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ア・リーグMVPは誰か WAR・OPS・本塁打で候補を比べる

2026 10/06
データ検証・分析
2026年8月29日2026年10月6日

このテーマの最新の集計と分析はア・リーグMVPは誰か WAR・OPS・打点で見る2026年のレースにまとめています。

MLB.comが記者投票をもとに実施した中間調査では、37人中34人がアルバレスに1位票を投じた。だが選手の総合的な貢献度を測るWARで見ると、首位は別の選手になる。ダイヤモンドスタッツが公式成績を突き合わせたところ、今季のア・リーグMVP争いには「打撃成績で選ぶか、WARで選ぶか」という2つの見方が併存していることが分かった。

アストロズのヨルダン・アルバレスが、打率・本塁打・打点・OPSのいずれでもア・リーグ上位に立ち、記者投票でも大差の支持を集めている。一方でロイヤルズのボビー・ウィット・ジュニアはWARでリーグ首位に立ち、守備・走塁を含めた総合力でアルバレスに割って入る。レイズのフニオール・カミネロ、ヤンキースのベン・ライスも本塁打30本台で存在感を示す。MLB公式サイトの選手成績をもとに、11月のMVP発表まで4人の候補を数字で追う。

レギュラーシーズン最終成績(MLB公式Stats)

この欄はレギュラーシーズン終了時点の数字です。本文の分析は公開時点の数字です。

部門 順位 選手 数字
WAR(野手) 1位 ボビー・ウィット Jr.(ロイヤルズ) 7.0
WAR(野手) 2位 ヨルダン・アルバレス(アストロズ) 6.8
WAR(野手) 3位 ランディ・アロザレーナ(マリナーズ) 5.5
OPS 1位 ヨルダン・アルバレス(アストロズ) 1.033
OPS 2位 ウィルソン・コントレラス(レッドソックス) .902
OPS 3位 ベン・ライス(ヤンキース) .897
本塁打 1位 ピート・アロンソ(オリオールズ) 43
本塁打 2位 ヨルダン・アルバレス(アストロズ) 42
本塁打 2位 フニオール・カミネロ(レイズ) 42
打点 1位 ピート・アロンソ(オリオールズ) 113
打点 2位 ヨルダン・アルバレス(アストロズ) 106
打点 3位 フニオール・カミネロ(レイズ) 101

出典:MLB公式Stats。WAR・FIPはMLB公式Statsの算出値で、ほかの算出元の数字とは異なることがある。

目次

8月28日時点、4候補の成績を並べる

MLB公式サイトの集計による、現時点(8月28日終了時点)の4候補の成績は次の通り。

選手 チーム 試合 打率 OPS 本塁打 打点 WAR
ヨルダン・アルバレス アストロズ 132 .319 1.043 36 91 5.7
ボビー・ウィット・ジュニア ロイヤルズ 116 .289 .825 16 49 6.2
フニオール・カミネロ レイズ 133 .280 .897 35 84 4.0
ベン・ライス ヤンキース 128 .253 .882 35 83 2.5

打率・OPS・本塁打・打点の4部門で、アルバレスが単独または同列の首位に立つ。とりわけOPS1.043は4人の中で唯一の大台超えで、2位カミネロの.897に146ポイントの差をつける。出場試合数が116試合とやや少ないウィットが打点49にとどまっているのも、打撃3部門でアルバレスに水をあけられている一因だ。

WARで見ると首位が入れ替わる

打撃成績とは対照的に、選手の総合的な価値を1つの数字にまとめるWARでは、ウィットが6.2でア・リーグ首位に立つ。遊撃の守備でリーグ屈指の評価を受けており、打撃だけでなく守備・走塁の貢献がWARを押し上げている。アルバレスは5.7で2位、カミネロ4.0、ライス2.5と続く。

詳しくはWARとは?セイバーメトリクスで見る選手の「本当の価値」【2026年データ付き】でまとめています。

出場試合数の差を踏まえ、ダイヤモンドスタッツ独自に162試合換算したWARのペースを算出した。

選手 現在の試合数 現在のWAR 162試合換算ペース
ボビー・ウィット・ジュニア 116 6.2 8.7
ヨルダン・アルバレス 132 5.7 7.0
フニオール・カミネロ 133 4.0 4.9
ベン・ライス 128 2.5 3.2

(ダイヤモンドスタッツ調べ。実際のシーズン成績は残り試合の出来次第で変動する)

