現地10月13日、メジャーリーグ機構(MLB)が2026年シーズンの各賞の発表日程を公表しました。10月15日にはゴールドグラブ賞の最終候補も発表され、表彰シーズンが動き出しています。
先に答えです。全米野球記者協会(BBWAA)が選ぶ4つの賞は、11月9日の新人王から12日のMVPまで4夜連続で発表されます。投票はポストシーズン開幕前に締め切られているため、いま行われているプレーオフの結果は一切反映されません。
DiamondStats(ダイヤモンドスタッツ)の独自検証で分かったこと: 2026年のMVP発表はレギュラーシーズン最終戦から46日後で、2025年と同じ間隔です。2024年は52日と直近5年で最も遅く、2022年は43日で最も早い。発表日は年によって最大9日動いています。また、満票MVPはBBWAA投票が始まった1931年から2025年までの95シーズンで24回ですが、そのうち8回は直近12シーズンに集中しています。
2026年表彰の発表日程一覧
MLB公式が公表した日程を、日付順に並べます。日付はすべて現地時間です。
| 日付(現地) | 発表されるもの |
|---|---|
| 10月5日 | ハンク・アーロン賞 最終候補(ファン投票は10月12日まで) |
| 10月15日 | ゴールドグラブ賞 最終候補 |
| ワールドシリーズ第3戦の前(10月26日予定) | ロベルト・クレメンテ賞 |
| 11月1日 | ゴールドグラブ賞 受賞者 |
| 11月2日 | シルバースラッガー賞 最終候補 |
| 11月6日 | プラチナグラブ賞/ハート&ハッスル賞 |
| 11月9日 | BBWAA 新人王 |
| 11月10日 | BBWAA 最優秀監督 |
| 11月11日 | BBWAA サイ・ヤング賞 |
| 11月11日 | MLBアワード(ラスベガス): ハンク・アーロン賞・最優秀救援投手・カムバック賞・オールMLBチーム・最優秀指名打者・最優秀エグゼクティブ |
| 11月12日 | BBWAA MVP |
| 11月17日 | シルバースラッガー賞 受賞者 |
11月11日は1日で最も多くの賞が決まる日です。サイ・ヤング賞の発表に加え、ラスベガスで開かれるMLBアワードの中でハンク・アーロン賞やオールMLBチームまで一気に明らかになります。オールMLBチームのファン投票は9月28日に始まり10月9日に締め切られ、ハンク・アーロン賞のファン投票も10月12日に終わっています。
受賞者が決まり次第、MLB表彰2026 結果一覧に反映します。
BBWAA4賞の発表日を過去5年と比べる
BBWAAの発表日は固定ではありません。公式日程のレギュラーシーズン最終日と、新人王・サイ・ヤング賞・MVPの発表日を2022年から並べ、最終戦からMVP発表までの日数をDiamondStats独自集計で出しました。
| 年 | 最終戦 | 新人王 | サイ・ヤング賞 | MVP | 最終戦からMVPまで |
|---|---|---|---|---|---|
| 2022年 | 10月5日 | 11月14日 | 11月16日 | 11月17日 | 43日 |
| 2023年 | 10月2日 | 11月13日 | 11月15日 | 11月16日 | 45日 |
| 2024年 | 9月30日 | 11月18日 | 11月20日 | 11月21日 | 52日 |
| 2025年 | 9月28日 | 11月10日 | 11月12日 | 11月13日 | 46日 |
| 2026年 | 9月27日 | 11月9日 | 11月11日 | 11月12日 | 46日 |

2023年の最終戦は、打ち切りになっていた試合を再開した10月2日です。
一覧で分かるのは、発表の並び順(新人王→最優秀監督→サイ・ヤング賞→MVP)は5年間まったく変わっていない一方で、開始日は11月9日から18日まで動いていることです。2024年だけ1週間遅かったのは、最終戦からの日数で見ると52日と突出しています。2026年は2025年と同じ46日に戻りました。
投票はポストシーズン前に締め切り 反映されないものは何か
BBWAAの4賞は、投票用紙がポストシーズン開幕前に提出されます。MLB公式も、最優秀エグゼクティブ賞を含めて投票はポストシーズン前に完了し、プレーオフの結果は考慮されないと明記しています。
つまり、いまリーグ優勝決定シリーズで起きていることは、11月の結果に1票も影響しません。ポストシーズンの個人成績はMLBポストシーズン2026 個人成績ランキングで別に追えますが、表彰とは切り離して読む必要があります。
この仕組みが結果をどう左右したか、2025年の投票内容から2つ挙げます。
| 2025年の賞 | 結果 | 数字で見た特徴 |
|---|---|---|
| ア・リーグMVP | アーロン・ジャッジ 355点 / カル・ローリー 335点 | 1位票17対13。2019年のトラウト対ブレグマン以来の接戦 |
