メジャーリーグ公式サイトは10月22日(日本時間23日)、ミッチ・ガーバー捕手(35)が今季限りで現役を引退すると伝えました。ツインズ、レンジャーズ、マリナーズでプレーし、8月にマリナーズを自由契約になりました。その後ヤンキースとマイナー契約を結びましたが、メジャーには戻れませんでした。
メジャー通算は702試合・打率.229・110本塁打・324打点です。数字を見ると、「ずっと打てた捕手」ではありません。ある1年だけ、捕手の打撃の常識を超えた選手でした。DiamondStats(ダイヤモンドスタッツ)が、その1年と10年間の動きをMLB公式Statsで追います。
9巡目から背番号18まで ガーバーの経歴
ガーバーは2013年のドラフトで、ニューメキシコ大学からツインズに9巡目(全体260位)で入団しました。デビューは2017年8月19日です。
日本では、背番号の話で知られています。2019年1月に背番号18を付けましたが、2020年2月に前田健太がツインズへトレードで加わりました。その2月13日、ガーバーは背番号を8に変え、18を前田に譲りました。マリナーズでは再び18を付けています。
| 年 | 出来事 |
|---|---|
| 2013年 | ツインズがドラフト9巡目で指名 |
| 2017年 | メジャーデビュー |
| 2019年 | 31本塁打でシルバースラッガー賞 |
| 2020年 | 背番号18を前田健太に譲り8番へ |
| 2022年 | トレードでレンジャーズへ |
| 2023年 | 球団初のワールドシリーズ制覇 |
| 2024年 | FAでマリナーズへ |
| 2026年 | 8月に自由契約、ヤンキースとマイナー契約 |
2019年のOPS.995は300打席以上の捕手で1位
ガーバーの名前を広めたのは2019年です。93試合・359打席で31本塁打、打率.273、OPS.995を記録しました。
捕手登録で300打席以上に立った30人のうち、OPSが.900を超えたのはガーバーだけでした(DiamondStats調べ)。
| 順位 | 選手(球団) | 打席 | 本塁打 | OPS |
|---|---|---|---|---|
| 1 | ミッチ・ガーバー(ツインズ) | 359 | 31 | .995 |
| 2 | ウィルソン・コントレラス(カブス) | 409 | 24 | .888 |
| 3 | ヤスマニ・グランダル(ブルワーズ) | 632 | 28 | .848 |
| 4 | ゲーリー・サンチェス(ヤンキース) | 446 | 34 | .841 |
| 5 | カーソン・ケリー(ダイヤモンドバックス) | 365 | 18 | .826 |
| 6 | J.T.リアルミュート(フィリーズ) | 593 | 25 | .821 |

2位とは.107の差です。本塁打の数はサンチェスの34本が上ですが、ガーバーは87打席少なくて31本でした。11.6打席に1本のペースです。
年ごとの成績 本塁打のペースは4倍の開きがあった
10年間の成績を年ごとに並べます(MLB公式Stats・2026年は10月23日現在の最終成績)。
| 年 | 球団 | 試合 | 打席 | 本塁打 | 1本あたり打席 | OPS |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2017 | ツインズ | 23 | 52 | 0 | ― | .636 |
| 2018 | ツインズ | 103 | 335 | 7 | 47.9 | .749 |
| 2019 | ツインズ | 93 | 359 | 31 | 11.6 | .995 |
| 2020 | ツインズ | 23 | 81 | 2 | 40.5 | .511 |
| 2021 | ツインズ | 68 | 243 | 13 | 18.7 | .875 |
| 2022 | レンジャーズ | 54 | 215 | 10 | 21.5 | .702 |
| 2023 | レンジャーズ | 87 | 344 | 19 | 18.1 | .870 |
| 2024 | マリナーズ | 114 | 430 | 15 | 28.7 | .627 |
| 2025 | マリナーズ | 87 | 290 | 9 | 32.2 | .640 |
| 2026 | マリナーズ | 50 | 149 | 4 | 37.2 | .596 |

ガーバーが100試合を超えたのは2018年と2024年だけです。ほかの年はけがで休むことが多く、2022年には右前腕の手術も受けました。
本塁打1本あたりの打席は、2019年の11.6から2026年の37.2まで、3倍以上開きました。
球団別に見ると マリナーズでOPSが2割落ちた
3球団での成績をまとめると、移籍のたびに数字が変わっています(DiamondStats独自集計)。
| 球団 | 試合 | 本塁打 | 打率 | OPS | 1本あたり打席 |
|---|---|---|---|---|---|
| ツインズ(2017〜21年) | 310 | 53 | .256 | .835 | 20.2 |
| レンジャーズ(2022〜23年) | 141 | 29 | .246 | .805 | 19.3 |
| マリナーズ(2024〜26年) | 251 | 28 | .185 | .626 | 31.0 |
ツインズとレンジャーズでは、OPSが.800を超えていました。マリナーズに移るとOPSは.626に落ちました。三振も869打席で262個、3.3打席に1個の割合になりました。
ただし、レンジャーズでは最後に大きな仕事をしています。2023年のポストシーズンで14試合・3本塁打・14打点を記録しました。ポストシーズン4度の通算16打点のうち、14打点がこの年です。
DiamondStats編集部の独自視点!
ガーバーの10年を数字にすると、ピークは2019年と2023年の2回です。
2019年、ツインズは本塁打を量産して打線が話題になりました。その中で捕手のガーバーが、359打席でOPS.995を残しました。捕手の打撃で、ここまで突き抜けた年はめったにありません。
2023年は、その打撃がワールドシリーズ制覇につながりました。通算打率は.229でも、ガーバーは打てる年に試合を決めた捕手でした。
日本のファンには、背番号18を前田健太に譲った捕手として名前が残ります。次の注目は、ツインズとレンジャーズがどんな形で送り出すかです。
ほかの選手の移籍や契約の動きは、ロートベットがドジャースからFA選択でも数字を追っています。
まとめ
- メジャー公式サイトが10月22日(日本時間23日)、ガーバーの今季限りでの引退を伝えた
- 通算は702試合・打率.229・110本塁打・324打点
- 2019年のOPS.995は、300打席以上の捕手30人の中で1位。2位と.107の差
- 球団別のOPSは、ツインズ.835、レンジャーズ.805、マリナーズ.626
- 2023年のポストシーズンは14打点で、ワールドシリーズ制覇に貢献
- 2020年に背番号18を前田健太に譲った
データはMLB公式Statsを独自に集計しています。自由契約やDFAの仕組みは、ライアン・ウォードがDFAで解雇の記事でも説明しています。
よくある質問
Q. ミッチ・ガーバーはいつ引退を決めましたか?
メジャーリーグ公式サイトが10月22日(日本時間23日)、今季限りで現役を引退すると伝えました。
Q. ガーバーのメジャー通算成績は?
702試合で打率.229、110本塁打、324打点です(MLB公式Stats)。
Q. ガーバーが一番活躍した年はいつですか?
2019年です。ツインズで31本塁打、OPS.995を残し、シルバースラッガー賞を受けました。
Q. 前田健太との背番号18の話とは?
2020年2月に前田健太がツインズへトレードで加わったとき、ガーバーは18を譲って8に変えました。
Q. ガーバーはワールドシリーズで優勝していますか?
はい。2023年にレンジャーズで球団初のワールドシリーズ制覇を経験しました。その年のポストシーズンでは14打点を挙げています。
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