ジャクソン・チョウリオ 16試合17打点 ベン・ブラウンの球団記録を抜く速さをデータ検証10月7日(日本時間8日)、ペトコ・パークで行われたナショナル・リーグ地区シリーズ第4戦で、ブルワーズがパドレスに3-1で勝ち、シリーズ3勝1敗でリーグ優勝決定シリーズ進出を決めました。1-1の5回、勝ち越しの適時打を放ったのが22歳のジャクソン・チョウリオです。この1打点でポストシーズン通算打点は17となり、ライアン・ブラウンが持っていた球団記録の16を超えました。
数字の見どころは「17」そのものより、そこに要した試合数です。ブラウンは27試合で16打点、チョウリオは16試合で17打点。MLB公式Statsをもとに、どれだけ速いペースなのかを球団の歴代と並べて確かめます。
第4戦の5回表 1-1から試合を動かした1本
3回表にギャレット・ミッチェルの適時打で先制したブルワーズは、その裏にフェルナンド・タティスJr.の本塁打で同点に追いつかれました。1-1で迎えた5回表、先頭のミッチェルがロビー・レイから三塁打。1死三塁で打席に立ったチョウリオは、交代したブラッドリー・ロドリゲスの初球を中前にはじき返し、三塁走者を迎え入れました。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試合 | 地区シリーズ第4戦 10月7日(日本時間8日) |
| 場面 | 5回表1死三塁 1-1 |
| 相手投手 | ブラッドリー・ロドリゲス |
| 結果 | 中前適時打(勝ち越し) |
| 打球速度 | 160.8キロ(99.9マイル) |
| 打球角度 | 8度のライナー |

6回にはサル・フリリックの犠飛で3点目が入り、アーロン・アシュビーが5回から3イニングを無失点、トレバー・メギルが9回を締めました。チョウリオのこの日の成績は4打数1安打1四球1打点。初回の遊ゴロは打球速度176.4キロ(109.6マイル)で、当たりそのものは一日中強かった日でした。
ブルワーズの第1戦の投手起用はミジオロウスキーの地区シリーズ初戦4回88球の記事で整理しています。
ブルワーズのポストシーズン通算打点 歴代トップ10
球団のポストシーズン全試合(1981年から2026年10月8日現在)のボックススコアを独自に積み上げました。DiamondStats(ダイヤモンドスタッツ)調べです。
| 順位 | 選手 | 打点 | 試合 | 1試合あたり |
|---|---|---|---|---|
| 1 | ジャクソン・チョウリオ | 17 | 16 | 1.06 |
| 2 | ライアン・ブラウン | 16 | 27 | 0.59 |
| 3 | セシル・クーパー | 13 | 17 | 0.76 |
| 4 | ポール・モリター | 9 | 17 | 0.53 |
| 5 | テッド・シモンズ | 8 | 17 | 0.47 |
| 5 | プリンス・フィルダー | 8 | 15 | 0.53 |
| 7 | ゴーマン・トーマス | 7 | 17 | 0.41 |
| 7 | ロビン・ヨーント | 7 | 17 | 0.41 |
| 7 | ウィリアム・コントレラス | 7 | 18 | 0.39 |
| 10 | ジム・ガントナー | 6 | 16 | 0.38 |
1位と2位の差は1打点ですが、試合数はチョウリオの方が11試合少ない。1試合あたり1.06打点は、トップ10の中でただひとり1.00を超えています。1982年にワールドシリーズまで戦ったクーパーの0.76が2番手で、ブラウンの0.59は歴代2位の打点を27試合かけて積んだ数字です。
ヨーントとモリターという殿堂入り2人の合計が16打点。チョウリオひとりで、その2人を足した数を上回ったことになります。
3年連続で打点を重ねた年別の推移
チョウリオは2024年に20歳でポストシーズンを初めて経験し、以来3年続けて10月に打っています。
| 年 | 試合 | 打数 | 安打 | 本塁打 | 打点 | 打率 | OPS |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2024 | 3 | 11 | 5 | 2 | 3 | .455 | 1.500 |
| 2025 | 9 | 33 | 10 | 2 | 8 | .303 | .890 |
| 2026 | 4 | 16 | 3 | 1 | 6 | .188 | .638 |
| 通算 | 16 | 60 | 18 | 5 | 17 | .300 | .933 |
注目は2026年です。打率.188と当たり自体は止まっているのに、4試合すべてで打点を記録しました。
