ドジャースの捕手ダルトン・ラッシングが、10月21日(日本時間22日)に右肘の手術を受けました。復帰までは全治9か月の見込みです。手術のあと、本人は自身のSNSで「さあ、仕事に取りかかる時だ」と前向きな言葉を投稿し、2027年にドジャースタジアムで会えることを楽しみにしていると伝えています。
DiamondStats(ダイヤモンドスタッツ)がMLB公式Statsで2026年の成績を集計すると、ラッシングは200打席以上の捕手47人の中でOPS9位(.788)でした。チームの正捕手ウィル・スミス(.781)をわずかに上回っています。
ドジャースは、捕手の中でいちばん打っていた選手を来季の前半に欠くことになります。
手術までの経過|2度の負傷者リスト
報道によると、損傷していたのは投げる側の右肘の内側側副靱帯(部分断裂)です。手術は靱帯を補強する「インターナル・ブレース」と呼ばれる方法でした。打撃は捕手としての復帰より早く再開できる見込みと報じられています。

MLB公式の選手異動記録から、2026年の経過を並べました。
| 日付(米国時間) | 出来事 |
|---|---|
| 8月3日 | 右肘の炎症で10日間の負傷者リスト入り |
| 9月1日 | 負傷者リストから復帰 |
| 9月6日 | 右肘の違和感で再び負傷者リスト入り(9月5日にさかのぼって適用) |
| 9月25日 | 負傷者リストから復帰 |
| 10月21日 | 右肘の手術 |
8月以降に出場したのはわずか7試合・11打席でした。ポストシーズンの出場はありません。
2年目の成績比較|OPSは.582から.788へ
1年目の2025年(5月15日デビュー)と比べると、2年目の成長がはっきりします。

| 項目 | 2025年 | 2026年 | 差 |
|---|---|---|---|
| 試合 | 53 | 80 | +27 |
| 打数 | 142 | 224 | +82 |
| 安打 | 29 | 55 | +26 |
| 本塁打 | 4 | 12 | +8 |
| 打点 | 24 | 36 | +12 |
| 打率 | .204 | .246 | +.042 |
| 出塁率 | .258 | .328 | +.070 |
| 長打率 | .324 | .460 | +.136 |
| OPS | .582 | .788 | +.206 |
いちばん伸びたのは長打率(+.136)です。三振率は打席あたり約37%から約29%(253打席で74三振)に下がりました。四球は10個から23個に倍増しています。
DiamondStats独自集計では、2026年の本塁打は21.1打席に1本。600打席に換算すると28.5本ペースです。同じ換算でウィル・スミスは21.7本なので、出場機会の差を除くと、長打力はラッシングのほうが上でした。
捕手OPSランキング|200打席以上の47人中9位
MLB公式Statsで、2026年に捕手として登録され、200打席以上に立った47人をOPS順に並べました(レギュラーシーズン最終成績)。
| 順位 | 選手 | 球団 | 打席 | 本塁打 | OPS |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | ガブリエル・モレノ | ダイヤモンドバックス | 549 | 16 | .874 |
| 2 | ハンター・グッドマン | ロッキーズ | 574 | 41 | .839 |
| 3 | ドレイク・ボールドウィン | ブレーブス | 615 | 25 | .817 |
| 4 | ライアン・ジェファーズ | ツインズ | 369 | 14 | .814 |
| 5 | シェイ・ランゲリアーズ | アスレチックス | 467 | 23 | .802 |
| 6 | リアム・ヒックス | レイズ | 554 | 18 | .801 |
| 7 | ルイス・カンプサーノ | パドレス | 248 | 8 | .796 |
| 8 | カーター・ジェンセン | ロイヤルズ | 603 | 27 | .790 |
| 9 | ダルトン・ラッシング | ドジャース | 253 | 12 | .788 |
| 10 | ウィル・スミス | ドジャース | 276 | 10 | .781 |
8位のジェンセンとの差はわずか.002です。トップのモレノとは.086の差でした。
ドジャースの捕手3人で比べると、ラッシング(.788)、スミス(.781)、ハンター・フェドゥーシア(.625)の順です。ラッシングが抜けた分の打撃をどう埋めるかが、来季前半の課題になります。
