ワールドシリーズが10月23日(米国時間)に開幕します。対戦はブルワーズとレイズです。レイズには、ブルワーズが1月にトレードで放出したフレディ・ペラルタがいます。ペラルタは10月19日(米国時間)のリーグ優勝決定シリーズ第6戦で勝ち、シリーズMVPに選ばれました。
放出したエースと、放出した球団が頂上決戦で当たります。この記事では、DiamondStats(ダイヤモンドスタッツ)がペラルタの今季32先発とポストシーズン4登板をMLB公式Statsで集計しました。そのうえで、ブルワーズの「売り時を逃さない」トレードの収支を数字で検証します。
ペラルタはどんな道のりでワールドシリーズまで来たのか
1月、ブルワーズはペラルタをメッツへ放出しました。見返りはブランドン・スプロートとジェット・ウィリアムズの若手2人です。ペラルタの2025年は防御率2.70、176回2/3を投げていました。前の年がキャリア最高の成績だったわけです。

メッツは今季74勝88敗で地区5位に終わりました。ペラルタは夏のトレード期限にレイズへ移っています。レイズは98勝64敗でアメリカン・リーグ最高勝率でした。
ペラルタの2026年 区間別成績(MLB公式Stats・DiamondStats集計)
| 区間 | 先発 | 投球回 | 自責点 | 防御率 | WHIP |
|---|---|---|---|---|---|
| メッツ 最初の9先発(3/26〜5/12) | 9 | 49回1/3 | 17 | 3.10 | 1.22 |
| メッツ 残り13先発(5/17〜7/26) | 13 | 64回1/3 | 46 | 6.44 | 1.68 |
| レイズ 8月の5先発 | 5 | 27回1/3 | 17 | 5.60 | 1.13 |
| レイズ 9月の5先発 | 5 | 28回 | 3 | 0.96 | 0.89 |
| ポストシーズン 4登板 | 3 | 16回2/3 | 2 | 1.08 | 1.14 |
※10月23日現在(ワールドシリーズ開幕前)
メッツでの後半13先発は防御率6.44でした。6月20日のフィリーズ戦は2回2/3で10自責点です。そこから9月は5先発で自責点3まで立て直しました。9月のアメリカン・リーグ月間最優秀投手にも選ばれています。
1年の中で、防御率6点台の投手が0点台の投手に変わりました。シーズン通算の4.42だけを見ても、この落差は分かりません。
ポストシーズンの防御率1.08はペラルタのキャリアで何番目か
ペラルタはこれまで6度ポストシーズンで投げていますが、良い成績を残せていませんでした。
ペラルタのポストシーズン 年ごとの成績(MLB公式Stats)
| 年 | 球団 | 登板 | 投球回 | 防御率 |
|---|---|---|---|---|
| 2018 | ブルワーズ | 1 | 3回 | 0.00 |
| 2020 | ブルワーズ | 1 | 1回 | 9.00 |
| 2021 | ブルワーズ | 1 | 4回 | 0.00 |
| 2023 | ブルワーズ | 1 | 5回 | 7.20 |
| 2024 | ブルワーズ | 2 | 5回 | 5.40 |
| 2025 | ブルワーズ | 3 | 15回1/3 | 4.70 |
| 2026 | レイズ | 4 | 16回2/3 | 1.08 |
DiamondStatsの集計では、2018〜2025年の合計は33回1/3で自責点16、防御率4.32です。ブルワーズ時代の8年間より多いイニングを、今年の10月だけで投げたことになります。
リーグ優勝決定シリーズは3登板・12回で自責点1(防御率0.75)でした。
- 第2戦(10月13日): 6回無失点・6奪三振。3-1で勝利
- 第4戦(10月17日): 救援で2/3回無失点。7-3で勝利
- 第6戦(10月19日): 5回1/3を自責点1。7-3でシリーズ突破
トレードの収支を数字で比べる
ブルワーズの側はどうだったのでしょうか。ペラルタで得た2人と、トレード期限にカージナルスから取ったダスティン・メイとジョジョ・ロメロを並べます。
ペラルタと、ブルワーズが得た・取った投手の今季(10月23日現在・MLB公式Stats)
| 選手 | 今季のブルワーズでの役割 | 成績 |
|---|---|---|
| フレディ・ペラルタ(レイズ) | ― | ポストシーズン16回2/3・防御率1.08 |
| ブランドン・スプロート | 先発 | 22登板97回・防御率5.57 |