| ナ・リーグ サイ・ヤング賞 | ポール・スキーンズ 1位票30 / クリストファー・サンチェス 2位票30 | 5人記名式になった2010年以降で初めて、1位票と2位票が完全に割れた |
スキーンズは10勝10敗での受賞で、先発投手のサイ・ヤング賞としては2018年のデグロム(10勝9敗)に並ぶ最少勝利数でした。勝ち星より防御率や内容が評価される流れは、2026年の候補を見るうえでも重要です。
満票MVPは95年で24回 直近12年に8回が集中
MLB公式によると、BBWAAがいまの形でMVPを選び始めた1931年から2025年までに、満票での受賞は24回しかありません。95シーズンで24回ですから、平均すれば4年に1回です。
ところが近年は様子が違います。直近12シーズン(2014〜2025年)の満票受賞をDiamondStats独自集計で並べると8回に達します。
| 年 | リーグ | 満票MVP |
|---|---|---|
| 2014年 | ア | マイク・トラウト |
| 2015年 | ナ | ブライス・ハーパー |
| 2021年 | ア | 大谷翔平 |
| 2023年 | ア | 大谷翔平 |
| 2023年 | ナ | ロナルド・アクーニャJr. |
| 2024年 | ア | アーロン・ジャッジ |
| 2024年 | ナ | 大谷翔平 |
| 2025年 | ナ | 大谷翔平 |
残りの16回は1931〜2013年の83シーズンに散らばっています。3年連続で満票MVPが出ているいまの状況は、歴史的に見てかなり異例です。
MLB公式は2026年のMVPについて、ア・リーグはヨルダン・アルバレス、ナ・リーグはピート・クロウ=アームストロングを「大本命」と書いています。どちらかが満票なら4年連続、どちらも満票でなければ2022年以来の「満票なしの年」です。
2人の数字をMLB公式Statsで確かめました(2026年レギュラーシーズン最終、9月27日終了時点)。
| 選手 | 打率 | 本塁打 | 打点 | OPS | 盗塁 |
|---|---|---|---|---|---|
| ヨルダン・アルバレス(ア・リーグ) | .316(1位) | 42(2位) | 106(2位) | 1.033(1位) | 1 |
| ピート・クロウ=アームストロング(ナ・リーグ) | .280 | 45(1位タイ) | 107(3位) | .942(1位) | 41(2位) |
アルバレスはOPS 1.033でア・リーグ2位(.902)に.131差をつけ、四球109に対して三振120という選球眼も目立ちます。本塁打と打点はピート・アロンソ(43本・113打点)に次ぐ2位です。クロウ=アームストロングは162試合に全出場し、45本塁打と41盗塁の組み合わせでナ・リーグOPS1位。得点119もナ・リーグで上位です。
サイ・ヤング賞と新人王の候補を数字で比べる
サイ・ヤング賞は、両リーグとも防御率1点台の若い先発が軸です(MLB公式Stats、2026年レギュラーシーズン最終)。
| 投手 | 勝敗 | 防御率 | 投球回 | 奪三振 | WHIP |
|---|---|---|---|---|---|
| ジェイコブ・ミジオロウスキー(ナ・リーグ) | 16勝5敗 | 1.80(メジャー1位) | 174回2/3 | 252(メジャー1位) | 0.80(ナ・リーグ1位) |
| キャム・シュリトラー(ア・リーグ) | 14勝6敗 | 1.95(ア・リーグ1位) | 193回2/3(ア・リーグ2位) | 239(ア・リーグ2位タイ) | 0.92(ア・リーグ2位) |
ミジオロウスキーは被打率.157で、30先発の投球回は174回2/3とやや少なめです。2025年のスキーンズのように、投球回より質が評価される傾向が続くかが焦点になります。シュリトラーは投球回193回2/3とア・リーグ2位の量もこなしており、質と量の両方で1位級の数字です。
新人王は、投手と野手の両方に有力候補がいます。
| 新人 | リーグ | 主な数字 |
|---|---|---|
| パーカー・メシック(投手) | ア | 12勝9敗 防御率2.56(ア・リーグ全体3位) 186回1/3 193奪三振 |
| ケビン・マクゴニグル(遊撃手) | ア | 打率.278 18本塁打 四球95 出塁率.376 |
| ノーラン・マクリーン(投手) | ナ | 12勝10敗 防御率3.16 194奪三振(新人1位) |
| サル・スチュワート(一塁手) | ナ | 32本塁打 112打点(ナ・リーグ2位) |
新人の本塁打数では村上宗隆(35本)と岡本和真(33本)が上位2人ですが、新人王はリーグ別の投票なので、ア・リーグはメシックとマクゴニグルと村上、ナ・リーグはスチュワートとマクリーンとカーソン・ベンジら、それぞれ別の争いになります。
DiamondStats編集部の独自視点!
