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ヤンキースはレイズに2連敗 直近10試合は6勝4敗

2026 10/07
データ検証・分析
2026年10月7日

日本時間10月6日(現地10月5日)、アメリカン・リーグ地区シリーズ第2戦でヤンキースはレイズに2-5で敗れ、0勝2敗と崖っぷちに立たされた。この試合でヤンキースは4失策を記録し、相手の5得点のうち3点が自責点でない失点だった。

DiamondStats(ダイヤモンドスタッツ)がMLB公式Statsで1995年以降のヤンキースのポストシーズン全237試合を調べたところ、1試合4失策は2019年のリーグ優勝決定シリーズ第4戦に続いて2度目。結論を先に言うと、この守備崩壊は偶然ではなく、レギュラーシーズンから続いていた弱点がそのまま出た形だ。

目次

第2戦の4失策はどこで生まれたか

4つの失策は、1回裏に3つ、5回裏に1つ。失点につながったのは1回と5回の両方で、相手の5点のうち3点が自責点にならなかった(MLB公式の試合記録で確認)。

ヤンキース(直近10試合)の成績推移(MLB公式Statsの実測値をもとにDiamondStatsが作成)

日付 相手 球場 スコア(ヤンキース-相手) 結果
09/18 Dバックス 敵地 9-2 勝ち
09/19 Dバックス 敵地 3-5 負け
09/20 Dバックス 敵地 4-8 負け
09/22 レイズ 本拠地 2-0 勝ち
09/22 レイズ 本拠地 1-6 負け
09/23 レイズ 本拠地 9-2 勝ち
09/24 レイズ 本拠地 6-4 勝ち
09/25 オリオールズ 本拠地 2-10 負け
09/25 オリオールズ 本拠地 6-3 勝ち
09/27 オリオールズ 本拠地 0-0 負け
ヤンキース 直近10試合の結果(MLB公式Stats)
回 選手(守備位置) 内容 結果
1回裏 ライアン・マクマホン(三塁) 先頭ヤンディ・ディアスの打球を失策 先頭打者を出塁させる
1回裏 ジャズ・チザム(二塁) 併殺を狙った送球が失策 ディアス生還で先制点(非自責)
1回裏 オースティン・ウェルズ(捕手) 打撃妨害(失策扱い) 走者がたまるが無失点
5回裏 ジョージ・ロンバード・ジュニア(遊撃) 2死から送球失策 直後の2点適時打が非自責に

先発カム・シュリットラーは4回1/3を6安打4失点だが、自責点は2。5回は2死を取ってから失策で延命を許し、そのまま2点を失った。4安打2得点の打線(ベン・ライスのソロ2本)に対し、守りで3点を献上した計算になる。

ヤンキースは10月5日現在、ワイルドカードシリーズ2試合(対レッドソックス9-0、9-2)で失策0だったのに、レイズ戦の2試合で4失策。守りが崩れた途端に打線も止まった。

今季の守備はレギュラーシーズンから課題だった

守備の乱れは、この1試合だけの話ではない。レギュラーシーズン終了時点の数字をMLB公式Statsで並べると、ヤンキースの守備はリーグ下位にいた(DiamondStats調べ)。

項目(2026年レギュラーシーズン) ヤンキース レイズ MLB順位(ヤンキース)
失策数 97 92 30球団中24位タイ
守備率 .983 .984 ─
自責点でない失点 83 56 30球団中2番目に多い
勝敗 93勝68敗 98勝64敗 ─

アメリカン・リーグ15球団でヤンキースより失策が多いのはブルージェイズ(98)だけ。自責点にならない失点83はオリオールズ(90)に次いでMLBで2番目に多く、投手が「余計な失点」を背負わされる試合が今季ずっと続いていた。

第2戦で失策を記録した4人の今季成績も見ておく。

選手 守備位置 今季出場 失策 守備率
ライアン・マクマホン 三塁 122試合 9 .960
ジャズ・チザム 二塁 137試合 9 .982
オースティン・ウェルズ 捕手 122試合 7 .993
ジョージ・ロンバード・ジュニア 遊撃 42試合 9 .947

目を引くのは8月4日にメジャーデビューした21歳の遊撃手ロンバード・ジュニアだ。わずか42試合で9失策は、他の3人が120試合以上かけて記録した数と同じ。ポストシーズンで遊撃を任される重さが、そのまま数字に出ている。

1995年以降のポストシーズンで3失策以上はわずか7試合

ヤンキースの1995年以降のポストシーズン237試合で、1試合3失策以上はこの試合を含めて7試合しかない(DiamondStats独自集計・MLB公式Stats)。平均は1試合0.57失策で、4失策はその7倍にあたる。

年 シリーズ 相手 失策 結果
1999年 リーグ優勝決定シリーズ第3戦 レッドソックス 3 1-13 ●
2001年 ワールドシリーズ第7戦 ダイヤモンドバックス 3 2-3 ●
2005年 地区シリーズ第2戦 エンゼルス 3 3-5 ●
2009年 リーグ優勝決定シリーズ第2戦 エンゼルス 3 4-3 ○
2017年 地区シリーズ第2戦 インディアンス 3 8-9 ●
2019年 リーグ優勝決定シリーズ第4戦 アストロズ 4 3-8 ●
2026年 地区シリーズ第2戦 レイズ 4 2-5 ●

