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ヤンキースのキャッシュマンGMが続投 就任29年で世界一4度とポストシーズン24度を検証

2026 10/29
順位・記録
2026年10月23日2026年10月29日
ヤンキースのキャッシュマンGMが続投 就任29年で世界一4度とポストシーズン24度を検証

※PRを含みます

ヤンキースは米国時間10月21日(日本時間22日)、ブライアン・キャッシュマンGMと新しい契約を結んだと発表しました。キャッシュマンGMは1998年2月に就任しており、2027年が30年目のシーズンになります。

今季のヤンキースは93勝68敗でア・リーグ東地区2位。ワイルドカードシリーズは2連勝で突破しましたが、地区シリーズでレイズに0勝3敗で敗れました。最後の世界一は2009年で、2010年から17年続けて頂点を逃しています。

DiamondStats(ダイヤモンドスタッツ)は、就任した1998年から2026年までの29シーズンを、MLB公式Statsで1年ずつ集計しました。わかったのは、勝ち越しは29年連続で途切れていない一方、2010年以降はポストシーズンの勝率が5割を下回っていることです。

目次

キャッシュマン体制29年の成績一覧

まず、29シーズン全体の数字です(10月22日現在・DiamondStats独自集計)。

ヤンキース(直近10試合)の成績推移(MLB公式Statsの実測値をもとにDiamondStatsが作成)

項目 1998〜2026年の29シーズン
レギュラーシーズン 2685勝1906敗(勝率.585)
勝ち越したシーズン 29シーズン(負け越し0)
地区優勝 15回
ポストシーズン進出 24回
リーグ優勝 7回
ワールドシリーズ制覇 4回(1998・1999・2000・2009年)
ポストシーズン通算 118勝94敗(勝率.557)

一度も負け越していません。いちばん勝率が低かった2023年も82勝80敗でした。ポストシーズンを逃したのは2008・2013・2014・2016・2023年の5回だけです。

GMとしての「安定感」は、数字を見るかぎり揺らいでいません。続投の判断の根拠は、ここにあると考えられます。

2009年までと2010年以降の比較

では、何が変わったのでしょうか。最後の世界一の2009年を境に、29年を2つに分けました。

期間 シーズン数 レギュラーシーズン勝率 ポストシーズン進出 ポストシーズン勝敗 世界一
1998〜2009年 12 .607(1177勝763敗) 11回 74勝44敗(.627) 4回
2010〜2026年 17 .569(1508勝1143敗) 13回 44勝50敗(.468) 0回

表の勝敗は、どちらも期間中の全シーズンを足した合計です。1998〜2009年の1177勝763敗は12シーズン分の合計で、2009年1年だけの成績(103勝59敗)ではありません。年ごとの内訳は、1998年114勝48敗、1999年98勝64敗、2000年87勝74敗、2001年95勝65敗、2002年103勝58敗、2003年101勝61敗、2004年101勝61敗、2005年95勝67敗、2006年97勝65敗、2007年94勝68敗、2008年89勝73敗、2009年103勝59敗です(MLB公式Statsの年度別順位表)。

この12年分を足すと、勝ち数は114+98+87+95+103+101+101+95+97+94+89+103=1177勝、負け数は48+64+74+65+58+61+61+67+65+68+73+59=763敗で、表の合計と一致します。29シーズン全体の2685勝1906敗からこの12年分を引いた残りが、2010〜2026年の1508勝1143敗です。

レギュラーシーズンの勝率は.607から.569へ、4分弱の低下にとどまっています。一方で、ポストシーズンの勝率は.627から.468へと1割5分以上も下がりました。

ポストシーズンには17年で13回出ています。ただ、出たあとに勝てていない。これが「17年連続で世界一なし」の数字上の中身です。

シリーズ単位で見た勝ち負け

試合ではなく、シリーズで数えてみます(ワイルドカードの1試合制もシリーズとして数えています)。

期間 シリーズ勝ち シリーズ負け リーグ優勝決定シリーズ進出
1998〜2009年 17 7 8回
2010〜2026年 12 13 6回

2009年までは、ワイルドカードで出ても地区シリーズから戦う仕組みでした。いまはその前に、もう1つシリーズがあります。勝ち上がるのに必要なシリーズが増えたことは、割り引いて見る必要があります。

詳しくはヤンキースがワイルドカード2連勝で19対2|レッドソックスをスイープし地区シリーズへでまとめています。

それでも、2010年以降に出たリーグ優勝決定シリーズ6回のうち、勝ち抜いたのは2024年の1回だけです。2017・2019・2022年の3回はいずれもアストロズに敗れました。

