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ブルージェイズがルール5ドラフトで守るべき4人 奪三振率36%のペリーをデータで検証

2026 10/29
データ検証・分析
2026年10月29日

ブルージェイズは12月のルール5ドラフトを前に、40人枠に入れて他球団の指名から守るマイナーの選手を決める時期に入りました。海外では10月27日に、ブルージェイズが守るべき4人を挙げた分析が出ています。名前が挙がったのは、ノーラン・ペリー、ゲージ・スタニファー、ジョシュ・カセビッチ、ダニエル・ゲラの4人です。

DiamondStats(ダイヤモンドスタッツ)がMLB公式Statsで4人の2026年の成績を集計し直すと、投手3人はそろって9イニングあたり12個以上の三振を奪っていました。そのなかでも数字が抜けているのはペリーです。

目次

ルール5ドラフトの仕組みと、ブルージェイズの40人枠

ルール5ドラフトは、40人枠に入っていないマイナーの選手を他球団が指名できる制度です。指名された選手は、翌シーズンのあいだメジャーの26人枠に置き続けなければなりません。置けなければ元の球団へ返します。

ブルージェイズ(直近10試合)の成績推移(MLB公式Statsの実測値をもとにDiamondStatsが作成)

日付 相手 球場 スコア(ブルージェイズ-相手) 結果
09/16 タイガース 本拠地 5-1 勝ち
09/18 レンジャーズ 敵地 1-7 負け
09/19 レンジャーズ 敵地 2-6 負け
09/20 レンジャーズ 敵地 7-2 勝ち
09/21 オリオールズ 敵地 3-4 負け
09/23 オリオールズ 敵地 2-4 負け
09/23 オリオールズ 敵地 2-4 負け
09/25 レッズ 本拠地 6-5 勝ち
09/26 レッズ 本拠地 1-5 負け
09/27 レッズ 本拠地 5-1 勝ち
ブルージェイズ 直近10試合の結果(MLB公式Stats)

※9月23日は2行とも誤りではありません。この日はオリオールズ戦のダブルヘッダーで、2試合とも2-4で敗れました(MLB公式Stats)。

対象になるまでの年数は、契約したときの年齢で変わります。

契約時の年齢 対象になるまで 4人のうち当てはまる選手
18歳以下 5回目のルール5ドラフトから ペリー・スタニファー・ゲラ
19歳以上 4回目のルール5ドラフトから カセビッチ(大学卒・21歳で契約)

ペリーとスタニファーは2022年に高校から指名され、ゲラは同じ2022年にベネズエラから18歳で契約しました。3人とも、今年の冬に初めて対象になります。

MLB公式の40人枠の名簿には、10月28日現在、負傷者リストの選手も含めて48人が載っています。シーズンが終わると60日の負傷者リストが無くなるため、その選手たちも40人に数え直されます。枠を空けなければ、新しく守る選手は入れられません。同じ問題を抱えた球団の例は、ジャイアンツの40人枠が長期離脱者の復帰で膨らんだ検証記事で整理しています。

投手3人の2026年成績 奪三振はそろってリーグ上位の水準

3投手の2026年の成績を、全階級の合計で並べました(DiamondStats独自集計・データはMLB公式Stats)。

選手 最終階級 投球回 防御率 奪三振 奪三振率 9回あたり奪三振
ノーラン・ペリー 2A 82.2 2.50 117 36.0% 12.74
ゲージ・スタニファー 3A 100.2 4.83 140 30.7% 12.52
ダニエル・ゲラ 3A 78.1 3.33 107 32.3% 12.29

※10月28日現在。2026年のマイナー全階級の合計。奪三振率は対戦打者に占める三振の割合。

奪三振の多さは3人とも変わりません。差が出たのは失点です。マイナーリーグ全階級の合計で、ペリーの防御率2.50に対し、スタニファーは4.83でした。スタニファーは四球が66個あり、対戦打者の14.5%に歩かせています。

一方で、スタニファーは2025年に110イニングで161三振、防御率2.86でした。今季の数字だけで見限るのは早い投手です。

ペリーは昇格するたびに打たれなくなった

ペリーの2026年は、1Aから始まって2Aまで上がった1年でした。階級ごとに並べると、上がるほど打たれにくくなっています。

階級 投球回 防御率 奪三振 奪三振率 被打率
1A(ダニーデン) 21.0 1.71 32 41.0% .114
1A上級(バンクーバー) 30.2 3.23 46 36.5% .237
2A(ニューハンプシャー) 31.0 2.32 39 32.2% .163

※10月28日現在。MLB公式Statsを独自に集計。

奪三振率は階級が上がるにつれて下がりましたが、どの階級でも30%を超えています。2Aの被打率は.163でした。2022年の12巡目指名でも、この数字なら他球団が26人枠に置いてでも欲しがる水準です。

