日本時間10月28日(現地27日)、トロピカーナ・フィールドで行われたワールドシリーズ第4戦で、ブルワーズはレイズに延長12回3-4でサヨナラ負けしました。3勝0敗から王手をかけていた試合です。12回表にクーパー・プラットのソロで3-2と勝ち越しましたが、その裏の先頭打者の打球で三塁手ジョーイ・オーティズが送球エラー。そのあとアウトを1つも取れないまま4連打を浴び、試合が終わりました。
報道では、パット・マーフィー監督は「珍しくエラーが出た」と振り返っています。判定についても「恩恵を受ける時もある」と受け止めました。
では、ブルワーズのエラーは本当に「珍しい」のでしょうか。DiamondStats(ダイヤモンドスタッツ)がMLB公式Statsで、今季のエラーと勝敗の関係を数えました。
DiamondStats独自集計で分かったこと
ブルワーズはレギュラーシーズン162試合で失策72(30球団で7番目に少ない)の堅守チームでした。ところがポストシーズンは12試合で失策11。1試合あたりの失策は約2.1倍に増えています。ポストシーズンの2敗は、どちらも失策が出た試合です。
第4戦の得点経過|2失策はどちらも三塁
まず、この試合の得点の流れです(10月28日現在・MLB公式Stats)。
| 回 | 出来事 | スコア(ブ-レ) |
|---|---|---|
| 2回裏 | シンプソンの適時二塁打 | 0-1 |
| 4回表 | プラットの適時二塁打 | 1-1 |
| 4回裏 | 野選と三塁ハミルトンの送球エラーで失点 | 1-2 |
| 5回表 | ハミルトンのソロ(ポストシーズン2号) | 2-2 |
| 12回表 | プラットのソロ(ポストシーズン1号) | 3-2 |
| 12回裏 | 三塁オーティズの送球エラーから無死で4連打 | 3-4 |
ブルワーズの失点4のうち2点は、三塁手の送球エラーが絡んだ場面で生まれています。4回裏の場面ではブルワーズがチャレンジしましたが、判定はそのままでした。9回表には、レイズのチャレンジでプラットの盗塁がアウトに覆っています。
この試合でブルワーズは投手を8人つなぎ、11回で自責点は3でした。12回裏の同点の1点は、エラーの走者がかえった自責点のつかない失点です。
エラーの数と勝率|失策0なら勝率.686
レギュラーシーズン162試合を、ブルワーズの失策数で分けて勝敗を数えました(DiamondStats独自集計)。
| 1試合の失策数 | 試合数 | 勝敗 | 勝率 |
|---|---|---|---|
| 0 | 102 | 70勝32敗 | .686 |
| 1 | 50 | 29勝21敗 | .580 |
| 2以上 | 10 | 4勝6敗 | .400 |

103勝59敗の球団でも、失策が2つ以上出た試合は負け越しています。失策ゼロの試合と比べると、勝率は.286も下がります。
一方で、2個以上の失策は162試合で10回だけでした。およそ16試合に1回です。マーフィー監督の「珍しく」は、数字の上では正しい言い方です。
ブルワーズの失策と勝敗の数字を読むと、第5戦の守りを自分の目で確かめたくなります。中継で観戦したい方は、こちらから探せます。
ポストシーズンは失策が増えている
ところが、10月に入ってから数字が変わりました。
| 期間 | 試合 | 失策 | 1試合あたり | 守備率 | 2失策以上の試合 |
|---|---|---|---|---|---|
| レギュラーシーズン | 162 | 72 | 0.44 | .987 | 10(6.2%) |
| ポストシーズン | 12 | 11 | 0.92 | .976 | 3(25.0%) |
ポストシーズンでは、2失策以上の試合の割合がレギュラーシーズンの約4倍です。ポストシーズンの勝敗を失策で分けると、次のようになります。
| 失策 | 勝敗 |
|---|---|
| 0 | 5勝0敗 |
| 1以上 | 5勝2敗 |
ここまでの2敗は、パドレスとの地区シリーズ第3戦(失策1)と今回の第4戦(失策2)です。失策が出なかった5試合は全部勝っています。
30球団の失策数で見るブルワーズの位置
