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  3. ホワイトソックスが121敗から2年で地区シリーズ王手

ホワイトソックスが121敗から2年で地区シリーズ王手

2026 10/08
データ検証・分析
2026年10月8日
目次

ホワイトソックスが121敗から2年で地区シリーズ王手 100敗球団45例の2年後を検証ホワイトソックスは米国時間10月7日(日本時間8日早朝)、本拠地レートフィールドでガーディアンズとのアメリカン・リーグ地区シリーズ第3戦を迎える。敵地クリーブランドでの第1戦を3-0、第2戦を4-3で連勝し、シリーズは2勝0敗。あと1勝で2005年以来21年ぶりのリーグ優勝決定シリーズに進む。

この球団は2024年に41勝121敗という近代MLBで最も多い負け数を記録した。DiamondStats(ダイヤモンドスタッツ)は、2001年以降に100敗した45球団が2年後にどうなったかをMLB公式Statsで集計した。121敗からの2年後にポストシーズンで4連勝している例は、この45例の中にひとつもない。

DiamondStats独自検証の結論
100敗球団45例のうち、2年後にポストシーズンへ戻ったのは7球団。110敗以上からの復帰は2球団だけで、120敗以上からは2026年のホワイトソックスが初めて。

100敗球団45例の2年後 ポストシーズンに戻ったのは7球団

2001年から2024年までに100敗以上を記録したのは延べ45球団(2年後が2026年までに収まるもの)。そのうち2年後にポストシーズンの試合を戦ったのは7球団、割合にして16%にとどまる。

ホワイトソックス(直近10試合)の成績推移(MLB公式Statsの実測値をもとにDiamondStatsが作成)

日付 相手 球場 スコア(ホワイトソックス-相手) 結果
09/17 タイガース 本拠地 3-1 勝ち
09/18 タイガース 本拠地 8-11 負け
09/19 タイガース 本拠地 3-1 勝ち
09/20 タイガース 本拠地 8-1 勝ち
09/22 ロイヤルズ 敵地 14-11 勝ち
09/23 ロイヤルズ 敵地 4-5 負け
09/24 ロイヤルズ 敵地 9-1 勝ち
09/25 ロッキーズ 本拠地 6-1 勝ち
09/26 ロッキーズ 本拠地 6-9 負け
09/27 ロッキーズ 本拠地 4-2 勝ち
ホワイトソックス 直近10試合の結果(MLB公式Stats)
100敗の年 球団 その年の成績 2年後の成績 2年後のポストシーズン
2006年 レイズ 61勝101敗 97勝65敗 ワールドシリーズ進出
2013年 アストロズ 51勝111敗 86勝76敗 地区シリーズ敗退
2018年 ホワイトソックス 62勝100敗 35勝25敗 ワイルドカード敗退(60試合制)
2021年 オリオールズ 52勝110敗 101勝61敗 地区シリーズ敗退
2021年 レンジャーズ 60勝102敗 90勝72敗 ワールドシリーズ制覇
2021年 ダイヤモンドバックス 52勝110敗 84勝78敗 ワールドシリーズ進出
2024年 ホワイトソックス 41勝121敗 84勝78敗 地区シリーズ2勝0敗(10月7日現在)

残る38球団は2年後もポストシーズンに届いていない。負け数が多いほど戻りにくく、2003年に119敗したタイガースは2年後も71勝91敗、2018年に115敗したオリオールズは2年後に25勝35敗だった。110敗以上から2年で戻ったのは2021年のオリオールズとダイヤモンドバックスだけで、121敗からの復帰は今回が最初になる。

興味深いのは2023年のダイヤモンドバックスだ。2年後の成績は84勝78敗と、今季のホワイトソックスとまったく同じ勝敗で、第6シードからワールドシリーズまで勝ち上がった。この並びは、84勝のチームが短期決戦で上位シードを倒す現象が珍しくないことを示している。