月別成績|3・4月にOPS1.271
MLB公式Statsの月別成績です(3月は試合数が少ないため3・4月に合算。8・9月は負傷のため打席がわずか)。
| 月 | 打席 | 安打 | 本塁打 | 打率 | OPS |
|---|---|---|---|---|---|
| 3・4月 | 52 | 16 | 7 | .348 | 1.271 |
| 5月 | 46 | 6 | 0 | .146 | .385 |
| 6月 | 77 | 16 | 2 | .235 | .722 |
| 7月 | 67 | 17 | 3 | .288 | .883 |
| 8月 | 3 | 0 | 0 | .000 | .000 |
| 9月 | 8 | 0 | 0 | .000 | .125 |
12本塁打のうち7本が3・4月です。5月にOPS.385まで落ち込みましたが、6月、7月と持ち直し、7月はOPS.883でした。調子が上がってきたところで、8月3日に肘を痛めています。
左右別では、右投手にOPS.834(187打席・11本塁打)、左投手に.659(66打席・1本塁打)でした。右投手に強い左打ちの捕手、という特徴がはっきりしています。
守備の数字|盗塁阻止率25.0%
捕手としての出場は2026年が59試合(472回1/3)。盗塁を40回試みられ、10回刺しました(阻止率25.0%)。
| 項目 | 2025年 | 2026年 | MLB全体(2026年) |
|---|---|---|---|
| 捕手での守備イニング | 325回1/3 | 472回1/3 | - |
| 盗塁企図 | 25 | 40 | - |
| 盗塁阻止 | 8 | 10 | - |
| 阻止率 | 32.0% | 25.0% | 23.0% |
2026年の阻止率は、MLB全体の23.0%(DiamondStats調べ・全30球団の合計)を上回っています。報道では捕手としての復帰は早くて2027年7月ごろとされており、強い送球が売りの捕手にとって、肘の回復がいちばんの焦点になります。
DiamondStats編集部の独自視点!
2026年のラッシングは、打席数こそスミスより少なかったものの、600打席換算の本塁打ではチームの捕手でいちばんでした。3・4月の勢いと7月の立て直しの両方を見せたシーズンです。
来季の注目は「捕手より先に打者で戻れるか」。右投手にOPS.834という数字が残っている以上、前半戦でも代打の左打者として打席に立つ場面はありそうです。捕手マスクをかぶる日がいつ来るのか、編集部は復帰の時期を追いかけます。
ドジャースの今季の戦いぶりは、ドジャース 4連敗の敗因データ分析でまとめています。
よくある質問
Q. ラッシングはどんな手術を受けた?
報道では、右肘の内側側副靱帯の部分断裂に対する「インターナル・ブレース」手術です。手術日は10月21日(日本時間22日)でした。
Q. ラッシングはいつ復帰する?
全治9か月の見込みです。報道では捕手としての復帰は2027年7月ごろとされ、打撃はそれより早く再開できる見込みとされています。
Q. ラッシングの2026年の成績は?
MLB公式Statsで80試合、打率.246、12本塁打、36打点、OPS.788です。200打席以上の捕手47人の中でOPS9位でした。
Q. ドジャースの捕手で一番打ったのは?
200打席以上ではラッシングのOPS.788が最も高く、ウィル・スミスの.781、ハンター・フェドゥーシアの.625と続きます。
まとめ
- ダルトン・ラッシングは10月21日に右肘を手術し、全治9か月の見込み
- 2026年はOPS.788で、200打席以上の捕手47人中9位。ドジャースの捕手で最高
- 12本塁打のうち7本が3・4月。7月にOPS.883まで持ち直した直後、8月に負傷
- 盗塁阻止率25.0%はMLB全体の23.0%より上
ドジャースのオフの補強の動きは、アドリアン・モレホンがドジャース補強候補にでも紹介しています。今季のポストシーズンの戦いは、ドジャースが初の0勝4敗 リーグ優勝決定シリーズから振り返れます。
データはMLB公式Statsを独自に集計(2026年10月26日現在・レギュラーシーズン最終成績)
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文:DiamondStats 分析チーム(MLBデータ分析担当)|データ出典:MLB公式Stats(2026年10月時点)







