カブスのピート・クロウ=アームストロング(24)が、選手間投票で決まるメジャーリーグの年間最優秀選手に初めて選ばれました。日本時間10月23日に伝えられたもので、報道ではおよそ260人の選手が投票に加わりました。カブスの選手が選ばれるのは、1998年のサミー・ソーサ以来28年ぶりです。
決め手になったのは45本塁打・41盗塁。メジャー史上7人目の「40本塁打・40盗塁」です。DiamondStats(ダイヤモンドスタッツ)は、MLB公式Statsの数字をもとに、この40-40が歴代の中でどんな形をしているかを比べました。
2026年シーズンの成績とナショナル・リーグ内の順位
まず2026年シーズンの最終成績です(10月24日現在・レギュラーシーズン162試合)。

| 項目 | 成績 | ナショナル・リーグ順位 |
|---|---|---|
| 本塁打 | 45 | 1位タイ(シュワーバーと並ぶ) |
| 盗塁 | 41 | 2位(1位はヌニェスの49) |
| OPS | .942 | 1位(2位ウッド.891) |
| 得点 | 119 | 1位(2位ウッド106) |
| 塁打 | 357 | 1位(2位オルソン314) |
| 打点 | 107 | 3位(1位バーレソン116) |
| 打率 | .280 | ― |

打撃の主要5部門のうち4部門でリーグ1位(タイを含む)。塁打は2位に43も差をつけています。中堅手として157試合を守り、失策6・守備率.985でした。
ドジャースの大谷翔平はOPS.889でリーグ3位。PCAとの差は.053ありました。
史上7人の40-40を比べる
40-40はこれまでに6人しかいません。MLB公式Statsの数字を並べました。
| 選手 | 年 | 球団 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | OPS |
|---|---|---|---|---|---|---|
| ホセ・カンセコ | 1988 | アスレチックス | 42 | 40 | .307 | .960 |
| バリー・ボンズ | 1996 | ジャイアンツ | 42 | 40 | .308 | 1.076 |
| アレックス・ロドリゲス | 1998 | マリナーズ | 42 | 46 | .310 | .920 |
| アルフォンソ・ソリアーノ | 2006 | ナショナルズ | 46 | 41 | .277 | .911 |
| ロナルド・アクーニャJr. | 2023 | ブレーブス | 41 | 73 | .337 | 1.012 |
| 大谷翔平 | 2024 | ドジャース | 54 | 59 | .310 | 1.036 |
| ピート・クロウ=アームストロング | 2026 | カブス | 45 | 41 | .280 | .942 |
詳しくはピート・クロウ=アームストロングが45号で本塁打1位タイ OPS2位の強打を検証でまとめています。
DiamondStats独自集計で並べると、PCAの45本は7人中3位(1位は大谷の54本、2位はソリアーノの46本)。OPS.942は7人中5位です。
いちばん近いのは2006年のソリアーノです。本塁打46と45、盗塁41と41、打率.277と.280。20年前の40-40とほぼ同じ形をしています。違いはOPSで、PCAのほうが.031高くなっています。
前年からの伸びは7人の中でも目立つ
PCAは前年の2025年も31本塁打・35盗塁を記録していましたが、中身はまるで違います。
| 項目 | 2024年 | 2025年 | 2026年 | 前年との差 |
|---|---|---|---|---|
| 試合 | 123 | 157 | 162 | +5 |
| 本塁打 | 10 | 31 | 45 | +14 |
| 盗塁 | 27 | 35 | 41 | +6 |
| 打率 | .237 | .247 | .280 | +.033 |
| 出塁率 | .286 | .287 | .372 | +.085 |
| OPS | .670 | .768 | .942 | +.174 |
| 四球 | 21 | 29 | 83 | +54 |
大きく変わったのは四球です。29個から83個へ、ほぼ3倍になりました。出塁率は.287から.372へ上がり、塁に出る回数が増えたぶん、盗塁と得点(91→119)も伸びています。
三振は155から187へ増えました。ボールをしっかり見るようになったぶん、追い込まれる打席も増えた形です。
月別に見ると夏に一気に積み上げた
本塁打と盗塁を月ごとに分けました(3月は試合が少ないので4月と合わせています)。
| 月 | 本塁打 | 盗塁 |
|---|---|---|
| 3・4月 | 3 | 6 |
| 5月 | 4 | 6 |
| 6月 | 11 | 8 |
| 7月 | 6 | 6 |
| 8月 | 14 | 6 |
| 9月 | 7 | 9 |
5月までは7本塁打でした。それが6月に11本、8月に14本と一気に増えています。6月以降の4か月で38本、全体の8割を超えます。盗塁は毎月6〜9個とほとんど波がありません。足でコンスタントに稼ぎ、夏に長打で一気に伸ばした1年でした。
カブスでの28年ぶりはソーサとどう違うか
前回カブスから選ばれたのは、1998年に66本塁打を打ったソーサです。
| 選手 | 年 | 本塁打 | 盗塁 | 打点 | OPS |
|---|---|---|---|---|---|
| サミー・ソーサ | 1998 | 66 | 18 | 158 | 1.024 |
| ピート・クロウ=アームストロング | 2026 | 45 | 41 | 107 | .942 |
ソーサは本塁打と打点で選ばれた打者でした。PCAは、本塁打・盗塁・得点・センターの守備をまとめて評価されています。同じ球団の受賞でも、選ばれた理由の中身がまったく違います。
カブスは2026年を89勝73敗のナショナル・リーグ中地区2位で終え、ワイルドカードでポストシーズンに進みました。
DiamondStats編集部の独自視点!
今回の数字でいちばん驚いたのは、本塁打ではなく四球の83個です。2年前は21個でした。積極的に振る若い打者が、選球眼を身につけたとたんに40-40まで届いてしまいました。
この先は、全米野球記者協会の投票によるナショナル・リーグMVPに注目です。発表日は表彰の日程でまとめています。
詳しい日程はメジャーリーグが2026年表彰の発表日を公表でまとめています。
来季も同じ四球の数を保てるか。それが、2年続けての40-40に届くかどうかの分かれ目になりそうです。
まとめ
- ピート・クロウ=アームストロングが、選手間投票で決まる年間最優秀選手に初めて選ばれた(日本時間10月23日に伝えられた)
- 45本塁打・41盗塁で史上7人目の40-40。45本は歴代7人中3位
- 本塁打・OPS・得点・塁打の4部門でナショナル・リーグ1位(タイを含む)
- 四球は29個から83個に増え、出塁率は.085上がった
- カブスからの選出は1998年のソーサ以来28年ぶり
データはMLB公式Statsを独自に集計しています。
よくある質問
Q. ピート・クロウ=アームストロングの2026年の成績は?
162試合で打率.280、45本塁打、107打点、41盗塁、OPS.942です(MLB公式Stats・10月24日現在)。
Q. 40本塁打・40盗塁を達成した選手は何人いる?
PCAを含めて7人です。カンセコ(1988年)、ボンズ(1996年)、ロドリゲス(1998年)、ソリアーノ(2006年)、アクーニャJr.(2023年)、大谷翔平(2024年)、PCA(2026年)です。
Q. カブスの選手が年間最優秀選手に選ばれたのは何年ぶり?
1998年のサミー・ソーサ以来、28年ぶりです。
Q. PCAは前年からどこが伸びた?
四球が29個から83個に増え、出塁率は.287から.372に上がりました。本塁打も31本から45本に増えています。
Q. ナショナル・リーグMVPはいつ発表される?
発表の日程は、関連記事「メジャーリーグが2026年表彰の発表日を公表」でまとめています。
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