ワイルドカードシリーズでアストロズを2連勝で下した経緯は、ホワイトソックスが7対3でワイルドカード2連勝 1週間2度の祝杯を球団史で検証で球団史とあわせてまとめている。

地区シリーズ2試合の数字 ガーディアンズ打線を7安打に封じた

勝ち上がりの中身は投手陣にある。クリーブランドでの2試合で、ホワイトソックスの投手は18イニングを7安打3失点(自責2)、防御率1.00に抑えた。

試合 日付 スコア ホワイトソックスの投手 ガーディアンズ打線
第1戦 10月3日 3-0 ヘイゲン・スミス2回2/3無失点、グラント・テイラー4回無失点6奪三振でセーブ 3安打12三振
第2戦 10月5日 4-3 ショーン・バーク5回1/3を1安打1失点6奪三振、テイラーが2試合連続セーブ 4安打9三振

第1戦は先発スミスが51球で降板した後、4人の救援でつないだ。最後を締めたテイラーは4イニング42球で6三振を奪い、ポストシーズンでは珍しい4イニングのセーブを記録した。第2戦はアンソニー・ケイを1/3イニングだけ投げるオープナーに使い、ショーン・ニューカム2イニングを挟んでバークが6回途中まで投げた。

ガーディアンズ打線は2試合で61打数7安打、打率.115、21三振。ホセ・ラミレスは6打数無安打2四球、スティーブン・クワンは7打数1安打に封じられている。2安打のチェイス・デラウター(8打数)とジョー・アデル(7打数2安打1三塁打)以外に複数安打の打者がいない。

一方のガーディアンズ投手陣も悪くはない。第2戦のガビン・ウィリアムズは5回で11奪三振、第1戦のパーカー・メシックは4回1/3で6奪三振。差がついたのは救援で、第1戦7回のコルソン・モンゴメリーの適時二塁打、第2戦6回のブレイデン・モンゴメリーの2点二塁打とチェイス・マイドロスの適時打はいずれも救援のエリック・サブロウスキーから生まれた。

レギュラーシーズンの比較 得点力はアメリカン・リーグ1位と24位の対決

シーズンの数字を並べると、この組み合わせは「打のホワイトソックス、投のガーディアンズ」という構図がはっきりする。

項目(2026年レギュラーシーズン) ホワイトソックス ガーディアンズ
勝敗 84勝78敗(地区2位・第6シード) 85勝77敗(地区優勝・第3シード)
得点 776(アメリカン・リーグ1位・MLB5位) 678(MLB24位)
本塁打 211 162
チーム防御率 4.12 3.77
投手の奪三振 1,337 1,530
本拠地成績 48勝33敗 41勝40敗
直接対決 7勝6敗 6勝7敗

得点776はアメリカン・リーグの最多で、ポストシーズンに進んだアメリカン・リーグ6球団のうち、ガーディアンズの678は最も少ない。本塁打も211本と162本で49本の差がある。ところが地区シリーズでは、その打線より投手陣が目立つ結果になっている。得点力と投手力を同時に出せるかどうかが、シリーズを決める。

ガーディアンズが地区優勝を決めるまでの道のりは、ガーディアンズのマジックナンバー 2026|地区優勝決定と月別成績で月別成績とあわせて確かめられる。

ホワイトソックスの得点の伸びも見ておきたい。2024年は507得点、2025年は647得点、2026年は776得点。2年で269得点を上乗せしたことになる。

年 勝敗 得点 失点
2024年 41勝121敗 507 813
2025年 60勝102敗 647 742
2026年 84勝78敗 776 720

第3戦の見どころ 本拠地で5年ぶりのポストシーズン

ホワイトソックスは今ポストシーズン4戦全勝だが、4試合すべてが敵地だった。ワイルドカードはヒューストンで6-3、7-3、地区シリーズはクリーブランドで3-0、4-3。4試合で20得点9失点になる。

本拠地でポストシーズンの試合を戦うのは、2021年10月12日の地区シリーズ第4戦(アストロズに1-10)以来5年ぶり。今季の本拠地成績48勝33敗は、敵地の36勝45敗と12勝差がある。

