ミルウォーキー・ブルワーズが、現地10月23日に本拠地で開幕するワールドシリーズでタンパベイ・レイズと戦います。レギュラーシーズンは103勝59敗・得失点差+214で、どちらもメジャー30球団の1位でした。
ただ、最高勝率の球団が世界一になるのは簡単ではありません。DiamondStats(ダイヤモンドスタッツ)独自集計では、1995〜2025年の31シーズンで最高勝率の球団が世界一になったのは8度だけです。
2026年のブルワーズは勝利数も得失点差もメジャー1位
10月22日現在、MLB公式Statsで確定しているレギュラーシーズンの上位5球団です。

| 日付 | 相手 | 球場 | スコア(ブルワーズ-相手) | 結果 |
|---|---|---|---|---|
| 09/17 | パイレーツ | 敵地 | 4-7 | 負け |
| 09/18 | オリオールズ | 敵地 | 6-5 | 勝ち |
| 09/19 | オリオールズ | 敵地 | 1-0 | 勝ち |
| 09/20 | オリオールズ | 敵地 | 3-0 | 勝ち |
| 09/22 | フィリーズ | 敵地 | 4-6 | 負け |
| 09/23 | フィリーズ | 敵地 | 4-1 | 勝ち |
| 09/24 | フィリーズ | 敵地 | 5-1 | 勝ち |
| 09/25 | カージナルス | 本拠地 | 8-4 | 勝ち |
| 09/26 | カージナルス | 本拠地 | 3-2 | 勝ち |
| 09/27 | カージナルス | 本拠地 | 6-4 | 勝ち |
| 球団 | 勝敗 | 勝率 | 得点 | 失点 | 得失点差 |
|---|---|---|---|---|---|
| ブルワーズ | 103勝59敗 | .636 | 832 | 618 | +214 |
| ドジャース | 100勝62敗 | .617 | 801 | 600 | +201 |
| レイズ | 98勝64敗 | .605 | 736 | 650 | +86 |
| ブレーブス | 94勝68敗 | .580 | 742 | 626 | +116 |
| ヤンキース | 93勝68敗 | .578 | 739 | 601 | +138 |
詳しくはブルワーズが103勝でNL中地区優勝 ドジャース・レイズ・ブレーブスも進出決定でまとめています。
ワールドシリーズの相手のレイズとは、勝利数で5勝、得失点差で128点の差があります。
レギュラーシーズンの直接対決は、3月30日〜4月1日にミルウォーキーで3試合。ブルワーズが2勝1敗でした。
最高勝率の球団が世界一になったのは31年で8度
ワイルドカードが始まった1995年から2025年まで、最高勝率の球団(同率を含む)が世界一になった年を数えました。
| 年 | 球団 | 勝敗 | 得失点差 | 最多得失点差 |
|---|---|---|---|---|
| 1998 | ヤンキース | 114勝48敗 | +309 | ○ |
| 2007 | レッドソックス(同率1位) | 96勝66敗 | +210 | ○ |
| 2009 | ヤンキース | 103勝59敗 | +162 | - |
| 2013 | レッドソックス(同率1位) | 97勝65敗 | +197 | ○ |
| 2016 | カブス | 103勝58敗 | +252 | ○ |
| 2018 | レッドソックス | 108勝54敗 | +229 | - |
| 2020 | ドジャース | 43勝17敗 | +136 | ○ |
| 2024 | ドジャース | 98勝64敗 | +156 | ○ |
※2020年は60試合のシーズン。DiamondStats調べ(MLB公式Statsを独自に集計)
31シーズンで8度なので、確率にすると約26%です。ポストシーズンに出る球団が増えてからは、シーズンでいちばん強い球団でも4回に3回は途中で負けています。
最多勝利と最多得失点差の両方を持つ球団に絞ると30%
ブルワーズのように「最高勝率」と「最多得失点差」の両方を持っていた球団は、31シーズン中20度ありました。そのうち世界一は6度で、30%です。
両方の1位を持っていても、確率は26%から30%に少し上がるだけです。
100勝しても世界一は43球団で6球団だけ
1995〜2025年に100勝以上した球団は43球団。そのうち世界一になったのは次の6球団です。
| 年 | 球団 | 勝利数 |
|---|---|---|
| 1998 | ヤンキース | 114 |
| 2018 | レッドソックス | 108 |
| 2022 | アストロズ | 106 |
| 2009 | ヤンキース | 103 |
| 2016 | カブス | 103 |
| 2017 | アストロズ | 101 |
確率は約14%。103勝以上に限ると5球団です。ブルワーズが勝てば、2022年アストロズ以来の「103勝以上の世界一」になります。
逆に、圧倒的な数字を残しても届かなかった球団もあります。
- 2001年マリナーズ:116勝46敗・得失点差+300
- 2022年ドジャース:111勝51敗・得失点差+334
- 2019年アストロズ:107勝55敗・得失点差+280
ブルワーズが勝てば、「シーズン最強が世界一」という、ここ30年で数えるほどしかない例に加わります。
球団史上最多の103勝 1982年の97勝から更新
ブルワーズにとって、今季は球団の歴史でも特別な1年です。
| 年 | 勝敗 | 得失点差 | ポストシーズン |
|---|---|---|---|
| 2026 | 103勝59敗 | +214 | ワールドシリーズ進出 |
| 2025 | 97勝65敗 | +172 | リーグ優勝決定シリーズ敗退 |
