今永昇太 被弾増加のワケ 防御率3.78の今季データを検証
今永昇太が今季、一本が長打や本塁打につながる場面で苦しむ登板が目立ってきている。「失投が増えているのでは」という指摘が出ている中、DiamondStatsはMLB公式Statsの実測値から、今永の今季成績を改めて検証した。
今季成績が語る「勝てない防御率3.78」
2026年シーズンの今永は、ここまで8勝9敗、防御率3.78、145.1回を投げて144奪三振を記録している。
防御率3.78は、リーグの先発投手の中で決して悪い数字ではない。それでも白星が黒星を下回っているのは、投球内容そのものよりも、打線の援護やブルペンの継投といった、今永自身がコントロールできない要因が絡んでいる可能性を示している。
| 指標 | 数値(MLB公式Stats) |
|---|---|
| 勝敗 | 8勝9敗 |
| 防御率 | 3.78 |
| 投球回 | 145.1回 |
| 奪三振 | 144 |
| 奪三振率(ダイヤモンドスタッツ独自集計) | 約8.9(9イニングあたり) |
奪三振率は144奪三振を145.1回で割り、9を掛けて算出したダイヤモンドスタッツの独自集計値。1試合あたりに換算するとおよそ9個近い三振を奪えている計算になり、防御率が示す数字以上に、投球そのものの力は衰えていないことがうかがえる。
「失投率」上昇という指摘をどう読むか
参考ニュースでは、今永の被本塁打増加の背景に「失投率」の上昇が挙げられている。甘く入ったボールが長打・本塁打につながりやすいのは投球の基本であり、失投が増えれば被弾が増えるのは自然な流れだ。
ただし、具体的な失投の割合や、それを裏付ける球速の推移といった細かい数値は、現時点でDiamondStatsが確認できる公式データの範囲では特定できていない。裏付けのない情報として扱い、断定は避けたい。
確認できる事実は、今永が145.1回を投げて144奪三振、防御率3.78という数字を残していることだけだ。この数字だけを見れば、シーズンを通じて一定の水準を保ち続けていると評価できる。
一時的な波か、構造的な変化か
被弾が増える現象には、大きく2つの見方がある。ひとつは調子の波による一時的なもの、もうひとつは球速やボールの質そのものが落ちている構造的なものだ。
今永の場合、奪三振率が高い水準を保っている点は、後者の「構造的な低下」を裏付ける材料としては弱い。三振を奪う力が落ちていないのであれば、被弾増加は投球の組み立てやカウントの作り方といった、修正可能な部分に起因している可能性がある。
一方で、8勝9敗という数字と防御率3.78の乖離は、失点の中身にも目を向けさせる。一発で複数点を失う形が続けば、同じ防御率でも「負け投手」になりやすい。被弾の増加が失点の質を変えている可能性は、この乖離からも読み取れる。
もっとも、これも現時点の公式集計値からの推測であり、一球ごとの球速データまで踏み込んだ検証ができていない以上、断定的な結論は避けるべきだろう。今後の登板で防御率や奪三振率がどう推移するかが、判断材料になる。
DiamondStats編集部の独自視点!
今永の防御率3.78という数字は、リーグに定着した先発投手として十分に立派な数字だ。それでも「被弾が増えている」という声が出てくるのは、今永に対する期待値がすでに高いところにあるからだろう。
数字だけを追えば、奪三振率はむしろ安定している。崩れているのではなく、勝ち星という結果だけが数字の中身とズレて見えている、というのが今の状況に近い印象を持っている。
これから先、防御率と奪三振率がどちらも高水準を維持したまま白星だけが積み上がっていくのか、それとも被弾増加が数字全体に響いてくるのか。今永の残り登板を追いかける価値は十分にある。
まとめ
今永昇太は2026年シーズンここまで8勝9敗、防御率3.78、145.1回で144奪三振。防御率と奪三振率は崩れておらず、白星と防御率の乖離が今の今永を語るうえでの核心といえる。被弾増加の背景にある「失投率」の細部は現時点で確認できておらず、今後の登板データを注視したい。

今永昇太については、勝ち星まであと1死で降板した登板や、復調の兆しをデータで検証した記事でも取り上げている。あわせて読むと、今季を通じた変化がより見えてくる。
よくある質問
Q. 今永昇太の2026年シーズンの防御率は?
MLB公式Statsの実測値で3.78。
Q. 今永昇太の今季の勝敗は?
8勝9敗。防御率3.78に対して黒星がやや多い状況。
Q. 今永昇太の被本塁打が増えているというのは本当?
参考ニュースで「失投率」の上昇が指摘されているが、具体的な割合や球速の推移はDiamondStatsが確認できる範囲では特定できていない。
Q. 今永昇太の今季の奪三振数は?
145.1回を投げて144奪三振。9イニングあたりに換算すると約8.9個のペース。

Q. 防御率が良いのに勝敗が振るわないのはなぜ?
一発で複数点を失う形が続くと、同じ防御率でも黒星がつきやすい。打線の援護や継投のタイミングも影響する。
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文:DiamondStats 分析チーム(MLBデータ分析担当)|データ出典:MLB公式Stats(2026年8月時点)





