現地時間10月23日(日本時間24日)に始まるワールドシリーズを前に、レイズのケビン・キャッシュ監督がバントについて「犠打だけでなく、バントヒットも相手にプレッシャーをかける」と発言しました。ブルワーズとのシリーズでもバントを多く使うのか、注目が集まっています。
結論から書くと、レイズの今季の犠打は45でメジャー30球団の1位です(10月23日現在、レギュラーシーズン確定値)。 2位のジャイアンツとダイヤモンドバックス(41)とは4の差です。前年の2025年は16で15位だったので、1年で約2.8倍に増えました。
DiamondStats(ダイヤモンドスタッツ)では、MLB公式Statsの球団成績を独自に集計しました。今年のレイズのバントがどれだけ特別なのかを数字で確かめます。
犠打ランキング 2026年メジャー30球団のトップ10
まずは今季の犠打の順位です(10月23日現在・レギュラーシーズン162試合)。
| 順位 | 球団 | 犠打 | 1位との差 |
|---|---|---|---|
| 1 | レイズ | 45 | – |
| 2 | ジャイアンツ | 41 | -4 |
| 2 | ダイヤモンドバックス | 41 | -4 |
| 4 | レンジャーズ | 38 | -7 |
| 5 | ブルワーズ | 37 | -8 |
| 6 | レッドソックス | 36 | -9 |
| 7 | エンゼルス | 29 | -16 |
| 8 | ロイヤルズ | 28 | -17 |
| 8 | ガーディアンズ | 28 | -17 |
| 10 | ホワイトソックス | 27 | -18 |

30球団の平均は22.7で、レイズはその約2倍です。いちばん少ないタイガースは9なので、5倍の差があります。
ワールドシリーズで戦うブルワーズも37で5位に入っています。バントの多い上位5球団どうしがワールドシリーズで顔を合わせることになります。
レイズの犠打 過去5年の比較で見る急増
今年の45は、球団の流れの中でも飛び抜けています。DiamondStats調べで、2021年からの推移を並べました。
| 年 | レイズの犠打 | メジャー順位 | 30球団平均 | その年の1位 |
|---|---|---|---|---|
| 2021 | 6 | 30位 | 25.5 | ロッキーズ 48 |
| 2022 | 7 | 24位 | 13.0 | ダイヤモンドバックス 31 |
| 2023 | 6 | 26位 | 14.3 | ダイヤモンドバックス 36 |
| 2024 | 10 | 21位 | 15.1 | ダイヤモンドバックス 34 |
| 2025 | 16 | 15位 | 18.7 | パドレス 48 |
| 2026 | 45 | 1位 | 22.7 | レイズ 45 |

※2021年はナショナル・リーグで投手が打席に立っていたため、平均が高くなっています。
2021〜2023年のレイズは、ほとんどバントをしない球団でした。2021年はメジャー最少です。そこから2024年に10、2025年に16と少しずつ増え、今年は一気に45まで伸びました。
指名打者が両リーグに入った2022年以降で見ると、メジャー全体の平均も13.0から22.7へ増えています。ただ、レイズの伸び方は平均をはるかに上回ります。
誰がバントしたか 選手別の犠打
今季のレイズで犠打の多い選手は次のとおりです(10月23日現在・MLB公式Stats)。
| 選手 | 犠打 | 打率 | 盗塁 |
|---|---|---|---|
| テイラー・ウォールズ | 12 | .222 | 21 |
| チャンドラー・シンプソン | 9 | .306 | 46 |
| セドリック・マリンズ | 6 | .205 | 21 |
| ニック・フォーテス | 4 | .258 | 0 |
| ジョニー・デルーカ | 3 | .266 | 17 |
| ハンター・フェデューシャ | 3 | .234 | 0 |
ウォールズ1人で12、チーム全体の約4分の1です。打率.306で46盗塁のシンプソンも9あります。