| 2011 | 96勝66敗 | +83 | リーグ優勝決定シリーズ敗退 |
| 2018 | 96勝67敗 | +95 | リーグ優勝決定シリーズ敗退 |
| 1982 | 95勝67敗 | +174 | ワールドシリーズ敗退 |
これまでの球団最多は2025年の97勝で、今季はそれを6勝上回りました。ワールドシリーズ進出は1982年以来、44年ぶりです。1982年は第7戦でカージナルスに敗れていて、ブルワーズはまだ一度も世界一になっていません。
2025年も最高勝率と最多得失点差の両方を持っていました。2年続けて両方の1位を取ったことになります。
球団の新記録となった103勝を、得点と失点から計算する勝率(ピタゴラス勝率)で検証した記事はブルワーズの球団新103勝をピタゴラス勝率で検証にあります。
ドジャースに4連敗した翌年 同じ相手に4連勝で雪辱
2025年と2026年のポストシーズンを並べると、変化がはっきり分かります。
| 2025年 | 2026年 | |
|---|---|---|
| 地区シリーズ | カブスに3勝2敗 | パドレスに3勝1敗 |
| リーグ優勝決定シリーズ | ドジャースに0勝4敗 | ドジャースに4勝0敗 |
| 優勝決定シリーズの得点 | 4 | 21 |
| 優勝決定シリーズの失点 | 15 | 11 |
2025年はドジャースに4試合で4点しか取れませんでした。今季は同じ相手から4試合で21点を奪っています。今季のポストシーズンは7勝1敗・34得点21失点です。
内訳は、地区シリーズのパドレス戦が3勝1敗・13得点10失点、リーグ優勝決定シリーズのドジャース戦が4勝0敗・21得点11失点です(MLB公式Statsの試合記録で集計)。ただ1つの負けは、10月6日にサンディエゴで行われた地区シリーズ第3戦の3-4です。
| 日付 | シリーズ | 相手 | 球場 | スコア(ブルワーズ-相手) | 結果 |
|---|---|---|---|---|---|
| 10/03 | 地区シリーズ第1戦 | パドレス | 本拠地 | 3-2 | 勝ち |
| 10/04 | 地区シリーズ第2戦 | パドレス | 本拠地 | 4-3 | 勝ち |
| 10/06 | 地区シリーズ第3戦 | パドレス | 敵地 | 3-4 | 負け |
| 10/07 | 地区シリーズ第4戦 | パドレス | 敵地 | 3-1 | 勝ち |
| 10/11 | 優勝決定シリーズ第1戦 | ドジャース | 本拠地 | 2-1 | 勝ち |
| 10/12 | 優勝決定シリーズ第2戦 | ドジャース | 本拠地 | 7-4 | 勝ち |
| 10/14 | 優勝決定シリーズ第3戦 | ドジャース | 敵地 | 6-2 | 勝ち |
| 10/15 | 優勝決定シリーズ第4戦 | ドジャース | 敵地 | 6-4 | 勝ち |
ドジャースに勝った第4戦(10月15日)からワールドシリーズ第1戦まで、ブルワーズは7日間試合がありません。レイズは10月19日に優勝決定シリーズを4勝2敗で決めていて、休みは3日です。
ポストシーズン全体の組み合わせと結果はMLBポストシーズン2026 トーナメント表と結果にまとめています。
DiamondStats編集部の独自視点!
数字だけを見れば、ブルワーズが有利です。ただ、ここ31年の歴史では「シーズン最強」は4回に3回、10月のどこかで負けています。
それでも今季のブルワーズは、前の年に負けた相手を4連勝で破っています。2年続けてシーズンを1位で終えた球団が、44年前に第7戦で逃したワールドシリーズに戻ってきました。勝って「8度」が「9度」になるかを見ています。
レイズの側から見た数字の比べはレイズ対ブルワーズのワールドシリーズ 数字の比べで読めます。
まとめ
- ブルワーズは103勝59敗・得失点差+214で、どちらもメジャー1位(10月22日現在の確定値)
- 1995〜2025年に最高勝率の球団が世界一になったのは31年で8度(約26%)
- 最高勝率と最多得失点差の両方を持った球団に限っても20度中6度(30%)
- 100勝球団の世界一は43球団中6球団(約14%)
- 103勝は球団史上最多。ワールドシリーズは1982年以来44年ぶりで、まだ世界一はない
よくある質問
Q. 2026年のワールドシリーズはどこ対どこ?
ミルウォーキー・ブルワーズとタンパベイ・レイズです。第1戦は現地10月23日に、ブルワーズの本拠地で行われます。
Q. ブルワーズの2026年レギュラーシーズン成績は?
103勝59敗、勝率.636、得失点差+214です。勝率も得失点差もメジャー30球団で1位で、103勝は球団史上最多です。
Q. 最高勝率のチームがワールドシリーズで優勝する確率は?
1995〜2025年の31シーズンでは8度で、約26%です(同率1位を含む。DiamondStats独自集計)。
Q. ブルワーズはワールドシリーズで優勝したことがある?
ありません。前にワールドシリーズに出たのは1982年で、カージナルスに3勝4敗で敗れています。
Q. 100勝したチームがワールドシリーズで勝った例は?
1995年以降では、1998年ヤンキース(114勝)、2018年レッドソックス(108勝)、2022年アストロズ(106勝)、2009年ヤンキース(103勝)、2016年カブス(103勝)、2017年アストロズ(101勝)の6球団です。
データはMLB公式Statsを独自に集計しています。
⚾ 試合を観るには: MLB配信サービスの比較・視聴方法はこちら
ワールドシリーズの第1戦から、ブルワーズとレイズの対戦を中継で追いたい方もいるはずです。スポーツ中継の番組は、こちらから探せます。
文:DiamondStats 分析チーム(MLBデータ分析担当)|データ出典:MLB公式Stats(2026年10月時点)







