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JT・リアルミュートのABSチャレンジ初年度成功率は53.9% メジャーリーグデータで検証

2026 10/24
データ検証・分析
2026年10月23日2026年10月24日
JT・リアルミュートのABSチャレンジ初年度成功率は53.9% メジャーリーグデータで検証

ABSチャレンジ(自動ボール・ストライク判定への異議申し立て)を導入した2026年のレギュラーシーズンが終わり、10月に全試合の集計がそろいました。メジャーリーグ全体では1万557回のチャレンジのうち5,686回で判定が覆り、成功率は53.9%でした。捕手のJ.T.リアルミュート(フィリーズ)は86回中70回を当て、81.4%を記録しています。

DiamondStats(ダイヤモンドスタッツ)はMLB公式Statsの数字を、役割別・球団別・取り逃した判定の3つに分けて独自に集計しました(数字はすべて10月22日現在)。

目次

役割別の成功率 捕手と打者の差は9.7ポイント

チャレンジができるのは打者・投手・捕手の3者です。役割ごとに分けると、成功率ははっきり違いました。

役割 チャレンジ数 判定が覆った数 成功率
捕手 5,613 3,287 58.6%
打者 4,765 2,328 48.9%
投手 179 71 39.7%
全体 10,557 5,686 53.9%

役割別のABSチャレンジ成功率(2026年・MLB公式Stats)

捕手は打者より9.7ポイント高い数字です。捕手は毎球ミットで投球の位置を受け止めており、際どい球を判断する材料が打者より多いといえます。

投手のチャレンジは179回で、全体のわずか1.7%でした。マウンドから本塁まで約18.4メートルあるため、投手は自分で申し立てず、捕手に任せている球団が多いことが数字からも分かります。

捕手の成功率ランキング 1位はリアルミュートの81.4%

チャレンジ20回以上の捕手で比べると、上位と下位の差は40ポイント以上ありました。

順位 捕手(球団) 回数 成功 成功率
1 J.T.リアルミュート(フィリーズ) 86 70 81.4%
2 サンディ・レオン(ブレーブス) 21 16 76.2%
3 ミッチ・ガーバー(マリナーズ) 34 25 73.5%
4 アンドリュー・キズナー(ジャイアンツ) 36 26 72.2%
5 ダニー・ジャンセン(レンジャーズ) 32 23 71.9%
6 サルバドール・ペレス(ロイヤルズ) 65 46 70.8%
7 カイル・ヒガシオカ(レンジャーズ) 43 30 69.8%
8 カーソン・ケリー(カブス) 93 64 68.8%
9 タイラー・スティーブンソン(レッズ) 136 93 68.4%
10 ハンター・グッドマン(ロッキーズ) 113 77 68.1%

捕手のチャレンジ成功率(%)

リアルミュートは2位のレオンと5.2ポイント差です。しかもレオンの4倍の86回を申し立てたうえでの数字で、回数と精度の両方で抜けていました。

最も多く申し立てた捕手はウィリアム・コントレラス(ブルワーズ)の185回で、成功率は56.8%でした。下位はエンディ・ロドリゲス(パイレーツ)の40.9%(22回中9回)、フランシスコ・アルバレス(メッツ)の46.7%(90回中42回)などです。

球団別ランキング 1位レッズと30位パイレーツの差は14.6ポイント

順位 球団 回数 成功 成功率
1 レッズ 370 228 61.6%
2 アスレチックス 373 225 60.3%
3 ダイヤモンドバックス 308 184 59.7%
4 カブス 338 199 58.9%
5 レンジャーズ 293 170 58.0%
26 オリオールズ 326 162 49.7%
27 カージナルス 285 141 49.5%
28 ホワイトソックス 441 218 49.4%
29 ガーディアンズ 339 165 48.7%
30 パイレーツ 355 167 47.0%

レッズは守りの申し立て(捕手・投手)が200回中136回成功で68.0%でした。スティーブンソンの精度がそのまま球団1位につながっています。シーズン途中の経過はレッズがABSチャレンジ成功率62%で30球団1位で紹介しました。