足の速い選手がバントの構えを見せると、内野手は前に出るしかありません。キャッシュ監督の言う「プレッシャー」は、この形を指していると見られます。
足の速い選手がバントの構えを見せる場面は、画面越しでも内野の動きまで見えると面白くなります。ワールドシリーズの駆け引きを中継で追いたい方は、こちらから探せます。
足とバントの組み合わせ 盗塁もメジャー上位
レイズは盗塁も164で、パドレスと並んでメジャー2位タイです(1位はナショナルズの178)。ブルワーズも162で5位です。
| 項目(2026年レギュラーシーズン) | レイズ | ブルワーズ |
|---|---|---|
| 犠打 | 45(1位) | 37(5位) |
| 盗塁 | 164(2位タイ) | 162(5位) |
| 本塁打 | 169 | 154 |
| 得点 | 736 | 832 |
| 出塁率 | .326 | .341 |
ワールドシリーズの勝ち上がりの確率はレイズ対ブルワーズのワールドシリーズの記事で計算しています。
両球団とも、長打だけに頼らず1点を取りにいく野球で勝ち上がってきました。シリーズは1点を争う試合が増えそうです。
ポストシーズンではバントの割合が上がった
レイズのポストシーズンの犠打も数えました(10月23日現在)。
| 期間 | 試合 | 犠打 | 1試合あたり |
|---|---|---|---|
| レギュラーシーズン | 162 | 45 | 0.28 |
| 地区シリーズ(対ヤンキース) | 3 | 0 | 0.00 |
| リーグ優勝決定シリーズ(対ガーディアンズ) | 6 | 3 | 0.50 |
ヤンキースとの地区シリーズは1-0、5-2、4-3の3連勝で、犠打は0でした。ガーディアンズとのリーグ優勝決定シリーズでは6試合で3つ決めています。1試合あたりの数はレギュラーシーズンの約1.8倍です。
リーグ優勝決定シリーズの流れはレイズ王手の記事でも振り返っています。
DiamondStats編集部の独自視点!
5年前にメジャーでいちばんバントをしなかった球団が、今年はいちばんバントをする球団になりました。これだけ大きく変えた例は多くありません。
注目は、相手がブルワーズという点です。ブルワーズも犠打37で、同じようにバントをする側の球団です。守る側としてもバントへの準備はできているはずで、レイズの「構えだけ」でどこまで内野を前に出させられるかが見どころです。
第1戦ではウォールズとシンプソンが打席に入る場面、特に無死一塁の場面を見てください。そこでの1球目に、今年のレイズらしさが一番よく出ます。
まとめ
- レイズの犠打45は2026年メジャー1位(10月23日現在・レギュラーシーズン確定値)
- 2位のジャイアンツ・ダイヤモンドバックス(41)とは4の差で、30球団平均22.7の約2倍
- 前年の16(15位)から約2.8倍に増え、2021年のメジャー最少6からは7.5倍
- ウォールズ12、シンプソン9で、この2人だけで21
- リーグ優勝決定シリーズは6試合で3犠打と、レギュラーシーズンより多い割合
ポストシーズンで活躍した若手についてはレイズのフニオール・カミネロの記事でまとめています。
よくある質問
Q. 2026年にメジャーで犠打がいちばん多い球団は?
レイズの45です(10月23日現在・レギュラーシーズン確定値)。2位はジャイアンツとダイヤモンドバックスの41です。
Q. レイズの犠打は去年から何個増えた?
2025年の16から29個増えて45になりました。順位は15位から1位に上がっています。
Q. レイズでいちばんバントをした選手は?
テイラー・ウォールズの12です。2位はチャンドラー・シンプソンの9です。
Q. ワールドシリーズの相手ブルワーズの犠打は?
37でメジャー5位です。盗塁も162で5位に入っています。
Q. 2026年のメジャー30球団の犠打の平均は?
22.7です。指名打者が両リーグに入った2022年の13.0から増え続けています。
データはMLB公式Statsを独自に集計しています。
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