2020年からエンゼルスで続いたアンソニー・レンドンの7年契約が、2026年シーズンで最終年を終えました。契約は7年総額2億4500万ドル。MLB史上最悪の契約という呼び名がついたまま、契約は終わりを迎えました。ここでは、その呼び名がデータで見てどこまで当てはまるのかを数字で確かめます。
集計時点:2026年10月20日(2026年シーズン終了後)。数字は2020年から2026年までの契約7シーズンを対象にしています。
最終年の年俸約3800万ドルは、左股関節の手術を受けて2025年をほぼ全休した影響もあり、後払いにして買い取る形で合意したと報じられています。年俸額は報道で数字が少しずつ違うため、ここでは約3800万ドルとだけ書きます。
レンドンの出場率で見る7年間:1032試合のうち出場は257試合
契約期間の出場はおよそ4分の1でした。公式の試合数をもとにまとめると次のとおりです。
| 項目 | 数字 |
|---|---|
| 契約期間の総試合数 | 1032試合 |
| レンドンの出場 | 257試合 |
| 出場率(DiamondStats調べ) | 約24.9% |
| 契約総額 | 2億4500万ドル |
出場した試合が約4分の1ということは、チームの試合の4分の3は、契約の中心にいる選手がいない状態で戦ったことになります。下の図は、1032試合に占める出場の割合を横棒で示したものです。
レンドンのWARはナショナルズ時代34.2、エンゼルス最初の6年は3.9
選手の貢献度を示すWARで、移籍の前と後を比べます。
| 区間 | WAR | 内容 |
|---|---|---|
| ナショナルズ時代 | 34.2 | 7シーズンにわたる通算 |
| エンゼルス最初の6年 | 3.9 | 契約の大部分にあたる期間 |
ナショナルズ時代は、短縮シーズンや部分的な年を含む7シーズンで34.2を積み上げています。エンゼルスでの最初の6年は3.9にとどまりました。同じ選手でも、1年あたりの貢献は大きく下がったことが分かります。
1試合あたりのコストは約95万ドル
契約総額を出場試合数で割ると、費用の重さが見えてきます。次の表は、総額をそのまま割った簡易計算(DiamondStats独自集計)です。
| 割り方 | 計算 | 結果 |
|---|---|---|
| 1試合あたり | 2億4500万ドル ÷ 257試合 | 約95万ドル |
1ドル=150円で換算すると、1試合あたり約1億4000万円です。契約総額も同じレートで約370億円になります。最終年のぶんは試合に出ていないので、実際の1試合あたりのコストはこれより低くなります。この表は目安として読んでください。
「史上最悪」は本当か:出場率とWARで検証
この呼び名は、報道や評論での評価です。公式に認定された順位ではありません。比較の相手としては、同じナショナルズの2019年組だったパトリック・コービンの契約がよく挙げられます。
ただ、レンドンの契約が際立つ点ははっきりしています。
- 全盛期の成績を買った契約で、出場そのものが約4分の1にとどまった
- 年俸は最終年まで高いまま、試合に出られない年が続いた
- 前の球団で34.2を積んだ選手が、次の6年で3.9にとどまった
故障者リストに入っていた期間の年俸も含め、選手の年俸全体はMLB年俸ランキング2026で見られます。故障の状況はMLB故障者リスト(IL)2026にまとめています。
まとめ:出場率24.9%とWAR3.9が示すレンドン契約の重さ
「史上最悪」は評価の言葉で、順位としての根拠はありません。それでも、数字を並べると重さは隠せません。
- 契約総額は2億4500万ドル
- 出場は1032試合中257試合で、出場率は約24.9%
- エンゼルス最初の6年のWARは3.9で、ナショナルズ時代の34.2と大きな差がある
この契約の問題は、成績の落ち込みよりも、そもそも試合に出られなかったことにあります。出場率とWARの両方が、その重さを示しています。
レンドンの契約についてのよくある質問
Q. レンドンの契約は何年・いくらでしたか
7年総額2億4500万ドルで、2020年から2026年までです。
Q. 契約期間中に何試合出場しましたか
報じられている数字では、1032試合のうち257試合です。
Q. 最終年の年俸はどうなりましたか
約3800万ドルの最終年は、後払いにして買い取る形で合意したと報じられています。金額は報道によって数字が少し違います。
Q. レンドンは引退しますか
買い取りの手続きが終わったあとに引退する見通しと報じられていますが、本人が正式に発表した内容は確認できていません。
⚾ 試合を観るには: MLB配信サービスの比較・視聴方法はこちら
文:DiamondStats 分析チーム(MLBデータ分析担当)|データ出典:MLB公式Stats(2026年10月時点)