第3戦の先発はMLB公式の予告で、ホワイトソックスがショーン・ニューカム、ガーディアンズがダニエル・エスピノ。ニューカムは第2戦で2イニングを1安打3奪三振、エスピノは第1戦で2/3イニングを投げた救援で、両軍ともブルペン主体の投手運用になる可能性がある。

両球団がポストシーズンで対戦するのは、MLB公式Statsの試合記録で確かめる限り史上初めてで、同じアメリカン・リーグ中地区のライバル同士がシリーズの行方を争う。トーナメント全体の位置づけはMLBポストシーズン2026 トーナメント表と結果で確認できる。

DiamondStats編集部の独自視点!

121敗の球団が2年後に地区シリーズで王手をかけている事実は、それだけで十分に珍しい。ただ編集部が注目したいのは、この4連勝が「打のチーム」の看板どおりではなく、18イニング自責2の投手陣で作られたことだ。

ワールドシリーズまで進んだ2023年のダイヤモンドバックスも84勝78敗で、投手陣の救援が短期決戦で機能した。テイラーの4イニングセーブに象徴される救援の起用法は、レギュラーシーズンの防御率4.12からは想像しにくい形だ。本拠地で打線が776得点の力を出し、投手陣が同じ水準を保てるかが第3戦の焦点になる。

ガーディアンズ側は、ラミレスとクワンという打線の軸が2試合で13打数1安打。ここが目を覚ませばシリーズはまだ長くなる。第3戦を落とした側に明日はない組み合わせではないが、2勝0敗からの逆転は3連勝が必要で、ガーディアンズにとっての条件は厳しい。

まとめ

ホワイトソックスは2024年の41勝121敗から2年で地区シリーズに勝ち上がり、敵地で4連勝して王手をかけた。2001年以降の100敗球団45例のうち2年後にポストシーズンへ戻ったのは7球団で、120敗以上からの復帰は今回が初めてになる。地区シリーズ2試合は投手陣が18イニング自責2、ガーディアンズ打線を打率.115に封じた。第3戦は本拠地で5年ぶりのポストシーズン。今季本拠地48勝33敗の数字がそのまま出るかが鍵になる。

ポストシーズンの個人成績はMLBポストシーズン2026 個人成績ランキングで毎日更新している。

よくある質問

Q. ホワイトソックスは2024年に何勝何敗だったか?

41勝121敗で、近代MLBで最も多い負け数だった。得点は507、失点は813。2025年は60勝102敗、2026年は84勝78敗でポストシーズンに進んだ。

Q. 100敗した球団が2年後にポストシーズンへ戻った例はどれくらいあるか?

DiamondStats調べで、2001年から2024年に100敗した45球団のうち2年後にポストシーズンを戦ったのは7球団。110敗以上からは2021年のオリオールズとダイヤモンドバックスの2例だけで、120敗以上からは2026年のホワイトソックスが初めて。

Q. ホワイトソックスとガーディアンズの地区シリーズ第3戦はいつ、どこで行われるか?

米国時間10月7日(日本時間8日早朝)、シカゴの本拠地レートフィールドで行われる。MLB公式の予告先発はホワイトソックスがショーン・ニューカム、ガーディアンズがダニエル・エスピノ。

Q. ホワイトソックスが地区シリーズを突破すると何年ぶりのリーグ優勝決定シリーズか?

2005年以来21年ぶり。2005年はワールドシリーズを制覇している。2008年と2021年は地区シリーズ、2020年はワイルドカードシリーズで敗退した。

Q. 今季のホワイトソックスとガーディアンズの直接対決の成績は?

レギュラーシーズン13試合でホワイトソックスの7勝6敗。ポストシーズンでの両球団の対戦は史上初めて。

⚾ 試合を観るには: MLB配信サービスの比較・視聴方法はこちら

文:DiamondStats 分析チーム(MLBデータ分析担当)|データ出典:MLB公式Stats(2026年10月時点)


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