表彰の発表は11月ですが、答えはすでに10月初めに封をされています。だからこそ、ポストシーズンで活躍した選手の名前が11月に呼ばれなくても、それは評価漏れではなく仕組みの結果です。
編集部が注目しているのは、満票の連鎖が止まるかどうかです。2023年から3年続いた満票MVPは、歴代24回のうち5回がこの3年に固まったという偏りの産物でもあります。アルバレスはア・リーグ打率とOPSの1位ですが、本塁打と打点は2位。クロウ=アームストロングも打率.280は上位ではありません。「文句なしの1位」を30人全員が同じ人に付けるには、どこかに弱点が残っています。
もうひとつは11月11日の夜です。サイ・ヤング賞とMLBアワードが同じ日に重なるため、ハンク・アーロン賞と最優秀救援投手、オールMLBチームまで一晩で確定します。翌12日のMVPを待たずに、2026年の「数字の答え合わせ」はほぼ終わります。
表彰が終わると、市場は一気に移籍の季節に変わります。受賞歴は契約額に直結するので、MLB FA・移籍 一覧 2026-27で受賞者の行き先を追うと、11月の発表がどう値段に変わったかまで見比べられます。
よくある質問
Q. 2026年のMLB MVPはいつ発表されますか?
現地11月12日です。新人王が11月9日、最優秀監督が11月10日、サイ・ヤング賞が11月11日で、4夜連続の発表になります。
Q. ポストシーズンの活躍はMVPやサイ・ヤング賞に影響しますか?
影響しません。BBWAAの投票用紙はポストシーズン開幕前に提出されるため、レギュラーシーズンの成績だけで決まります。
Q. ゴールドグラブ賞とシルバースラッガー賞はいつ分かりますか?
ゴールドグラブ賞は11月1日、シルバースラッガー賞は11月17日です。シルバースラッガー賞の最終候補は11月2日に発表されます。
Q. 満票でMVPに選ばれた選手は何人いますか?
1931年から2025年までで24回です。複数回の満票受賞は大谷翔平(2021・2023・2024・2025年)だけです。
Q. ハンク・アーロン賞はどう決まりますか?
MLB公式のファン投票と殿堂入り選手らの審査員の投票を合わせて決まります。2026年のファン投票は10月5日から12日まで行われ、受賞者は11月11日のMLBアワードで発表されます。
まとめ
- 2026年の表彰は10月15日のゴールドグラブ賞最終候補から11月17日のシルバースラッガー賞まで、1か月以上かけて順に発表されます
- BBWAAの4賞は11月9日から12日の4夜連続。MVP発表は最終戦の46日後で、過去5年では43日から52日の幅があります
- 投票はポストシーズン前に締め切り済みで、プレーオフの結果は反映されません
- 満票MVPは95シーズンで24回。そのうち8回が直近12シーズンに集中しており、2026年に4年連続となるかが見どころです
- 本命とされるアルバレスとクロウ=アームストロングは、それぞれのリーグでOPS1位ですが、全部門1位ではありません
発表の結果はMLB表彰2026 結果一覧で随時更新します。数字はMLB公式Statsを独自に集計しました。
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