| ジェット・ウィリアムズ | トリプルA(ナッシュビル) | 359打席・OPS.724(メジャー出場なし) |
| ダスティン・メイ | 先発 | 移籍後10先発・防御率5.65/ポストシーズン7回・防御率6.43 |
| ジョジョ・ロメロ | 救援 | 移籍後11登板・防御率3.38/ポストシーズン5回1/3・防御率1.69 |
ポストシーズンでは、メイとロメロの2人で12回1/3を投げ、自責点6です。ペラルタ1人で16回2/3・自責点2ですから、イニングも失点も差があります。
ただし、ブルワーズはペラルタがいなくても103勝59敗のメジャー最高勝率でした。リーグ優勝決定シリーズではドジャースに4連勝しています。エースの座は今季防御率1.80・252奪三振のジェイコブ・ミジオロウスキーが引き継ぎました。投手陣が崩れたわけではありません。
勝敗の詳しい比べはレイズ対ブルワーズのワールドシリーズを数字で比べた記事にまとめています。
7月20日の古巣戦は5回1/3で7自責点
ペラルタは今季すでにブルワーズと一度対戦しています。メッツ時代の7月20日で、5回1/3を8安打・7自責点でした。今季ワースト2位の自責点です。

ただ、それはメッツでの不振が一番深かったころの1試合です。9月以降の8先発・登板の防御率は1.0前後で、7月とは別の投手と考えたほうがいいでしょう。
ワールドシリーズの先発予定
MLB公式の予告先発は次のとおりです(10月23日現在)。
| 試合 | 日付(米国時間) | レイズ | ブルワーズ |
|---|---|---|---|
| 第1戦 | 10月23日 | ニック・マルティネス(防御率3.10) | ジェイコブ・ミジオロウスキー(防御率1.80) |
| 第2戦 | 10月24日 | ドリュー・ラスムセン(防御率2.67) | ローガン・ヘンダーソン |
※防御率はレギュラーシーズン
ペラルタの登板日はまだ発表されていません。中4日以上で回るなら、本拠地トロピカーナ・フィールドでの第3戦(10月26日)以降が候補になります。日程の全体はMLBポストシーズン2026 トーナメント表と結果で確かめられます。
ペラルタの登板日が決まれば、試合を中継で観たくなる読者も多いはずです。スポーツ中継を探すなら、下のボタンが入口になります。
DiamondStats編集部の独自視点!
ブルワーズのやり方は、契約が切れる前の選手を売って若手に替える、というものです。これまで何度も当たってきましたし、今年も103勝しています。
それでも、ワールドシリーズという一番大きな舞台で、放出したエースが一番調子の良い時期にいます。第3戦以降、ペラルタがブルワーズ打線から何個アウトを取るのか。そこが、1月のトレードに対する今年いちばんはっきりした答えになるはずです。スプロートとウィリアムズの評価が決まるのはまだ先ですが、この1週間の数字は残ります。
まとめ
- ペラルタはメッツでの後半13先発が防御率6.44。レイズに移った9月は防御率0.96まで戻した
- 今年のポストシーズンは16回2/3で防御率1.08。2018〜2025年の通算4.32を大きく下回る
- ブルワーズが得たスプロートは防御率5.57、ウィリアムズはトリプルAでOPS.724
- それでもブルワーズは103勝で、ミジオロウスキーがエースの座を引き継いだ
ワールドシリーズまでの道のりは、ブルワーズが103勝でワールドシリーズへ進んだ記事でも検証しています。
よくある質問
Q. フレディ・ペラルタは今どこの球団にいますか?
レイズです。1月にブルワーズからメッツへ、夏のトレード期限にメッツからレイズへ移りました。
Q. ペラルタの2026年ポストシーズンの防御率はいくつですか?
4登板・16回2/3で自責点2、防御率1.08です(10月23日現在・MLB公式Stats)。
Q. ブルワーズはペラルタのトレードで誰を獲得しましたか?
ブランドン・スプロート投手とジェット・ウィリアムズ内野手です。スプロートは今季22登板で防御率5.57でした。
Q. 2026年のワールドシリーズはいつ始まりますか?
10月23日(米国時間)に、ブルワーズの本拠地で第1戦があります。最長の第7戦は10月31日の予定です。
Q. ペラルタはワールドシリーズの何戦目に投げますか?
10月23日現在、まだ発表されていません。第1戦はマルティネス、第2戦はラスムセンが予告されています。
データはMLB公式Statsを独自に集計しています。
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