ドジャースの外野手アレク・トーマスが、MLB公式の移籍記録で9月29日にフリーエージェントを選択したことが確認できる。5月12日にダイヤモンドバックスからトレードで加入してから、メジャーの試合に出たのは現地8月22日から29日までの7試合だけだった。今季の通算は2球団で35試合、打率.186、2本塁打、13打点、4盗塁(10月16日現在、MLB公式Stats)。
DiamondStats(ダイヤモンドスタッツ)がこの話をデータで追う理由は一つ。同じ2026年に、トーマスはトリプルAで打率.305、OPS.915を記録している。昨季143試合に出たレギュラー格が、なぜ7試合で枠を失ったのか。メジャーとトリプルAの落差、移籍の時系列、前所属での後任の成績まで公式記録で並べると、数字の上で何が起きていたかが見えてくる。
今季の移籍の記録 5月から9月で6回の登録変更
MLB公式の移籍記録に残る今季のトーマスの動きは次のとおり。

| 日付 | 内容 |
|---|---|
| 5月8日 | ダイヤモンドバックスがDFA |
| 5月12日 | ドジャースが外野手ホセ・レケナとのトレードで獲得 同日マイナー降格 |
| 6月3日 | トリプルAオクラホマシティへ配属 |
| 8月22日 | ドジャースへ昇格 |
| 9月1日 | トリプルAへ降格 |
| 9月5日 | ドジャースがDFA |
| 9月7日 | 40人枠から外れてトリプルAへ |
| 9月29日 | フリーエージェントを選択 |
ドジャースの40人枠に名前があった期間は5月12日から9月5日までの約4か月。そのうちメジャーのベンチにいたのは8月22日から31日までの10日間にすぎない。ドジャースが地区シリーズ・リーグ優勝決定シリーズと勝ち上がる今の戦いには、トーマスは加わっていない。ドジャースの今季のポストシーズンの戦いぶりは3年連続でリーグ優勝決定シリーズに進んだ記事で追っている。
ドジャースでの7試合 19打数4安打の内訳
昇格後の7試合を試合ごとに見る。日付は現地。

| 日付 | 対戦 | 打数 | 安打 | 打点 | 四球 | 三振 | 守備 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 8月22日 | パイレーツ | 4 | 1 | 1 | 0 | 2 | 中堅 |
| 8月23日 | パイレーツ | 3 | 1 | 1 | 0 | 0 | 中堅 |
| 8月25日 | ブレーブス | 3 | 1 | 1 | 1 | 1 | 中堅 |
| 8月26日 | ブレーブス | 5 | 0 | 0 | 0 | 1 | 中堅 |
| 8月27日 | ブレーブス | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 代走 |
| 8月28日 | タイガース | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 中堅 |
| 8月29日 | タイガース | 2 | 1 | 0 | 0 | 0 | 中堅 |
| 合計 | 7試合 | 19 | 4 | 3 | 1 | 4 |
打率.211、出塁率.250、長打率.263、OPS.513。長打は8月29日の二塁打1本で、残る3安打は単打だった。最初の3試合は3試合連続で安打と打点を記録したが、8月26日の5打数0安打を境に出番が減り、以降の3試合は合わせて4打数にとどまる。9月1日のロースター拡張の日に降格したのは、ドジャースが9月の外野に別の顔ぶれを選んだことを意味する。
メジャーとトリプルAの落差 OPSで.361の開き
今季のトーマスは、どこで打ったかで別人のような数字になっている。
| 所属 | 試合 | 打数 | 安打 | 本塁打 | 打点 | 打率 | 出塁率 | 長打率 | OPS |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| ダイヤモンドバックス | 28 | 94 | 17 | 2 | 10 | .181 | .222 | .340 | .562 |
| ドジャース | 7 | 19 | 4 | 0 | 3 | .211 | .250 | .263 | .513 |
| メジャー合計 | 35 | 113 | 21 | 2 | 13 | .186 | .227 | .327 | .554 |
| トリプルA(オクラホマシティ) | 68 | 272 | 83 | 11 | 51 | .305 | .378 | .537 | .915 |
メジャーのOPS.554とトリプルAの.915の差は.361。四球の数も対照的で、メジャーでは113打数で4四球、トリプルAでは272打数で31四球だった。
トリプルAでは月を追うごとに数字が上がっていた。
| 月 | 試合 | 打率 | 本塁打 | OPS |
|---|---|---|---|---|
| 6月 | 19 | .282 | 2 | .801 |
| 7月 | 20 | .279 | 4 | .842 |
| 8月 | 16 | .333 | 1 | .920 |
| 9月 | 13 | .347 | 4 | 1.183 |
降格後の9月は13試合で4本塁打、OPS1.183。DiamondStats調べでは、オクラホマシティで150打数以上の打者の中でトーマスのOPS.915はジャック・スウィンスキー(.948)、ジェームズ・ティブス3世(.941)に次ぐ3位だった。トリプルAで打てる外野手であることは数字が示している。それでもメジャーの打席では113打数で27三振、出塁率.227にとどまった。
2022年からの年度別成績 昨季143試合からの転落