最下位のパイレーツは攻撃側が43.6%、守り側が50.0%で、どちらも全体平均を下回りました。回数が最も多かったのはツインズの450回、最も少なかったのはカージナルスの285回です。

取り返せた誤審は4本に1本だけ DiamondStats独自集計

MLB公式Statsには「申し立てていれば覆った可能性のある判定」の数も記録されています。実際に申し立てて覆した割合と比べました。

立場 覆る可能性があった判定 実際に覆した数 取り返した割合
攻撃側(打者) 11,852 2,328 19.6%
守り側(捕手・投手) 10,395 3,358 32.3%
合計 22,247 5,686 25.6%

打者は覆せた判定の5本に1本しか取り返していません。1チーム1試合あたりの申し立ては平均2.18回でした。試合終了時に2回分を残していた試合は1,344試合(27.7%)、1回分を残していた試合は2,274試合(46.9%)です。4分の3近くの試合で権利が余っていたことになります。

ABSが打席の中身をどう変えたかはメジャーリーグの四球率が8.9%に上昇、捕球技術への影響はフレーミング価値 ABS導入ででまとめています。

DiamondStats編集部の独自視点!

1年目の数字が示したのは「捕手に任せれば勝てる」という単純な答えでした。打者の成功率が5割を切った一方で、上位の捕手は7割を超えています。

2年目に差がつくのは、余らせている権利の使い方です。終盤に1回残す球団が増えれば、捕手の精度がそのまま勝敗を分けるでしょう。来季はリアルミュートの81.4%を超える捕手が出るのか、パイレーツが最下位から抜け出せるのかに注目します。

まとめ

  • 2026年のABSチャレンジは1万557回で、成功率は53.9%
  • 捕手58.6%・打者48.9%・投手39.7%で、捕手が最も正確
  • 個人1位はリアルミュートの81.4%、球団1位はレッズの61.6%
  • 覆せた判定のうち、実際に取り返したのは25.6%だけ

データはMLB公式Statsを独自に集計しました。ポストシーズンの使われ方はドジャースがABSチャレンジ6回中2回成功で取り上げています。

よくある質問

Q. ABSチャレンジの成功率は2026年に何%でしたか?

メジャーリーグ全体で1万557回中5,686回の判定が覆り、成功率は53.9%でした(10月22日現在)。

Q. ABSチャレンジの成功率が最も高かった捕手は誰ですか?

フィリーズのJ.T.リアルミュートです。86回中70回を当て、成功率は81.4%でした(20回以上の捕手で1位)。

Q. 成功率が最も高かった球団はどこですか?

レッズの61.6%(370回中228回)が30球団で1位、最下位はパイレーツの47.0%でした。

Q. 打者と捕手ではどちらが成功率が高いですか?

捕手が58.6%、打者が48.9%で、捕手が9.7ポイント上回りました。投手は39.7%でした。

Q. 1試合で何回チャレンジできますか?

各チームは1試合2回の権利を持ち、判定が覆れば権利は減りません。1チーム1試合あたりの平均は2.18回でした。

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DiamondStats編集部は、MLB(メジャーリーグベースボール)を「データ」の視点から深掘りする日本語メディアです。全30球団の試合と選手の成績を対象に、順位表・個人成績・放送情報・用語解説など、MLBを楽しむために必要な情報を発信しています。

記事の数値はMLB公式Statsから取得した内容に基づき、報道記事の転載や要約は行わず、全球団・全選手を対象にした独自集計・分析を継続的に行っています。放送・配信情報についても各社の公式発表を出典に、日々更新しています。

数値・記録は公開時点の公式データに基づいて作成し、誤りに気づいた場合は速やかに該当箇所を修正します。集計方法に起因する重要な訂正がある場合は、記事内にその旨を明記します。特定の球団・選手への偏りを避け、中立的な立場での情報提供を心がけています。

内容に関するお気づきの点は、お問い合わせフォームよりご連絡ください。

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