ペースで見てもウィットの優位は変わらない。守備の負担が大きい遊撃を守りながら打率.289を残している総合力は、WAR型の評価軸では最有力候補と言える。

過去のMVP受賞者の最終成績と比べる

現在の4候補の数字が、実際にMVPを獲得した選手の最終成績と比べてどの位置にあるかを見る。比較対象は直近のア・リーグMVPであるアーロン・ジャッジの2025年と、本塁打62本のリーグ記録を打ち立てた2022年。

シーズン 選手 打率 OPS 本塁打 打点 WAR
2025年(MVP) アーロン・ジャッジ .331 1.145 53 114 9.7
2022年(MVP) アーロン・ジャッジ .311 1.111 62 131 10.6
2026年・現在 ヨルダン・アルバレス .319 1.043 36 91 5.7
2026年・現在 ボビー・ウィット・ジュニア .289 .825 16 49 6.2

アルバレスの本塁打36本を162試合換算すると約44本、打点91は約112打点まで伸びる計算になる。OPSは1.043とジャッジの過去2シーズン(1.145、1.111)にやや及ばないものの、大きく懸け離れた数字ではない。一方でWARは、過去のMVPシーズンが9〜10台だったのに対し、現時点の首位ウィットでも6.2にとどまる。残り1カ月強で、打撃・WARのどちらの指標でも「歴代MVP級」と呼べる領域まで伸ばせるかが、11月の投票を左右しそうだ。

まとめ

打率・OPS・本塁打・打点の主要4部門はアルバレスが独走し、記者による中間投票でも支持を集めている。ただしWARで見るとウィットが首位で、162試合換算でもその差は縮まらない。過去のMVPシーズンと比べると、打撃成績・WARともにまだ伸びしろがあり、残り1カ月の成績次第で順位が変わる余地は残る。ダイヤモンドスタッツはこのページを11月のMVP発表まで毎日更新し、4候補の数字の変化を追っていく。

WARの考え方や、逆に数字が伴わなかった契約の例はMLBの不良債権契約をWARと年俸で検証した記事で詳しく扱っている。ナ・リーグ側のMVP争いはクロウアームストロングと大谷翔平の本塁打争いを追った記事を参照。ポストシーズンの日程はプレーオフ日程発表の記事にまとめている。

よくある質問

Q. ア・リーグMVPは誰が最有力ですか。

8月28日時点では、打率・OPS・本塁打・打点の主要4部門で首位に立つアストロズのヨルダン・アルバレスが最有力とされる。MLB.comの記者投票でも大差の支持を集めている。

Q. WARで見ても同じ結果になりますか。

ならない。WARではロイヤルズのボビー・ウィット・ジュニアが6.2でア・リーグ首位に立ち、アルバレスの5.7を上回る。打撃成績とWARで評価が分かれているのが今季の特徴だ。
ヨルダン・アルバレス 直近10試合の安打と本塁打(2026年・MLB公式Statsの実測値)

Q. MVP候補の成績はいつ更新されますか。

このページは11月のMVP発表まで、4候補の打率・OPS・本塁打・打点・WARを毎日更新する予定。

Q. WARとは何ですか。

打撃・走塁・守備の貢献をすべて1つの数字にまとめた指標で、平均的な控え選手と比べてチームの勝利数をどれだけ増やしたかを表す。数字が大きいほど総合的な貢献度が高い。

Q. 過去のMVP受賞者と比べて、今季の候補の数字はどうですか。

本塁打・打点は162試合換算するとアーロン・ジャッジの過去のMVPシーズンに近づくが、WARはまだ届いていない。残りの試合でどこまで伸ばせるかが焦点になる。

⚾ 試合を観るには: MLB配信サービスの比較・視聴方法はこちら

文:DiamondStats 分析チーム(MLBデータ分析担当)|データ出典:MLB公式Stats(2026年8月時点)

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この記事を書いた人

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DiamondStats編集部は、MLB(メジャーリーグベースボール)を「データ」の視点から深掘りする日本語メディアです。全30球団の試合と選手の成績を対象に、順位表・個人成績・放送情報・用語解説など、MLBを楽しむために必要な情報を発信しています。

記事の数値はMLB公式Statsから取得した内容に基づき、報道記事の転載や要約は行わず、全球団・全選手を対象にした独自集計・分析を継続的に行っています。放送・配信情報についても各社の公式発表を出典に、日々更新しています。

数値・記録は公開時点の公式データに基づいて作成し、誤りに気づいた場合は速やかに該当箇所を修正します。集計方法に起因する重要な訂正がある場合は、記事内にその旨を明記します。特定の球団・選手への偏りを避け、中立的な立場での情報提供を心がけています。

内容に関するお気づきの点は、お問い合わせフォームよりご連絡ください。

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