ボビー・ミラーは2023年、ドジャース投手の勝利数で2位タイ(11勝)だった。1位はクレイトン・カーショーの13勝で、差は2勝。日本時間2026年9月7日、本拠地のナショナルズ戦で6回から3回1失点と投げ、2024年8月29日のオリオールズ戦以来738日ぶりの白星を挙げた。
11勝2位タイの翌年以降 勝ち星は2→0→1
2023年に球団2位タイの11勝を拾った右腕の、翌年以降の勝ち星は2勝→0勝→今回の1勝。DiamondStats(ダイヤモンドスタッツ)がMLB公式Statsを独自集計すると、先発1試合あたりの勝ち星は2023年の0.50から2024年の0.15まで落ち、勝利の間隔は738日まで開いた。日本時間2026年9月7日現在、通算は14勝8敗。戻ってきた1勝は、先発11勝の延長ではなく、救援3回でついた14勝目である。
2023年ドジャース投手 勝利数トップ10(シーズン確定)
読む人が最初に欲しい数字はここにある。2023年のドジャース投手勝ち星で、ミラーは2位タイの11勝。カーショーの13勝に2勝届かず、4位トニー・ゴンソリンの8勝には3勝差をつけた。同率2位はフリオ・ウリアス(11勝)だった。
| 順位 | 選手 | 勝 | 敗 | 防御率 | 先発 | 投球回 | 1位との差 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | クレイトン・カーショー | 13 | 5 | 2.46 | 24 | 131.2 | — |
| 2タイ | ボビー・ミラー | 11 | 4 | 3.76 | 22 | 124.1 | 2勝 |
| 2タイ | フリオ・ウリアス | 11 | 8 | 4.60 | 21 | 117.1 | 2勝 |
| 4 | トニー・ゴンソリン | 8 | 5 | 4.98 | 20 | 103.0 | 5勝 |
| 5タイ | カレブ・ファーガソン | 7 | 4 | 3.43 | — | 60.1 | 6勝 |
| 5タイ | ランス・リン | 7 | 2 | 4.36 | 11 | 64.0 | 6勝 |
| 7タイ | ダスティン・メイ | 4 | 1 | 2.63 | 9 | — | 9勝 |
| 7タイ | エメット・シーハン | 4 | 1 | 4.92 | 11 | 60.1 | 9勝 |
| 7タイ | ブラズダー・グラテロル | 4 | 2 | 1.20 | — | 67.1 | 9勝 |
| 7タイ | ライアン・ヤーブロー | 4 | 2 | 4.89 | — | — | 9勝 |
投球回でもミラーはカーショー(131.2回)に次ぐ球団2位の124.1回。先発数は24、22、21と上位3人が並び、2023年のドジャース先発は「カーショー、ミラー、ウリアス」の3本柱だった。データはMLB公式Stats。
同じ年のナ・リーグ全体では、勝利数1位はスペンサー・ストライダーの20勝。ミラーの11勝は16位で、1位との差は9勝、13勝で並んだ10位グループ(カーショー、ザック・ウィーラー、ミッチ・ケラーら)には2勝届かなかった。球団2位タイでも、リーグの頂上までは9勝分の距離があった。
先発の防御率が試合の流れをどう変えるかは、別の夜の数字でも分解できる。ドジャース6連敗の正体をデータ分解|先発防御率では、同じ球団の先発が失点を積み上げたときの並びを追っている。
勝ち星の空白738日 年別の勝敗と先発1試合あたり
日本時間2026年9月7日の1勝は、ミラー自身の年別勝ち星ランキングでみるとこう並ぶ。1位は2023年の11勝。2位は2024年の2勝。2025年は0勝。2026年は、このナショナルズ戦が今季初勝利である。
| 年 | 順位(本人の年別勝ち星) | 勝 | 敗 | 防御率 | 登板 | 先発 | 投球回 | 先発1試合あたりの勝ち星 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2023 | 1位 | 11 | 4 | 3.76 | 22 | 22 | 124.1 | 0.50 |
| 2024 | 2位 | 2 | 4 | 8.52 | 13 | 13 | 56.0 | 0.15 |
| 2025 | 4位 | 0 | 0 | 12.60 | 2 | 1 | 5.0 | 0.00 |
| 2026(9月7日現在) | 3位 | 1 | 0 | 3回1失点 | 1 | 0 | 3.0 | 救援の1勝 |
先発1試合あたりの勝ち星0.50と0.15は、DiamondStats独自集計(勝ち星÷先発数)である。2023年の22先発を32先発に引き伸ばすと16勝ペース(ダイヤモンドスタッツ調べ)。2024年の13先発2勝を同じ32先発に伸ばしても約5勝にしかならない。同じ「先発」でも、1試合で勝ちがつく確率は3分の1まで落ちた。
直前の白星は2024年8月29日のオリオールズ戦で、5回3失点。次のメジャー登板は2025年5月24日のメッツ戦まで空き、そこから日本時間2026年9月7日の登板までさらに470日が空いた。勝ち星だけを数えると738日。マウンドに立てなかった期間と、立てても勝ちがつかなかった期間が、二重に重なっている。
今季は右肩の違和感で60日間の負傷者リストに入り、9月5日(日本時間6日)に復帰した。ナショナルズ戦は4-4の6回から3番手。無死から三塁打と四球で一、三塁とし、2死満塁からの押し出し死球で1点を与えた。7回と8回は3者凡退。味方の逆転で勝ち投手になった。2023年の11勝は先発で積み上げた数字で、今回の14勝目は救援3回でついた数字である。母数の違う勝ち星を、同じ「11勝の続き」としては足せない。
