2026年8月12日、オールMLBチームの中間投票の途中経過が報じられ、大谷翔平(ドジャース)と山本由伸(ドジャース)がそろってセカンドチームに選ばれた。一方で、ファーストチームに日本人選手の名前はなかった。
「二刀流でこの数字なのに、なぜファーストチームではないのか」。SNSでもそんな声が上がっている。そこでDiamondStats(ダイヤモンドスタッツ)は、大谷の2026年シーズンの数字をMLB公式Statsで確認し、セカンドチーム選出が過小評価にあたるのかを公式指標で検証する。
あわせて7月11日 MLB日本人選手 成績まとめ|大谷 翔平1本塁打・岡本 和真1本塁打も参考になります。
大谷翔平の二刀流を数字で確認する(2026年シーズン)

まず、MLB公式Stats(2026年8月12日時点実測値、MLB公式データに基づく)による大谷の成績を「打者」「投手」に分けて並べる。
| 部門 | 指標 | 数値 |
|---|---|---|
| 打者 | 試合 | 113 |
| 打者 | 本塁打 | 26 |
| 打者 | 打率 | .294 |
| 打者 | 打点 | 72 |
| 打者 | OPS | .940 |
| 投手 | 勝敗 | 8勝2敗 |
| 投手 | 防御率 | 1.79 |
| 投手 | 奪三振 | 95 |
| 投手 | 投球回 | 85.2 |
打者としてOPS.940、投手として防御率1.79。この2つを1人の選手が同時に記録しているという一点だけで、他の候補と同じ物差しで比べるのが難しいことが分かる。数値はいずれもMLB公式Statsによる、8月12日時点の実測値である。
打者・大谷の分析は、投打の負荷を切り分けて見た大谷翔平は“1人で2人分”|エースと主砲を同時にでも掘り下げている。
162試合換算ペースで見る到達点
次に、113試合時点の数字を162試合換算に引き直して、シーズンを走り切った場合の到達点を試算する(ダイヤモンドスタッツ調べ)。
| 指標 | 8月12日時点 | 162試合換算ペース |
|---|---|---|
| 本塁打 | 26 | 約37本 |
| 打点 | 72 | 約103点 |
打者としてのペースは、本塁打が約37本、打点が約103点。投手としても、投球回85.2に対して奪三振95は奪三振率で約10.0(K/9)に相当する。打っては30本塁打・100打点級、投げては防御率1点台で二桁奪三振ペース——この2つを同じシーズンに両立している点が、大谷の数字を特別なものにしている。
「セカンドチーム」は過小評価なのか
ここで論点を整理する。オールMLBチームはポジションごとに1stと2ndを選ぶ仕組みで、大谷は指名打者、山本は先発投手というそれぞれの枠で票を争う。つまり大谷の打撃は打者の枠、投球は投手の枠で別々に評価され、二刀流としての「合算の価値」が1つの票に乗りにくい。
その構造を踏まえたうえで、打者・大谷の数字を単体で見ると、OPS.940・本塁打37本ペースはリーグ上位の水準にある。投手・大谷の防御率1.79も、規定投球回に届く登板を続けられれば先発の上位に食い込む数字だ。どちらか一方でも上位、両方を足せば唯一無二という選手が、いずれの枠でもファーストチームに一歩届かずセカンドチーム——ここに「過小評価では」という声が出る余地がある。
ただし、ライバルとなる他選手(ファーストチーム選出・候補者)の公式指標(例えば主要打者のWARや得点創出の指標、先発投手のFIPやその予測型の指標など)を個別に突合・検証していないため、選考基準全体の中での相対的な優劣を断定することはできない。サンプルの分母や指標の算出背景(球場補正や守備位置補正など)を踏まえると、単純な表面上の数値比較だけで一方向の議論に終始するのは慎重になるべきである。確実に言えるのは、大谷が打者・投手のどちらの枠でも上位に位置する数字を残しているという事実である。防御率1.79という数字の重みは、大谷翔平「防御率1.79で無得票」をデータで検証でも扱っている。
なお、山本由伸もセカンドチームに先発投手として選出された。日本人2人がセカンドチームに入った一方、ファーストチームは不在——この構図が、今回の中間投票で日本のファンが注目した最大のポイントだ。
DiamondStats編集部の独自視点!
中間投票は、あくまでシーズン途中のスナップショットに過ぎない。大谷の本塁打は37本ペース、防御率は1.79という高い次元で推移しているが、シーズン終盤へ向けた専門指標の変動や、各ライバル選手の年間を通じた累積指標(WAR等)の伸び次第で評価は流動的である。ここからの登板を積み重ねて投球回が規定に近づけば、投手・大谷の評価はさらに動く可能性がある。打者としても、残り試合で30本の壁を越えれば見え方は変わってくるはずだ。
セカンドチームは「そこで止まる」印ではなく、「まだ上がある」余白でもある。日本人選手がファーストチームにいない現状を、最終投票でどう塗り替えるか。大谷と山本が後半戦の数字でその答えを出せるのか、DiamondStatsは公式データで追い続ける。
背景は6月28日 MLB日本人選手 成績まとめ|山本 由伸勝利投手・鈴木 誠也1本塁打・吉田 正尚1本塁打で解説しています。
まとめ
- 8月12日、オールMLB中間投票で大谷翔平と山本由伸がセカンドチームに選出、ファーストチームに日本人はいなかった。
- 大谷は打者でOPS.940・本塁打37本ペース、投手で防御率1.79・奪三振率約10.0(K/9)と、両部門で上位の数字を残している。
- オールMLBはポジション別に票を分ける仕組みのため、二刀流の合算価値が1票に乗りにくい構造がある。
- 相手選手の数値を検証していない以上「不当な過小評価」と断定はできないが、両枠で上位という事実は動かない。
日本人選手全体の立ち位置は2026年MLB日本人選手16名を全員解説でも確認できる。
よくある質問
Q. オールMLBチームとは何ですか?
シーズンのベストナインをポジションごとにファーストチーム・セカンドチームの2段階で選ぶMLBの表彰です。ファンとメディア・関係者の投票で決まり、今回は途中経過(中間投票)が公表されました。

Q. 大谷翔平の2026年の成績は?
8月12日時点で、打者として113試合・26本塁打・打率.294・72打点・OPS.940、投手として8勝2敗・防御率1.79・95奪三振・投球回85.2です(MLB公式Stats)。
詳しくは大谷翔平 MLB通算300号は歴代5位の速さ 打者として1,102試合で到達でまとめています。
Q. なぜ大谷はファーストチームではなくセカンドチームなのか?
オールMLBはポジションごとに票を分けるため、大谷の打撃と投球が別々の枠で評価され、二刀流としての合算価値が1つの票に乗りにくい構造が一因と考えられます。
Q. 山本由伸もセカンドチームに選ばれましたか?
はい。山本由伸も先発投手としてセカンドチームに選出されました。日本人2人がセカンドチームに入り、ファーストチームには日本人がいませんでした。
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