レギュラーシーズンの失策数を30球団で比べました(10月28日現在)。
| 順位 | 球団 | 失策 | 守備率 |
|---|---|---|---|
| 1 | カブス | 61 | .990 |
| 2 | ダイヤモンドバックス | 64 | .989 |
| 2 | ドジャース | 64 | .989 |
| 2 | パドレス | 64 | .989 |
| 5 | ブレーブス | 65 | .989 |
| 6 | レンジャーズ | 68 | .988 |
| 7 | ブルワーズ | 72 | .987 |
| 8 | アストロズ | 73 | .987 |
| 8 | ツインズ | 73 | .987 |
| 10 | アスレチックス | 75 | .987 |

詳しくはブルワーズが103勝でNL中地区優勝 ドジャース・レイズ・ブレーブスも進出決定でまとめています。
相手のレイズは92失策で21位でした。守りの数字では、ブルワーズがはっきり上です。それでも第4戦では、ブルワーズの失策2に対してレイズは1。守りで差をつけられなかったことが、延長の結末につながりました。
ブルワーズがシリーズ3連勝した時点の数字は、ブルワーズが3勝0敗 ポストシーズン10勝1敗の記事にまとめています。
シリーズは3勝1敗|第5戦への数字
第4戦を落としても、ブルワーズは3勝1敗で王手のままです。ポストシーズンの成績は10勝2敗で、得点55・失点32。チーム防御率は2.06です(10月28日現在)。
第5戦は日本時間10月29日、同じトロピカーナ・フィールドで行われます。レギュラーシーズンの数字どおりなら、失策0の試合の勝率は.686です。第5戦は、まず三塁の守備を立て直せるかどうかになります。
シリーズ開幕前の両球団の比較は、レイズ対ブルワーズのワールドシリーズ勝率の記事で見られます。
DiamondStats編集部の独自視点!
12回裏は、エラーのあとアウトを1つも取れずに終わりました。投手を8人使い切りかけていたブルワーズにとって、先頭打者を出したのは痛い形です。
それでもレギュラーシーズン、ブルワーズが2試合続けて複数失策を出したことはほとんどありません。全162試合で10回しかない数字です。103勝の守りが第5戦で戻ってくるのか。編集部は、三塁にだれが入るかに注目しています。
まとめ
- 日本時間10月28日のワールドシリーズ第4戦で、ブルワーズは延長12回3-4のサヨナラ負け
- 失策2はどちらも三塁の送球エラーで、2つとも失点に絡んだ
- レギュラーシーズンで失策2以上の試合は4勝6敗(勝率.400)。失策0なら70勝32敗(.686)
- ポストシーズンは1試合あたりの失策が0.44から0.92に増えた
- シリーズは3勝1敗。ポストシーズン通算10勝2敗
103勝までの歩みはブルワーズが103勝でワールドシリーズへで読めます。
データはMLB公式Statsを独自に集計しています。
よくある質問
Q. ワールドシリーズ第4戦の結果は?
ブルワーズがレイズに延長12回3-4でサヨナラ負けしました。日本時間10月28日(現地27日)の試合です。シリーズはブルワーズの3勝1敗です。
Q. サヨナラ負けのきっかけは何でしたか?
12回裏の先頭打者の打球で、三塁手オーティズが送球エラーをしました。そのあとアウトを1つも取れずに4連打を浴び、2点を失いました。
Q. ブルワーズは今季何失策ですか?
レギュラーシーズンは162試合で72失策でした。30球団で7番目に少ない数字です。ポストシーズンは12試合で11失策です(10月28日現在)。
Q. ブルワーズのポストシーズン成績は?
10勝2敗です。地区シリーズはパドレスに3勝1敗、リーグ優勝決定シリーズはドジャースに4勝0敗で勝ち上がりました。
Q. ワールドシリーズ第5戦はいつですか?
日本時間10月29日に、レイズの本拠地トロピカーナ・フィールドで行われます。
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文:DiamondStats 分析チーム(MLBデータ分析担当)|データ出典:MLB公式Stats(2026年10月時点)







