ブルワーズが日本時間10月27日(現地26日)、トロピカーナ・フィールドで行われたワールドシリーズ第3戦でレイズに10-1で勝ち、3連勝で世界一に王手をかけました。試合を決めたのは5回表です。2死走者一塁から8点を奪いました。報道では、2死からの1イニング8得点はワールドシリーズ史上初とされています。
DiamondStats(ダイヤモンドスタッツ)は、この5回の全打席をMLB公式Statsで追いました。今季の2死の打撃成績やポストシーズン全11試合とも比べ、どこが特別だったのかを数字で確かめます。
5回表の全打席 2死から8人続けて出塁
5回表は、デービッド・ハミルトンの三直とジェイク・バウアーズの左飛で2死になりました。一塁にはジャクソン・チョウリオがいました。ここから8人続けて出塁しています。
| 打者 | 結果 | 得点 | 打球速度 |
|---|---|---|---|
| クリスチャン・イエリッチ | 四球(この間にチョウリオが二盗) | 0 | ― |
| ウィリアム・コントレラス | 三塁へのゴロ。二塁のフォースアウトがチャレンジで覆り内野安打に | 0 | 約155.6km/h |
| ブライス・トゥラング | 2点適時打 | 2 | 約170.6km/h |
| ギャレット・ミッチェル | 適時打 | 1 | 約170.1km/h |
| クーパー・プラット | 2点適時二塁打 | 2 | 約154.8km/h |
| サル・フレリック | 適時二塁打 | 1 | 約152.2km/h |
| デービッド・ハミルトン | 適時打 | 1 | 約155.3km/h |
| ジャクソン・チョウリオ | 適時二塁打 | 1 | 約159.3km/h |
| ジェイク・バウアーズ | 左飛(3アウト目) | ― | 約158.8km/h |
※MLB公式Statsの打球速度(マイル)をDiamondStatsがkm/hに換算
流れが変わったのはコントレラスの打席です。三塁へのゴロで二塁がフォースアウトと判定され、本来ならここで攻撃は終わっていました。ブルワーズのチャレンジで判定が覆って満塁になり、その後に8点が入りました。一つの判定の差が8点になった計算です。
2死になってからの成績は7打数7安打1四球。安打のうち3本は二塁打でした。
2死から7安打1四球が続いた5回の攻撃を読んで、実際の中継映像で見返したくなった方もいるはずです。第4戦以降の観戦先を探すなら、こちらからどうぞ。
レイズの投手は3人で8点を失った
| 投手 | 投球回 | 失点 | 投球数 |
|---|---|---|---|
| フレディ・ペラルタ | 4回2/3 | 5 | 87 |
| キャム・ブーザー | 0(アウトを取れず) | 4 | 12 |
| コール・サルサー | 1回1/3 | 1 | 32 |
ブルワーズからレイズへ移ったペラルタは、古巣に5失点で負け投手になりました。2番手のブーザーはアウトを1つも取れずに4失点しています。
ブルワーズの先発ロバート・ガッサーは、6回75球を無失点、3奪三振に抑えて勝ち投手になりました。
8点は今ポストシーズンの1試合の最多得点を上回る
ブルワーズのポストシーズン11試合の得点を、MLB公式Statsでシリーズごとに数えました(10月27日現在)。
| シリーズ | 勝敗 | 得点 | 失点 | 1イニングの最多得点 |
|---|---|---|---|---|
| 地区シリーズ(対パドレス) | 3勝1敗 | 13 | 10 | 2 |
| リーグ優勝決定シリーズ(対ドジャース) | 4勝0敗 | 21 | 11 | 3 |
| ワールドシリーズ第1〜3戦(対レイズ) | 3勝0敗 | 18 | 7 | 8 |
| 合計 | 10勝1敗 | 52 | 28 | ― |

第2戦まで、ブルワーズの1イニングの最多得点は3点でした。1試合の最多も7点です。この5回の8点だけで、それまでのどの試合の得点よりも多いことになります。
ポストシーズンの総得点52点のうち、約15.4%がこの1イニングに入りました(DiamondStats独自集計)。10試合目までは1試合平均4.2点で、接戦を勝ち切ってきたチームでした。
ワールドシリーズの第1戦は3-2、第2戦は5-4で、どちらも1点差です。第3戦で初めて大差がつきました。
今季も2死から点を取っていたチーム
この8点は偶然だったのでしょうか。レギュラーシーズンのアウトカウント別の打撃成績を調べました(10月27日現在・MLB公式Stats)。
| アウトカウント | 打席 | 打率 | OPS | 打点 |
|---|---|---|---|---|
| 無死 | 2166 | .263 | .734 | 184 |
| 1死 | 2121 | .266 | .748 | 312 |
| 2死 | 2012 | .245 | .747 | 292 |

2死の打率は.245で、ほかのアウトカウントより低めです。それでもOPSは.747で、無死の.734を上回っていました。打点292は、全打点788の約37.1%です(DiamondStats独自集計)。
ブルワーズはレギュラーシーズンで103勝59敗、得点832・失点618でした。得失点差の+214は、2死でも長打を狙える打線と、少ない点を守る投手陣の両方から生まれた数字です。
DiamondStats編集部の独自視点!
5回の8点は、本塁打なしで取った点です。単打と二塁打、それに四球とチャレンジでつないでいます。今季の数字にも出ていた、2死でもOPSが落ちない打線の形がそのまま表れました。
一方で、ポストシーズンのブルワーズは1点差で勝ってきたチームです。第4戦以降の注目は、打線が大量点の勢いを保てるかどうかです。それとも、またガッサーのような先発が少ない点を守る形に戻るのか。
10勝1敗で残りは1勝です。どちらの勝ち方で決めるのかを見届けたいところです。
まとめ
- 日本時間10月27日のワールドシリーズ第3戦で、ブルワーズがレイズに10-1で勝ち、3連勝で王手をかけた
- 5回表は2死から8人続けて出塁し、7打数7安打1四球で8点を取った
- 流れを変えたのは、コントレラスの打席でチャレンジにより覆った二塁のフォースアウト判定
- 8点は、今ポストシーズンでそれまで1試合に取った最多得点(7点)を上回る
- レギュラーシーズンでも2死のOPSは.747で、無死より高かった
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よくある質問
Q. ブルワーズの8得点はいつ、どの試合でしたか?
日本時間10月27日(現地26日)のワールドシリーズ第3戦、レイズ戦の5回表です。2死走者一塁から8点を取り、10-1で勝ちました。
Q. 2死から何人続けて出塁しましたか?
8人です。イエリッチの四球から始まり、チョウリオの適時二塁打まで、7安打1四球が続きました。
Q. ワールドシリーズの対戦成績はどうなっていますか?
10月27日現在、ブルワーズが3勝0敗です。第1戦は3-2、第2戦は5-4、第3戦は10-1でした。
Q. 第3戦の勝ち投手と負け投手は誰ですか?
勝ち投手はブルワーズのロバート・ガッサー(6回無失点)です。負け投手はレイズのフレディ・ペラルタ(4回2/3を5失点)です。
Q. ブルワーズのポストシーズンの成績は?
10月27日現在、10勝1敗です。地区シリーズは3勝1敗、リーグ優勝決定シリーズは4勝0敗、ワールドシリーズは3勝0敗です。
データはMLB公式Statsを独自に集計
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