野手カセビッチは「三振しない遊撃手」

4人のうち、ただ1人の野手が遊撃手のカセビッチ(25歳)です。2026年は3Aバッファローで130試合に出ました。

項目 2026年 3A
打席 572
打率/出塁率/長打率 .282/.364/.363
本塁打 4
打点 47
三振 65(11.4%)
四球 58(10.1%)

※10月28日現在。MLB公式Stats。

三振65に対して四球58で、ほぼ1対1です。打率と出塁率の差は.082あります。長打は少ないものの、打席の内容は3Aでも崩れていません。

カセビッチは大学卒で2022年に契約したため、昨年12月のルール5ドラフトですでに対象でした。それでも指名されずにブルージェイズに残っています。今年は3Aで1年通して打った分、昨年より他球団に指名されやすくなりました。

守らなかった選手が戦力になった例 ジャイアンツのマイルズ

守る判断が重いのは、ブルージェイズ自身がルール5で戦力を得たからです。ブルージェイズは2025年12月10日のルール5ドラフトで、ジャイアンツの右腕スペンサー・マイルズを指名しました。

選手 2026年 登板 先発 投球回 防御率 奪三振
スペンサー・マイルズ ブルージェイズ 49 8 95.2 2.73 93

※MLB公式Stats。

マイナーで守られなかった投手が、メジャーで95イニング以上を防御率2点台で投げています。ペリーたちを守らなければ、今度は他球団にマイルズのような使い道を与えることになります。

DiamondStats編集部の独自視点!

3投手の中で、40人枠の1枠をまず使いたいのはペリーです。昇格のたびに被打率を下げた投手は、メジャーの26人枠で1年置いてもらえる可能性が高く、他球団にとっていちばん取りやすい相手になります。

スタニファーは四球の多さが気になりますが、2025年の161三振を見れば、ブルペンの投手として欲しがる球団は出てきます。

次に注目したいのは、負傷者リストの選手が40人枠に戻ったあと、何人分の枠が空くかです。4人全員を守るなら、少なくとも4人を枠から外す必要があります。ブルージェイズはFA野手で得点力不足を補う必要もあり、そちらにも40人枠を使います。守る若手とFAの補強で、枠の取り合いになります。

まとめ

  • 3投手はそろって9イニングあたり12個以上の三振を奪った
  • ペリーはマイナーリーグ3階級の合計82.2回で防御率2.50、どの階級でも奪三振率は30%超え
  • スタニファーは四球率14.5%で防御率が4.83まで悪化したが、2025年は防御率2.86
  • カセビッチは3Aで三振65・四球58、2年目の対象
  • ブルージェイズは前回のルール5でマイルズを指名し、防御率2.73の戦力にした

よくある質問

Q. ルール5ドラフトはいつ行われますか?

例年はウィンターミーティングの最終日に行われます。今年は12月9日の予定と伝えられていますが、労使協定の交渉によって日程が変わる可能性があります。

Q. ルール5ドラフトの対象になるのはどんな選手ですか?

40人枠に入っていないマイナーの選手で、18歳以下で契約した選手は5回目、19歳以上で契約した選手は4回目のルール5ドラフトから対象になります。

Q. ルール5で指名された選手はどうなりますか?

指名した球団は、翌シーズンのあいだその選手をメジャーの26人枠に置き続けなければなりません。外す場合は元の球団に返します。

Q. ノーラン・ペリーの2026年の成績は?

マイナーリーグの1Aから2Aまでの合計で82.2回を投げ、防御率2.50、117奪三振でした(MLB公式Stats・10月28日現在)。

ブルージェイズの40人枠の動きは、ルール5ドラフトが近づくにつれて決まっていきます。今季のチームがどこでつまずいたかは、ブルージェイズの得点と本塁打がメジャー最下位だった再建の検証でまとめています。DiamondStatsでは、各球団の補強や選手の成績の変化を引き続きデータで追っていきます。

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文:DiamondStats 分析チーム(MLBデータ分析担当)|データ出典:MLB公式Stats(2026年10月時点)


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DiamondStats編集部は、MLB(メジャーリーグベースボール)を「データ」の視点から深掘りする日本語メディアです。全30球団の試合と選手の成績を対象に、順位表・個人成績・放送情報・用語解説など、MLBを楽しむために必要な情報を発信しています。

記事の数値はMLB公式Statsから取得した内容に基づき、報道記事の転載や要約は行わず、全球団・全選手を対象にした独自集計・分析を継続的に行っています。放送・配信情報についても各社の公式発表を出典に、日々更新しています。

数値・記録は公開時点の公式データに基づいて作成し、誤りに気づいた場合は速やかに該当箇所を修正します。集計方法に起因する重要な訂正がある場合は、記事内にその旨を明記します。特定の球団・選手への偏りを避け、中立的な立場での情報提供を心がけています。

内容に関するお気づきの点は、お問い合わせフォームよりご連絡ください。

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