7試合の成績は1勝6敗。3失策以上の試合で勝ったのは2009年の延長戦1試合だけで、ポストシーズンで守備が乱れた夜はほぼ負けている。

0勝2敗からの逆転は71回中7回 そのうち2回はヤンキース自身

ここからの巻き返しはどれほど難しいのか。1995年以降の地区シリーズで、先に2連勝された側が逆転した例をMLB公式の試合記録から数えた(DiamondStats独自集計)。

項目 回数
0勝2敗になったシリーズ(1995〜2025年) 71
そこから逆転した例 7
逆転率 9.9%

逆転した7例のうち、2001年(対アスレチックス)と2017年(対インディアンス)の2回はヤンキースが成し遂げたものだ。とくに2017年は敵地で2連敗したあと本拠地で2連勝し、敵地の第5戦を取っている。今回も第3戦・第4戦はヤンキー・スタジアム、第5戦はトロピカーナ・フィールドという同じ流れになる。

逆に、1995年にはヤンキースが2連勝から3連敗してマリナーズに敗れている。勝つ側でも負ける側でも、ヤンキースはこの「10%の歴史」の当事者だった。

近年のポストシーズンは2017年以降で突破が続かない

「毎年ポストシーズンで失敗する」という声が出るのは、数字で見ると無理もない。2017年以降のヤンキースのシリーズ別成績を並べる(MLB公式Stats)。

年 最終到達 敗退相手
2017年 リーグ優勝決定シリーズ アストロズ(3勝4敗)
2018年 地区シリーズ レッドソックス(1勝3敗)
2019年 リーグ優勝決定シリーズ アストロズ(2勝4敗)
2020年 地区シリーズ レイズ(2勝3敗)
2021年 ワイルドカードゲーム レッドソックス(0勝1敗)
2022年 リーグ優勝決定シリーズ アストロズ(0勝4敗)
2023年 出場なし ─
2024年 ワールドシリーズ ドジャース(1勝4敗)
2025年 地区シリーズ ブルージェイズ(1勝3敗)

9年間でワールドシリーズに届いたのは2024年の1回だけ。地区シリーズで姿を消したのは2018年・2020年・2025年の3回あり、相手の中には2020年のレイズも入っている。

ワイルドカードシリーズではレッドソックス相手に2試合で18得点・失策0と完璧な入りを見せていただけに、地区シリーズ2試合での4失策・合計2得点という落差は大きい。

DiamondStats編集部の独自視点!

守備の数字は、打撃や投球と違って「勢い」で急に良くなることがない。レギュラーシーズン97失策・自責点でない失点83という土台の上で、ポストシーズン4失策が出た。これは不運ではなく、今季のヤンキースの姿そのものだと受け止めるべきだろう。

それでも0勝2敗からの7回の逆転のうち2回を持っているのはこの球団だけだ。第3戦は日本時間10月8日、本拠地ヤンキー・スタジアムで先発はマックス・フリード。ワイルドカード第2戦で勝ち投手になった左腕が、まず内野の守備を落ち着かせる試合運びができるか。注目は失点の数より「自責点でない失点がゼロで終わるか」に置きたい。

アーロン・ジャッジの状態については負傷者リスト入り当時の記事で、同じく2連敗で今季を終えたカブスの最終2試合についても詳しくまとめている。

データはMLB公式Statsを独自に集計。

よくある質問

Q. ヤンキースは地区シリーズ第2戦で何失策したの?

4失策です。1回裏にマクマホン(三塁)・チザム(二塁)・ウェルズ(捕手の打撃妨害)、5回裏にロンバード・ジュニア(遊撃)が記録し、レイズの5得点のうち3点が自責点になりませんでした。

Q. ポストシーズンで4失策はヤンキースにとってどれくらい珍しい?

1995年以降の237試合で2度目です。前回は2019年リーグ優勝決定シリーズ第4戦のアストロズ戦(3-8で敗戦)でした。3失策以上の試合は7試合あり、成績は1勝6敗です。

Q. 地区シリーズで0勝2敗から逆転した例はある?

1995年から2025年までの71回のうち7回(9.9%)です。ヤンキースは2001年と2017年の2回逆転していて、これは全30球団で最多です。

Q. ヤンキースの今季の守備はどうだった?

レギュラーシーズンの失策97はMLB30球団中24位タイで、アメリカン・リーグではブルージェイズに次いで2番目に多い数です。自責点でない失点83はMLBで2番目に多い数でした。

Q. 第3戦はいつ・誰が先発?

日本時間10月8日にヤンキー・スタジアムで行われ、ヤンキースはマックス・フリード、レイズはニック・マルティネスが先発予定です(MLB公式の予告先発・10月6日時点)。

⚾ 試合を観るには: MLB配信サービスの比較・視聴方法はこちら

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この記事を書いた人

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DiamondStats編集部は、MLB(メジャーリーグベースボール)を「データ」の視点から深掘りする日本語メディアです。全30球団の試合と選手の成績を対象に、順位表・個人成績・放送情報・用語解説など、MLBを楽しむために必要な情報を発信しています。

記事の数値はMLB公式Statsから取得した内容に基づき、報道記事の転載や要約は行わず、全球団・全選手を対象にした独自集計・分析を継続的に行っています。放送・配信情報についても各社の公式発表を出典に、日々更新しています。

数値・記録は公開時点の公式データに基づいて作成し、誤りに気づいた場合は速やかに該当箇所を修正します。集計方法に起因する重要な訂正がある場合は、記事内にその旨を明記します。特定の球団・選手への偏りを避け、中立的な立場での情報提供を心がけています。

内容に関するお気づきの点は、お問い合わせフォームよりご連絡ください。

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