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アドリー・ラッチマンはレッドソックスと延長契約すべきか 移籍後OPS.688を検証

2026 10/25
契約・移籍・お金
2026年10月25日

9月30日、レッドソックスのポストシーズンが終わりました。ワイルドカードシリーズでヤンキースに2連敗です(ヤンキースがレッドソックスをスイープした2試合の記事)。シーズンオフに入り、8月のトレードで獲得した捕手アドリー・ラッチマンと延長契約を結ぶかどうかが、米国で議論になっています。ラッチマンがFAになるのは2027年シーズン終了後で、レッドソックスで過ごせる保証があるのは残り1年です。

DiamondStats(ダイヤモンドスタッツ)がMLB公式Statsで成績を集計すると、通年のOPSは.741で前年から.068上がりました。ただ移籍前は.764、移籍後は.688です。「延長する価値があるか」を考えるうえでは、この移籍前後の差がいちばんのポイントになります。

目次

移籍の経緯とFAまでの残り時間

ラッチマンは2019年のドラフト全体1位でオリオールズに入団し、2022年にメジャーデビューしました。オリオールズからレッドソックスへ移ったのは今季の8月3日です。移籍後に古巣オリオールズ戦で2本塁打を放った試合は、アドリー・ラッチマン 古巣オリオールズ戦2発の記事で検証しています。

Adley Rutschmanの成績推移(MLB公式Statsの実測値をもとにDiamondStatsが作成)

項目 内容
トレード成立 2026年8月3日
レッドソックスが得た選手 ラッチマン、捕手ジェイク・ロジャース、金銭
オリオールズが得た選手 右腕カイソン・ウィザースプーン、外野手エンディ・アゾカル、捕手カルロス・ナルバエス、右腕アンソニー・アイアンソン、後日指名選手
移籍時の状態 左手首の炎症で故障者リスト入り(7月19日に遡って登録)
レッドソックスでの初出場 8月11日に故障者リストから復帰
FAになる時期 2027年シーズン終了後

今季は脳しんとうと左手首の炎症で2度離脱しました。そのため移籍後の出場は32試合・126打席にとどまっています。

5年間の打撃成績を表で比べる

MLB公式Statsのシーズンごとの成績です(10月24日現在、レギュラーシーズン)。

Adley Rutschman 直近10試合の安打と本塁打(2026年・MLB公式Statsの実測値)

年 球団 試合 打席 打率 出塁率 長打率 OPS 本塁打
2022 オリオールズ 113 470 .254 .362 .445 .807 13
2023 オリオールズ 154 687 .277 .374 .435 .809 20
2024 オリオールズ 148 638 .250 .318 .391 .709 19
2025 オリオールズ 90 365 .220 .307 .366 .673 9
2026 2球団計 99 410 .242 .315 .426 .741 13

2022年と2023年はOPS.800台でした。2024年は.709、2025年は.673まで下がり、今季は.741まで戻しています。長打率が.366から.426へ60ポイント上がったことが、持ち直しの中心です。

ただし今季の出塁率.315は、2023年の.374より59ポイント低いままです。新人の頃の「よく選んで出塁する捕手」には、まだ戻り切っていません。

移籍前後で三振率が大きく変わった(DiamondStats独自集計)

今季の成績を球団ごとに分け、打席あたりの割合をDiamondStatsで計算しました。

項目 オリオールズ(67試合) レッドソックス(32試合) 差
打席 284 126 –
OPS .764 .688 -.076
打率 .251 .222 -.029
本塁打 8 5 –
本塁打1本あたりの打席 35.5 25.2 長打は増加
三振率 14.1% 22.2% +8.1ポイント
四球率 10.6% 7.1% -3.5ポイント

本塁打のペースは移籍後のほうが上がっています。一方で三振率は14.1%から22.2%に増え、四球率は下がりました。手首の故障から戻った直後の126打席なので、これだけで力が落ちたとは言えません。それでも、延長契約の金額を考える球団にとっては見逃せない変化です。

捕手の中での位置づけ(今季300打席以上・26人)

