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ホワイトソックスが地区シリーズ第5戦で敗退 13投手総動員の継投をデータ検証

2026 10/12
データ検証・分析
2026年10月12日

10月10日(日本時間11日)、ホワイトソックスはアメリカン・リーグ地区シリーズ第5戦でガーディアンズに0-2で敗れ、2026年のポストシーズンを終えました。クリーブランドでの最終戦は、ショーン・バークが5回2失点で踏ん張ったものの、打線が3安打21三振に封じられました。

ワイルドカードシリーズ2連勝、地区シリーズも敵地で2連勝と、ここまで4連勝で走ってきたチームがここで止まりました。DiamondStats(ダイヤモンドスタッツ)が注目したのは、勝ち負けそのものより投手の使い方です。7試合で登板した投手は13人。最初に投げた投手の平均投球回は2.52回で、3試合以上戦った9球団でいちばん短い数字でした。

DiamondStats編集部の結論:ホワイトソックスは「エースが7回まで投げる」型ではなく、「1番手が2〜3回、残りを多人数でつなぐ」型でポストシーズンを戦った。この型は4連勝を生み、同時に本拠地2連敗の原因にもなった。

ホワイトソックスが121敗から2年で地区シリーズに進むまでの歩みは別の記事でまとめています。本記事はその投手運用の中身を数字で見ていきます。

目次

1番手の平均投球回2.52回は9球団で最短

今年のポストシーズンで3試合以上戦った9球団について、その試合で最初に投げた投手(オープナーを含む)の平均投球回をDiamondStats独自集計しました(MLB公式Statsの試合記録から、10月10日終了時点)。

ホワイトソックス(直近10試合)の成績推移(MLB公式Statsの実測値をもとにDiamondStatsが作成)

日付 相手 球場 スコア(ホワイトソックス-相手) 結果
09/17 タイガース 本拠地 3-1 勝ち
09/18 タイガース 本拠地 8-11 負け
09/19 タイガース 本拠地 3-1 勝ち
09/20 タイガース 本拠地 8-1 勝ち
09/22 ロイヤルズ 敵地 14-11 勝ち
09/23 ロイヤルズ 敵地 4-5 負け
09/24 ロイヤルズ 敵地 9-1 勝ち
09/25 ロッキーズ 本拠地 6-1 勝ち
09/26 ロッキーズ 本拠地 6-9 負け
09/27 ロッキーズ 本拠地 4-2 勝ち
ホワイトソックス 直近10試合の結果(MLB公式Stats)
球団 1番手の平均投球回 1試合の投手数 試合数
ホワイトソックス 2.52回 5.14人 7試合
ガーディアンズ 3.60回 6.00人 5試合
ブルワーズ 4.00回 5.00人 4試合
パドレス 4.22回 4.83人 6試合
フィリーズ 4.44回 3.67人 3試合
ブレーブス 4.81回 4.86人 7試合
ドジャース 5.33回 5.00人 4試合
レイズ 5.44回 4.00人 3試合
ヤンキース 5.47回 4.00人 5試合

ヤンキースやレイズの1番手は5回半まで投げています。ホワイトソックスの1番手はその半分以下で、全投球回62回のうち1番手が投げたのは28%だけでした。

注目したいのは、対戦相手のガーディアンズです。1試合に使う投手の人数は6.00人とホワイトソックスより多いのに、1番手は3.60回まで投げています。「多人数の継投」と「1番手が短い継投」は別物で、ホワイトソックスの特徴は後者にあります。

13投手の内訳 1番手で投げたのが6人

7試合で登板した投手は13人、登板のべ回数は36回でした。先発の柱だったバークでさえ、地区シリーズ第2戦では3番手として5回1/3を投げています。

投手 登板 投球回 自責点 奪三振 四球
ショーン・バーク 3 14回1/3 6 18 1
グラント・テイラー 5 8回2/3 4 11 5
ヘイゲン・スミス 4 7回 1 6 8
ショーン・ニューカム 4 7回 2 7 1
エリック・フェディ 2 5回2/3 2 4 1
ジョーダン・ヒックス 4 4回2/3 1 7 1
ノア・シュルツ 1 3回 1 1 2
タイラー・デービス 2 3回 0 2 2
アンソニー・ケイ 4 2回2/3 3 0 3
デービッド・サンドリン 2 2回1/3 2 1 3
ブライアン・ハドソン 3 2回1/3 3 0 1
デービス・マーティン 1 1回 2 1 2
ウアスカル・ブラゾバン 1 0回1/3 0 1 0

試合ごとに最初に投げた投手は、ヘイゲン・スミス3回、バーク2回、ケイ1回、ニューカム1回と6人が入れ替わりました。レギュラーシーズンで防御率1.29(28回)だった左腕スミスは、7回を1自責点に抑えつつ四球8個と制球に苦しみました。守護神テイラーは地区シリーズ第1戦で4回無失点のセーブを挙げた一方、第4戦はアウトを1つも取れず4失点と、同じ投手が最高と最悪の両方を経験しています。

