2026年のワールドシリーズはブルワーズとレイズの対戦です。その期間中、ドジャースのタイラー・グラスノーが古巣レイズを応援する姿が話題になりました。ファンからは「こんなの初めて見る」という声が上がっています。
グラスノーは2018年から2023年までレイズで投げ、2023年12月のトレードでドジャースへ移りました。レイズ時代の通算奪三振率は12.19で、ドジャース時代の11.22を上回ります。レイズにいた6シーズンは、三振を奪う力が最も高かった時期でした。
DiamondStatsの独自集計で分かったこと
レイズ時代は、打者の34.1%から三振を奪っていました。一方でポストシーズンの防御率はレイズ時代が5.72、ドジャース時代が2.67。大舞台で結果を出せるようになったのは移籍後です。
レイズ時代とドジャース時代のレギュラーシーズン成績(10月29日現在)
DiamondStats(ダイヤモンドスタッツ)が、MLB公式Statsの年度別成績を球団ごとに合計しました。表はグラスノー個人の投球成績で、チームの勝敗は含みません。

| 項目 | レイズ(2018〜2023) | ドジャース(2024〜2026) |
|---|---|---|
| 先発 | 71 | 53 |
| 投球回 | 388回1/3 | 298回1/3 |
| 防御率 | 3.20 | 3.41 |
| 奪三振 | 526 | 372 |
| 奪三振率(9回あたり) | 12.19 | 11.22 |
| 三振の割合(対戦打者に占める) | 34.1% | 31.6% |
| 四球の割合 | 7.8% | 8.8% |
| WHIP | 1.02 | 0.99 |

※DiamondStats独自集計。2018年はレイズ移籍後の11試合だけを数えています。
WHIPだけはドジャース時代の方が良くなっています。被安打が減った一方で、三振と四球の数字はレイズ時代の方が優れていました。
年ごとの奪三振率 ピークはレイズ最後の数年
| 年 | 球団 | 先発 | 投球回 | 奪三振 | 奪三振率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2018 | レイズ | 11 | 55回2/3 | 64 | 10.35 |
| 2019 | レイズ | 12 | 60回2/3 | 76 | 11.27 |
| 2020 | レイズ | 11 | 57回1/3 | 91 | 14.28 |
| 2021 | レイズ | 14 | 88回 | 123 | 12.58 |
| 2022 | レイズ | 2 | 6回2/3 | 10 | 13.50 |
| 2023 | レイズ | 21 | 120回 | 162 | 12.15 |
| 2024 | ドジャース | 22 | 134回 | 168 | 11.28 |
| 2025 | ドジャース | 18 | 90回1/3 | 106 | 10.56 |
| 2026 | ドジャース | 13 | 74回 | 98 | 11.92 |
キャリア最高は2020年の14.28です。60試合制の短いシーズンで、57回1/3を投げて91個の三振を奪いました。2023年の162奪三振もキャリア最多です。
どのシーズンも投球回は134回が最多です。規定投球回に届いた年が無く、1年を通して投げ続けることがずっと課題になっています。
ポストシーズンは移籍後に一変した
| 項目 | レイズ時代 | ドジャース時代 |
|---|---|---|
| 登板(先発) | 10(10) | 8(5) |
| グラスノー個人の勝敗 | 2勝6敗 | 0勝0敗 |
| 投球回 | 45回2/3 | 30回1/3 |
| 防御率 | 5.72 | 2.67 |
| 奪三振 | 61 | 36 |
※MLB公式Statsのポストシーズン成績をDiamondStatsが合計
レイズ時代はポストシーズンで6敗しました。ドジャースに移ってからは、2025年のポストシーズンで6試合・21回1/3を投げ、防御率1.69でした。
2020年のワールドシリーズは今の所属球団に2敗
古巣への思いを語るうえで外せないのが、2020年のワールドシリーズです。グラスノーはレイズの先発として、今の所属球団であるドジャースと戦いました。
| 試合 | 日付(現地) | 投球回 | 自責点 | 奪三振 | 四球 | 結果 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 第1戦 | 10月20日 | 4回1/3 | 6 | 8 | 6 | 敗戦 |
| 第5戦 | 10月25日 | 5回 | 4 | 7 | 3 | 敗戦 |
| 合計 | — | 9回1/3 | 10 | 15 | 9 | 0勝2敗 |
2試合で15個の三振を奪いながら9個の四球を出し、防御率は9.64でした。レイズはこのシリーズで頂点を逃しています。今回のワールドシリーズは、レイズにとって2020年以来の大舞台です。
2020年のワールドシリーズでの2試合は、数字を知ったうえで映像でも確かめたくなる場面です。中継でじっくり観戦したい方は、こちらから探せます。
今回の対戦カードの見どころは、レイズ対ブルワーズのワールドシリーズ 勝率の比較でまとめています。
DiamondStats編集部の独自視点!
レイズは、若い投手の三振を奪う力を伸ばすことで知られる球団です。グラスノーが奪三振率14.28を出したのもレイズ時代でした。ドジャースのユニホームを着ていても古巣を応援する姿からは、育った場所への恩が伝わってきます。
2020年に2敗したワールドシリーズを、今回は応援する立場で見ています。同じレイズで投げていた右腕の目に、今のレイズ投手陣がどう映っているのか。そこにも注目したいところです。
まとめ
- グラスノーのレイズ時代の奪三振率は12.19で、ドジャース時代の11.22を上回る
- 三振の割合も34.1%と31.6%で、レイズ時代の方が高い
- ポストシーズンの防御率は、レイズ時代5.72からドジャース時代2.67へ大きく良くなった
- 2020年のワールドシリーズでは、今の所属球団ドジャースに2敗している
ドジャースの今季の戦いぶりはドジャース 4連敗の敗因データ分析で、第1戦の数字はブルワーズ対レイズのワールドシリーズ第1戦で確かめられます。
※データはMLB公式Statsを独自に集計
よくある質問
Q. グラスノーはいつまでレイズに在籍していましたか?
2018年のシーズン途中から2023年までです。2023年12月のトレードでドジャースへ移りました。
Q. グラスノーのレイズ時代の通算成績は?
71試合に先発し、防御率3.20、526奪三振です(DiamondStats独自集計。チームの勝敗は含みません)。
Q. グラスノーの奪三振率のキャリア最高はいつですか?
2020年の14.28です。57回1/3で91個の三振を奪いました。
Q. グラスノーはワールドシリーズでドジャースと戦ったことがありますか?
あります。2020年のワールドシリーズでレイズの先発として第1戦と第5戦に投げ、2試合とも負け投手になりました。
詳しくはレイズの本拠地観客数が7試合で26万9,386人 ポストシーズン第5戦で30万人突破目前にでまとめています。
Q. グラスノーのドジャースでのポストシーズン成績は?
8試合(うち先発5)で30回1/3を投げ、防御率2.67、36奪三振です。
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文:DiamondStats 分析チーム(MLBデータ分析担当)|データ出典:MLB公式Stats(2026年10月時点)