2010年以降の17年の進み方

17年の内訳を、どこまで勝ち進んだかで並べます。

どこで敗退したか 年 回数
ワールドシリーズ 2024 1
リーグ優勝決定シリーズ 2010・2012・2017・2019・2022 5
地区シリーズ 2011・2018・2020・2025・2026 5
ワイルドカード 2015・2021 2
進出なし 2013・2014・2016・2023 4

ここ3年は2024年にワールドシリーズまで進み、2025・2026年は地区シリーズ止まりでした。今季の地区シリーズは0勝3敗で、1勝もできずに終わっています。

今季の敗退の詳しい内容は、ヤンキースが地区シリーズで0勝3敗に終わった記事にまとめています。

首脳陣はそろって続投

今オフのヤンキースは、現場とフロントの両方が続投となりました。アーロン・ブーン監督の続投と、その成績についてはヤンキース・ブーン監督続投の記事で取り上げています。

GMと監督の両方が変わらないなかで、来季に変える余地があるのは選手の顔ぶれです。数字で見ると、課題は「シーズンを勝つ力」ではなく「短期決戦で勝つ力」にあります。

DiamondStats編集部の独自視点!

29年連続の勝ち越しは、GMの仕事として簡単なことではありません。ただ、ヤンキースのファンが求めているのは、ポストシーズンに出ることではなく世界一です。

2010年以降のポストシーズンは44勝50敗。シーズン中は強いのに、10月に入ると勝ちきれない状態が17年続いています。30年目となる2027年は、短期決戦で勝つための補強ができるかが問われる1年になります。

この冬にどんな補強をするかは、DiamondStatsでもデータで追いかけます。

今オフの補強で短期決戦に強いチームになれるのか。来季のヤンキースの戦いぶりを中継で見たい方は、こちらから番組を探せます。

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スカパー!(スポーツ中継)

まとめ

  • ヤンキースは米国時間10月21日にキャッシュマンGMとの再契約を発表。2027年で就任30年目
  • 1998〜2026年は29シーズン連続の勝ち越し。地区優勝15回、ポストシーズン進出24回、世界一4回
  • 2009年までのポストシーズン勝率は.627、2010年以降は.468に下がった
  • 2010年以降のリーグ優勝決定シリーズは6回出て1回しか勝ち抜けず、そのうち3回はアストロズに敗れた

データはMLB公式Statsを独自に集計しました(10月22日現在)。

よくある質問

Q. キャッシュマンGMはいつからヤンキースのGMですか?

1998年2月に就任しました。2027年のシーズンで30年目になります。

Q. キャッシュマンGMのもとでヤンキースは何回世界一になりましたか?

1998年・1999年・2000年・2009年の4回です。リーグ優勝は7回あります。

Q. ヤンキースが最後にワールドシリーズを制したのはいつですか?

2009年です。2010年から2026年まで、17年続けて世界一を逃しています。

Q. キャッシュマン体制でヤンキースが負け越したシーズンはありますか?

ありません。1998年から2026年までの29シーズンはすべて勝ち越しています。いちばん勝率が低かったのは2023年の82勝80敗です。

Q. 2026年のヤンキースはどこで敗退しましたか?

ワイルドカードシリーズでレッドソックスに2連勝したあと、地区シリーズでレイズに0勝3敗で敗れました。

文:DiamondStats 分析チーム(MLBデータ分析担当)|データ出典:MLB公式Stats(2026年10月時点)


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DiamondStats編集部は、MLB(メジャーリーグベースボール)を「データ」の視点から深掘りする日本語メディアです。全30球団の試合と選手の成績を対象に、順位表・個人成績・放送情報・用語解説など、MLBを楽しむために必要な情報を発信しています。

記事の数値はMLB公式Statsから取得した内容に基づき、報道記事の転載や要約は行わず、全球団・全選手を対象にした独自集計・分析を継続的に行っています。放送・配信情報についても各社の公式発表を出典に、日々更新しています。

数値・記録は公開時点の公式データに基づいて作成し、誤りに気づいた場合は速やかに該当箇所を修正します。集計方法に起因する重要な訂正がある場合は、記事内にその旨を明記します。特定の球団・選手への偏りを避け、中立的な立場での情報提供を心がけています。

内容に関するお気づきの点は、お問い合わせフォームよりご連絡ください。

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