尚(レッドソックス) | .270 5本 26打点 | — |
| 松井裕樹(パドレス) | — | 3勝1敗 防御率2.35 34登板 |
大谷は投打二刀流で防御率1.79・打率.294/26本、村上は打率こそ.237ながら82試合で26本とOPS.909の長打力でホワイトソックスの地区首位を支える。山本は139回1/3を投げて防御率2.65とローテーションの柱だ。なお、今井達也の防御率5.55はサンプルサイズが約70イニングと規定投球回未満であるため、一過性の乱調による変動幅が大きい点には注意が必要である。二刀流の詳細は大谷翔平「防御率1.79で無得票」をデータで検証でも掘り下げている。
圏外3球団と、9月30日までの見どころ
一方で圏外の3球団は事情が異なる。岡本和真は116試合24本70打点とブルージェイズで働くが、チームは57勝63敗で失速。千賀滉大は8登板0勝8敗・防御率8.12と本来の姿から遠く、メッツも53勝67敗。菅野智之は11勝5敗と個人では勝ち星を稼ぐが、ロッキーズは46勝73敗でリーグ最下位級だ。個人の奮闘とチーム成績が一致しない典型例と言える。
開幕まで残り約7週間。ボーダー上のパドレス、薄氷のアストロズがどちらに転ぶかで「日の丸プレーオフ」の最終的な球団数が決まる。
まとめ
- ポストシーズンは日本時間9月30日開幕、日程が発表された。
- 8月11日現在、日本人所属5球団(ドジャース・カブス・ホワイトソックス・アストロズ・レッドソックス)がプレーオフ圏内、パドレスが1差のボーダー上。
- 数字はすべてMLB公式Statsを独自に集計。順位・戦績は変動するため、確定情報はプレーオフ直前に再検証する。
DiamondStats編集部の独自視点!
注目したいのは、圏内5球団の「勝ち方」がバラバラなことだ。ドジャースは大谷・山本・佐々木の投打で押し切る本命型、ホワイトソックスは村上の長打が牽引する一発型、レッドソックスは吉田を含む総合力型。同じ「日本人がいる強豪」でも設計思想がまるで違う。もし9月30日にこの5球団が本当に出そろえば、球場のどこかで日本人選手が映るポストシーズンになる。ボーダー上の松井裕樹・パドレスがすべり込めるか、9月の1差の攻防がいちばんの見どころだ。
詳しくは8月1日 MLB日本人選手 試合後データレポート|大谷24号・村上24号・松井勝利・菅野勝利でまとめています。
よくある質問
Q. 2026年のMLBポストシーズンはいつ開幕しますか?
ワイルドカードシリーズが日本時間9月30日に開幕する日程が発表されています。各リーグ地区優勝3球団とワイルドカード3球団の計12球団が出場します。
Q. 日本人選手が所属するチームは何球団がプレーオフ圏内ですか?
8月11日現在、ドジャース・カブス・ホワイトソックス・アストロズ・レッドソックスの5球団が圏内、パドレスが圏外まで1ゲーム差です。
Q. 現在プレーオフ圏外の日本人所属チームはどこですか?
岡本和真のブルージェイズ、千賀滉大のメッツ、菅野智之のロッキーズの3球団です。菅野は11勝を挙げていますが、チーム成績が振ルいません。
Q. 各チームのプレーオフ進出確率はどこで見られますか?
残り試合を織り込んだ確率はDiamondStatsの「MLBプレーオフ進出確率シミュレーション」で随時更新しています。順位表の位置と合わせて確認するのがおすすめです。
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文:DiamondStats 分析チーム(MLBデータ分析担当)|データ出典:MLB公式Stats(2026年8月時点)