サイ・ヤング賞投手をローテーションに加えたときの先発の厚みは、ドジャース入りのスクーバル 2年連続サイ・ヤング側の数字と並べると距離がはっきりする。ミラーの今の1勝は、その層の一番下から拾った白星だ。
防御率とWHIP 2位タイの翌年に何が崩れたか
勝ち星の順位が落ちた理由を、勝敗だけで終わらせない。同じミラーの公式成績で、2023年と2024年の差を並べる。
| 指標 | 2023年(11勝・2位タイ) | 2024年(2勝) | 差 | 2025年(0勝) |
|---|---|---|---|---|
| 防御率 | 3.76 | 8.52 | +4.76 | 12.60 |
| WHIP | 1.102 | 1.768 | +0.666 | 2.600 |
| 被打率 | .226 | .305 | +.079 | .440 |
| 与四球/9回 | 2.3 | 4.8 | +2.5 | 3.6 |
| 被本塁打/9回 | 0.9 | 2.7 | +1.8 | 3.6 |
| 奪三振/9回 | 8.6 | 8.4 | -0.2 | 12.6 |
奪三振率は2023年と2024年でほぼ変わらない(8.6と8.4)。落ちたのは三振の数ではなく、四球と本塁打と安打である。与四球/9回は2.3から4.8へ、被本塁打/9回は0.9から2.7へ、WHIPは1.102から1.768へ開いた。2025年は5回で防御率12.60、被打率.440。登板数2は比較の母数として小さいが、公式Stats上の数字はそのまま残っている。
日本時間2026年9月7日の3回1失点は、失点そのものより満塁を作った四球と死球が残る。2024年に崩れた指標(与四球)が、復帰の夜にも顔を出した。3回で1失点なら防御率3.00相当だが、1登板の換算をシーズン防御率としては使わない。
ポストシーズン枠の話は勝ち星の順位とは別物だが、9月の1勝がロースター争いにどう効くかは、キム・ヘソン、ドジャースPS予想で構想外が守備と枠の側から書いている。地区の日程そのものはMLBプレーオフ日程発表:日本人所属5球団のポスに残してある。
まとめ
日本時間2026年9月7日現在、ボビー・ミラーの位置はこう言い切れる。
- 2023年ドジャース投手の勝利数は2位タイ(11勝)。1位カーショー13勝との差は2勝
- ナ・リーグ全体では同年16位。1位ストライダー20勝との差は9勝
- 年別の勝ち星は11→2→0→1。先発1試合あたりは0.50→0.15
- 直前の白星から738日。直前のメジャー登板から470日
- 通算14勝8敗。14勝目は救援3回1失点でついた今季初勝利
2023年の11勝は、先発22試合・124.1回の上に乗った数字だった。2026年9月の1勝は、3回の救援の上に乗った数字である。順位の物差しを「到達した勝ち星の個数」から「次の1勝がつくまでの日数」に切り替えたとき、2位タイの右腕は738日を要した。
DiamondStats編集部の独自視点!
11勝の男が738日ぶりに勝った、で終わると翌週には古くなる。残したいのは、14勝目の付き方である。先発でイニングを食って勝つ形ではなく、同点の6回に満塁を作って1点を出し、7回と8回を0で帰って勝ちが転がり込んだ。2023年の0.50勝/先発は、もうこの夜の評価軸ではない。
次に見るのは勝敗ではない。与四球/9回が2.3まで戻るか、4.8のまま救援の短いイニングに顔を出すか。3回で満塁を一度作る投球が続けば、勝ち星の間隔はまた開く。9月のブルペンはイニングが細かい。短い登板で白星がついた夜ほど、次の登板の四球が順位表より先に効いてくる。
よくある質問
Q. ボビー・ミラーの今季初勝利は何日ぶり?
2024年8月29日のオリオールズ戦(5回3失点)以来、738日ぶり。日本時間2026年9月7日のナショナルズ戦で、6回から3回1失点の救援で今季初勝利がついた。メジャーのマウンド自体は2025年5月24日のメッツ戦以来、470日ぶりだった。
Q. ボビー・ミラーは2023年のドジャースで何位?
勝利数は2位タイの11勝(日本時間2026年9月7日現在も、2023年シーズンの確定記録)。1位はカーショーの13勝で差は2勝。同率2位はウリアス。投球回は124.1回で球団2位、先発数は22で球団2位。ナ・リーグ全体の勝利数では16位だった。
Q. ボビー・ミラーの2024年と2025年の成績は?
2024年は13先発で2勝4敗、防御率8.52、56回、WHIP1.768。2025年は2試合(先発1)で0勝0敗、防御率12.60、5回。通算は今回の1勝を加えて14勝8敗、防御率の通算母数は2025年までの185.1回が公式Statsの基盤になる。
Q. ボビー・ミラーの先発1試合あたり勝ち星はどう変わった?
DiamondStats独自集計では、2023年は11勝÷22先発=0.50。2024年は2勝÷13先発=0.15。32先発に引き伸ばすと2023年は16勝ペース、2024年は約5勝相当まで落ちる。2026年9月7日現在の1勝は救援登板で、先発1試合あたりの計算対象には入れない。
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文:DiamondStats 分析チーム(MLBデータ分析担当)|データ出典:MLB公式Stats(2026年9月時点)