2026年に捕手として出場し、300打席以上立った26人をOPSの順に並べました(10月24日現在)。

順位 選手 球団 打席 OPS
1 ガブリエル・モレノ ダイヤモンドバックス 549 .874
2 ハンター・グッドマン ロッキーズ 574 .839
3 ドレイク・ボールドウィン ブレーブス 615 .817
4 ライアン・ジェファーズ ツインズ 369 .814
5 シェイ・ランゲリアーズ アスレチックス 467 .802
6 リアム・ヒックス レイズ 554 .801
7 カーター・ジェンセン ロイヤルズ 603 .790
8 ヤイネル・ディアス アストロズ 361 .772
9 アレハンドロ・カーク ブルージェイズ 313 .766
10 ケイバート・ルイーズ ナショナルズ 354 .759
11 ウィリアム・コントレラス ブルワーズ 640 .758
12 ディロン・ディングラー タイガース 607 .748
13 アドリー・ラッチマン レッドソックス 410 .741
14 タイラー・スティーブンソン レッズ 468 .727
15 カーソン・ケリー カブス 425 .712

ラッチマンは26人中13位で、ちょうど真ん中です。10位のルイーズとは.018差、1位のモレノとは.133差があります。

三振率16.6%は、同じ26人の中で少ないほうから8番目です(DiamondStats調べ)。打撃だけを見れば「平均より少し上」の捕手と言えます。

守備の数字:盗塁阻止

今季の盗塁阻止はMLB公式Statsで次のとおりです。

球団 捕手での試合 盗塁阻止 許した盗塁 阻止率
オリオールズ 51 16 27 .372
レッドソックス 30 5 14 .263
合計 81 21 41 .339

通年の阻止率は.339です。捕手で出場したのは81試合で、残りの18試合は指名打者でした。延長契約を結ぶなら、30歳を超えてもマスクをかぶり続けられるかが条件になります。

DiamondStats編集部の独自視点!

レッドソックスは主力3人を出してラッチマンを獲得しました。それなのにワイルドカードシリーズで敗退し、ラッチマンがチームにいられる保証は残り1年しかありません。ここで延長契約を結ばないと、そのトレードは「1年半の借り物」で終わります。

一方、移籍後の126打席で三振率が22.2%まで上がったのは気になります。手首の故障から戻った直後でした。来季の開幕から5月まで、三振率が14%台に戻るかどうか。延長契約の金額は、そこで大きく変わってくるはずです。

まとめ

  • レッドソックスは9月30日にヤンキースに敗れて敗退し、シーズンオフに入った
  • ラッチマンがFAになるのは2027年シーズン終了後。残りは1年
  • 今季のOPSは.741で、前年の.673から持ち直した
  • 移籍後はOPS.688、三振率22.2%と数字が落ちた
  • 300打席以上の捕手26人のうち、OPSは13位

データはMLB公式Statsを独自に集計しています。

よくある質問

Q. アドリー・ラッチマンはいつFAになりますか?

2027年シーズンが終わった後です。レッドソックスと延長契約を結ばなければ、2028年は他球団へ移る可能性があります。

Q. ラッチマンはいつレッドソックスに移籍しましたか?

2026年8月3日のトレードで、オリオールズから移籍しました。捕手ジェイク・ロジャースも一緒に移っています。

Q. ラッチマンの2026年の成績は?

2球団の合計で99試合に出場し、打率.242、13本塁打、OPS.741でした(10月24日現在)。

Q. 2026年のレッドソックスの成績は?

87勝75敗で、アメリカン・リーグ東地区の3位でした。ワイルドカードでポストシーズンに進みましたが、ヤンキースに2連敗して敗退しました。

Q. ラッチマンは捕手の中でどのくらい打っていますか?

今季300打席以上の捕手26人のうち、OPSは13位でした。三振の少なさは8位です。

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記事の数値はMLB公式Statsから取得した内容に基づき、報道記事の転載や要約は行わず、全球団・全選手を対象にした独自集計・分析を継続的に行っています。放送・配信情報についても各社の公式発表を出典に、日々更新しています。

数値・記録は公開時点の公式データに基づいて作成し、誤りに気づいた場合は速やかに該当箇所を修正します。集計方法に起因する重要な訂正がある場合は、記事内にその旨を明記します。特定の球団・選手への偏りを避け、中立的な立場での情報提供を心がけています。

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