| 地区シリーズ | 打数 | 安打 | 本塁打 | 打点 |
|---|---|---|---|---|
| 第1戦(10月3日) | 4 | 1 | 1 | 2 |
| 第2戦(10月4日) | 4 | 1 | 0 | 2 |
| 第3戦(10月6日) | 4 | 0 | 0 | 1 |
| 第4戦(10月7日) | 4 | 1 | 0 | 1 |
4試合で安打は3本、打点は6。無安打の第3戦でも1打点を挙げています。走者を置いた場面で最低限の仕事をした結果、安打より打点の方が多いという珍しい形になりました。
レギュラーシーズンとの比較 走者を還す力が10月に跳ね上がる
2026年のレギュラーシーズンは127試合で75打点、1試合あたり0.59打点でした。ポストシーズン通算の1.06は、その1.8倍にあたります。
| 期間 | 試合 | 本塁打 | 打点 | 1試合あたり打点 |
|---|---|---|---|---|
| 2025年レギュラーシーズン | 131 | 21 | 78 | 0.60 |
| 2026年レギュラーシーズン | 127 | 25 | 75 | 0.59 |
| ポストシーズン通算 | 16 | 5 | 17 | 1.06 |
ポストシーズンのペースを162試合に換算すると172打点になります(DiamondStats調べ)。もちろん16試合の数字をそのまま伸ばせるわけではありませんが、相手の先発がエース級に絞られる10月に打点率が落ちるどころか上がっている点は、22歳の選手として特筆すべき傾向です。
2026年のレギュラーシーズンは打率.291、25本塁打、23盗塁、96得点で、球団史上初の103勝に貢献しました。その103勝の中身はブルワーズが最高勝率103勝の球団史上初シーズンでまとめています。
DiamondStats編集部の独自視点!
球団記録の更新は、今季のブルワーズが「打線の中心が誰か」を言葉より先に数字で示した出来事です。コントレラスやイエリッチが並ぶ打線で、相手が最も走者を出したくない打者がチョウリオになりました。
次に見たいのは、リーグ優勝決定シリーズで打率が戻ってくるかです。地区シリーズは3安打6打点という効率の勝負でした。5回の決勝打は打球速度160.8キロのライナーで、初回には176.4キロの打球もありました。打球の質が落ちていないのなら、安打は追いついてきます。
もうひとつは年齢の壁です。チョウリオは第4戦の時点で22歳210日。ブラウンが球団記録の16打点に達したのは2018年、34歳のときでした。あと何度10月を戦えるかを考えると、この記録は本人がさらに塗り替え続ける可能性が高い。今季の数字がどこまで伸びるかはMLBポストシーズン2026 個人成績ランキングで追いかけられます。
よくある質問
Q. チョウリオの決勝打はいつの試合ですか?
10月7日(日本時間8日)のナショナル・リーグ地区シリーズ第4戦、パドレス戦です。1-1の5回表1死三塁から中前適時打を放ち、ブルワーズが3-1で勝ってシリーズを3勝1敗で制しました。
Q. ブルワーズのポストシーズン通算打点の球団記録は何点ですか?
2026年10月8日現在、ジャクソン・チョウリオの17打点が球団記録です。それまでの記録はライアン・ブラウンの16打点で、ブラウンは27試合、チョウリオは16試合で到達しました。
Q. チョウリオのポストシーズン通算成績は?
16試合で60打数18安打、5本塁打、17打点、打率.300、OPS.933です(MLB公式Stats、2026年10月8日現在)。2024年から3年連続でポストシーズンに出場しています。
Q. 2026年の地区シリーズでのチョウリオの成績は?
4試合で16打数3安打1本塁打6打点です。打率は.188でしたが、4試合すべてで打点を記録しました。
まとめ
- 10月7日(日本時間8日)の地区シリーズ第4戦、1-1の5回に勝ち越しの適時打。ブルワーズは3-1で勝ちシリーズ3勝1敗で突破
- ポストシーズン通算17打点はブルワーズの球団記録。ライアン・ブラウンの16打点を11試合少ない16試合で更新
- 1試合あたり1.06打点は球団の歴代トップ10でただひとり1.00超え
- 2026年の地区シリーズは3安打6打点。打率.188でも4試合連続で打点を記録
レギュラーシーズン終盤のブルワーズの勢いはブルワーズが球団史上初の100勝の記事で振り返れます。リーグ優勝決定シリーズの数字が加わるたびに、この記録表を更新していきます。データはMLB公式Statsを独自に集計しました。
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