勝った4試合と負けた3試合で何が違ったか

継投の型は7試合とも同じでしたが、結果は前半と後半で割れました。

区間 試合 投球回 失点 使った投手
敵地4試合(4勝0敗) ワイルドカード第1・2戦、地区シリーズ第1・2戦 36回 9点 10人
本拠地2試合(0勝2敗) 地区シリーズ第3・4戦 18回 18点 11人
敵地の最終戦(0勝1敗) 地区シリーズ第5戦 8回 2点 3人

敵地の4試合は36回で9失点、1試合あたり2.25点でした。本拠地に戻った2試合は18回で18失点。第3戦はハドソンが1/3回で3失点、第4戦はテイラーが0回で4失点と、短いイニングを任せた投手が1人崩れるとそのまま失点が膨らみました。この2試合で、それまで出番のなかったシュルツ、デービス、マーティンの3人まで投入し、13人全員を使い切る形になっています。

最終戦は3人で8回2失点とまとめましたが、打線が沈黙しました。ワイルドカード2連勝の経緯はホワイトソックスが7対3でワイルドカード2連勝で詳しく書いています。

レギュラーシーズンから先発の投球回は30球団で最少だった

この継投は急ごしらえではありません。MLB公式Statsの先発・救援の分けで見ると、今季のホワイトソックスは先発の投球回が30球団で最も少なく、救援の投球回が最も多い球団でした(10月10日現在)。

項目 ホワイトソックス 30球団での順位
先発の投球回 674回2/3 30位(最少)
先発の防御率 4.60 26位
救援の投球回 766回 1位(最多)
救援の防御率 3.70 8位

先発より救援のほうが91回以上多く投げたチームは、今季ではホワイトソックスだけです。バークは172回1/3で防御率3.34、185奪三振と先発の軸でしたが、2番手以降はケイ4.44、マーティン3.95と平凡で、トレードで加わったルイス・カスティーヨは防御率5.85のまま9月24日に右肩の故障者リスト入り。先発を6回まで引っ張る戦い方ができない事情が、そのままポストシーズンの型になっています。

球団の勝敗は2024年41勝121敗、2025年60勝102敗、2026年84勝78敗。2年で43勝の上積みを支えたのは、救援防御率3.70という「量も質も」のブルペンでした。

DiamondStats編集部の独自視点!

1番手2.52回の継投は、敵地4連勝という結果を見れば成功です。ただ、本拠地2試合で18失点した事実も同じ型から出ています。短いイニングを多人数でつなぐ戦い方は、1人の失敗を次の投手で消せる日は強く、2人続けて崩れた日は立て直す枠がありません。

来季に向けて見るべきは、バークに続く「5回を任せられる2人目」が出てくるかです。ヘイゲン・スミスは奪三振の力があっても、7回で8四球では長いイニングは任せられません。ノア・シュルツがその候補になるのか、カスティーヨの肩が戻るのか。2027年のホワイトソックスは、13人の継投を続けるか、先発型に戻るかの分かれ道にいます。

まとめ

  • ホワイトソックスは10月10日の地区シリーズ第5戦に0-2で敗れ、2026年のポストシーズンを終えた
  • 7試合で13投手を使い、1番手の平均投球回2.52回は3試合以上戦った9球団で最短
  • 敵地4試合は36回9失点で4連勝、本拠地2試合は18回18失点で2連敗
  • レギュラーシーズンから先発投球回は30球団最少、救援投球回は最多で、ポストシーズンの型はその延長だった

データはMLB公式Statsを独自に集計しています。

よくある質問

Q. ホワイトソックスの2026年ポストシーズンの成績は?

ワイルドカードシリーズでアストロズに2勝0敗、地区シリーズでガーディアンズに2勝3敗でした。通算4勝3敗で、10月10日の第5戦で敗退が決まりました。

Q. ポストシーズンで何人の投手が登板した?

13人です。登板のべ回数は36回で、1試合あたり5.14人を使いました。最も多く投げたのはショーン・バークの14回1/3です。

Q. ホワイトソックスの先発投手の投球回はなぜ少ない?

今季の先発投球回674回2/3は30球団で最少でした。バーク以外に安定した先発がおらず、救援陣の防御率3.70(8位)が良かったため、早い回から継投に入る戦い方を選んでいます。

Q. 地区シリーズ第5戦の投手は誰?

ホワイトソックスはショーン・バークが5回2失点、ショーン・ニューカムが2回無失点、グラント・テイラーが1回無失点でした。ガーディアンズはギャビン・ウィリアムスが5回2/3を1安打12奪三振で勝ち投手です。

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記事の数値はMLB公式Statsから取得した内容に基づき、報道記事の転載や要約は行わず、全球団・全選手を対象にした独自集計・分析を継続的に行っています。放送・配信情報についても各社の公式発表を出典に、日々更新しています。

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