ブルワーズは10月28日(日本時間29日)、ワールドシリーズ第5戦でレイズに4-1で勝ちました。4勝1敗で球団初のワールドシリーズ制覇です。この日の中継では、救援左腕アーロン・アシュビーの動きも話題になりました。ブルペンで投球練習をしたあと、マウンドに向かう前にいったん姿を消すという、登板前のいつもの動きです。
アシュビーはこの第5戦には投げていません。それでも、ポストシーズンの成績はチームの中で飛び抜けています。9登板・18回を投げて自責点0、被打率.089。DiamondStats(ダイヤモンドスタッツ)がMLB公式Statsで、登板1回ずつの記録を集計しました(10月29日現在)。
ポストシーズン9登板の全記録
ブルワーズはポストシーズンで13試合を戦いました。アシュビーが投げたのはそのうち9試合です。

| 日付(米国) | シリーズ | 相手 | 投球回 | 被安打 | 奪三振 | 球数 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 10月3日 | 地区シリーズ第1戦 | パドレス | 1回2/3 | 0 | 1 | 23 |
| 10月4日 | 地区シリーズ第2戦 | パドレス | 1回 | 2 | 1 | 12 |
| 10月7日 | 地区シリーズ第4戦 | パドレス | 3回 | 0 | 3 | 38 |
| 10月11日 | リーグ優勝決定シリーズ第1戦 | ドジャース | 2回 | 0 | 1 | 26 |
| 10月12日 | リーグ優勝決定シリーズ第2戦 | ドジャース | 1回2/3 | 0 | 2 | 21 |
| 10月15日 | リーグ優勝決定シリーズ第4戦 | ドジャース | 3回 | 2 | 3 | 39 |
| 10月23日 | ワールドシリーズ第1戦 | レイズ | 1回2/3 | 0 | 3 | 20 |
| 10月24日 | ワールドシリーズ第2戦 | レイズ | 1回2/3 | 1 | 3 | 28 |
| 10月27日 | ワールドシリーズ第4戦 | レイズ | 2回1/3 | 0 | 3 | 31 |
9登板とも失点は0です。1回より長く投げた登板が9回のうち8回ありました。3回を投げた試合も2度あります。
アシュビーが投げた9試合で、ブルワーズは8勝1敗でした。負けたのは延長12回にサヨナラで敗れたワールドシリーズ第4戦だけで、この試合もアシュビーは2回1/3を無失点に抑えています(試合の流れはワールドシリーズ12回サヨナラ負けの記事にまとめています)。
今季とポストシーズンの比較表
レギュラーシーズンもよく投げていましたが、ポストシーズンでは数字がさらに良くなりました。
| 項目 | 今季(75登板) | ポストシーズン(9登板) |
|---|---|---|
| 投球回 | 89回1/3 | 18回 |
| 防御率 | 3.12 | 0.00 |
| WHIP | 1.31 | 0.44 |
| 被打率 | .225 | .089 |
| 奪三振率(対戦打者あたり) | 30.3% | 33.3% |
| 与四球率(対戦打者あたり) | 10.7% | 5.0% |
| 引き継いだ走者の生還 | 24人中11人 | 2人中0人 |
DiamondStats独自集計で目立つのは、四球が半分以下に減ったことです。対戦した60人に与えた四球は3つだけで、ワールドシリーズでは0でした。三振はほぼ今季並みに取れているので、四球が減った分がそのまま失点0につながっています。
今季の月別成績 6・7月の不振から立て直した
月ごとに見ると、今季は浮き沈みがありました(3月と4月は合算しています)。

| 月 | 登板 | 投球回 | 自責点 | 防御率 | 奪三振 |
|---|---|---|---|---|---|
| 3・4月 | 15 | 18回1/3 | 5 | 2.45 | 30 |
| 5月 | 11 | 17回2/3 | 3 | 1.53 | 21 |
| 6月 | 13 | 14回 | 10 | 6.43 | 17 |
| 7月 | 12 | 10回2/3 | 8 | 6.75 | 15 |
| 8月 | 12 | 14回1/3 | 1 | 0.63 | 21 |
| 9月 | 12 | 14回1/3 | 4 | 2.51 | 12 |
6月と7月は2か月続けて防御率6点台でした。7月29日のジャイアンツ戦は、1/3回で5失点です。ところが8月は防御率0.63まで戻り、ポストシーズンの無失点につながりました。
起用の間隔 3連投はゼロ
登板の日付を並べると、使い方には決まった形があります。
| 起用の形 | 回数 |
|---|---|
| 2日連続の登板 | 3回(10月3-4日・11-12日・23-24日) |
| 3日連続の登板 | 0回 |
| 2回以上を投げた登板 | 4回 |
| 各シリーズの第3戦での登板 | 0回 |
3つのシリーズとも第3戦には投げていません。第5戦の前日にも2回1/3・31球を投げていたので、第5戦はメジャー最速級の右腕ジェイコブ・ミジオロウスキーが5回2/3を無失点に抑え、そのあとをホジョ・ロメロ、アブナー・ウリベ、トレバー・メギルがつなぎました。
DiamondStats編集部の独自視点!
登板前にいったん姿を消すのは、アシュビーが毎回同じ準備をしている印です。ポストシーズンは9回とも失点0で、準備のやり方が変わっていないことは数字にも出ています。
来季に向けて見たいのは、6・7月のような落ち込みを防げるかどうかです。今季は75登板で、そのうち13回が2日連続の登板でした。この秋のように間隔を空けて長い回を任せる使い方を、レギュラーシーズンでも続けられるかに注目します。
まとめ
- アシュビーはポストシーズン9登板・18回で自責点0、被打率.089(10月29日現在)
- 1回より長く投げた登板が8回。3日連続の登板は0回
- 与四球率は今季の10.7%から5.0%に下がった
- アシュビーが投げた試合でブルワーズは8勝1敗。チームは球団初のワールドシリーズ制覇
これまでの登板の記録はアーロン・アシュビーのポストシーズンの記事にあります。シリーズの始まりはワールドシリーズ第1戦の記事からどうぞ。データはMLB公式Statsを独自に集計しています。
よくある質問
Q. アーロン・アシュビーのポストシーズン成績は?
9登板・18回を投げて防御率0.00、20奪三振、3与四球、被打率.089です(10月29日現在)。
Q. アシュビーはワールドシリーズ第5戦に投げた?
投げていません。前日の第4戦で2回1/3・31球を投げていました。
Q. アシュビーの2026年レギュラーシーズン成績は?
75登板で13勝3敗4セーブ15ホールド、防御率3.12、116奪三振です。
Q. ブルワーズのワールドシリーズの結果は?
レイズに4勝1敗で勝ち、球団初のワールドシリーズ制覇を決めました。最後の第5戦は4-1でした。
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文:DiamondStats 分析チーム(MLBデータ分析担当)|データ出典:MLB公式Stats(2026年10月時点)







