2026年10月14日(日本時間)、MLB傘下のマイナーリーグが2026年シーズンの観客動員で3000万人を割ったと伝えられました。フルシーズンの3000万人割れは数十年ぶりです。DiamondStats(ダイヤモンドスタッツ)はMLB公式Statsの球団別入場者数を独自に集計し、減少が級別・球団別のどこに出ているかを調べました。10月14日現在、2026年の集計は確定しています。
2026年は2998万4636人 1試合平均は3795人
マイナーの対象はトリプルAからシングルAまでの120球団です。
| 年 | 総入場者数 | 前年差 | 1試合平均 |
|---|---|---|---|
| 2023年 | 3214万8232人 | - | 4077人 |
| 2024年 | 3134万5691人 | -80万2541人(-2.50%) | 3962人 |
| 2025年 | 3036万5760人 | -97万9931人(-3.13%) | 3848人 |
| 2026年 | 2998万4636人 | -38万1124人(-1.26%) | 3795人 |

(DiamondStats調べ。MLB公式Statsの球団別ホーム入場者数を合計。1試合平均は入場者数を主催試合数で割った値)
3年間で216万3596人、率にして6.7%減りました。ただし減り幅は2025年の3.13%から2026年は1.26%に縮んでいます。1試合平均の前年差も、115人減、114人減、今季は53人減です。
同じ期間のメジャー30球団は7074万7365人から7175万2722人へ1.4%増えました。マイナーの総数はメジャーの41.8%にあたります。
級別ではシングルAだけが増えた
2026年の前年比を級別に見ます。
| 級 | 2026年の総入場者数 | 前年差 | 3年前(2023年)比 | 1試合平均 |
|---|---|---|---|---|
| トリプルA | 1176万5415人 | -20万3229人(-1.70%) | -8.4% | 5462人 |
| ダブルA | 798万277人 | -14万3175人(-1.76%) | -7.1% | 4039人 |
| ハイA | 616万6629人 | -13万5543人(-2.15%) | -5.5% | 3285人 |
| シングルA | 407万2315人 | +10万823人(+2.54%) | -2.7% | 2149人 |

減少額が最も大きいのは、入場者数が最も多いトリプルAです。3年前と比べても8.4%減で、4つの級でいちばん落ちています。
シングルAの増加には注意が要ります。前年と今季で球団名が入れ替わった枠が2つあるからです(ハイAはアバディーンからフレデリック、シングルAはモデストからオンタリオ)。この2枠を除くと、シングルAは-2.07%、ハイAは-3.38%でした。今季の増加は、オンタリオの1試合平均4063人(前年のモデストは1318人)が押し上げた面が大きいと見られます。
球団別では120球団中36球団が増加
1試合平均の上位は次のとおりです。
| 順位 | 球団(級) | 1試合平均 |
|---|---|---|
| 1位 | デイトン・ドラゴンズ(ハイA) | 7863人 |
| 2位 | リーハイバレー・アイアンピッグス(トリプルA) | 7772人 |
| 3位 | インディアナポリス・インディアンズ(トリプルA) | 7612人 |
前年より増えたのは120球団中36球団、全体の30%です。残る84球団は前年を下回りました。
| 増減の大きい球団 | 前年 | 今季 | 差 |
|---|---|---|---|
| チャタヌーガ・ルックアウツ(ダブルA) | 3356人 | 5020人 | +1664人 |
| フレズノ・グリズリーズ(シングルA) | 3662人 | 4198人 | +536人 |
| ソルトレイク・ビーズ(トリプルA) | 5274人 | 5717人 | +443人 |
| ウィンストンセーラム・ダッシュ(ハイA) | 4296人 | 3284人 | -1012人 |
| グリーンズボロ・グラスホッパーズ(ハイA) | 4101人 | 3276人 | -825人 |
| ランシング・ラグナッツ(ハイA) | 4242人 | 3587人 | -655人 |
減少の上位3球団はすべてハイAです。増加の筆頭チャタヌーガは、報道によると新球場を開設した球団です。
数字より収益という経営の転換
報道では、取材を受けた球団経営者の間に強い危機感は広がっていないといいます。かつては低価格の入場券で人を集め、飲食とグッズで稼ぐ形が中心でした。いまは需要に応じて価格を変える変動料金制や、スイートルーム、高級席で、観客1人あたりの収益を上げる経営に移っているそうです。チケット価格は上がっていると報じられています。
MLB公式Statsにあるのは入場者数までで、球団の収益は含まれません。3000万人割れだけでは、経営の良し悪しは判断できません。
DiamondStats編集部の独自視点!
減り幅が3年で縮んでいること、増えた球団が3割あることは、下げ止まりの手前かもしれない数字です。次の注目点は、ハイAの落ち込みが続くかどうかです。ハイAでは減少上位の3球団が揃い、移転を除いた減少率も3.38%と最も大きくなっています。
同じ年のメジャー側の変化は、メジャーリーグの平均球速が6年連続で最速更新で検証しています。球速は上がり、マイナーの入場者数は下がっています。
まとめ
- 2026年のマイナー観客動員は2998万4636人で、3年連続の減少
- 3年間で216万人、6.7%減。ただし前年比の減り幅は縮小
- 級別で増えたのはシングルAだけで、球団入れ替わりを除くと減少
- 120球団中36球団が増加、デイトンが1試合平均7863人でトップ
よくある質問
Q. マイナーリーグの観客動員はいつから減っていますか?
現在の120球団体制で最多だったのは2023年の3214万8232人です。2024年から3年続けて前年を下回っています。
Q. 3000万人を割ったのはいつの集計ですか?
2026年のレギュラーシーズン全体の集計です。2026年10月14日(日本時間)に伝えられました。
Q. 観客が減ると球団は苦しくなりますか?
入場者数だけでは分かりません。報道では、各球団は変動料金制や高級席で1人あたりの収益を上げる方向に動いているとされています。
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