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ホセ・アルトゥーベがポストシーズン通算28号 歴代1位まであと1本に迫る

2026 10/13
順位・記録
2026年10月13日
目次

ホセ・アルトゥーベがポストシーズン通算28号 歴代1位まであと1本に迫る現地9月30日、アストロズのホセ・アルトゥーベが、ダイキン・パークで行われたアメリカン・リーグ・ワイルドカードシリーズ第2戦(対ホワイトソックス)の4回裏先頭でソロ本塁打を放ちました。相手先発ショーン・バークのスライダーを左翼席へ運んだ一発は、飛距離353フィート(約107.6メートル)、打球速度98.0マイル(約157.7キロ)。これがポストシーズン通算28号で、歴代1位マニー・ラミレスの29本まであと1本に迫りました。

ただし試合は3-7で敗れ、アストロズは2連敗でシーズン終了。記録更新の挑戦は2027年秋へ持ち越しとなりました。

DiamondStats(ダイヤモンドスタッツ)がMLB公式Statsを独自集計したところ、アルトゥーベのポストシーズン本塁打ペースは公式戦の約2倍。歴代上位でここまで「秋だけ別人」になる打者はいません。

歴代ポストシーズン本塁打ランキング(10月13日現在)

まず、アルトゥーベが歴代のどこにいるのかを押さえます。MLB公式Statsの通算成績から上位を並べました。

ホセ・アルトゥーベの成績推移(MLB公式Statsの実測値をもとにDiamondStatsが作成)

順位 選手 本塁打 試合 打数 打数/本塁打
1 マニー・ラミレス 29 111 410 14.1
2 ホセ・アルトゥーベ 28 107 444 15.9
3 カイル・シュワーバー 24 76 255 10.6
4 ジョージ・スプリンガー 23 83 343 14.9
5 バーニー・ウィリアムス 22 121 465 21.1
6 デレク・ジーター 20 158 650 32.5
7 マックス・マンシー 19 85 278 14.6
7 アレックス・ブレグマン 19 104 388 20.4
7 アルバート・プホルス 19 88 304 16.0
10 レジー・ジャクソン ほか 18 – – –

18本には、レジー・ジャクソン、ミッキー・マントル、ネルソン・クルーズ、ジャンカルロ・スタントン、フレディ・フリーマン、カルロス・コレア、ブライス・ハーパーが並びます。

注目したいのは3位との差です。アルトゥーベとシュワーバーの間には4本の開きがあり、歴代2位と3位の差としてはかなり大きい。そして1位ラミレスとの差は、わずか1本。歴代の分布を見ると「29本と28本」が突出していて、その下に20本台前半の集団が続く形になっています。

今年のポストシーズンに残っている選手で最多はドジャースのマンシーの19本(10月13日現在)。この秋にアルトゥーベを抜く選手はいません。シュワーバー(フィリーズ)とスプリンガー(ブルージェイズ)もすでに敗退しているため、2027年の開幕時点でも順位は変わらずに迎えることになります。

ラミレスとの比較で分かる「ペースはほぼ同じ」

29本と28本。本数だけでなく、どれだけの試合でそこへ到達したかを比べると、2人の形がよく似ています。

項目 マニー・ラミレス ホセ・アルトゥーベ
ポストシーズン出場試合 111 107
本塁打 29 28
1試合あたり本塁打 0.261 0.262
打率 .285 .270
OPS .938 .842
打点 78 57
出場した年数 11年(1995〜2009年) 10年(2015〜2026年)
最後の本塁打時の年齢 37歳 36歳(現在)

1試合あたりの本塁打は0.261対0.262。ほぼ同じペースで積み上げてきたことが分かります。ラミレスは111試合で29本、アルトゥーベは107試合で28本。つまりアルトゥーベが、あと4試合でラミレスと同じ試合数を迎え、その間に1本打てば並ぶ計算です。

もう1つ見逃せないのが年齢です。ラミレスが29本目を打ったのは2009年、37歳の秋でした。アルトゥーベは1990年5月生まれで、2027年のポストシーズンを37歳で迎えます。奇しくも、ラミレスが最後の1本を打ったのと同じ年齢で記録に挑むことになります。

公式戦の2倍で打つ「秋の打者」(DiamondStats独自集計)

アルトゥーベのすごさは、本数そのものより、公式戦との落差にあります。

区分 試合 本塁打 162試合換算
公式戦通算(2011〜2026年) 2111 271 20.8本
ポストシーズン通算 107 28 42.4本

公式戦では162試合あたり20.8本の打者が、ポストシーズンでは42.4本ペース。相手が各球団のエース級ばかりになる舞台で、本塁打の割合が2倍に跳ね上がっています。生涯本塁打に占めるポストシーズンの割合は9.4%。ラミレスは公式戦555本に対してポストシーズン29本で5.0%ですから、アルトゥーベの「秋への偏り」は際立っています。

今季の公式戦は135試合で16本塁打、打率.250、OPS.701。2018年以来の静かな数字でした。それでもポストシーズンの初戦から2試合目で一発を放ったあたりに、この打者の性格が出ています。

28本の内訳 リーグ優勝決定シリーズに12本

ポストシーズンといっても、どの段階で打ったかで意味は変わります。MLB公式Statsの試合ログから28本を分けました。

ホセ・アルトゥーベ 直近10試合の安打と本塁打(2026年・MLB公式Statsの実測値)