トーマスは2018年ドラフト2巡目でダイヤモンドバックスに入り、2022年にメジャーデビューした。年度別の成績を並べる。
| 年 | 所属 | 試合 | 打数 | 安打 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | OPS |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2022 | ダイヤモンドバックス | 113 | 381 | 88 | 8 | 4 | .231 | .619 |
| 2023 | ダイヤモンドバックス | 125 | 374 | 86 | 9 | 9 | .230 | .647 |
| 2024 | ダイヤモンドバックス | 39 | 95 | 18 | 3 | 4 | .189 | .603 |
| 2025 | ダイヤモンドバックス | 143 | 433 | 108 | 9 | 7 | .249 | .659 |
| 2026 | ダイヤモンドバックス・ドジャース | 35 | 113 | 21 | 2 | 4 | .186 | .554 |
5年間のメジャー通算は455試合、1396打数321安打で打率.230、31本塁打、28盗塁(DiamondStats集計)。昨季はキャリア最多の143試合に出て打率.249と自己最高だったが、今季は開幕から3・4月の24試合で打率.188(85打数16安打)、5月は4試合で9打数1安打に落ち、5月8日にDFAとなった。
ダイヤモンドバックスの中堅はどう埋まったか
トーマスが抜けた後のダイヤモンドバックスの中堅には、複数の選手が入った。今季の数字を並べる(10月16日現在、MLB公式Stats)。
| 選手 | 試合 | 打数 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | OPS |
|---|---|---|---|---|---|---|
| アレク・トーマス | 28 | 94 | 2 | 4 | .181 | .562 |
| ライアン・ウォルドシュミット | 82 | 250 | 3 | 7 | .256 | .693 |
| ジョーダン・ローラー | 44 | 124 | 6 | 6 | .258 | .779 |
| ホルヘ・バローサ | 97 | 134 | 2 | 3 | .201 | .628 |
ウォルドシュミットは82試合でOPS.693、ローラーは44試合で.779。いずれもトーマスの.562を上回った。ダイヤモンドバックスから見れば、5月の入れ替えは数字の上で成り立っていたことになる。
一方のドジャースは中堅にアンディ・パヘスが134試合、打率.274、23本塁打、OPS.811で定着している。この壁がある限り、トーマスに回る打席は限られていた。ドジャースの外野の層の厚さは、地区シリーズを防御率2.00で勝ち上がった記事でも触れた投手陣と並ぶ強みだ。
DiamondStats編集部の独自視点!
トーマスの今季で目を引くのは、トリプルAの9月のOPS1.183です。降格した直後の月に自己最高クラスの数字を残した26歳の外野手を、ドジャースは40人枠の都合で手放しました。これはトーマスの力が落ちたという話ではなく、ドジャースの枠の争いが別次元だったという話です。
この冬の注目は、トーマスが中堅の定位置を空けている球団と契約できるかどうかです。ダイヤモンドバックス時代の2025年に143試合に出た実績と、トリプルAの.305は、メジャー30球団のどこかで必ず数字として読まれます。来季の開幕ロースターにトーマスの名前があるか、DiamondStatsは移籍記録を追い続けます。
まとめ
- アレク・トーマスは9月29日にフリーエージェントを選択。ドジャースでは現地8月22日から29日の7試合、19打数4安打、OPS.513だった
- 今季のメジャー合計は35試合で打率.186、OPS.554。トリプルAでは68試合で打率.305、OPS.915と落差は.361
- トリプルAの9月は13試合で4本塁打、OPS1.183。オクラホマシティで150打数以上の打者のOPS3位
- ダイヤモンドバックスの中堅の後任はOPS.693〜.779で、トーマスの.562を上回った
故障者リストに入った選手の動きはMLB故障者リスト2026で毎日更新している。ドジャースのポストシーズンの試合は、初戦を3本塁打で勝った記事から順に追える。
よくある質問
Q. アレク・トーマスはドジャースで何試合出場しましたか?
2026年は7試合です。現地8月22日のパイレーツ戦から8月29日のタイガース戦まで出場し、19打数4安打、3打点、OPS.513でした。本塁打はありません。
Q. アレク・トーマスの2026年の成績は?
メジャーではダイヤモンドバックス28試合とドジャース7試合の合計35試合で打率.186、2本塁打、13打点、4盗塁です。トリプルAのオクラホマシティでは68試合で打率.305、11本塁打、OPS.915でした。
Q. アレク・トーマスはなぜドジャースをDFAになったのですか?
MLB公式の移籍記録では9月5日にDFA、9月7日に40人枠から外れてトリプルAへ送られています。中堅にはアンディ・パヘスが134試合で定着しており、9月1日のロースター拡張でも枠が回りませんでした。
Q. アレク・トーマスの現在の所属は?
2026年9月29日にフリーエージェントを選択しました。10月16日現在、新しい球団との契約はMLB公式の移籍記録に出ていません。
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