シリーズ 本塁打 主な内容
ワイルドカードシリーズ 1 2026年 対ホワイトソックス
地区シリーズ 11 2017年 対レッドソックス第1戦で1試合3本
リーグ優勝決定シリーズ 12 2019年 対ヤンキース第6戦のサヨナラ弾
ワールドシリーズ 4 2017年 対ドジャース、2021年 対ブレーブス

12本はリーグ優勝決定シリーズで、しかも相手は2019年のヤンキース、2020年のレイズ、2021年のレッドソックス、2023年のレンジャーズと毎年違います。対戦相手別では、レイズ6本、レッドソックス5本、ヤンキース4本、レンジャーズ3本。特定の投手陣を苦手にしていない、という見方もできます。

年ごとの積み上げでも、一気に稼いだ年はありません。2017年に7本、2019年と2020年と2021年に5本ずつ、2023年に4本。2022年は13試合で0本に終わりましたが、翌年すぐに4本を上積みしています。ラミレスも1年の最多は4本(1997年、1998年、2007年、2008年)で、2人とも「毎年コツコツ型」でした。

2027年に向けた見通し

アストロズは今季81勝81敗でアメリカン・リーグ西地区を制しましたが、ワイルドカードシリーズで2連敗。公式戦では226本塁打でメジャー最多を記録したチームの打線が、秋は2試合で3得点ずつにとどまりました。

来年の記録更新に必要なのは2本。アルトゥーベのペースなら約8試合分です。ワイルドカードシリーズから地区シリーズまで勝ち上がれば試合数は届きますが、ワイルドカードシリーズで敗退すると最大3試合しかありません。つまり「アストロズがどこまで勝ち進むか」が、そのまま記録の行方を決めます。

敗退したアストロズを破ったホワイトソックスについては、121敗から2年で地区シリーズに進んだ道のりを別の記事で追っています。

DiamondStats編集部の独自視点!

1本差で持ち越し、という結果だけ見れば惜しい話です。でも編集部が注目したいのは、107試合と111試合という「土俵の広さ」です。ジーターは158試合で20本、ウィリアムスは121試合で22本。ヤンキース黄金期の2人より少ない試合数で、アルトゥーベはすでに上を行っています。

もう1つ。2027年、アルトゥーベが37歳で挑むのと同じ秋に、シュワーバー(34歳)とスプリンガー(38歳)が追ってきます。シュワーバーの10.6打数に1本というペースは歴代上位で突出していて、仮にフィリーズが長いシリーズを戦えば、1年で5本を上積みしても不思議ではありません。来年の秋は「アルトゥーベが抜くか」と「シュワーバーが追いつくか」が同時に進む、珍しい記録争いになりそうです。

今年のポストシーズンの個人成績は2026年ポストシーズン個人成績ランキングで毎日更新しています。ドジャースのフリーマンが18本目を記録した経緯は、フリーマンのポストシーズン通算本塁打の記事でまとめました。

まとめ

  • アルトゥーベは9月30日のワイルドカードシリーズ第2戦でポストシーズン通算28号。歴代1位ラミレスの29本まであと1本
  • 1試合あたり本塁打は0.262で、ラミレスの0.261とほぼ同じペース
  • 公式戦の162試合換算20.8本に対し、ポストシーズンは42.4本ペース(DiamondStats独自集計)
  • 内訳はリーグ優勝決定シリーズ12本、地区シリーズ11本、ワールドシリーズ4本、ワイルドカードシリーズ1本
  • アストロズは敗退したため、記録更新の挑戦は2027年秋、37歳で迎える

データはMLB公式Statsを独自に集計しました。

よくある質問

Q. ポストシーズン本塁打の歴代最多は誰で何本?

マニー・ラミレスの29本です。1995年から2009年にかけて、インディアンス(現ガーディアンズ)、レッドソックス、ドジャースで111試合に出場して記録しました。2位がアルトゥーベの28本です。

Q. アルトゥーベはあと何本で記録に並ぶ?

あと1本で並び、2本で単独1位になります。アストロズは2026年のワイルドカードシリーズで敗退したため、次の機会は2027年のポストシーズンです。

Q. アルトゥーベのポストシーズン28本の内訳は?

リーグ優勝決定シリーズ12本、地区シリーズ11本、ワールドシリーズ4本、ワイルドカードシリーズ1本です。1試合3本は2017年の地区シリーズ第1戦(対レッドソックス)の1度だけです。

Q. 現役でアルトゥーベに次ぐ選手は?

カイル・シュワーバーの24本、ジョージ・スプリンガーの23本です(10月13日現在)。シュワーバーは76試合で24本と、1本あたりの打数が歴代上位で最も少ない打者です。

Q. 2026年のポストシーズン本塁打はいつ打った?

現地9月30日、ダイキン・パークで行われたワイルドカードシリーズ第2戦の4回裏です。ホワイトソックス先発ショーン・バークから左翼へのソロ本塁打で、飛距離は353フィートでした。

⚾ 試合を観るには: MLB配信サービスの比較・視聴方法はこちら

文:DiamondStats 分析チーム(MLBデータ分析担当)|データ出典:MLB公式Stats(2026年10月時点)


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記事の数値はMLB公式Statsから取得した内容に基づき、報道記事の転載や要約は行わず、全球団・全選手を対象にした独自集計・分析を継続的に行っています。放送・配信情報についても各社の公式発表を出典に、日々更新しています。

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